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SEMI_Output

3期生以降からのアウトプットを1ページにまとめたもの

    • pdfとして保存しはじめたのが3期から。

22期生(2022-2023年度在籍)からのoutput

  • 下から順に入ゼミ選考→入ゼミ後の活動の概要を時系列で示しているので参考にして下さい。
    • 入ゼミ後は下記のような作業、プロジェクトをおこなうことになります。
    • 具体的なイメージは、過去のゼミ生のページに成果物pdfを公開してあるので参照して下さい。
4年 卒論

3年秋学期 ミニプロジェクト

田中 颯 「日本SDGsに関する家計パネル調査に基づくマーケティング提案」(全文)

尾迫 謙造 「国内旅行会社に向けたアフターコロナにおける国内レジャー旅行についての提言」(全文)

後藤 日奈子 「アフターコロナと屋外レジャーへのマーケティング」(全文)

石井涼介 「ドイツ及びEU諸国におけるEVのイメージに関する調査」(全文)

中野裕太 「コロナ後における若者の旅行客を対象としたマーケティング提言」(全文)

永野瑞貴 「EV普及のための提言」(全文)

久井玲香 「コロナによる旅行意図の変化」(全文)

笹島健樹 「コロナ後の旅行意図を踏まえた、海外旅行のマーケティング戦略への提言」(全文)


3年前半 グループ研究報告書
3年 グループワーク

--消費者の創造性を大テーマとして、それに関連するテーマを設定してグループ研究。事例研究、先行研究レビュー、仮説設定、調査票作成、データ分析、検定、まとめ、報告書執筆。

3年前半 グループ研究報告書

尾迫謙造, 笹島健樹, 田中颯 「SNSを用いたユーザー参加型商品販促の優位性」(全文)(データ)(RScript)

 Ozako. Kenzo,, Takeshige Sasajima, and Hayate Tanaka Advantages of User-Participatory Product Promotion Using SNS

  • 近年、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の普及とともに、企業は、商品販促のためにSNSを積極的に活用している。その中でもユーザー参加型のキャンペーンは、消費者との関係構築やブランドの認知度向上において一定の効果が期待できる。そこで、本研究では企業に対して効果的なユーザー参加型SNS広告についての提言を行うことを目的に、SNSを用いたユーザー参加型の商品販促が他の広告手段に対して持つ購買や参加を促進するという優位性について分析した。始めに、先行研究や事例研究をもとにユーザーの参加意図と購買意図を高める要因として、消費者特性のユーザー側に関する要因、 消費者特性の企業側の要因、SNS特性に関する要因の三つについての仮説を設定した。次に、各仮説に対して質問項目を作成し、慶應義塾大学の学生に対してアンケート調査を実施した。アンケート結果を用いてコンジョイント分析と共分散構造分析を行った結果、ユーザーの参加意図と購買意図には非常に高い相関があり、参加意欲を高めることでその後の購買意欲も高められることが分かった。
    • ユーザー参加型SNS広告、消費者特性のユーザー側に関する要因、消費者特性の企業側の要因、 SNS特性に関する要因、参加意図、購買意図
  • In recent years, along with the spread of social networking services (SNS), companies have been actively using SNS to promote their products. Among these, user-participation campaigns can be expected to have a certain level of effectiveness in building relationships with consumers and increasing brand awareness. Therefore, this study analyzes the advantage that user-participation-based product promotions using SNS have over other advertising methods in promoting purchase and participation, with the aim of making recommendations to companies regarding effective user-participation-based SNS advertising. First, based on previous studies and case studies, hypotheses were formulated regarding three factors: user-side consumer characteristics, company-side consumer characteristics, and SNS characteristics. Next, questions were developed for each hypothesis, and a questionnaire survey was conducted among Keio University students. Conjoint analysis and covariance structure analysis were conducted using the questionnaire results, and it was found that there was a very high correlation between user participation intentions and purchase intentions, and that increasing participation intentions would also increase subsequent purchase intentions.
    • user-participation SNS advertising, factors related to the user side of consumer characteristics, factors related to the company side of consumer characteristics, factors related to SNS characteristics, participation intention, purchase intention

増田雄紀、後藤日奈子、永野瑞貴 「ファンによるユーザーの創造性に関する研究」(全文)(データ)(RScript)

 Yuki William Masuda, Hinako Goto, Mizuki Nagano A Study on Consumer Creativity by Fans

  • 近年、玩具業界においてファンによるユーザーの創造による作品がしばしば見られるようになってきており、それによる新たな市場やコミュニティが生まれてきている。本研究は、「ファンによるユーザーの創造性」というテーマに関して知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例は、デンマークの玩具メーカーであるレゴ社が2005年ごろから開始したサービスであり、ユーザーが自分のアイデアを商品化できるといった特徴があった。さらに、類似の創造的玩具の事例研究を行い、これらの事例から創造的玩具が成功する条件を、ユーザーの要因、環境の要因、商品の要因に大別した。ユーザーの要因については、楽しさ、名声・認知欲求、互酬性及び一般的交換、自己効力感、期待経済的利益、ユーザーの持つ知識や性格などが挙げられ、環境の要因としては、行為の自由度が挙げられる。さらに商品の要因としては、商品の自由度、ユーザーのコミュニティ、企業によるツールキット、創造した作品のコンテスト、テーマの限定が挙げられる。これらがユーザーの創造的行為参加意図に与える影響をパス図としてまとめた。そして各仮説に対して質問項目を作成し、慶應義塾大学の学生に対してアンケート調査を行い、共分散構造分析とコンジョイント分析を行った。その結果、 ユーザー特性である楽しさ、互酬性及び一般的交換らの重要性、そして商品特性である商品の自由度、コンテストやユーザー同志のコミュニティ、ツールキットの有無、そしてテーマの限定にも創造的行為参加意図と正の相関関係があることがわかった。
    • 創造的行為参加意図、創造性玩具、楽しさ、名声・認知欲求、互酬性及び一般的交換、自己効力感、期待経済的利益、知識、内向性、同調性、自由度、コミュニティ、ツールキット、コンテスト、テーマの限定
  • In recent years, we have often seen consumer creations by fans in the toy industry, which have created new markets and communities. In this report, we conducted a case study to gain insights into the theme of ""User Creativity through Fan Engagement."" The primary case we examined was a service initiated by the Danish toy manufacturer, LEGO, around 2005, which featured the ability for users to bring their ideas to life as products. Furthermore, we conducted case studies of similar creative toys, categorizing the conditions for the success of creative toys into user factors, environmental factors, and product factors. Regarding user factors, we identified factors such as enjoyment, the desire for recognition and acknowledgment, reciprocity and general exchange, self-efficacy, expected economic benefits, user knowledge, and personality. As for environmental factors, we noted the degree of freedom in action. Additionally, in terms of product factors, we considered product flexibility, user communities, toolkits provided by the company, creative work contests, and theme constraints.  We summarized the impact of these factors on user creative behavior in a path diagram. Subsequently, we formulated questionnaire items for each hypothesis, conducted a survey among students at Keio University, and performed covariance structure analysis and conjoint analysis. The results showed a positive correlation between user characteristics, such as ""enjoyment"" and ""reciprocity and general exchange,"" and product characteristics, including product flexibility, the presence of contests and user communities, the availability of toolkits, and theme constraints, with creative behavior.
    • Intention to participate in creative act, creative toy, enjoyment, need for fame and recognition, reciprocity and general exchange, self-efficacy, expected economic benefit, knowledge, introversion, synchronicity, freedom, community, toolkit, contest, theme limitation

久井玲香,中野裕太,石井涼介 「どのようにして動画広告を再生してもらうか」(全文)(データ)(RScript)

 Hisai. Reika,, Yuta Nakano and Ryosuke Ishii How to Let People Play Video Advertisements

  • 近年、これまでメジャーであったテレビ広告と並ぶ売上高を上げているのが、インターネット広告である。その売上高が増加傾向であることも踏まえると、今後の伸び代も期待することができるだろう。これを実現させていくべく、現在インターネット広告の持つ課題の解決方法を考えていくことにした。インターネット広告の一種に、動画広告が存在する。この広告の課題として、顧客対象者に見るかどうかの選択権を与えてしまうために、視聴者が限られてしまう点が挙げられる。そこで本研究では、より多くの人に届く動画広告の提供方法について考察を行なった。提供方法に関しては、一般人動画、商品紹介動画、有名人動画、案件動画の4種類に区分した。まず、YouTuberが投稿している案件動画について事例研究を行い、案件動画に利点があると見られたことより、案件動画に備わる属性を参考にし、動画広告の視聴意図の規定要因について消費者特性と広告特性の大きく二つに分けて仮説を立てた。消費者特性に含まれる要因としては、関与度、性別、情報探索欲求、新奇性志向の四つを設定した。広告特性では、専門性、知名度、親近感の三つを要因とした。これらの要因にを測定するための項目を設定し、アンケート調査を実施した後、そのデータを用いてコンジョイント分析と共分散構造分析を行った。分析の結果、動画広告の視聴意図には、関与度、専門性、知名度に相関があるということが分かった。のことから製品関与度の高い消費者に対して、知名度のあるエンドーサーを起用した専門的な動画広告を提供すべきだという提言を行った。また、対象とする消費者によって動画広告の種類を変更することが動画広告の再生に繋がると考察した。
    • 動画広告, 案件動画, YouTuber, 一般人, 有名人, 消費者特性, 広告特性, 関与度, 性別, 情報探索欲求, 新奇性志向, 専門性, 親近感, 知名度
  • In recent years, Internet advertising has been growing in sales along with TV advertising, which used to be the major advertising medium. Considering the fact that sales are on the rise, we can expect to see more growth in the future. In order to realize this, we have decided to consider ways to solve the problems currently faced by Internet advertising. One type of Internet advertising is video advertising. One of the issues with this type of advertising is that the viewership is limited because the target audience is given the choice of whether or not to watch the advertisement. Therefore, in this study, we proceeded to consider how to provide video advertisements that reach a wider audience. With regard to the method of provision, we classified the videos into four types: general public videos, product introduction videos, celebrity videos, and case videos. First, we conducted a case study of case videos posted by YouTubers and found that case videos have advantages, so we made a hypothesis based on the attributes of case videos, dividing them into two major categories: consumer characteristics and advertising characteristics. The four factors included in the consumer characteristics were engagement, gender, desire to search for information, and novelty orientation. For advertising characteristics, three factors were identified: expertise, popularity, and familiarity. After setting up questions related to these factors and conducting a questionnaire survey, conjoint analysis and covariance structure analysis were conducted using the data. The results of the analysis showed that there is a correlation between engagement, expertise, and popularity in the intent to view video advertisements. For this reason, we recommend that consumers with high product involvement should be provided with specialized video advertisements featuring well-known endorsers. It also considered that changing the type of video advertisement depending on the target consumer would lead to viewing video advertisements.
    • Video Advertising, Promotion Video, YouTubers, General People, Celebrities, Consumer Characteristics, Advertising Characteristics, Engagement, Gender, Desire to Seek Information, Novelty Oriented, Expertise, Familiarity, Popularity
3年入ゼミ後 事例研究のまとめ、英語論文の紹介(論文はこちらでリストアップ)

田中 颯 「「共進化マーケティング」の問題点と改善点の提案」(全文)

  • この研究 では、濱岡 ( が提示した消費者が創造、開発することを前提とした新しいマーケティングである「共進化マーケティング」が浸透していない 理由について考察した。 私は、無印良品などが採用する UD 法では、 創造的消費やユーザー間のコミュニケーションの動機が乏しい、開発担当者が誰になるのかという帰属が曖昧である 、商品がニッチ化してしまう傾向があるという 3 つ の問題点から 企業が 「共進化マーケティング」を採用することが難しいからであると考えた。それらの問題点を解決するためには 、各企業における理念に応じた制度作りや企業と「アクティブ・コンシューマー」だけでない非ユーザーを含めたより大きなコミュニティを生み出すべきであると考えた。
    • 共進化マーケティング、開発担当者、非ユーザー、アクティブ・コンシューマー

後藤日奈子 「Lipsの口コミだけではない成功要因」(全文)

  • このレポートでは、指定された「消費者による創造、開発の事例研究」というテーマに関して、消費者による創造や開発は成功したという観点から知⾒を得るために事例研究を⾏なった。主に扱った事例は、株式会社app brew が2016 年ごろからサービスを開始した、⽇本最⼤級の⼥性向けコミュニティーアプリの「Lips」である。今回の事例研究を通して、lips は20 歳以下のミレニアム世代を中⼼にユーザーが、美容に関する⾃⾝の情報を提供したり、その情報から商品の購⼊のきっかけになったりする美容に特化したSNS プラットフォームを形成することが特⻑だが、そのほかにも企業公式のアカウントによる商品説明やコスメのランキング機能、投稿にハッシュタグ機能をつけることでよりユーザーの⼒でlipsを発展させていくという、消費者参加型のマーケティングを⾏っていることが分かった。消費者を能動的に⾏動させる様々な要因のおかげでこのサイトは成功を収めているのだと考える。
    • 消費者参加型マーケティング,口コミ,Lips,ハッシュタグ,消費者の能動的な行動,SNSプラットフォーム

尾迫謙造 「「UTme!」に見るユーザーイノベーションの浸透」(全文)

  • 本研究では、ユーザーイノベーションの 浸透要因 についての知見を得るために有名ファストファッションブランドであるユニクロが提供している「 UT me 」というサービスに関して事例研究を行った。このサービスは 2014 年に開始され、ユーザーは様々な服の種類やカラー、デザイン等を選択することで自身のオリジナルグッズを作成し購入することができる環境を提供しており、消費者によるユーザーイノベーションがサービスの根幹にあると言える。 2015 年にはマーケット機能も追加され、作成したオリジナルグッズを他のユーザーに販売することも可能となった。また、 SNS のシェア機能やいいね機能といった他のユーザーとのコミュニケーションを促進させる仕組みも見られた。先行研究から得た知見を 基にこの事例について分析するとその浸透要因は主に 4 つあると考える。オリジナルグッズを作成するユーザーや作成したオリジナルグッズを販売するユーザー等のアクティブコンシューマーの存在、 SNS 機能や様々なツールキットの提供によってユーザーが自身の理想とする服を作成できること、ユーザーが得られるベネフィット、開発動機を得やすい環境づくりの 4 つである。
    • UTme!、アクティブコンシューマー、ツールキット、マーケット

増田雄紀 「レゴにみるユーザーイノベーションの成功要因」(全文)

  • 本研究では、ユーザーイノベーションという観点から知見を得るために、事例研究を行った。扱った事例は玩具メーカーのレゴ社であり、レゴ社は1998年に販売された「マインドストーム」から始まったユーザーが製品の開発に参加するほか、ユーザーのアイデアを積極的に商品化するなど、ユーザーと企業のつながりが密接であるといった特徴があることがわかった。さらに、レゴ社の急成長を探るために大手玩具メーカーに加え、ブロック玩具メーカーとの比較を行った。事例研究を通じて2008年にレゴ社が開始したレゴCUUSOO及び後継のサービスであるレゴアイデアにおけるユーザーイノベーションが成功した要因として濱岡(2002,2007)における「楽しさ」と「期待経済的利益」と「名声・認知欲求」を満たすものだったと考えられる。
    • 玩具,レゴ,ユーザーイノベーション,リードユーザー,アクティブ・コンシュマー,創造的消費

久井玲香 「ユーザーイノベーションの形態から読み取る有効性」(全文)

  • 本研究では、ユーザーイノベーションの形態に着目しながら、それらがどのように企業の利益に貢献しているのかを考察した。具体的には、代表的な形態であるリードユーザー法とクラウドソーシング法を踏まえ、ユーザーイノベーションへの異なったアプローチを行っている3社、無印良品、ハウス食品、ワークマンについて分析をした。そして、それぞれから読み取れるユーザーイノベーションの利点と欠点について述べている。無印良品はクラウドソーシング法、ワークマンはリードユーザー法、ハウス食品はクラウドソーシング法とリードユーザー法を合わせたような方法を利用していた。その形態ごとにユーザーイノベーションを使う場面も異なり、無印良品は商品開発・改良、ワークマンは商品開発・宣伝、ハウス食品は宣伝方法の提案のために利用していた。これらの違いが生まれるのは、販売している商品の種類・性質の違いによるものだと考察された。まず、商品のストロングポイントが分かる場合にはリードユーザー法が適切であり、そうではなく幅広い商品を扱っている場合はクラウドソーシング法が適切であると考えられた。また、衣類や家具といった嗜好を語りやすいものについては、ユーザーイノベーションの有効性が高く、食品改革における味などといった、好みを語りにくいものについては有効性が低いと結論づけている。
    • ユーザーイノベーション、共進化マーケティング、アクティブ・コンシューマー、リードユーザー法、クラウドソーシング法

中野裕太 「みん100にみるユーザーイノベーション」(全文)

  • この 研究 では、 『 ユーザーによるイノベーションや創造 』というテーマに対して事例研究を 行った 。 主に 扱った事例は 、みん 1 00 株式会社 が 2 020 年ごろから開始した 、 みん 1 00 という サービスであ る。このサービスは 1 00円均一ショップの商品に特化した、ユーザーからアイデアを募集し商品化をするというものであり、 投稿されたアイデアに「ほしい」が 4 0 以上つけば商品化が検討される こと、 実際に開発された商品には アイデア を 投稿 したユーザー の名前が 記載されるようになっている こと などと いった特徴がある ことがわかった 。 このようなこと から 、みん 1 00 が成功 した要因を 、 ユーザーイノベーションが起こりやすい環境を作った点 、 1 00 円均一ショップの商品がユーザーイノベーションに適していた点 、 ユーザーからのアイデア募集に特化した点の 3 つであると考察した 。 一方で、みん 100 の課題としてはユーザーの自己効力感を向上させることが挙げられ、今後はユーザーの自己効力感を上げるような取り組みが必要であるという結論に至った。
    • みん100、リードユーザー、クラウドソーシング、アイデア

笹島健樹 「共進化マーケティングの浸透に関する考察」(全文)

  • 共 進化 マーケティングの浸透について 私 は、 SNS をはじめとするデジタル上のプラットホームの進化及びその浸透と共に着実に浸透していると考える。それは SNS の接触時間、その SNS との接触に基づいた購買行動などのマクロ的な指標のみならず、 YouTuber の商品企画への参加や、更にはシェアリング・エコノミーと言われるモデルの事業や、クラウド・ファンディングなどの事業の活用を見ても明 ら かである。しかしながら SNS や、その先にあるコミュニティの細分化により、浸透しているとの共感が難しくなり、そして共 進化 マーケティングの概念にマッチしづらい商品や事業領域もある事から、浸透しているとは感じづらい状況になっているのではないか?また、今後における共 進化 マーケティングの更なる浸透の鍵は、消費者とのコミュニケーション手法の設計と考える。
    •  共進化マーケティング、ワンツーワン・マーケティング、インタラクティブ・マーケティング、EC化率、シェアリング・エコノミー、クラウド・ファンディング

関口智大 「消費者によるバーチャルオフィスツールの開発に関する事例研究」(全文)

  • 約3年前に新型コロナウイルスが世界的に流行してから、日本のビジネスの現場ではテレワークが普及していきった。一方で、オンラインでのコミュニケーションに課題を感じていた消費者は、従来のオンラインコミュニケーションツールとは異なる形でコミュニケーションを取ることができるバーチャルオフィスツールを開発した。このレポートでは、主にバーチャルオフィスツールの「MetLife」の開発の事例から、オンラインにおけるコミュニケーションの課題を解決するために消費者が取った開発行動に関して、「MetaLife」に寄せられたフィードバックをもとに事例研究を行った。その結果、オンラインでのコミュニケーションツールの課題を解決するためのバーチャルオフィスツールは、従来のツールの弱点を埋めるという形で進化してきたことが分かった。また、「MetaLife」はインターネットの手軽さを利用することで、「消費者による開発」を行い、サービス向上において「開発者と利用者の相互作用」が繰り返されていることが分かった。
    • 消費者による開発、開発者と利用者の相互作用、情報ネットワーク、バーチャルオフィスツール

21期生(2022-2023年度在籍)からのoutput

4年 卒論

3年秋学期    卒論計画準備
3年秋学期1 ミニプロジェクト
    • ‘Brouard, Sylvain; Foucault, Martial; Michel, Elie, (2020)"Citizens’ Attitudes Under Covid19’,a cross-country panel survey of public opinion in 11 advanced democracies"が収集し、公開しているデータを分析し、提言を行う。

原口さくら 「交友関係の制限が感情に与える影響」(全文)

西村洸祐 「政府への信頼度と評価の関係」(全文)

加藤碧 「10カ国とオーストラリアの比較から探る最適な感染症対策」(全文)

    • 茫???? および データ いろいろあるが 11ヵ国、4回分のテキストデータ CAUCP_4waves_v2.tab を分析。

3年前半 グループ研究報告書

西村洸祐、原口さくら、林加奈子 「入ゼミに関する各要因の集客率への影響の推定と提言」(全文)(データ)(RScript)

 Kosuke Nishimura, Sakura Haraguchi and Kanako Hayashi Estimation and Recommendation of the Impact of Each Factor Related to Seminar Recruitment on the Rate of Attraction"

  • 近年、新型コロナウイルスの拡大とその収束に伴い、従来までは対面で行われていたものがオンラインに変わるなど、開催様式が多様化している。そこで、本研究では「濱岡豊研究会」のゼミ勧誘を成功させることを目的とし、そのために「ゼミが求める人員」を確保できる可能性を高めるべく「ゼミの勧誘活動は 2 年生のゼミへの参加意図にどのように影響を及ぼすのか、2 年生のゼミへの参加意図は何なのか」を研究し、効果的なゼミのプロモーションの手法の策定を行う。まず、ゼミへの参加意図について、自発的参加意図と非自発的参加意図に分けた。前者は研究会に応募し、選択者が研究会の一員になることを自発的に志望する意図、後者は研究会に応募はするが、選択者が研究会の一員になることを非自発的に志望する意図である。先行研究、事例、二次データを用いてゼミ自体の要素を含む「研究会特性」、ゼミへの勧誘の要素を含む「勧誘特性」の観点に対し仮説を設定した。それを基に調査票を以ってデータを収集し、コンジョイント分析を行った。その結果、自発的参加意図における選択者特性に関しては「教授とのコミュニケーション欲求が高いこと」「学びたい分野があること」が、勧誘特性に関しては「充実した入ゼミイベント(対面)」「SNS 投稿内容(活動内容含む)」「入ゼミ課題内容(レポート)」が、研究会特性に関しては「就活との関連性」「専門スキル学習機会」が正の影響を与えることがわかった。非自発的参加意図に関しては研究会特性における遊びの要素の有無、研究会の募集倍率の低さや選択者特性における承認欲求の高さ、自己効力感の高さ、教員とのコミュニケーション欲求の高さに関する仮説は全て棄却された。
    • 研究会、ゼミ、勧誘、参加意図、研究会意図、勧誘意図、コンジョイント
  • In recent years, with the spread and containment of the new coronavirus, the mode of holding seminars has been diversifying, with what used to be face-to-face seminars being replaced by online seminars. Therefore, the purpose of this study is to successfully recruit seminar participants for the "Yutaka Hamaoka Research Group," and in order to increase the likelihood of securing the "personnel sought by the seminar" for this purpose, the following questions were asked: "How do seminar recruitment activities affect second-year students' intentions to participate in the seminar," "What are second-year students' What are the intentions of sophomores to participate in seminars?" and formulate effective seminar promotion methods. First, we divided the intention to participate in seminars into voluntary and involuntary participation intentions: the former is the intention to apply for a research group and voluntarily aspire to be a member of the research group by the selector, and the latter is the intention to apply for a research group but not to be a member of the research group by the selector. Using previous studies, case studies, and secondary data, hypotheses were formulated in terms of "characteristics of the study group," which include elements of the seminar itself, and "characteristics of recruitment," which include elements of recruitment to the seminar. Based on these hypotheses, we collected data using a survey questionnaire and conducted a conjoint analysis. As a result, "high desire to communicate with professors" and "having a field of study" were selected as the characteristics of the selectors in terms of voluntary participation intention, "substantial seminar events (face-to-face)," "contents of SNS postings (including activities)," and "contents of seminar assignments (reports)" were selected as the characteristics of recruitment, and "relevance to job hunting" was selected as the characteristics of research group The results also showed that "relevance to job hunting" and "opportunities to learn specialized skills" had a positive impact on the characteristics of the seminar. All hypotheses were rejected with regard to involuntary participation intention.
      • Study group, Seminar, Recruitment, Participation intention, Study group intention, Recruitment intention, Conjoint

宋 蒼珍、大黒美奈、石井涼介 「消費者参加型食品開発についての研究」(全文)(データ)(RScript)

 Changjin Song, Mina Daikoku, Ryousuke Ishii Study on the Consumer-Participated Food Development

  • 近年、企業の食品開発において消費者が開発過程に直接参加し、参加したユーザーに報酬を与えるといった形の企画が実施されるようになった。そこで本研究では、消費者参加に関して、食品開発に焦点をあて、企画への参加意図と開発された製品の購買意図に対する調査を行った。始めに先行研究や事例研究をもとに食品開発企画に参加する消費者の参加意図と商品の購買意図を対象に仮説を設定した。次に各仮説に対して質問項目を作成し、慶應義塾大学の学生に対してアンケート調査を行 い、コンジョイント分析と共分散構造分析を行った。その結果、「製品の認知度」、「製品価格」、「製品化期間の短さ」、「オンラインでの参加可能」、「報酬の大きさ」と参加意図に正の相関があることが分かった。また、「製品認知度」、「製品価格の安さ」、「消費者参加表示」、「オンライン参加可能」、「報酬の大きさ」と購買意図に正の相関があること が分かった。
    • 食品開発,製品開発,参加意図,購買意図,飲料・食品,オンライン参加,製品認知度, 消費者参加表示,自己効力感
  • Recently, food development, consumers directly participated in the development process and paid users who participated.Therefore, in this study, a survey was conducted on the intention to participate in planning and purchase the developed product, focusing on food development.Based on previous studies and case studies, hypotheses were established for consumers' participation in food development planning and product purchase intention.In addition, questions were prepared for each hypothesis, and a survey was conducted on students at Keio University, and conjoint analysis and covariance structure analysis were conducted.As a result, it was found that there was a positive correlation between 'product awareness', 'product price', 'short commercialization period', 'online participation available', and 'size of remuneration' and intention to participate.In addition, it was found that there was a positive correlation between "product awareness," "product price is low, "consumer participation indication," "online participation," and "size of remuneration" and purchase intention.
    • Food development, product development, intention to participate, intention to purchase, beverage and food, online participation, product recognition,Indication of consumer participation, sense of self-efficacy

加藤碧、川久保朔太朗 「Z世代ユーザーにおけるブランド発信の活発化に必要な要素とは?」(全文)(データ)(RScript)

 Midori Kato, Sakutaro Kawakubo Necessary Factors for Active Brand Dissemination among Generation Z Users

  • 近年、グローバル化やSNS等のインターネットツールの発達により、消費者は日々多数のブランドに触れている。情報過多ともいえる現代において、ブランドごとの特徴やイメージを能動的に拡散するユーザーの存在感が増している。特に、デジタルネイティブ世代と言われているZ世代において、他世代のブランド発信意図との違い、発信を生み出す要素を調査した。各仮説に対して質問項目を作成し、慶應義塾大学の学生に対してアンケート 調査を行い、共分散構造分析とコンジョイント分析を行なった。その結果、ブランドのテキストによる自発的発信意図と「ジェンダー問題への関心の高さ」に正の相関があることがわかった。また、ブランドの画像/動画による自発的発信意図と「自己効力感」、「SDGsの浸透による社会情勢の変化を取り入れた要素の存在」に正の相関があることが分かった。
    • SNS、ブランドの自発的発信意図、Z世代、企業SNS、キャンペーン、Instagram、SDGs、キーワード、ブランドロイヤルティ、承認欲求、コミュニティ、ジェンダー問題、パーパス、ブランドイメージ、コロナ禍
  • In recent years, consumers are exposed to numerous brands on a daily basis due to globalization and the development of Internet tools such as SNS. In this age of information overload, the presence of users who actively spread the characteristics and image of each brand is increasing. In particular, we investigated the differences between the brand diffusion intentions of Generation Z, which is considered the digital native generation, and those of other generations, as well as the factors that generate such diffusion. Questionnaires were created for each hypothesis, and a questionnaire survey was conducted on students at Keio University, followed by covariance structure analysis and conjoint analysis. The results showed that there was a positive correlation between the spontaneous intention to transmit the brand's text and the "level of interest in gender issues. In addition, there was a positive correlation between the brand's spontaneous intention to communicate through images/videos and "self-efficacy" and "existence of elements that incorporate changes in social conditions due to the spread of the SDGs.
    • Social networking, spontaneous brand communication intentions, Generation Z, corporate social networking, campaigns, Instagram, SDGs, keywords, brand loyalty, need for approval, community, gender issues, Purpose, brand image, Corona Disaster

3年夏休み(合宿)
    • 3年生 春学期プロジェクト報告
    • 4年生 卒論進捗報告

3年入ゼミ時 事例研究

西村洸祐 「カバー「ホロライブプロダクション」に見るユーザーイノベーション」(全文)

 Kosuke Nishimura User Innovation: A Case Study of "hololive productions" Produced by COVER corp.

  • 本レポートでは、「消費者、ユーザーによるイノベーションや創造」というテーマに関して、消費者と生産者の共進化マーケティングという観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例はカバー社が2017年ごろから開始したバーチャルプラットフォームサービス「ホロライブプロダクション」であり、消費者がスーパーチャットや二次創作を通じて商品に影響を与えていること、V-tuberという商品がそういった消費者の主体的な創造的消費ありきであること、そういった意味で相互に需要が存在するといった特徴があることが分かった。
    • ホロライブプロダクション、V-tuber、二次創作、twitter、スーパーチャット、創造的消費、共進化マーケティング

石井涼介 「スキルマーケットプレイス「ココナラ」におけるユーザーイノベーション」(全文)

 Ryosuke Ishii User innovation in skill market place of???Coconara???

  • 本研究では「消費者、ユーザーによるイノベーションや創造」の観点から知見を得るために、スキルマーケットサービス「ココナラ」に関する事例研究を行った。ココナラは、株式会社ココナラが2012年にリリースしたインターネット上のサービスマーケットプレイスであり、スキルや知識、経験といった一定の価値、価格が付きづらいサービスの売買をサービス提供者と消費者がコミュニケーションを通して行なっている。そして先行研究とココナラの事例研究を照らし合わせると、「コミュニケーション」「創造・開発の動機」「情報の粘着性」「リード・ユーザー」の点においてココナラが成功していることがわかった。また同様スキルマーケットサイト「ランサーズ」との比較も行い、ココナラの成功要因を考察した。また事例研究と成功要因の考察をもとに、ココナラの今後の発展のための提言を行った。
    • ココナラ、スキルマーケット、コミュニケーション、創造・開発の動機、情報の粘着性、サービス提供者、消費者

?橋悠巳 「「スポティファイ」に見るユーザーイノベーション」(全文)

 Yui Takahashi User Innovation in "Spotify"

  • このレポートでは、「ユーザーによるイノベーション」という観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例はSpotify社が2008年から開始したサブスクリプション型音楽配信サービスであり、無料プランも存在しているが月額課金制で世界中の音楽の他、ポッドキャストなどを聴くことができるサービスである。また同社のサービスではユーザー自身が配信されている楽曲を組み合わせてプレイリストを作成し、公開することも可能としており、ここで新たなユーザーイノベーションが行われていることがわかった。さらにサブスクリプション型音楽配信サービス二大巨頭のもう一角である「Apple Music」との事例比較を行い、これらの事例を踏まえてユーザーイノベーションをさらに活発にするための提言を行なった。
    • サブスクリプション型音楽配信サービス、創造的消費

原口さくら 「「東カレデート」に見るユーザーイノベーション」(全文)

 Sakura Haraguchi User Innovation: A Case Study of "Tokyo Calendar Date"

  • 本レポートでは、「消費者、ユーザーによるイノベーションや創造」というテーマに関して、生産者と消費者の共進化マーケティングという観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例は、東京カレンダー社が2017年6月から開始したマッチングアプリ「東カレデート」であり、「選ばれた会員様に、上質な出会いを。」というコンセプトのもと入会審査制や年収証明、独身証明、著名人認証などといった特徴があることがわかった。さらに、現在のマッチングサービスの現状や類似のマッチングアプリについても事例研究を行った。これらの事例から、マッチングアプリの成功には、アクティブ・コンシューマによる共進化マーケティングが重要であると考え、今後のさらなる発展への提言を行なった。
    • アクティブ・コンシューマ、創造的消費、共進化マーケティング、マッチングアプリ、東カレデート、婚活、恋活

加藤碧 「ブクログに見るユーザーイノベーション」(全文)

 Midori Kato User Innovation in ???Booklog???

  • このレポートでは、「消費者、ユーザーによるイノベーションや創造」というテーマに関して事例研究を行った。主に扱った事例は、2004年に開設された読書管理サービス「ブクログ」である。ブクログは読書管理や感想・レビューの投稿だけでなくブックリストや談話室といったさまざまな機能を備えていることが判明した。今後のブクログについては、類似サービスである読書メーターとの比較から、他のユーザーとの交流を活発化させることが望ましい。また、ユーザーの開発、創造の動機に関して検討した結果、自己効力感の強化と記録・記憶機能の強化が必要であるという結論に至った。
    • ブクログ、読書メーター、創造的消費、アクティブ・コンシューマー、共進化マーケティング

宋 蒼珍 「NONGSHIM社の商品「CHAPAGURI」に見るユーザーイノベーション」(全文)

 Changjin Song Case study of user innovation with Nongshim窶冱 products 窶呂hapaguri窶

  • このレポートでは、「消費者、ユーザーによるイノベーションや創造」というテーマに関して事例研究を行った。主に扱った事例はNONGSHIM社が2020年ごろから発売した商品、「CHAPAGURI」であり、消費者が初めてレシピ発信したこと以後、会社から正式に商品として発売したという特徴があることがわかった。さらに、類似の「BULDAKPOKUNMYON」について比較しながら事例研究を行った。これらの事例から、コップ麺が成功する条件を、消費者の要因、企業の要因、これらに含まれな境要因に大別した。消費者の要因については影響力のあって専門性を持った消費者が自分のレシピ発信しすることで自らリーダー・ユーザーになった。また環境的に商品が出た映画が有名になったことから世界で注目されるようになった。しかし、まだ公式アンバサダーとして内国人に限っていたことはサムヤンの事例から分かるように改善すべきだ。また、「チャパグリ」が流行するようになったきっかけのストーリーは海外でも消費者にとって興味を引くものであるためマーケティングに積極的に引用することが望ましい。
    • 「チャパグリ」、「CHAPAGURI」、「NONGSHIM」、農心、ユーザーイノベーション、アクティブ・コンシューマー

林加奈子 「ファッションコーディネートアプリ「WEAR」に見るユーザーイノベーションの成功要因」(全文)

 Kanako Hayashi Success Factors for User Innovation from the Fashion Coordination App "WEAR"

  • 本研究では、「消費者、ユーザーによるイノベーションや創造」というテーマに関して、事例研究を行った。主に扱った事例は株式会社ZOZOが2013年ごろから開始したサービスのファッションコーディネートアプリ「WEAR」である。「WEAR」はユーザーの自発的な投稿から成り立ち、閲覧するユーザーはその投稿から情報を収集し、消費者間での商品購入につながる価値創出が行われていることが特徴的だ。当アプリを運営するZOZOは「WEAR」から得られた情報をもとに取扱商品や提携ブランドの見直し、新しいサービスや企画運営など今後の方針を決定することができる。今回の事例研究を通して、「WEAR」ではアクティブ・コンシューマーによる創造的消費の促進、企業とユーザーの相互作用により双方のイノベーションにつながる共進化マーケティングの実現、ユーザーの参加意欲をかき立てる環境作りが行われていることが分かった。これらを要因として、多くのユーザーを獲得し日本最大規模のファッションコーディネートアプリを運営することに成功していると考えられる。類似の「Style Hint」についても事例研究を行い、最後にさらなる「WEAR」の発展を期待して提言を行った。
    • 「WEAR」、「ZOZO」、ユーザーイノベーション、アクティブ・コンシューマー、消費者による創造開発の動機

川久保朔太朗 「サッポロビール「百人ビール・ラボ」におけるユーザーイノベーション促進の仕組み」(全文)

 Sakutaro Kawakubo User Innovation Promotion Mechanism in” Sapporo Beer's Hyakunin Beer Lab”

  • このレポートでは、「消費者、ユーザーによるイノベーションや創造」というテーマに関して事例研究を行った。主に扱った事例は、2012年より取り組みが開始されたユーザー参加型新ビール開発プロジェクト「百人ビール・ラボ」とその後の「HOPPIN’ GARAGE」である。百人ビール・ラボは情報移転コストの削減、オンライン・オフラインの使い分けによるアクティブコンシューマ化の実現、ユーザーを本気にさせる報酬制度の体系化などの特徴を持つことがわかった。また「HOPPIN’ GARAGE」についてはユーザーによるコミュニティの自走を実現、だれでも参加可能なフォーマット、体系の提供が特徴であるとわかった。

一方主な課題としては、一般ユーザーへの認知度はまだまだ低く取り組みの参加者が一部のビール好きユーザーにとどまっていることである。"

    • 「サッポロビール」、「百人ビール・ラボ」、ユーザーイノベーション、情報移転コスト、ブランドコミュニティ
  • This report is a case study on the theme of ""innovation and creation by consumers and users. The main case studies are the ""Hyakunin Beer Lab"", a user-participatory new beer development project that began in 2012, and the subsequent ""HOPPIN' GARAGE"". The Hyakunin Beer Lab was found to have features such as reduced information transfer costs, active consumerization through the use of online and offline resources, and a systematized reward system that motivates users to take the project seriously. ""HOPPIN' GARAGE"" is characterized by its ability to realize self-driven communities of users, and by providing a format and system that allows anyone to participate. On the other hand, the main issue is that awareness of the project among the general public is still low and participation is limited to a small number of beer-loving users.

大黒美奈 「クックパッドに見るユーザーイノベーション創出の仕組みとその成功条件」(全文)

 Mina Daikoku Mechanisms in Creating User Innovations and Success Factors at Cookpad

  • 本研究では、「消費者、ユーザーによるイノベーションや創造」というテーマに関して、イノベーションの成功条件という観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例は、クックパッド株式会社が1998年から開始した料理レシピのコミュニティウェブサイトサービス「クックパッド」である。クックパッドは料理レシピ業界の中で唯一、ユーザーによるレシピ投稿を中心としたサービス展開となっており、アクティブコンシューマーに創造的消費を促す仕組みを提供し、運営を行なっていることが特徴である。事例研究では、クックパッド株式会社が展開するサービスを把握したのち、先行研究を踏まえた考察から、クックパッドではアクティブコンシューマーを創出する仕組みとそのアクティブコンシューマーにユーザーイノベーションを促す仕組みを連携させることで、継続的にアクティブコンシューマーを創出し、創造的消費を促す循環が構築できていることがわかった。また類似事例として、dely株式会社が運営する料理レシピ動画サービス「クラシル」を挙げ、クックパッドとの比較研究を行い、最後にクックパッドにおけるユーザーイノベーションの成功条件について考察を行った。
    • クックパッド,クックパッドアンバサダー,メーカーズタウン,自己効力感,ユーザーイノベーション,共進化マーケティング

20期生(2021-2022年度在籍)からのoutput


3年前半 グループ研究報告書

今泉友希, 梅原慎治, 小島裕翔 「消費者参加型楽曲制作に関する研究」(全文)(データ)(スクリプト)

 Yuki Imaizumi, Shinji Umehara, Yuto Kojima A Study on Consumer Participation Music Creation

  • 近年、デビュー曲「夜に駆ける」が大ヒットし2021年に入って最も勢いを増す音楽ユニットYOASOBIに代表される、楽曲制作に消費者参加型のプロジェクトを行うアーティストが出現している。そこで、本研究では、消費者参加型楽曲制作プロジェクトに注目し、プロジェクトの参加意図、制作された楽曲の視聴意図、企画したアーティストへの好意度において、関連する消費者、アーティスト、プロジェクトの特性を分析し明らかにすることにより、プロジェクトを消費者、楽曲、アーティストの三方面から成功させるためにはどうするべきかといった提言を行うことを目的とする。消費者特性、アーティスト特性、プロジェクト特性についての仮説を設定し、各仮説に対応した質問項目を作成した。質問項目をもとに慶応義塾大学の学生に対してアンケート調査を行い、共分散構造分析、コンジョイント分析によってデータを分析した。その結果、プロジェクトの参加意図には「モバイル端末からの参加」「他者からのフィードバック」「インセンティブ」「楽曲化プロセスの明確さ」「日本拠点」「応援している」「YouTubeチャンネルがある」「アニメ・声優・ゲーム・ボカロ系」、楽曲への視聴意図には、「音楽への関心」「モバイル端末からの参加」「他者からのフィードバック」「インセンティブ」「楽曲化プロセスの明確さ」「応募内容の容易さ」「応援している」「YouTubeチャンネルがある」、アーティスト好意度には「自己効力感」「モバイル端末からの参加」「他者からのフィードバック」「インセンティブ」「定期開催」「楽曲化プロセスの明確さ」「応募内容の容易さ」「日本拠点」「応援している」「YouTubeチャンネルがある」「アニメ・声優・ゲーム・ボカロ系」が正の影響を与えることが分かった。
    • 消費者参加型開発、音楽制作、SNS、消費者行動、楽曲視聴、アーティスト、ファン
  • In recent years, there have been artists who are engaged in consumer-participation projects in music creation, represented by the music unit YOASOBI, whose debut song "Running at Night" became a big hit and gained momentum in 2021. The purpose of this study is to make recommendations on what should be done to make consumer-participation music creation projects. Therefore, in this research, we focused on consumer-participation music creation projects, and clarified the characteristics of consumers, artists, and projects that affect the intention to participate in the project, the intention to watch the produced music, and attitudes to the artist. Hypotheses on consumer characteristics, artist characteristics, and project characteristics were set, and question items corresponding to each hypothesis were developed. We conducted a questionnaire survey of Keio University students and analyzed the data with structural equation model and conjoint analysis. As a result, we found that intentions of participating in the project are positive and significantly associated with "participation from mobile terminals", "feedback from others", "incentives", "clarity of the music composition process", "base in Japan", "supporting", "having a YouTube channel", "animation / voice actors/ game/ Vokaro". In addition, the intentions of listening to music is significantly correlated with "interest in music," "participation from mobile terminals," "feedback from others," "incentives," "clarity of the music conversion process," "ease of application," and "support," and "having a YouTube channel". Attitude to artists is significantly correlated with "self-efficacy", "participation from mobile terminals", "feedback from others", "incentives", "regular holding", "clarity of music composition process", "ease of application contents", "base in Japan". They were "supporting", "having a YouTube channel", and "animation / voice actor / game / bocaro"."
    • Consumer participation planning, music development, SNS, consumer behavior, music viewing, artists, fans

田窪亮輔, 田畑吉崇, 森山広夢 「SNSキャンペーンへの消費者の参加意図と購買意図」(全文)(データ)(スクリプト)

 Ryosuke Takubo, Yoshitaka Tabata, Hiromu Moriyama Relationship between SNS Campaign and Consumers Intention to Participate

  • 近年SNS(ソーシャルネットワークサービス)の発達により、企業がプロモーションの一環として商品に関連した投稿を行い、それに対して反応したユーザーに報酬を与えるといった形のキャンペーンを行うようになった。そこで本研究ではこのキャンペーンに参加する消費者の意図に焦点をあて、キャンペーンへの参加意図、そしてその商品の購買意図を調査した。先行研究や事例研究をもとにSNSキャンペーンに参加する消費者の参加意図と商品の購買意図を対象に仮説を設定した。そして各仮説に対して質問項目を作成し、慶應義塾大学の学生に対してアンケート 調査を行い、共分散構造分析とコンジョイント分析を行なった。その結果、「ユーザーが経済的報酬を重視していること」、「企業の好感度の高さ」、「企業の有名度の高さ」、「フォロワー数の多さ」、「報酬の大きさ」と参加意図に正の相関があることが分かった。また、「企業の好感度の高さ」、「企業の有名度の高さ」、「報酬の大きさ」、「報酬が飲料・食品であること」と購買意図に正の相関があることが分かった。
    • SNSキャンペーン、参加意図、購買意図、企業SNS、SNS、フォロワー数、フォロー数、Twitter、Instagram、ハッシュタグ、企業イメージ、企業認知度、経済的報酬、飲料・食品、自己効力感、楽しさ
  • In recent years, with the development of social network services (SNS), firms have begun to conduct campaigns in which they post product-related messages as part of marketing promotions and reward users who respond to the messages. In this study, we focused on the intentions of consumers to participate in SNS campaigns and intentions to purchase the products. Based on previous research and case studies, hypotheses were formulated. We developed questionnaire items, conducted a questionnaire survey to students at Keio University, and conducted structure equation modeling and conjoint analysis. As a result, we found that their participation intention was positive and significant correlation with "users' emphasis on financial rewards," attitude to frim”, ''recognition of firm”, "large number of followers”,"and "size of reward". It was also found that purchase intention is positively correlated with "likability to firm”,"recognition of frim," "size of the reward”,and "food or beverage as reward".
    • SNS campaign, participation intention, purchasing intention, corporate SNS, SNS, number of followers, number of follows, Twitter, Instagram, hashtag, corporate image, corporate awareness, financial reward, food, beverage, self-efficacy, enojoyness

小鳥田裕我、菅原恵、白田彩乃 「アイデア募集サイトによる共創マーケティングの活性化」(全文)(データ)(スクリプト)

 yuga Kotorida,Megumi Sugawara, Ayano Hakuta Dynamizing Co-creation by the Idea Recruitment Site "

  • 近年、SNSやオンラインコミュニティの普及により、企業側は消費者の意見を収集することが容易になり、企業と消費者による共創マーケティングが大きく注目されている。そこで本研究では、アイデア募集サイトに着目した。アイデア募集サイトにはどのような人が利用するのか、どのよう特徴があれば活性化されるのかについて、参加意図と投稿意図に分け、サイト特性、消費者特性、プロジェクト特性の三つの観点から明らかにすることにより、最適なアイデア募集サイトがどのようなものなのかを提言することを目的とする。先行研究と事例研究、二次データを基に、三つの観点についてそれぞれ仮説を設定し、各仮説に対応した質問項目を作成した。その質問項目をもとに慶應義塾大学の学生に対して、アンケート調査を行い、共分散構造分析、コンジョイント分析によってデータを分析した。その結果、参加意図と投稿意図とも、サイト特性のうち「他のユーザーとのコミュニティ機能」「アイデア募集企業とのコミュニティ機能」「サイトのアプリ版」、プロジェクト特性のうち「イベント企画」「経済的報酬」「表彰制度」「アイデア募集企業の認知度」「商品実現化までの早さ」「透明性」が正の影響を与えることがわかった。参加意図ではさらに「イベント企画」も正の影響を与えることがわかった。消費者特性に関しては参加意図において「経済的報酬」「他者からの共感欲求」が、投稿意図において「商品への関与度の高さ」が正の影響を与えることがわかった。 
    • 共創マーケティング,アイデア募集サイト,参加意図,投稿意図
  •  In recent years, the spread of SNS and online communities has made it easier for companies to collect the opinions of consumers, and co-creation marketing between companies and consumers has received a great deal of attention. Therefore, in this research, we focused on the idea recruitment site to propose what the optimal idea recruitment site looks like. Determiners of participation and posting intention to idea recruitment site were investigated and they are clarified from the three viewpoints: site characteristics, consumer characteristics, and project characteristics., or we investigated, what kind of people will use the idea recruitment site and what characteristics will activate it. Based on previous studies, case studies, and secondary data, hypotheses were set for each of the three viewpoints, and question items corresponding to each hypothesis were developed. We conducted a questionnaire survey of Keio University students and analyzed the data by structure equation modeling and conjoint analysis. As a result, for site characteristics, both the intention to participate and the intention to post idea are positive and significantly correlated with "community function with other users", "community function with idea soliciting companies", "app version of the site." For project characteristics, they are also positive and significantly associated with "event planning", "economic reward", and "economic reward", "recognition of companies seeking ideas", "quickness to product realization", and "transparency." In addition, for the intention of participation, "event planning" also had a positive correlation. Regarding consumer characteristics, it was found that "economic reward" and "desire for empathy from others" have a positive effect on the intention of participation, and "high degree of involvement in the product" has a positive effect on the intention of posting. 

足立重登、石浦拡、山口凛久 「IDEA PARKを活性化させるための消費者特性とサイト特性」(全文)(データ)(スクリプト)

 Shigeto Adachi, Hiro Ishiura, Riku Yamaguchi A Study on-Consumer and Site Characteristics to Activate IDEA PARK

  • 近年、ユーザーの意見を商品開発に反映するマーケティング的アプローチが増えつつある。ユーザーの意見を企業に伝える役割を果たす手段の一つがアイデア募集サイトだ。良品計画が運営するIDEA PARKもその一つだと言えるだろう。しかしIDEA PARKは現在不活性化している。そこで本研究ではIDEA PARKが抱える課題を透明化するため、ユーザーの参加意図と投稿意図に焦点を当て、IDEA PARKを再活性化させる方策を提言することを目的とする。我々はサイトの特性と消費者の特性に課題の原因を大別し、各々がユーザーの参加意図と投稿意図に影響を与えているという仮説を立てた。その後、各仮説に対応した質問項目を作成し、慶應義塾大学所属の学生に対してアンケート調査を行った。得られたデータに基づいて共分散構造分析、そしてコンジョイント分析を行い、課題に寄与している原因を解析した。その結果、参加意図に関してはサイトにおける「コメント・いいね機能の存在」と「金銭的な報酬の存在」、消費者の「商品への関与度の高さ」と「不満・不便の解消欲求の高さ」が正の影響を与えることが分かった。また、投稿意図に関してはサイトにおける「コメント・いいね機能の存在」と「金銭的な報酬の存在」が正の影響を与えることが分かった。以上の結果から、サイトのコメント・いいね機能の利用を簡略化すること、金銭的な報酬を整備することの2点が、本研究からIDEA PARK再活性化に提言可能なことだ。
    • アイデア募集サイト・参加意図・投稿意図・良品計画・ユーザーイノベーション
  • In recent years, marketing approaches that reflect user opinions in product development are increasing. An idea solicitation site is one of the means to convey the opinions of users to companies. It can be said that "IDEA PARK" operated by ???Ryohin Keikaku??? is one of them. However, "IDEA PARK" is currently inactive. Therefore, in order to make the issues of "IDEA PARK" transparent, the purposes of this research are to clarify determiners of the user's intention to participate and to post to ???IDEA PARK???, and to propose measures to revitalize "IDEA PARK". We classified the determines into the characteristics of the site and the characteristics of the consumer, and developed hypotheses on variables that influences the user's intention to participate and to post to the site. After that, questions corresponding to each hypothesis were developed, and a questionnaire survey was conducted to students of Keio University. Based on the obtained data, structural equation modeling and conjoint analysis were performed to test hypotheses. As a result, regarding on the intention to participate, among site characteristics "comment / like function" and "monetary reward", and among consumer characteristics "involvement in products" and "desire to resolve dissatisfaction and inconvenience" have positive correlation. It was also found that on the intention of posting, among site characteristics, "comment / like function" and "monetary reward" have a positive effect. Based on these results, to revitalize IDEA PARK, simplifying the use of the comment / like function and providing monetary rewards would be effective.
    • Idea recruitment site, participating motivation, posting motivation, Ryohin Keikaku, User-Innovation 

3年夏休み(オンライン半日合宿)
    • グループワーク:データ分析&提言
    • 3年生 春学期プロジェクト報告
    • 4年生 卒論進捗報告

3年入ゼミ時 事例研究

田窪亮輔 「ワークマン 「WORKMAN Plus」に見るユーザーイノベーション」(全文)

 Ryosuke Takubo User innovation at Workman’s new format store:?WORKMAN Plus”

  • 本レポートでは「消費者、ユーザーによるイノベーションや創造」というテーマに関して、事例研究を行った。取り上げたのはワークマンが2018年にオープンした新形態店舗「WORKMAN Plus」である。事例研究を通じてWORKMAN Plusには2種類の創造的消費が存在し、企業がアクティブ・コンシューマーを積極的にマーケティングに取り入れることで成功を収めていることが分かった。これを現在までに行われてきた先行研究と比較しながら、新しい消費者創造の動機や、広告の方法を研究する意味を述べた。
    • ワークマン、WORKMAN Plus、ユーザーイノベーション、リードユーザー、アクティブ・コンシューマー、共進化マーケティング
  • In this report, we conducted a case study on the theme of "innovation and creation by consumers and users. The case study focused on WORKMAN Plus, a new type of store opened by Workman in 2018. Through the case study, it was found that WORKMAN Plus has two types of creative consumption, and that the company has been successful by actively incorporating active consumers into its marketing. This is compared with previous research conducted to date, and the implications for studying the motivations for creating new consumers and methods of advertising are discussed.
    • Keywords: workman, WORKMAN Plus, user innovation, lead user, active consumer,.

梅原慎治 「ベイシアグループ2社からみる企業によるユーザーイノベーションの活用」(全文)

 Shinji Umehara Utilization of user innovation by companies from the perspective of two Beisia Group companies

  • このレポートでは、「消費者、ユーザーによるイノベーションや創造」というテーマに関して、企業におけるユーザーイノベーションの活用という観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例は、ベイシアグループの株式会社ワークマン、及び株式会社カインズの事例である。ワークマン社はアンバサダー・マーケティングによって、アクティブ・コンシューマーと共に製品開発をすることで、ユーザーイノベーションを活用していることが分かった。カインズ社では、一番お客様に近い、全国約1万人の店舗全メンバー参加型の商品開発を行っていることが特徴的であった。 先行研究から、創造的消費を行う動機として、「期待経済利益」、「楽しさ」、「不満や不便の解消」「自己効力感」、「名声・認知欲求」、「互換性および一般的交換」を挙げて考察した。また、SNSを通じたコミュニケーションや、共進化マーケティングについても考察を行った。
    • ワークマン、カインズ、アクティブ・コンシューマー、消費者による創造、開発の動機、共進化マーケティング、情報の粘着性、SNS、アンバサダーマーケティング、ユーザーイノベーション
  • In this report, we conducted a case study on the theme of "innovation and creation by consumers and users" in order to gain knowledge from the perspective of utilizing user innovation in companies. This is an example of Workman Co., Ltd. and Kines Co., Ltd. It turns out that Workman, as ambassador marketing, develops products with active consumers and leverages user innovation. It was characteristic of Cainz Corporation that it was developing products that were close to customers and that all members of about 10,000 stores nationwide participated. From previous research, as motives for creative consumption, "expected economic benefits", "enjoyment", "elimination of dissatisfaction and inconvenience", "self-efficacy", "fame / cognitive desire", "compatibility and general exchange" was considered. We also considered communication through SNS and co-evolution marketing.
    • Workman, Cainz, Active Consumer, Consumer Creation, Development Motivation, Co-Evolution Marketing, Information Stickiness, SNS, Ambassador Marketing, User Innovation

菅原恵 「「食べログ」に見るユーザーイノベーション」(全文)

 Megumi Sugawara User Innovation in ???Tabelog???

  •  本研究では、ユーザーイノベーションに関して、その動機と成功要因から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例は株式会社カカクコムが2005年ごろからインターネット上で開始したグルメレビューサイト「食べログ」である。このサイトにはユーザーのクチコミと評価をもとに飲食店に点数を付ける、クチコミ数と内容をもとにユーザーをランキング付けする、ユーザーの飲食店のクチコミを利用してユーザーと飲食店の情報の架け橋になることで共進化マーケティングを行っている、といった特徴があることがわかった。先行研究から得た知見をもとに食べログを分析すると、「楽しさ」「自己効力感」「名声・認知欲求」「互酬性および一般的交換」がユーザーのイノベーションの動機になっていることがわかった。さらに、類似サイトの「Retty」についても事例研究を行った。この事例との比較から、食べログが成功する条件を、点数評価による「自己効力感」の高さ、匿名ユーザー登録によるクチコミ・評価投稿の気軽さ、ユーザーの多さと導いた。また、同じく類似事例の「ぐるなび」との比較も行った。ここから「食べログ」のユーザーを重視した運営の成功要因が見受けられた。これらより、挙げた特徴・要因群のうち「クチコミを利用したユーザー・飲食店・サイト三者による共進化」が食べログの成功には重要であると考えられる。
    • キーワード:eクチコミ、クチコミマーケティング、共進化マーケティング、ユーザーイノベーション、食べログ
  • In this report, I conducted a case study to gain knowledge from the motivation and success factors of user innovation. The main cases dealt with were the gourmet review site "Tabelog", which Kakaku.com Co., Ltd. started around 2005 on the Internet. This site scores restaurants based on user reviews and ratings, ranks users based on the number and content of reviews, and uses user reviews to provide information on users and restaurants. It was found that there is a feature that co-evolution marketing is carried out by becoming a bridge between the two. Analyzing the "Tabelog" based on the knowledge obtained from the previous research, It was found that "fun", "self-efficacy", "fame", "cognitive desire" and "reciprocity and general exchange" motivate users to innovate. In addition, I also conducted a case study on the similar site "Retty". From the comparison with this case, the conditions for successful "Tabelog" are the high "self-efficacy" by score evaluation and word-of-mouth evaluation by anonymous user registration. It led to the ease of posting and the large number of users. We also compared it with the similar case "Gurunavi". From here, we can see the success factors of the operation that emphasizes the users of "Tabelog". From these, it is considered that "co-evolution by users, restaurants, and sites using word-of-mouth" is important for the success of "Tabelog" among the features and factors listed.
    • e-Word-of-mouth,Word-of-mouth marketing, co-evolution marketing, user innovation, Tabelog

白田彩乃 「「@cosme」を運営するアイスタイルの成功要因」(全文)

 Ayano Hakuta Success in business at @cosme

  • 本レポートでは、「消費者、ユーザーによるイノベーションや創造」というテーマに関して、事例研究を行った。主に扱った事例は、株式会社アイスタイルが運営する日本最大のコスメ・美容の総合サイト「@cosme」である。今回の事例研究を通して、@cosmeはユーザーが化粧品の口コミをサイトに投稿することがメインだが、それだけでなくユーザーが楽しめるようなランキング機能やプレゼント応募、さらにはオリジナルコスメ開発企画など、消費者参加型のマーケティングを行っていることがわかった。このようにユーザーの能動化を促進しているため、継続して利用し続けるユーザーが多数いることがわかった。
    • アクティブ・コンシューマー、消費者参加型マーケティング、オンライン上のユーザーコミュニティ、消費者の能動化、クチコミ
    • Active Consumer,Consumer Participatory Marketing,Online user community, Consumer activation,review

田畑吉崇 「DAIKINに見るユーザー参加型商品開発について」(全文)

 Yoshitaka Tabata Product Development with User Participation at DAIKIN

  • 本研究では、「消費者、ユーザーによるイノベーションや創造」というテーマに関してその仕組みを理解することで成功要因を分析するという観点から事例研究を行った。主に扱った事例はダイキン工業株式会社が、2019年11月1日から開始したサービス「DAIKIN LAUNCH X」である。事例研究を通じて、「DAIKIN LAUNCH X」は企業側が製品コンセプトを発表し、そこにユーザーが意見を加えていくアジェイル型の商品開発を行っていることが分かった。さらに先行研究および良品企画による「IDEA PARK」との事例比較から「ユーザーとのコミュニケーション」と「企業からのコミット」が特に「DAIKIN LAUNCH X」上でのユーザー・イノベーションを成功させる主な要因であることが明らかとなった。その上で「DAIKIN LAUNCH X」の成功要因でもある、コミュニケーション・インテグリティを補完するという観点から今後の展望についての提案を考察において行った。
    • DAIKIN LAUNCH X、アジャイル型商品開発、ユーザーイノベーション、コミュニケ?ション
  • In this research I conducted a case study from the perspective of analyzing the success factors by understanding the mechanism of the theme of "innovation and creation by consumers and users. The main case dealt in this research is ???DAIKIN LAUNCH X??? launched by DAIKIN Industries, Ltd. On November 1st 2019. Through the case study, it was found that ???DAIKIN LAUNCH X??? is an Agile type of product development in which the company presents the product concept and the users add their opinions to it. Furthermore, by the previous research and a comparison with the case study of ???IDEA PARK??? by Ryohin Keikaku, it is clear that "communication with users" and "commitment from companies" are the main factors that makes user innovation on DAIKIN LAUNCH X successful. In addition, I proposed a future perspective from the point of view of complementing communication integrity, which is also a success factor of ???DAIKIN LAUNCH X???.
    • DAIKIN LAUNCH X, Agile Product Development, User Innovation, Communication

今泉友希 「「WheeLog!アプリ」の成功要因について」(全文)

 Yuki Imaizumi Success in business at WheeLog!

  • このレポートでは、ユーザーイノベーションという観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例は一般社団法人WheeLogが2017年から開始したサービス「WheeLog!アプリ」である。「WheeLog!アプリ」は、6つの仕組みとその機能から創造的消費を達成しており、またアプリ自体がプラットフォームという形態であるために情報の粘着性を低下させている。さらに、インターネット上で閲覧できるバリアフリーマップとして「新宿らくらくバリアフリーマップ」「B maps」との比較研究を行ない、「WheeLog!アプリ」がユーザーイノベーションの機能を兼ね揃える優れたバリアフリーマップアプリであることが明らかになった。最後に、これらの事例を踏まえ、ユーザーイノベーションをさらに活発にするための提言を行なった。
    • WheeLog!、バリアフリー、ユーザーイノベーション、創造的消費、情報の粘着性、共進化マーケティング
  • In this report, we conducted a case study to gain insights from the perspective of user innovation. The main case we dealt with was the service "WheeLog! App" launched by the general incorporated association WheeLog in 2017. The "WheeLog! App" achieves creative consumption from six mechanisms and its functions, and the app itself is in the form of a platform, which reduces the stickiness of information. Furthermore, as a barrier-free map that can be viewed on the Internet, we conducted a comparative study with "Shinjuku Easy Barrier-Free Map" and "B maps", and the "WheeLog! App" is an excellent barrier-free map app that combines the functions of user innovation. It became clear. Finally, based on these cases, we made recommendations to further stimulate user innovation.
    • WheeLog!, Barrier-free, Creative Consumption, User Innovation, Information Stickiness, Co-evolution Marketiong,

小鳥田裕我 「企業がユーザーイノベーションを持続的活用するための条件〜株式会社ワークマンの取り組みから〜」(全文)

 Yuga Kotorida How Firms Utilize User Innovation Sustainably? Insights from Case Study on WORKMAN

  • 本研究ではユーザーイノベーションを企業が持続的・継続的に活用するための条件について知見を得るために事例研究を行った。扱った事例は株式会社ワークマンである。作業服専門店だったワークマンは2016年頃から、用途創造で始まったユーザーイノベーションを製品開発から販売促進へと進化させ、現在はコアなファンを「アンバサダー」と位置づけるアンバサダーマーケティングを活用し、ユーザーイノベーションの組織的・継続的活用を図っている。その取り組みからは、企業がユーザーイノベーションを持続的に活用するためには、「創造的消費を行いかつ他者とコミュニケーションする消費者=アクティブ・コンシューマー」との間で商品力に基づく強い信頼関係を築くこと、そして双方に利益のある関係を構築することが重要であることが分かった。少子高齢化で市場が縮小する日本企業の今後の成長・生き残りに向けたヒントとなると考える。
    • ユーザーイノベーション 持続的  関係構築 アンバサダーマーケティング 用途創造 アクティブ・コンシューマー
  • In this study, we conducted a case study to gain knowledge about the conditions for companies to utilize user innovation sustainably and continuously. The case dealt with is Workman Co., Ltd. Workman, which was a workwear specialty store, has evolved user innovation that started with application creation from product development to sales promotion from around 2016, and now utilizes ambassador marketing, which positions core fans as "ambassadors", to promote user innovation. We are trying to make systematic and continuous use. From that effort, in order for companies to sustainably utilize user innovation, a strong relationship of trust based on product strength should be established with "consumers who make creative consumption and communicate with others = active consumers." It turns out that it is important to build and to build a mutually beneficial relationship. We believe that this will be a hint for the future growth and survival of Japanese companies whose market is shrinking due to the declining birthrate and aging population.
    • User Innovation,Sustainbly, Relationship building, Ambassador marketing, Use Creation, Active Consumer"

森山広夢 「株式会社radikoにみるユーザーイノベーション」(全文)

 Hiromu Moriyama User Innovation in radiko

  • このレポートでは、インターネットラジオサービス「radiko」におけるユーザーイノベーションという観点から知見を得るために事例研究を行った。主に扱った事例は低迷するラジオ業界を救うため主要ラジオ放送局が出資して2010年から開始したradikoというインターネットラジオサービスである。研究を進めていくとアプリの品質向上のためにユーザーが企業と連携してイノベーションを起こしていることが分かった。
    • ラジオ、radiko、ユーザーイノベーション、リードユーザー、アクティブ・コンシューマー、創造的消費
  • In this report, I conducted a case study to gain knowledge in terms of user innovation about the internet radio service "radiko". The main case dealt with this report was the internet radio service "radiko", which the main radio stations started in 2010 in order to improve sales of the radio industry which had been stagnant. Through the case study, it was found that users generate innovation with the companies to upgrade quality of the application.
    • radio, radiko, user innovation, lead user, active consumer, use creation

山口凜久 「「手作り」というイノベーションとその規定要因について」(全文)

 Riku Yamaguchi A Case Study on the innovation of ""handmade"" and its determinants

  • このレポートでは、手作りという創造的消費についての規定要因という観点から知見 を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例は UNNICO 社が掲載したコラムから始 まった手作りマスクの普及についてと、比較的歴史の長い「手作り」の例として、バレ ンタインデーにおける手作りチョコレートについても事例研究を行った。これらの事 例から、マスクとチョコレートの手作りの創造の動機には共通する点が多くみられる ことが分かった。また、手作りによる創造物の社会への広まりの点においても共通点 が見られることがわかった。

小島裕翔 「radiko・SNSによるラジオ業界再燃の要因」(全文)

 Yuto Kojima Factors behind the rekindling of the radio industry by radiko and SNS

  • このレポートは、ユーザーイノベーションという観点から知見を得るために、ラジオ業界の再燃の要因について事例研究を行った。インターネットラジオradikoの登場により、SNSとの親和性が高まり、新たな若者層の取り込みに成功したことが明らかになった。最後に、これらの事例を踏まえたユーザーイノベーションについての提言を行った。
    • ラジオ、radiko、SNS、ユーザーイノベーション、アクティブコンシューマー、創造的消費
  • This report conducted a case study of the factors behind the rekindling of the radio industry in order to gain insights from the perspective of user innovation. With the advent of Internet radio radiko, it became clear that it has become more compatible with SNS and has succeeded in attracting new young people. Finally, we made recommendations on user innovation based on these cases.
    • Radio, radiko, SNS, user innovation, active consumers, creative consumption

石浦拡    「株式会社タミヤにおけるユーザーイノベーションの成功要因」(全文)

 Hiro Ishiura Success in business at Tamiya

  • 本研究では、ユーザーイノベーションという観点から知見を得るために事例研究を行なった。主に扱った事例は株式会社タミヤが発売しているミニ四駆である。ユーザーが自発的に行なってきたイノベーションが、ミニ四駆の長期的な成功にどのように繋がってきたかを研究した。発売から長い年月が経過したこともあり、近年ユーザーイノベーションは減少していると考えられるが、その対策としてタミヤがオンラインを活用した新戦略を打ち出していることがわかった。

足立重登 「NESPRESSOのユーザーイノベーション促進がもたらす有益性」(全文)

 Shigeto Adachi Benefits of promoting user innovation with Nespresso

  • 本論文では、消費者の創造性、ユーザーイノベーションを主なテーマとする。このテーマに沿い、消費者の行動が製品やサービスを提供する企業側に利益をもたらす事例があると考えた。この考えに基づき、アーリーアダプターの存在やユーザーイノベーションそれ自体が企業にとって価値をもたらし得る場合が存在するという仮説を立て、研究を進めていく。研究を進めていくに当たり、コーヒーメーカーの販売企業であるNESPRESSOを事例として扱っていく。研究により、NESPRESSOは自社で一次イノベーションを行い、ユーザー、特にアーリーアダプターによる二次イノベーションとでも呼ぶべき消費者創造を触発していることが観察された。このことは、コーヒーメーカーや関連製品の販売だけに留まらないというNESPRESSOの立ち位置の表明だと考察可能だ。先行研究ではNESPRESSOの替え刃モデル戦略やアンバサダーマーケティングに固執しており、ユーザーイノベーションの触発という観点での研究は発見されなかった。この点に本研究の特異性が存在する。
    • Nestle、NESPRESSO、SNS、アーリーアダプター、替え刃モデル、カプセル式コーヒーメーカー、創造的消費、ユーザーイノベーション
  • The main themes of this paper are consumer creativity and user innovation. In line with this theme, we considered that there are cases where consumer behavior benefits the companies that provide products and services. Based on this idea, we will proceed with research by hypothesizing that there are cases where the existence of early adopters and user innovation itself can bring value to companies. In advancing his research, he treats NESPRESSO as an example, as a coffee maker sales company. Research has shown that NESPRESSO is innovating in-house and inspiring consumer creation, which can be called secondary innovation by users, especially early adopters. This can be thought of as a statement of NESPRESSO's position, he said, not just selling coffee makers and related products. In previous studies, he was obsessed with NESPRESSO's blade model strategy and ambassador marketing, and no research was found in terms of inspiring user innovation. This is the peculiarity of this study.
    • Nestle, NESPRESSO, SNS, Early adopter, Razor and blades business model, Coffee maker, Use creation, User innovation

19期生(2020-2021年度在籍=2020年度3年生)からのoutput

4年 卒論

廣部 裕斗 「ショートムービーアプリのさらなる発展に向けて」(全文)(データ)(スクリプト)

 Yuto Hirobe Toward the Further Development of Short Movie Apps

  • スマートフォンの普及と技術進歩によりショートムービーという新たな動画ジャンルが開拓され、中国のByteDance社が提供するTikTokのようなショートムービーを主体とするスマホアプリが世界中で人気を集めている。本研究は、ショートムービーアプリについてユーザーの視聴意図と投稿意図を分析し、結果を踏まえた上でショートムービーアプリに求められている要素を解明、ショートムービーアプリ全体に対する提言へと繋げることを目的としている。分析では視聴意図と投稿意図それぞれに対して複数個の仮説を設定し、慶應義塾大学の学生を対象としたアンケート調査でデータを収集した。集めたデータを共分散構造分析およびコンジョイント分析で分析したところ、視聴意図では「暇つぶし」「情報の凝縮度」「視聴の受動性」「効率的な視聴」「保存」「2種類のTL」「TikTokの使用経験」「テレビやYouTubeでのライトな視聴がメインのクラスター」が有意となり、投稿意図では「個人情報」「回想欲求」「クオリティ重視度」「楽曲ランキング」「メイク機能」「女性であること」が有意となった。
    • ショートムービー、TikTok、視聴意図、投稿意図、受動性、効率性
  • With the popularization of smartphones and the advancement of technology, a new video genre called "short movies" has been developed, and smartphone applications that focus on short movies, such as TikTok provided by China's ByteDance, are gaining popularity around the world. The purpose of this research is to analyze the viewing and posting intentions of users of short movie applications, and based on the results, to clarify the elements required for short movie applications and to make recommendations for short movie applications as a whole. In the analysis, we set multiple hypotheses for both viewing and posting intentions, and collected data through a questionnaire survey of students at Keio University. The collected data was analyzed using Structural Equation Modeling and conjoint analysis, and the results showed that "killing time," "concentration of information," "passivity of viewing," "efficient viewing," "saving," "two types of TL," "experience of using TikTok," and "light viewing on TV or YouTube" were significant for viewing intention. In terms of posting intentions, "personal information," "desire for recollection," "importance of quality," "song ranking," "makeup function," and "being female" were significant.
    • Short Movies縲ゝikTok縲〃iewing Intentions縲 ̄osting Intentions縲 ̄assivity縲・fficiency

野口 大輔 「漫画の購買意図に関する研究」(全文)(データ)(スクリプト)

 Daisuke Noguchi Research on Manga Purchasing Intentions

  • 本研究の目的は、漫画市場の拡大という目標に対して消費者の紙媒体および電子媒体それぞれの漫画の購買要因について分析し、提言を行うことである。そこで、慶應義塾大学商学部の学生を対象にアンケートを実施し、その結果を用いて漫画全体を表す、漫画の購買意図、紙媒体の漫画を指す紙漫画の購買意図、電子媒体の漫画を指す電子漫画の購買意図を従属変数として共分散構造分析とコンジョイント分析を行った。分析の結果、漫画の購買意図と正の相関がある因子として「オピニオンリーダー度」「読書意欲」「ゲームのプレイ」が採択された。紙漫画の購買意図と正の相関がある因子として「読書習慣」「収集癖」「実店舗ショッピング」が採択された。紙、電子間の分析結果を比較すると、「オピニオンリーダー度」「読書意欲」などほとんどの変数間との相関に違いはなかった。しかし、追加分析において王道少年漫画層であるクラスター1との正の相関が電子漫画間において見られるという結果の差異が見られた。また、作品要因では、「笑いの要素」「バトルの要素」「恋愛の要素」「メディアミックス」「知識」があるという特徴が漫画の購買意図と有意な関係があることが分かった。このことからこれらの要素が入った漫画をアニメ化などのメディアミックスを用いて消費者の関心を引き、また人気の低迷している紙媒体でも特定の人々に対した限定的マーケティングが有効であると推察される。
    • 紙漫画、電子漫画、メディアミックス、読書習慣、知識
  • The purpose of this study is to analyze and make recommendations on the purchasing factors of comics by consumers in both paper and electronic media with the goal of expanding the comics market. Therefore, we conducted a questionnaire targeting students of the Faculty of Commerce, Keio University, and used the results to perform covariance structure analysis and conjoint analysis. As a result of the analysis, "opinion leader degree", "reading motivation", and "game play" were adopted as factors that have a positive correlation with the purchase intention of manga. "Reading habits," "collection habits," and "store shopping" were adopted as factors that have a positive correlation with the purchase intentions of paper comics. In addition, as for the work factors, it was found that the characteristics of having "laughter element", "battle element", "love element", "media mix", and "knowledge" have a significant relationship with the purchase intention of manga. For this reason, comics containing these elements are attracted to consumers by using media mixes such as animation, and limited marketing to specific people is effective even in the sluggish paper media. It is inferred that.
    • Paper comics, electronic comics, media mix, reading habits, knowledge

粉川 耀 「大学生のフリマアプリにおける古着購買および出品要因に関する研究」(全文)(データ)(スクリプト)

 Mikaya Kogawa Why college student purchase and sell used clothing by flea market apps?

  • 本研究の目的は、大学生のフリマアプリにおける古着の購買意図・出品意図について調査を行い、古着市場の拡大を促進させるための提言を行うことである。そこで、慶應義塾大学商学部の学生を対象にアンケートを実施し、その結果を用いて共分散構造分析とコンジョイント分析を行った。その結果、フリマアプリにおける古着購買意図の正の影響を与える因子として「友人ファッション系統」「ビンテージ」「価格交渉」「掘り出し物感」「SNS洋服情報」が採択された。フリマアプリにおける古着出品意図に正の影響を与える因子としては「有名人情報」「ビンテージ」が採択された。このように、購買意図についてはより身近な友人からの影響を強く受け、出品意図に関してはメディアに出演しているような有名人の影響を強く受けていることが明らかとなった。
    • フリマアプリ、古着店舗、古着、ビンテージ、ファッション系統、コミュニティー情報、掘り出し物感、SNS
  • The   purpose of this research is to investigate the purchase intention and exhibition intention of used clothing in the flea market apps of university students, and to make recommendations to promote the expansion of the used clothing market. Therefore, we conducted a questionnaire targeting students of the Faculty of Commerce, Keio University, and used the results to perform covariance structure analysis and conjoint analysis. As a result, "friend fashion system", "vintage", "price negotiation", "bargain feeling", and "SNS clothes information" were adopted as factors that have a positive influence on the purchase intention of used clothing in flea market apps. "Celebrity information" and "vintage" were adopted as factors that have a positive influence on the intention of selling used clothing in flea market apps. In this way, it became clear that the purchasing intention was strongly influenced by close friends, and the selling intention was strongly influenced by celebrities who appeared in the media.
    • Flea market apps, used clothing stores, used clothing, vintage, fashion lines, community information, bargains, SNS

古堅 真之介 「大学生のキャッシュレス決済利用意図について」(全文)(データ)(スクリプト)

 Shinnosuke Furukata Intention to Use Cashless Payment Among University Students

  • スマートフォンの普及や東京オリンピック・パラリンピックの開催決定、また新型コロナウイ ルスの感染拡大を受け、キャッシュレス決済に注目が集まっている。一方決済ブランドの乱立や 根強い現金利用者の存在などからキャッシュレス決済の利用率は頭打ちとなっている。本研究で は、慶應義塾大学の学生を対象にアンケートを行い、共分散構造分析、コンジョイント分析を用 い、キャッシュレス決済のカテゴリ採択意図、ならびに決済ブランド選択意図を明らかにした。 結果として「キャッシュレス決済を利用する知人や家族がいること」「個人の移動性の高さ」「新 型コロナウイルスへの感染防止意識の高さ」「オンライン決済の利用頻度の高さ」とキャッシュ レス決済のカテゴリ採択意図に正の相関が見られた。また「ポイント還元率」や「利用可能店舗 数」、「知名度」などが決済ブランド選択意図に正の影響を与えることがわかった。これらから 大々的な還元キャンペーンのみならず、友人紹介キャンペーンや個人の移動性、新型コロナウイルス対策をアピールする広告宣伝の必要性が示唆された。
    • キャッシュレス決済、QRコード決済、タッチ決済、現金派、個人の移動性、新型コロナウイルス
  • With the spread of smartphones, the decision to host the Tokyo Olympics and Paralympics, and the spread of COVID-19, cashless payments have been attracting attention. On the other hand, the usage rate of cashless payment has plateaued due to the proliferation of payment brands and the persistent presence of cash users. In this study, we conducted a questionnaire survey of students at Keio University and used covariance structure analysis and conjoint analysis to clarify their intention to adopt the category of cashless payment and their intention to choose the payment brand. As a result, we found positive correlations between "having acquaintances or family members who use cashless payment," "high personal mobility," "high awareness of the prevention of infection by the new coronavirus," and "high frequency of online payment" and the intention to adopt a category of cashless payment. In addition, "point redemption rate," "number of available stores," and "name recognition" were found to positively influence the intention to select a payment brand. These results suggest the need for not only large-scale redemption campaigns, but also advertising campaigns to introduce friends, individual mobility, and measures against the new coronavirus.
    • Cashless Payment, QR Code Payment, IC Payment, Cash, Personal Mobility, COVID-19

3年秋学期    卒論計画準備
3年秋学期1 ミニプロジェクト
    • International Social Survey Programmeから公開されているデータを用いてマーケティングインプリケーションを導出する。

赤澤真朋 「仕事の満足度向上に向けた提言」(全文)

古堅真之介 「飲食店のマーケティングへの提言」(全文)

粉川耀 「家事代行サービスへの提言」(全文)

小畑采花、廣部裕斗 「環境に配慮した製品を購入してもらうための提言」(全文)

野口大輔 「各国の宗教観に見る国際文化に関する研究」(全文)


3年前半 グループ研究報告書

井口桃佳、小畑采花、廣部裕斗 「ユーザーイノベーションを促進するクラウドファンディングサイトの要素分析」(全文)(データ)(RScript)

 Momoka Iguchi, Ayaka Obata, Yuto Hirobe Factors which Enhance User-Innovation at Crowdfunding Site

  • 本研究では、提案意図、出資意図からの視点でクラウドファンディングサイトでユーザーイノベーションを促進する要素分析を行った。先行研究を概観した上で仮説を設定し、大学生を対象とした調査で収集したデータを用いてSEM分析とコレスポンデンス分析を行ない、仮説を検証した。その結果、提案意図に対しては消費者の「進取性」、サイトにおける「手数料の低さ」「審査基準の厳しさ」「成功率の高さ」「コミュニティの有無」が正の影響を与えることがわかった。また、出資意図に対しては消費者の「期待経済利益への重要度」「社会貢献への積極性」、サイトの「匿名かどうか」「成功率の高さ」がプロジェクト出資意図に正の影響を与えることがわかった。
    • クラウドファンディング、ユーザーイノベーション、提案意図、出資意図
  • This research focuses on the factors which enhances user-innovation at crowdfunding sites. Based on the review of previous research and case studies, we proposed a set of hypotheses on factors that promote consumers’ funding motivation and project proposal motives. A questionnaire survey was developed to test hypothesis and conducted for university students. Through conjoint analysis and covariance structure analysis, we found several conditions of crowdfunding sites, which enhances user-innovation. For example, project proposal intention at crowdfunding site is enhanced by 5 factors: “innovative” “cheapness of the fee” “Strictness of the project approval process” “Project success-rate” and “Existence of a community”. In addition, consumers’ funding motivation is enhanced by 4 factors: “the condition to have the return to investor” “having an opportunity to give back to the community” “Anonymity” and “Project success-rate ”.
    • Crowdfunding, User-Innovation, funding motivation, project proposal motive

赤澤真朋、古堅真之介 「大学生の旅行創造について」(全文)(データ)(RScript)

 Akazawa, Masatomo and Shinnosuke Furukata Why Do College Students Create Trips?

  • 近年までは大手旅行代理店がツアーやパッケージという旅行商品として販売し、消費者が購入する構図が多かったが、各ホテルや旅館がホームページを持つようになり、旅行比較サイトやLCCの発展に伴って自ら旅行を手配する機会も増加した。そこで、本研究では大学生の消費者に焦点を当て、旅行計画を自ら創造する消費者の特性やそれに伴って必要とされる旅行サイトの要件を調査することを目的とした。先行研究や事例研究をもとに大学生の旅行創造意図を対象に仮説を設定した。そして各仮説に対して質問項目を作成し、慶應義塾大学の学生に対してアンケート調査を行い、共分散構造分析とコンジョイント分析を行なった。その結果、「消費者の旅行比較サイトの使用経験」、「旅行への態度」、「SNSでの探索力」、「一人旅への態度」が旅行創造意図に正の影響を与えることがわかった。また、「インセンティブ機能の存在」、「コンサルティング機能の存在」、「参考情報の存在」も旅行創造意図に正の影響を与えることがわかった。
    • 旅行創造, 旅行比較サイトの使用経験, 旅行への態度, 一人旅への態度, SNSでの探索力, インセンティブ, コンサルティング, 参考情報
  • Until recently, major travel agencies used to sell tours and packages of travel products to consumers, who then purchased the products. However, with the development of travel comparison websites and LCCs, opportunities for consumers to create their own travel arrangements have increased. Therefore, this study explored factors that associate with travel creation intention. . Hypotheses on the characteristics of consumers, who create their own travel plans and the requirements for travel sites were developed based on previous research and case studies. An online survey was conducted to Keio University students, and the results were analyzed with conjoint analysis and structural equation modeling. As a result, it was found that "consumers' experience of using travel comparison websites," "attitudes toward travel,” ”attitudes towards solo travel,” and "ability to explore on social networking sites" had a positive impact on intention to create a trip. It was also found that "presence of incentives", "presence of consulting function" and "presence of reference information" also positively influenced intention to create a trip.
    • Travel creation, experience with travel comparison sites, attitudes towards travel, attitudes towards solo travel, ability to explore on social networking sites, incentives, consulting and reference information

野口大輔、粉川耀 「消費者創造広告の有用性の検証と提言」(全文)(データ)(RScript)

 Daisuke Noguchi, Mikaya Kogawa A Study on Consumer Created Advertising

  •  このレポートでは、消費者創造動画広告について取り上げ、研究を行った。仮説を設定しSEM分析・コンジョイント分析・回帰分析を行って検証したところ、賞金の大きさ、広告元の企業知名度、名声・認知欲求と動画広告創造意図には正の相関があり、動画広告創造と消費者の購買意図には正の相関があることがわかり、消費者創造動画広告の有用性が確認された。そこでまとめを記述した後、動画広告の伸び率が高いものの、大手動画掲載サイトの動画広告収入が芳しくない現状に着目し、大手動画掲載サイトの動画広告への消費者創造動画広告の導入に関する提言を行った。
    • 消費者創造広告、動画サイト、テレビ、賞金、企業知名度、消費者創造
  • In this report, we focused on and researched consumer-created video advertising. When hypotheses were set and verified by SEM analysis and conjoint analysis, the majority were adopted and the usefulness of consumer-created video advertising was confirmed. After describing the summary, we focused on the current situation where the growth rate of video ads is high, but the video advertising revenue of major video posting sites is not good, and we propose the introduction of consumer-created video ads to video ads of major video posting sites.
    • consumer-created ads, video sites, TV, prize money, corporate name recognition, user innovation

3年入ゼミ時 事例研究

廣部裕斗 「サッポロビール “HOPPIN’GARAGE”に見るユーザーイノベーション」(全文)

 Yuto Hirobe User innovation in "HOPPIN'GARAGE" presented by Sapporo Beer Company.

  • 本レポートでは、「消費者、ユーザーによるイノベーションや創造」というテーマに関して、事例研究を行った。主に扱った事例はサッポロビール社が2018年10月から開始した「HOPPIN’GARAGE」というプロジェクトである。企業側が消費者の意見を募る場を設けていること、消費者の斬新な意見が新商品開発に影響を及ぼしていることなどの特徴があることがわかった。この事例から、企業のユーザーイノベーションが成功する条件を、消費者側の要因と企業側の要因に大別した。消費者側の要因についてはアクティブ・コンシューマーに特異な消費者創造の動機を6つ挙げ、企業側の要因については消費者をアクティブ・コンシューマーたらしめる工夫を挙げた。
    • HOPPIN’GARAGE、ユーザーイノベーション、アクティブ・コンシューマー、共進化マーケティング
  • In this report, I conducted case studies on the theme of "Innovation and creation by consumers and users". The main case study is a project called "HOPPIN'GARAGE" launched by Sapporo Beer Company in October 2018. It was found that companies have set up opportunities to gather consumer opinions, and that consumers' innovative opinions have influenced the development of new products. From this case, the conditions for success of user innovation were divided into consumer side factor and company side factor. In terms of consumer factors, I listed six motivations for creation by consumer that are specific to active consumer, and in terms of company I listed devises that make general consumers active consumers.
    • HOPPIN'GARAGE, User innovation, Active consumer, Coevolutionary marketing

粉川耀 「「レッチャ!グランプリ」における消費者参加型レシピ考案」(全文)

 Mikaya Kogawa Consumer-participating recipe devised at "Letcha!"

  • このレポートでは、「消費者、ユーザーによるイノベーションや創造」というテーマに関して、消費者参加型の新レシピ考案と商品化を行なっている企画について取り上げ、事例研究を行った。今回扱った事例は、エスビー食品株式会社による消費者参加型の新レシピ開発企画「レッチャ!グランプリ2020」であり、消費者が料理に関する新レシピ・アイデアを考案して応募し、グランプリを受賞したものについてエスビー社と共に商品化を目指すというものである。この企画について事例研究を行い評価したところ、「不満・不便の解消」「自己効力感」「名声・認知欲求」について欠如が存在することが明らかとなった。これらについて、エスビー食品株式会社が行うべき改善案を提言し、全体に対する総評をまとめた。
    • 「レッチャ!グランプリ」、レシピ考案、商品化、ツールキット
  • In this report, a case study was conducted on the theme of "innovation and creation by consumers and users," focusing on plans for devising new consumer participation recipes and commercializing them. The case we dealt with this time is "Letcha! Grand Prix 2020", a new recipe development project for consumer participation by SB Food Co., Ltd., where consumers devised a new recipe idea for cooking and applied for it, and won the grand prize. Is about commercializing with SBS. When a case study was conducted on this project and evaluated, it became clear that there were deficiencies in "elimination of dissatisfaction / inconvenience", "self-efficacy", and "fame / cognitive desire". With regard to these, we proposed the improvement plan that SB Food Co., Ltd. should make, and summarized the overall evaluation.
    • Letcha!,Recipe devised, Commercialization, Tool Kit

野口大輔 「YouTubeにおけるユーザーイノベーションとその成功要因」(全文)

 Daisuke Noguchi User innovation on YouTube and its success factors

"*このレポートでは、指定されたテーマに関して、動画共有サービス「YouTube」におけるユーザーイノベーションという観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例はYouTube社が2005年ごろから開始したYouTubeという動画共有サービスであり、今では全世界的に利用者が増えている。研究を進めていくとサービス内での人気コンテンツのトレンドが徐々に変化していっていること、一部のYouTuberと呼ばれる人気投稿者たちが企業と連携してイノベーションが発生していることなどがわかった。また、類似の動画投稿サイト「ニコニコ動画」との事例比較を行い、YouTubeの成功要因について考察した。そして、事例研究を踏まえ、動画ごとの収益化の基準および広告収入額の算出方法を明確に示すなどの具体的な提案をYouTubeに対して行った。"

    • YouTube、YouTuber、リードユーザー、ユーザーイノベーション、創造的消費・開発の動機
  • In this report, we conducted a case study on the specified theme from the viewpoint of user innovation in the video sharing service "YouTube". The case that we mainly handled was YouTube that YouTube started around 2005. This is a video sharing service, and now the number of users is increasing worldwide. As the research progresses, it is understood that the trend of popular content within the service is gradually changing, and that some popular contributors called YouTuber are collaborating with companies to innovate. Also, we compared the case with a similar video posting site "Niconico" and considered the success factor of YouTube. Then, based on the case study, we made specific proposals to YouTube, such as clearly showing the monetization criteria for each video and the method of calculating the advertising income.
    • YouTube, YouTuber, lead users, user innovation, creative consumption and development motives

小畑采花 「クックパッドの成功要因について」(全文)

 Ayaka Obata Success factor of "Cookpad"

  • このレポートでは、指定されたテーマに関して、ユーザーイノベーションの成功要因という観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例はクックパッド社が1997年ごろから開始した料理のレシピ掲載webサイト、「クックパッド」である。ユーザーイノベーションにおける創造的消費の全てを網羅し、サイトの仕組みとして「ユーザー個人のモチベーション」と「コミュニティに所属していることによって得られるモチベーション」がどちらも促進されている特徴があることがわかった。さらに、類似のNadiaという料理サイトについても事例研究を行った。 結果、クックパッドは、期待経済利益は満たしていないものの、アクティブ・コンシューマーのイノベーション動機を促進する要素である、「楽しさ」「不満不便の解消」「自己効力感」「名声・認知欲求」は満たしているとわかった。また、Nadiaとの比較を通して、Nadiaはユーザーイノベーションでは、リードユーザーが特定のユーザーであることによって、クックパッドと比べて劣っているものの、消費者参加型製品開発サイトとして成功していることから、クックパッドの成功要因はユーザーイノベーションであったとしても、それが消費者参加型製品開発サイトを成功するための必須条件ではないことが分かった。また、Nadiaはクックパッドでは満たすことの出来ないユーザーセグメントを対象にして、成功していることから、クックパッドも新しいユーザーセグメントにアプローチすることによって、成長可能性があるということを示した。
    • クックパッド、ユーザーイノベーション 、創造的消費、共進化マーケティング
  • This report, conducts a case study on the theme of "Innovation and creation by consumers and users” . The case is focused on “Cookpad”, a community platform for people to share recipe ideas and cooking tips. Through the comparison of Nadia?recipe sharing platform?, this report clarifies that user innovation is effectively used in Cookpad, and that is the key point of its success. In the end, this report makes a proposal for Cookpad to be more successful by approaching to new user segments by improving the system of the platform.
    • Cookpad, User innovation, Creative consumption, Coevolutionary marketing

古堅真之介 「レッチャ!グランプリの成功要因と課題」(全文)

 Shinnosuke Furukata Success factor and challenges of Re-cha! Grand Prix

  • このレポートでは、消費者参加型の開発についての知見を得るため、エスビー食品株式会社が主催するレシピ商品化コンテスト「レッチャ!グランプリ」を用いて事例研究を行った。結果当コンテストが成功した理由には「期待経済利益」「楽しさ」「名声・認知欲求」といった動機が背景にあることがわかった。一方で大賞決定後も商品化がなされていないことから、主に「自己効力感」が低く、コミュニケーション・インテグリティが必要であると考えた。また株式会社タニタらが実施するレシピコンテスト「ご当地タニタごはんコンテスト」を比較事例として取り上げ、コンテストの開催方法として、透明性の高い審査基準の導入や、参加者によるプレゼンテーションの機会を設けるといった提言を行った。
    • レッチャ!グランプリ、消費者参加型開発、自己効力感、期待経済利益、共進化マーケティング、コミュニケーション・インテグリティ
  • This report provides insight into the development of consumer participation by SB Food Co. A case study was conducted using Re-cha Grand Prix, a recipe commercialization contest. The results show that the contest was successful because of the following motivations: expected economic benefit, enjoyment, desire for fame and recognition. On the other hand, it was thought that self-efficacy would be low mainly because it was not commercialized even after the grand prize was announced. Therefore, communication integrity is important. We also compared and analyzed the recipe contest. Gotochi Tanita Gohan Contest (Tanita Local Dishes Contest) conducted by Tanita Co., Ltd. as a similar example. As a result, we made recommendations such as introducing highly transparent examination standards and providing opportunities for presentations by participants.
    • Re-cha Grand Prix, Consumer Participatory Development, Self-efficacy, Expected Economic Benefit, Coevolutionary Marketing, Communication Integrity

赤澤真朋 「株式会社フェリシモのユーザーイノベーションにおける成功要因」(全文)

 Masatomo Akazawa Success Factor in User Innovation at Felissimo

  • このレポートでは、ユーザーイノベーションという観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例は株式会社フェリシモの事例である。同社は2000年から2016年まで「生活雑貨大賞」という形で消費者から多種多様な商品アイデアを募集し商品化してきた。そして2016年からは「モノコトづくりラボ」という形で消費者と商品開発などでコミュニケーションを取っている。本事例から、消費者の提案を実際に商品化したり、アイデアを取り入れたりすることで消費者と良好なコミュニケーションが取られていることがわかった。さらに、今回は株式会社TRINUSが提供する製品開発プラットフォームについても事例研究を行った。両者の共通点や相違点を消費者による開発の動機を初めとした先行研究を踏まえて分析し、ユーザーイノベーションにおいて、消費者の開発への訴求と共にコミュニティの機能が重要であることが分かった。
    • ユーザーイノベーション、消費者参加型開発、狂信kマーケティング、開発の動機
  • In this report, I conducted case studies to get knowledge of user innovation.The main case study is a project of Felissimo corporation. The company  commercialized various ideas from consumers in "Seikatuzakkataishou" 2000 to 2016 and has communicated with them for product development in "Monokotodukurirabo" from 2016. It was founded that commercializing or accepting ideas of consumers builds good relationship with them. Furthermore, I conducted case study of a platform for product development launched by TRINUS corporation. I analyzed common and different points between both companies based on preceding studies. It was founded that the function of consumer's community as well as appeal to development of consumers is important in the user innovation.
    • User Innovation, Consumer Participatory Development,Coevolutionary Marketing and development motives

井口桃佳 「定額制音楽配信サービスにおけるユーザーイノベーション」(全文)

 Momoka Iguchi Potential for the Development of User Innovation in subscription music services

  • このレポートでは、「消費者、ユーザーによるイノベーションや創造」という観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例はSpotify社が2008年から開始した定額制音楽配信サービスであり、月極で料金を支払いオンライン上で音楽を聴くことができるほか、フォロー・フォロワー、共有といった機能がある。これらは音楽を通じたユーザー同士の交流を可能にした。また、Spotify 社はサービスそのものだけではなく、ユーザー同士のコミュニティを設けており、そこで新たなユーザーイノベーションが行われていることが分かった。さらに、同業他社であるApple Musicとの事例の比較を行った。これらの事例を踏まえ、ユーザーイノベーションをさらに活発にするための提言を行った。
    • 定額制音楽配信サービス、アクティブ・コンシューマー、創造的消費・開発における動機
  • In this report, I conducted a case study to gain insight from the perspective of "innovation and creation by consumers and users" .  We can listen to music online by paying monthly fee and Spotify has functions such as follow/follower and share. These enabled users to interact with each other through music. Also, Spotify found that not only the service itself, but also a community of users, where new user innovation is occurring. Furthermore, I compared the case with Apple Music, which is another company in the same industry. Based on these cases, I made recommendations to make user innovation more active.
    • subscription music services, active consumer, motivation for creative consumption and development

18期生(2019-2020年度在籍=2019年度3年生)からのoutput

4年 卒論

3年秋学期2    卒論計画準備
3年秋学期1 ミニプロジェクト 「Olistデータの分析」
  • 割谷 菜那子,栗林瞭「オンラインネットショップ プラットフォーム「Olist」 の公開データセット分析」(莖????)
  • 窪田 禎之,前田 銀士 「Olistの販売デー タから見る売上要因の推定」(莖????)
  • 鎌田 圭吾, 林 広一朗 「ブラジルのセール期間の売上に関する研究」(莖????)

3年前半 グループ研究報告書

窪田禎之 「フリマアプリ「メルカリ」ユーザーの行動原理について」(全文)(データ)(RScript)

 Sadayuki Kubota A Study on Determiners of Purchase and Exhibit Intention at Mercari

  • 近年、物の売り買いの新たな選択肢の一つとしてフリマアプリが大きく躍進している。そこで本研究では、フリマアプリの一つである「メルカリ」を例に、ユーザーの購買意図、出品意図を促進させるための提言を行うことを目的として調査を行った。まず、先行研究や2次データをもとに仮説を設定し、それをもとに調査票を作成した。その後慶應義塾大学の学生を対象にアンケート調査を実施し、その結果を用いて統計的分析を行った。その結果、「メルカリへの信頼」「商品の状態が未使用に近いこと」「商品画像枚数の多さ」「商品説明の詳細さ」「出品者評価」がユーザーの購買意図に正の影響を与えることが分かった。また、「コミュニティ欲求の高さ」「匿名配送が可能であること」がユーザーの出品意図に正の影響を与えることが分かった。
    • フリマアプリ, 購買意図, 出品意図, コミュニティ欲求, 匿名配送
  • In recent years, flea market apps are propagated as a new market place. I aimed to clarify what promote product selling and buying between users. First, we set up hypotheses based on previous research and secondary dates. Then, a questionnaire was conducted to students of Keio University. Through statistical analysis, I found that ???confidence in Mercari???, ???condition of product???, ???number of product pictures???, ???detailed explanation of product??? and ???customer review??? have positive effect on purchase intension. I also discover that ???a desire for communication??? and ???delivery products anonymously??? have negative effect on exhibit intention.
    • Flea market app, Purchase intention, Exhibit intention, Desire for communication, Anonymous delivery

栗林 瞭,林 広一朗 「「聖地巡礼」を行う消費者の行動心理」(全文)(データ)(RScript)

 Akira, Kuribayashi and Koichiro Hayashi Behavioral Psychology of Consumers who Participate ???Sacred Place Pilgrimage???

  • 昨今、「聖地巡礼」という言葉が注目を集めている。昨今のインターネットの普及に伴い、聖地の情報が共有されやすくなったことで消費者が創造する「聖地巡礼」は、一般層にも広まってきている。しかし、先行研究を参照する中で、「聖地巡礼」にも成功例と失敗例があることが分かった。そこで消費者の聖地巡礼行動意図について分析を行い、「聖地巡礼」をいかに消費者が創り出しているかを分析し、消費者の行動特性を理解することを目指した。まず先行研究をもとに仮説を設定し、仮説に基づいて調査票を作成した。そして慶應義塾大学商学部の学生にアンケート調査を行い分析を行った。その結果、「人気芸能人の出演の有無」と「作品の評価」、「自己効力感」、「舞台の特定」、「イベントの開催」と「地域住民の理解」が聖地巡礼行動意図に正の影響を及ぼすということが分かった。
    • 聖地巡礼、消費者特性、環境特性、行動心理
  • Nowadays, the word ???Sacred Place Pilgrimage??? has attracted attention. With the recent spread of the Internet, ???Sacred Place Pilgrimage??? created by consumers as information on holy places has become easier to share is also spreading to general sergeants. However, the previous studies found that there were both successes and failures in ???Sacred Place Pilgrimage???. The purpose of this study was to analyze consumers' intentions for pilgrimage behavior, and to analyze how consumers create ???Sacred Place Pilgrimage ??? and to understand consumer behavioral characteristics. First, a hypothesis was set based on previous research, and a questionnaire was created based on the hypothesis. A questionnaire survey was conducted for students in the Faculty of Commerce at Keio University, and analysis was performed. As a result, "the presence or absence of popular celebrities", "evaluation of work", "self-efficacy", "specifying the stage", "hosting events" and "understanding local residents" have a positive effect on intentions for pilgrimage behavior.
    • Sacred Place Pilgrimage, consumer characteristics, environmental characteristics, behavioral psychology

鎌田圭吾, 前田銀士, 割谷菜那子 「インターネット投稿からの書籍化におけるプラットフォームについての研究」(全文)(データ)(RScript)

 Keigo Kamata, Ginji Maeda, and Nanako Waritani The Research on the Platform of Publishing a Novel from the Internet Posting

  • 近年、電子書籍の普及に伴い、書物は従来の販売形態ではなくなり、消費者参加、インターネットを活用した新たな形態が生まれる可能性が生じている。そこで、我々は消費者が投稿したものを書籍化する、という流れが活発になるようなオンラインプラットフォームを提案する。まず、先行研究や二次データを元に仮説を設定し、それを基に調査票を作成した。その後慶應義塾大学の二年生に対してアンケート調査を実施し、それらを用いて統計的に分析を行った。その結果、インターネット上への作品の投稿意図に関しては「名声認知欲求」、「モバイル端末からの投稿」、「フィードバック」、「経済的インセンティブ」が正の影響を及ぼすことが明らかになった。閲覧意図に関しては、「無料で読める」、「作品数」、「商業作家の投稿」、「認知度」が正の影響を、「男であること」が負の影響を及ぼすことが明らかになった。"
    • 小説投稿サイト、書籍化、閲覧意図、投稿意図、無料、経済的インセンティブ、モバイル端末からの投稿、作品数、認知度、商業作家の投稿
  • Recently, with the spread of e-book, the selling form of the book has changed. There is a chance which utilize internet as a new form, involving consumers. Thus, we will propose an online platform that further activates the process of publishing the internet posting of the consumers into a form of a book. First, we referenced the previous researches and second-hand data to set hypotheses. Next, we created a questionnaire based on the hypotheses. Then, we conducted a survey towards the sophomore of the faculty of Business and Commerce and utilized the results and analyzed it statistically. As a result, desire for fame, easy to post from the mobile devices, feedback, and economic incentive affected positively on the posting intention. Free to read, number of works, existence of posting of professional writer, and recognition rate, affected positively on the reading intention.

3年夏休み(合宿)
    • グループワーク:データ分析&提言
    • 3年生 春学期プロジェクト報告
    • 4年生 卒論進捗報告

3年入ゼミ時 事例研究

大塚 拓也 「ユーザーが創る「新しい」ローソン」(全文)

 Takuya Otsuka, "New Lowson" the users could create

  • このレポートでは、消費者参加型開発という観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例は、株式会社ローソンが株式会社Blaboと連携し2018年から開始した『これからのお店をつくろう』プロジェクトであり、消費者がオンライン上のコミュニティに参加することができ、意見を直接企業に反映することができるといった特徴があることがわかった。さらに、ローソン社が行なっている「ローソン宇宙プロジェクト」についても事例研究を行った。これらの事例から、『これからのお店をつくろう』プロジェクトが成功する条件を、 「個人の楽しさ」、「コミュニケーションの楽しさ」、「不満や不便の解消」、「自己効力感」、「期待経済利益」、「名声・認知欲求」、「互酬性及び一般的交換」に大別した。特に、「期待経済利益」と「自己効力感」に関してはプロジェクトの特徴に大きく依存すると考えた。また、「自己効力感」を向上させるにはコミュニケーション・インテグリティ(統合能力)が必要であると考えた。
    • 消費者参加型開発、自己効力感、期待経済利益、消費者による開発、共進化マーケティング
    • consumer participatory development, self-efficacy, expected economic benefit, consumer development, co-evolutionary marketing

割谷菜那子 「Twitterにおけるユーザーイノベーション」(全文)

 Nanako Waritani, The User Innovation Happening in Twitter

  • このレポートでは、「消費者、ユーザーによるイノベーションや創造」という観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例はTwitter社が提供しているSNSサービスである、Twitterについてであり、これらはユーザーが140字以内の思考をTwitter上に公開し、他のユーザーと共有する機能がある。Twitterについては、Twitterの機能そのものだけではなく、Twitter内で他企業製品に関するユーザーイノベーションが誘発されていることを発見した。また、事例研究を踏まえ、情報共有や情報拡散サービスを作成するなどのマーケティング全般に関する提言を行った。

窪田 禎之 「UNIQLO UPDATEによるユーザーイノベーション」(全文)

 Sadayuki Kubota, User innovation on "UNIQLO UPDATE"

  • このレポートでは、消費者参加型開発という観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例は株式会社ユニクロが行っている「UNIQLO UPDATE」というサービスであり、消費者の意見が製品開発に影響しているという特徴があることがわかった。さらに、同社が実施している「MY UNIQLO」と「UNIQLO CUSTOMIZE」の二つのサービスについても研究を行った。この事例から、UNIQLO UPDATEが成功する条件を、リードユーザーの確保と消費者による開発の動機である6つの要素(「期待経済利益」「楽しさ」「不満・不便の解消」「自己効力感、名声・認知欲求」「互酬性および一般的交換」)に大別した。特に消費者の要因については「不満・不便の解消」の影響が大きいと考えられる。また現行のシステムでは「楽しさ」「名声・認知欲求」「互酬性および一般的交換」については効果があまり期待できないと考え、消費者がより参加できるようなシステム構築のための提言を行った。
    • 消費者参加型開発、コミュニケーション、ユニクロ
    • consumer participatory development, communication, UNIQLO

前田 銀士 「創造的消費としての「AKB選抜総選挙」の考察」(全文)

 Ginji Maeda, A Study on "AKB General Election" as Creative Consumption

  • このレポートでは、アイドルのイベントという切り口から知見を得るために、事例研究をおこなった。主に扱った事例は、アイドルグループAKB48が2009年から毎年実施している、ファンの投票した票数でメンバーを序列化し、今後のメディア露出度合いに大きくかかわるという「選抜総選挙」なるイベントである。事例研究より、ファンの心理を考察することで選抜総選挙は創造的消費の動機を満たすコンテンツであることが理解でき、選抜総選挙のシステムとしての改善の余地について提言を行った。

林 広一朗 「「みんなの100円ショップ」におけるユーザーイノベーション」(全文)

 Koichiro Hayashi, User Innovation in "Minna no 100 Yen Shop"

  •  このレポートでは、消費者と企業の共同商品開発という観点から知見を得るために事例研究を行った。主に扱った事例は、2014年2月から開始されたサービスである「みんなの100円ショップ」であり、ユーザーが投稿したアイディアが他のユーザーから支持を集めると、実際に商品化につながることになるというサイトである。研究を進めていくと、このサイトには消費者が商品開発を行う動機となる様々な機能が含まれていることが分かった。具体的には、投稿機能、新着リクエスト機能、実現度の進捗状況が分かる機能、会員の興味を引くよみもの機能である。その一方で、他の類似企画と比較研究を行うと、このサイトには消費者間のコミュニケーションが足りないことが分かった。そこで、このサイトをさらに活発化させるための方策として、ユーザー同士の意見を交換できる掲示板の設置を最後に提案した。
    • みんなの100円ショップ, 消費者参加型開発,リード・ユーザー,アクティブ・コンシューマー

山本 純平 「ライブ動画配信サービス「SHOWROOM」におけるユーザー・イノベーションの成功要因」(全文)

 Jumpei Yamamoto, The User Innovation in streaming video service, "SHOWROOM"

  • 本レポートでは、ライブ動画配信サービス「SHOWROOM」におけるユーザー・イノベーションという観点から知見を得るために事例研究を行った。「SHOWROOM」は、2018年10月にライブ動画配信サービスのアプリケーションの中でユーザー数が1位となった。その成功要因を創造的消費の動機(「期待経済利益」「個人の楽しさ」「コミュニケーションする楽しさ」「不満や不便の解消」「自己効力感」「名声・認知欲求」「互酬性および一般的交換」)から考え、コンテンツや機能がどのように消費者への動機づけとなっているのかを分析する。また「創造の楽しさ」に関して「SHOWROOM」のコンセプトが妨げになっていると考えられ、改善によって効果を得られるのではないかと分析した。
    • SHOWROOM, 創造的消費の動機, 創造の楽しさ, 消費者参加型開発

小林 優生 「サッポロビールによるユーザーイノベーション「HOPPIN’GARAGE」 」(全文)

 Yuki Kobayashi, User Innovation of Sapporo Breweries Limited 窶扎oppin'garage"

  • このレポートでは、消費者同士のコミュニティ(CtoC コミュニティ)によるユー ザーイノベーションという観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例は大手ビールメーカ ーであるサッポロビール株式会社が 2018 年 10 月ごろから開始した「キッチハイク」と業務提携した 「HOPPIN’GARAGE」というサービスであり、消費者自身が自らアイデアを考え、その評判が良ければ実際に商品 化されること、また著名人がビールを作成するコンテンツを配信するといった特徴があることがわかった。これ らの事例から、「HOPPIN’GARAGE」が成功する条件を、「楽しさ」、「名声・認知欲求」、「いらだち・不便解消欲 求」に大別した。 「楽しさ」の要因についてはユーザーが自らアイデアを出し、インターネット上で簡単にア イデアを企業側に提供することができる仕組みを作り上げることで実現される。「名声・認知欲求」の要因とし ては各々のアイデアによって生み出されたビールがイベント等によりたくさんのユーザーとシェアされること で表彰されたり、商品化されることが挙げられる。さらに「いらだち・不便解消欲求」の要因としては、こんなビ ールがあったらいいのにといったユーザーの声が、自らアクションを起こすことで実現することが可能である が挙げられる。これらがユーザー数の増加、創造されたアイデアの質の向上につながると考えられる。

鎌田 圭吾 「「みなさまのお墨付き」にみるユーザーイノベーション」(全文)

 Keigo Kamata, The User Innovation in Seiyu's Private Brand, "Minasama no Osumitsuki"

  • このレポートでは、消費者参加型のサービス「みなさまのお墨付き」におけるユーザーイノベーションの成功要因の分析という観点から知見を得るために、事例研究を行った。「みなさまのお墨付き」は、西友社が2012年ごろから開始したサービスで、消費者にテストを行った結果一定の基準をみたした商品を製品化するというシステムである。研究を進めていくと、企業と消費者の関係を重視していること、消費者の声が届きやすく反映もされやすいといった特徴があることがわかった。また、比較のために日本ルナの「バニラヨーグルトコミュニティ」と良品計画の「IDEA PARK」についても事例研究を行った。これらから、「みなさまのお墨付き」に対して、さらなる活発化のために、消費者間のコミュニケーションが図れかつ企業も入り込めるようなコミュニティの創設と消費者が思いついた商品を投稿できるようなフォームの設置を提案した。
    • 「みなさまのお墨付き」,消費者参加型開発, アクティブ・コンシューマー, コミュニティ, リード・ユーザー

栗林 瞭 「無料ゲーム配信サイト「Twitch」における配信要因」(全文)

  Ryo Kuribayashi, Why Users Stream at Twitch: an Game Distribution Site

  • このレポートでは、消費者同士のコミュニティの1つとしてあげられる無料ゲーム配信サービスである「Twitch」によるユーザーイノベーションという観点から知見を得るために、事例研究を行った。e-Sports が 2024 年のオリンピック公式競技に選出されるなか、まだ e-Sports というものがなんたるかわからないユーザーに向けて情報の取得発信する手段の一つとして、2013 年4 月にTwitch という無料ゲーム配信サイトが設立された。twitch では自分が視聴したいゲームだけを選択して視聴することができるようになった。ジャンルはFPS、TPS、RPG、ギャンブルなど多岐に渡っている。 その中でも、Twitch上で自らのプレイするゲームを配信することによって視聴者からの支援を主な収入源として生活するTwitch Streamer というユーザーが現れた。Twitch Streamer とは、Twitch にて自分自身が発信したいコンテンツを視聴者に向けて配信する人たちである。ここで、Twitch Streamer の目的や存在意義は様々であり、個人によって違いがあるため、Twitch Streamer のゲーム配信要因を本論文の研究目的とした。 また、イノベーションの源泉となるリードユーザーを検証していく上で、Twitch Streamer の実態と社会における影響について調査した。
    • リードユーザー、期待経済利益、情報の粘着性、受動的な余暇、Twitch Streamer

17期生(2018-2019年度在籍=2018年度3年生)からのoutput

4年 卒論
4年 卒論

高瀬ミカ 「体育会の新入部員獲得に向けて」(全文)(データ)(RScript)

 Mika Takase Recruiting New Members for University Club Activities

  • 近年、日本の大学における体育会は、大学の乱立、競技人口の減少、施設不足、資金不足などの様々な問題を抱えており、衰退が危惧されている。そこで、体育会を振興させるために、体育会に所属する学生の人数を増やすことを目的とした研究を行う。体育会に所属している学生の特性、部活動の特性、勧誘の特性などが、体育会への興味にどのような影響を及ぼしているのかを分析するために、慶應義塾大学の学生を対象にアンケート調査を行った。結果として、消費者特性では「利他的である」「高校の団体への心残り」と体育会への興味が正の相関があることがわかった。また、部活動特性では「部の実績」「創部年数の長さ」などと体育会入部意図が正の相関があることが明らかになった。さらに、勧誘特性では「競技未経験者の活躍の情報」「充実した新歓イベント」などと未経験競技への興味が正の相関があることがわかった。本研究では複数母集団での検定を行わなかったことが、研究の限界と言える。
    • 体育会、未経験競技、勧誘活動
  • In recent years, the university club activities in Japan have various problems such as university estrangement, decreasing competition population, lack of facilities and funds, and so on. Therefore, in order to promote university club activities, research to propose a strategy to increase the number of students belonging to university club activities was conducted. Hypotheses on how the characteristics of students who belong to university club activities, the characteristics of club activities, the characteristics of solicitation, etc. affect the interest in university club activities were proposed. In order to test them, a questionnaire survey to students at Keio University was conducted. As a result, it was found that there is a positive correlation between "altruistic" and "regret to high school organizations" and interest in athletics in consumer characteristics. In addition, it was found that there is a positive correlation between the intention of joining the athletic club, such as "the performance of the club" and "the length of the number of years of the club". Furthermore, it was found that there is a positive correlation in interest in inexperienced competitions, such as "information on the activity of people who have no experience in competition" and "a fulfilling new entertainment event". In this study, it can be said that the limit of the study was not to perform the multi-population test.
    • University club activities, inexperienced sports, solicitation activities

関澤友樹 「定額制動画配信市場におけるマーケティング戦略」(全文)(データ)(RScript)

 Tomoki Sekizawa Marketing Strategy in The Subscription Video on Demand Market

  • 本研究では、定額制動画配信サービスの利用者が増加する中、さらに利用者を拡大するためにはどのような消費者に訴えかけていくべきか、また数多くある動画配信サービスの中から選ばれるサービスにはどのような特徴があるのかについて検証した。慶應義塾大学商学部の学生145名にアンケートを行い、共分散構造分析、コンジョイント分析を行った結果、消費者特性では「ながら視聴を好むこと」、「違法ダウンロード利用度の高さ」サービス選択に関わる要因では「オススメ機能の充実」「付加サービス」、「価格」があることが分かった。この結果をもとに考察し、定額制動画配信サービスの今後について提言を行った。
    • 定額制動画配信サービス、ながら視聴、違法ダウンロード利用、付加サービス
  • In this research, as the number of users of subscription video on demand increases, what kind of consumers should be targeted in order to expand the number of users, and we examined what kind of the characteristics of the service are important. We conducted a questionnaire survey to students of Keio University Faculty of Business and Commerce and obtained of 145 responses. Through covariance structure analysis and conjoint analysis, it was confirmed that "people watching while doing something " and "people high usage of illegal downloads" has positive and significant relationship with subscription intention. It was found that the factors involved were “enhanced recommended functions”, “additional services”, and “price”. Based on this result, we considered the future of subscription video on demand.
    • subscription video on demand, watching while doing , high usage of illegal downloads, additional services

清水啓介 「日本におけるeスポーツのマーケティング戦略について」(全文)(データ)(RScript)

 Keisuke Shimizu Research on esports Marketing Strategy in Japan

  • 日本において、昨今eスポーツが急速に発展している。しかし、日本においてeスポーツをマーケティングの観点から扱った論文には例がなく、どのようにeスポーツをより普及させていくかについて明確な指針が存在していない。そこで本論文では、消費者にとってどのような要因がeスポーツを観戦する意欲に影響するのかを明らかにし、今後のマーケティングの方向性について提言を行うことを目的とした。また、より細分化されたゲームジャンルについても研究を行い、個別のゲームジャンルごとに適した提言を行うことも目指した。そこで、慶應義塾大学商学部の学生及びオンライン上のコミュニティにおいてアンケートを実施し、分析した結果、「高額な賞金に対する関心の高さ」は、あらゆるジャンルのeスポーツ視聴意図と正の相関があることが明らかになった。また、2つの母集団共に「特定のネットパーソナリティに対する関心の高さ」「スポーツやゲームにおける興奮欲求の高さ」「ゲームをスポーツと呼ぶことに対する違和感の高さ」「プレイが上手な選手に対する好感度の高さ」について、仮説が採択された。このことから、「高額な賞金に対する関心の高さ」を始めとして、これらの採択された点について意識した施策を行うことが有効であると推察される。
    • eスポーツ, ゲーム, スポーツ, 視聴意図, 高額賞金
  • In Japan, esports are rapidly developing these days. However, there is no paper dealing with esports from the viewpoint of marketing in Japan, and there are no clear guidelines on how to spread esports. The purpose of this paper is to clarify what factors affect consumers' willingness to watch esports and to propose future marketing directions. It also studied more subdivided game genres and sought to make recommendations appropriate to each individual game genre. As a result of a survey conducted by Keio University School of Commerce students and the online community, it was found that "high interest in high prizes" is positively correlated with intention to watch esports in all genres. In addition, hypotheses were adopted for "high level of preference for players who are good at playing" "high level of desire for excitement in sports or games" "high level of interest in a particular Internet personality" and "high level of discomfort about calling game as a sport" in both 2 populations. From this, it can be inferred that it is effective to take measures that are conscious of these adopted points, especially including "high interest in high prizes".
    • esports, game, sports, intention to watch games, high prizes

井原有希 「女性アイドルグループの新規ファン獲得戦略」(全文)(データ)(RScript)

 Yuki Ihara New Fan Acquisition Strategy of the Girls’ Idol Groups

  • 近年、女性アイドルグループは日本の文化として世界でも有名になっている。CD売り上げからもわかるように日本の音楽業界を支える一つの柱となっている。しかし、日々解散に追い込まれているグループが多く存在している。そこで、どのようなマーケティング戦略をとれば知名度が上がり、新規ファンを獲得できるようになるか明らかにすることによって、アイドルグループの運営会社に提言できるのではないかと考え、調査を行った。まず、先行研究や独自のデータをもとに仮説を設定し、それをもとに調査票を作成した。そして慶應義塾大学の2年生に対してアンケート調査を実施し、それらを用いて統計的に分析を行った。その結果、「身近さ」「アイドルのSNS利用」「アイドルとのコミュニケーション」「無料体験」「メディア露出」が新規ファン獲得に正の相関があるということが明らかになった。
    • 女性アイドルグループ, 新規ファン獲得, アイドル好き, 身近さ, アイドルのSNS利用, アイドルとのコミュニケーション, 「普通」の女の子, 無料体験,メディア露出
  • In late years the girls??? idol groups become famous as Japanese culture in the world. It becomes one pillar which supports a Japanese music industry to understand it from CD sales. However, a lot of groups driven into the breakup every day exist. Therefore I thought that the operator of the idol group might propose it by the popularity rising if I took what kind of marketing strategy, and coming to be able to acquire a new fan, or clarifying it and investigated it. At first I set a hypothesis based on a precedent study and original data and made a questionnaire based on it. And I carried out questionaire survey for a second grader of Keio University and analyzed it statistically. As a result, it was revealed that "familiarity" "SNS using "communication "free trial" "media exposure" ???communication with the idol" had positive and significant relationship with the new fan acquisition.
    • Girls’ Idol groups, new fan acquisition, idol enthusiast, familiarity, the SNS use of the idol, communication with the idol, girl of "the normal", free trial, media exposure

鶴岡亜佑莉 「動画広告が広告への態度に与える影響について」(全文)(データ)(RScript)

 Ayuri Tsuruoka The Impact of Video Ads on Attitudes toward Advertising

  • 本研究の目的は、動画広告に関連する要素、または消費者の特性が消費者の動画広告に対する態度にどのような相関があるのかを明らかにすることである。その為に仮説を設定し、慶應義塾大学の学生を対象にアンケートを行った。アンケートの結果を用いて共分散構造分析、コンジョイント分析、コレスポンデンス分析を実施した結果、「広告への態度」には消費者特性として、直接的には「バラエティーシーキング型購買行動をする」、「面白いことを好む」が正で有意となった。さらに、多段階構造にすることで「流行に敏感であること」「情報探索欲求が高いこと」「口コミからの影響のされやすさ」が正で有意となった。。また、動画の要素としては「出演者への好感が高いこと」「動画広告が短いこと」「動画の内容と関連があること」「スキップが可能であること」が広告への態度と正の相関があることが明らかになった。動画広告をすべてみてもらうことが重要であるため、「スキップ回避意図」についても仮説を設定し、検定したところ「出演者への好感が高いこと」「動画広告は短いこと」の2つの間に正の相関が見られた。
    • 広告への態度、スキップ回避意図、出演者への好感、バラエティーシーキング型購買行動、YouTube
  • The purpose of this study is to clarify how video advertising characteristics and consumer characteristics, affect consumers' attitude toward video advertising. For that purpose, we set a hypothesis and conducted a questionnaire survey to students of Keio University. As a result of covariance structure analysis, conjoint analysis, and correspondence analysis, I found that the among consumer characteristics, ???variety seeking behavior??? and "prefering fun" have positive and significant relationship with ???attitude to video advertising.??? I also found that "prefering fun" has a correlation with "being sensitive to fashion", "highly demanding information search", and "easy to be influenced by word of mouth". In addition, among video characteristics, ???attitude to performers???, ???short video ads???, ???relevance to video content???, and ???can be skipped??? positively correlate with attitude to video ads. In addition, there was a correlation between ???intention not to skip??? and ???favorite to performers??? and ???short video ads???.
    • favorite to video advertising, intention not to skip, favorite to performers, variety buying behavior, YouTube

川勢壮海 「アニメコンテンツ・ライブにおける成功要因」(全文)(データ)(RScript)

 Masami Kawase Success Factors in the Live of Animation Content

  • 近年、以前に比べ アニメ産業の規模は拡大しており、現在はその戦略 についてもアニメだけでなく、それを中心としたたメディアミックスをも展展開開している。本研究では、これを「アニメコンテンツ」によりコンテンツ化していると呼ぶ。しかし、アニメコンテンツにおけるアニメやゲームアプリ、グッズやゲームアプリなどの親しみやすいものと比べ、ライブなどのイベントはファンの参加率があまり増加しておらず、成長が見受けられない。そこで本論文では、アニメコンテンツによるライブを「アニメコンテンツ・ライブ」と定義し、消費者にとってどのような要因がアニメコンテンツ・ライブへの参加意図に影響するのか明らかにし、今後のアニメコンテンツ・ライブの運営の方向性について、マーケティングの観点から提言を行うことを目的とした。慶應義塾大学商学部の学生及びアニメコンテンツの消費者を対象にそれぞれでアンケートを実施し、得られたデータを分析した結果、2つの母集団共に観客の「一体感志向」、アーティストのライブに対する「意気込み」、ライブにおける「アニメの再現」が重要であることがわかった。また、学生の回答では「新規性追求」、「アニメの視聴頻度」、ライブへの「有名アーティストの出演」が、アニメコンテンツの消費者の回答ではライブ会場での他人との「一体感志向」、アーティストの「民主化」、ライブにおける「独自の特徴」が重要であることがわかった。このことから、アーティストのライブに対する「意気込み」、ライブにおける「アニメの再現」を意識したうえで、どういった消費者をライブに参加させたいのかに応じて、施策を行うことが有効であるといえる。
    • アニメコンテンツ・ライブ、意気込み、アニメの再現
  • In recent years, the scale of the animation industry has expanded, and not only animation but also a media mix centered on it has been developed. However, compared to familiar ones such as animations and game apps, events such as live shows that the participation rate of fans has not increased so much and growth is not seen. Therefore, in this paper, we define the live by anime content as ???anime content live??? and clarify what factors affect consumers' intention to participate in anime content live. The purpose is to make recommendations on the direction of operation from a marketing perspective. As a result of conducting a questionnaire for students of Keio University's Faculty of Commerce and consumers of anime content and analyzing them, it was important for both populations to have "enthusiasm" for artists' live performances and "reproduce animation" at live performances. In addition, students responded ???pursuit of novelty???, ???frequency of watching anime???, and ???famous artists appearing???. And also, consumers of the anime content found that the importance of ???unity??? with others at live venues, ???democratization??? of artists, and ???unique characteristics??? of live performances were important. From this, be aware of the "enthusiasm" for the artist's live and the "reproduction of anime" in the live is important. Then, it is effective to take measures depending on what kind of consumers want to participate in the live.
    • Anime content live, enthusiasm, animation reproduction

3年後半    卒論計画準備

3年前半 グループ研究報告書

井原有希、清水啓介、細野里華 「ユーザーのSNSでのクチコミ投稿と拡散」(全文)(データ)(RScript)

 Ihara, Yuki, Keisuke Shimizu, and Rika Hosono Why Consumers Post and Spread Reviews over SNS?

  • 消費者にとって、クチコミは大変重要な情報であり、購買行動を行う際に大きく参考にされるものである。そして近年、SNSの普及に伴って、消費者はクチコミをSNSに投稿するようになり、同時にそれらは拡散されることで多くの人の目に留まるようになった。では、なぜ消費者はクチコミを投稿し、また他の消費者はそれらのクチコミを拡散するのだろうか。本研究では、これらの関係を明らかにすることにより、SNSを利用した広告戦略へつながるのではないかと考え、調査を行った。まず、先行研究や独自のデータをもとに仮説を設定し、それをもとに調査票を作成した。そして慶應義塾大学の2年生に対してアンケート調査を実施し、それら用いて統計的に分析を行った。その結果、「コミュニケーションの多さ」「伝達欲求」「キャンペーン」がクチコミ投稿に正の影響を及ぼし、また「SNS上の流行への敏感さ」「画像の添付」がクチコミ拡散に正の影響を及ぼすと言うことが明らかになった
    • SNS, クチコミ投稿, クチコミ拡散, コミュニケーションの多さ, 伝達欲求, キャンペーン, SNS上の流行への敏感さ, 画像の添付
  • For consumers, word of mouth is very important information and it is a great reference to purchasing behavior. In recent years, with the popularization of SNS, consumers began posting their product reviews to SNS, and at the same time, consumers spread or retweet review by others that could promote flow of information. So why do consumers post reviews and other consumers spread reviews by others? In this research, we tried to answer these questions to find implication for marketing strategy using SNS. First, we set up hypotheses based on previous research and original ideas. Then, a questionnaire was developed, and survey was conducted for second grade students of Keio University. Through statistical analysis, it became clear that 窶彗mount of communication", "general exchange" and "campaign" positively influence the posting of the word of mouth reviews, and "sensitivity to trends on SNS" and "attachment of images" positively influence the spreading of the word of mouth reviews.
    • SNS, posting reviews, spreading consumer reviews, amount of communication, general exchange, campaign, sensitiveness to trends on SNS, attachment of images

関澤友樹、高瀬ミカ、鶴岡亜佑莉 「クラウドファンディングへの資金出資意図・プロジェクト提案意図について」(全文)(データ)(RScript)

 Sekizawa Tomoki, Mika Takase, and Ayuri Tsuruoka Why People Pledge and/or Propose a Project at Crowdfunding Site?

  • 近年ではクラウドファンディングによって製作された映画が多くみられる。そこで本研究はクラウドファンディングに注目し、その資金出資意図や消費者の特性を明らかにすることを目的とする。先行研究や事例研究を参考にし、消費者の資金出資意図、プロジェクト提案意図を対象とした仮説を立てた。そして各仮説に対応した質問項目を作成し、慶應義塾大学の学生に対してアンケート調査を行い、コンジョイント分析、共分散構造分析によって分析した。その結果、「動画使用」「資金調達の達成度の高さ」「プレゼンターの実績」「出資金額の種類の豊富さ」というプロジェクトの条件と、「見返りがあること」が資金出資意図に正の影響を与えることが明らかになった。また消費者の「進取性」「不満・不便の解消欲求」「趣味への没頭度の高さ」「自己顕示性」がプロジェクト提案意図に正の影響を与えることがわかった。
    • クラウドファンディング 資金出資 プロジェクト提案 進取性
  • In recent years there are many movies funded through crowdfunding. This research focuses on croudfunding and aims to clarify motivations of pledging funds and characteristics of consumers who tend to pledge and/or propose a project at crowdfunding sites. Based on previous research and case studies, we proposed a set ot hypothesis on consumers' funding motivation and project proposal motives. Then, questionaire items corresponding to each hypothesis were developed and a Web-based questionnaire survey was conducted for Keio University students. Through conjoint analysis and covariance structure analysis, we found that five conditions of crowdfunding project: "the use of animation", "progress of pledge to the goal", "presenter's previous achievement", "variety of amount and retrun to pledge" and "the condition to have the return to investor", affect motivation of pledge positively. Also, we found that the follwing consumer personality caracteristics: "progressiveness", "the desire to resolve dissatisfaction or inconvenience", "the high degree of immersion in hobbies", and "the self-confidentness" have a positive influence to motivation for project proposal.
    • Crowdfunding, Fund Pledge, Project Proposal, Progressiveness

川勢壮海、小林加奈 「Web漫画投稿サイト・アプリの成功要因」(全文)(データ)(RScript)

 Masami Kawase, Kana Kobayashi Key Factors of the Success of Web Manga Posting Site

  • 本研究では、Web上に誰でも漫画を投稿できる「Web漫画投稿サイト・アプリ」について、サイトへの投稿意図、閲覧意図を向上させるために必要な条件を明らかにするため調査を行った。先行研究をもとに仮説を立てて大学二年生を対象にアンケート調査を行い、その結果を用いて統計分析を行った。その結果、投稿意図には「編集部からのフィードバック」、「ツールキットによるサポート」、「漫画を無料で読めること」が、閲覧意図には「漫画を無料で読めること」がそれぞれ正の影響を与え、一方で閲覧意図は「広告の多さ」が負の影響を与えることが明らかになった。要素間の関係についても分析を行ったところ、投稿意図に関しては「名声認知欲求」は「表現の制約の少なさ」に正の影響を及ぼすことが明らかになった。
    • Web漫画投稿サイト・アプリ, 投稿意図, 閲覧意図, フィードバック,ツールキット,漫画を無料で読めること,名声認知欲求,表現の制約の少なさ
  • In this research, we conducted a study to discover what is necessary to increase users’ intention to post original manga or view manga at “Web manga posting sites”, to which anyone can post manga. We developed hypotheses based on previous research and conducted a questionnaire survey to students of Keio University. Through statistical analysis, it became clear that “the feedback from the editors”, “the support with the toolkit” and “that manga can be read for free” positively influence intention to contribute a manga to the sites and that “that manga can be read for free” positively affects intention to view sites. On the other hand, we discovered that “quantity of advertisements” negatively acts on intention to view sites. We also analyzed relationships between each factors and found that “a desire for reputation and recognition” positively influence “less expression restriction”.
    • Web manga posting site and application, intention to contribute, intention to view, feedback, toolkit, that manga can be read for free, quantity of advertisements, a desire for reputation and recognition, less expression restriction

3年夏休み(合宿)
    • グループワーク:データ分析&提言
    • 3年生 春学期プロジェクト報告
    • 4年生 卒論進捗報告

3年入ゼミ時 事例研究

高瀬ミカ 「カルビーとBlaboによる「地元チップスPROJECT」」(全文)

  • このレポートでは、指定されたテーマに関して、消費者参加型開発という観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例は製菓メーカーであるカルビーが2017年に開始した「ラブジャパン」というプロジェクトの中の「地元チップスPROJECT」という取り組みであり、消費者の意見が直接商品開発に反映されるという特徴があることがわかった。さらに、類似のキリン「地元のうまれの一番搾り」についても事例研究を行った。これらの事例から、「地元チップスPROJECT」が成功する条件を、「期待経済利益」、「個人の楽しさ」、「コミュニケーションする楽しさ」、「不満や不便の解消」、「自己効力感」、「名声・認知欲求」、「互酬性および一般的交換」に大別した。また、「自己効力感」については、一定の効果は期待できるものの、企画の改善によってさらに効果が得られるのではないかと分析した。
    • 消費者参加型開発,共創,自己効力感

清水啓介 「消費者参加型開発を行っているオンラインゲームの事例と考察」(全文)

  • このレポートでは、「消費者、ユーザーによるイノベーションや創造」というテーマに関して、消費者参加型開発を行っているオンラインゲームを取り上げ、事例研究を行った。今回扱った事例は、米国のValve Corporationによって開発された、一人称視点でのアクションパズルゲームである「Portal 2」であり、このゲームではユーザーがパズル要素のあるステージを制作してインターネット上に公開する機能がある。このゲームについて様々な観点から事例研究を行った結果、「不満や不便の解消」「情報を行動へとつなげる能力」「使っていくうちに習っていく」「仕事を分割する」という4つの項目で適切な機能が提供されていないことが明らかになった。これらの項目について、企業の行うべき行動について提言を行った。
    • 消費者参加型開発, オンラインゲーム, Portal 2

井原有希 「SNSによるユーザーイノベーション」(全文)

  • このレポートでは、ユーザーイノベーションに関して、若者とSNSという観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例は、ローソンHMVエンタテイメント社が、2014年ごろから開始したカラーランというサービスである。カラーランというただ走るだけのイベントがなぜこんなにも若者から支持されるようになったのか、若者のSNSの利用と並行して考察した。その結果、認知欲求を高めたいという心理から「非日常」の中のソーシャルな自分を写した写真をSNSに挙げる傾向がありということが分かった。このような投稿は自分では意図していなくても周囲にアクションを起こしているという点でユーザーイノベーションといえるのでないだろうか。
    • SNS,「いいね!」,非日常,インスタ映え

鶴岡亜佑莉 「カモ井加工紙株式会社の「mt」におけるユーザーイノベーションの成功要因について」(全文)

  • このレポートでは、ユーザーイノベーションについて知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例はカモ井加工紙株式会社が製造しているマスキングテープの一つ、「mt」という商品についてであり、この製品でのユーザーイノベーションの成功の要因について考察した。その結果、この事例においてユーザーイノベーションは二回発生していることが判明し、初めのイノベーションを消費者?企業共同型イノベーション、二回目のイノベーションを消費者間コミュニケーション型イノベーションと名付けた。消費者?企業共同型イノベーションの成功要因は「楽しさ」、「共進化マーケティングを受け入れる土壌」の二つ、消費者間コミュニケーション型イノベーションの成功要因は「楽しさ」、「SNSの利用」の二つであることが分かった。これを踏まえ、今後のマーケティングに対してさらなるSNSの活用、消費者の意見吸い上げのためのシステム構築の必要性を提言した。
    • ユーザーイノベーション,「mt」,共進化マーケティング,SNS

川勢壮海 「動画投稿サイト「ニコニコ動画」におけるユーザーイノベーションの成功要因」(全文)

  • このレポートでは、指定されたテーマに関して、動画投稿サイトにおけるユーザーイノベーションの成功要因という観点から知見を得るために、事前研究を行った。主に扱った事例は、株式会社ドワンゴが2005年頃から運用している動画投稿サイト「ニコニコ動画」である。事例研究から、「ニコニコ動画」はユーザーイノベーションの成功要因である創造的消費の動機をおおむね満たすことが分かった。さらに、「ニコニコ動画」における問題点を探し、消費者参加型開発をさらに促進するための提言をするため、類似の動画投稿サイト「YouTube」と比較研究を行った。その結果、動画投稿サイトとして成長していくためには、新たなコンテンツを追加し機能を充実させることでユーザーを刺激し続けユーザーイノベーションの成功要因を満たすことが重要だと考えられた。
    • ユーザーイノベーションの成功要因、情報の粘着性、ニコニコ動画、創造的消費の動機

関澤友樹 「スノーピーク社から見る企業によるユーザーイノベーションの活用」(全文)

  • このレポートでは、企業がユーザーイノベーションを活用する仕組みという観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例はスノーピーク社の事例である。スノーピーク社は自らがユーザーであるという立場から考えるという理念より自分が本当に欲しいものを開発し、アウトドアを楽しむハイエンドユーザーに支持されているという特徴があり、イベントやSNSを通してユーザーがスノーピーク社、他のユーザーとつながれる環境があることがわかった。これらの事例から、企業がユーザーイノベーションを活用する仕組みとその利点について考察した。商品開発の事例からは情報の粘着性を考慮して社内にユーザーの意見やニーズを取り入れることでこれまでになかった商品を開発することできる。また、ファン同士がコミュニケーションできる場を提供することでアクティブコンシューマーから様々な反応が得られる他、そのコミュニティの存在が当該企業の魅力につながると考えられる。最後にレゴ社との比較を通してスノーピーク社がよりユーザーイノベーションを活用するための仕組みを提案する。
    • ユーザーイノベーション,ユーザー企業家,アクティブコンシューマー,情報の粘着性

細野里華 「@cosmeと@cosme nipponによるユーザーイノベーション」(全文)

  • このレポートでは、ユーザーイノベーションに適した環境・成功要因という観点から事例研究を行った。主に扱った事例は株式会社アイスタイルが1999年から開始した美容の総合情報サイト@cosmeである。@cosmeは、用途創造・製品修正による創造的消費が主であり、登録ユーザーが増加するような機能が充実しているなどの特徴が見られた。また、@cosme nipponは、@cosmeに寄せられた意見をもとに多角的な製品開発を行い、このプロセスがイノベーションとなることが明らかになった。類似事例として若年層向けコミュニティアプリLIPSと比較を行ったところ、両者ともに創造・開発の動機を概ね満たしているが、@cosmeは膨大な情報量から情報収集に向いており、ユーザー意見の製品化も見込まれるが、LIPSと比べコミュニケーション面が弱く、開発の動機の欠如に関係していると考えられた。今後ユーザーイノベーションを活性化する環境づくりとして、創造・開発の動機を満たすような消費者参加型のプロジェクトの設置、技術情報の粘着性を低下させるシステムの提供が求められる。
    • 創造・開発の動機、SNS要素、情報の粘着性

小林加奈 「TRINUS社の「花色鉛筆」に見られるユーザーイノベーション」(全文)

  • このレポートでは、ユーザーによる新商品のデザイン考案とその成功要因という観点から知見を得るために事例研究を行った。主に扱った事例は株式会社TRINUS によるデザイン公募のもと商品化・販売された「花色鉛筆」である。TRINUS 社では、外部メーカーから募った新技術の特徴を募集要項としてホームページ上で開示し、デザイナーが新商品を考案し、エンドユーザーが評価を行う。研究の結果、この事例では「製品修正・用途創造」と「製品修正・既存用途」の2 段構えの創造的消費が行われていることが分かった。また同事例の成功要因として、デザイナーの「期待経済利益」「楽しさ」「自己効力感」の3 つを刺激したこと、エンドユーザーの「期待経済利益」「楽しさ」「不満・不便の解消」「自己効力感」の4 つを刺激したうえ、ニーズ情報をデザイナーに伝えやすかったこと、技術情報がユーザーに公表されているうえ「コミュニケーション・インテグリティ」が高いことが明らかになった。さらに、評価機能・コメント機能やブログ形式でのプロジェクトの進捗報告、メーカーとの連携がこれらの要因に大きく寄与していると考えられる。
    • TRINUS 社、花色鉛筆、「Want it」機能,コメント機能,創造的消費,消費者の創造・開発の動機,情報の粘着性,コミュニケーション・インテグリティ

16期生(2017-2018年度在籍=2017年度3年生)からのoutput

4年 卒論

水田 美由紀 「弦楽器購買プロセスに関する研究」(全文)(データ)(RScript)

 Miyuki Mizuta Research on Purchase Process of Stringed Instruments

  • 弦楽器はピアノとは異なり特定のブランド品の相場や市場価格といったものがない特殊な製品のため、買い手には非常に大きなリスクがある。そのため、本研究では、弦楽器の購買ルートの全貌を明らかにし、そこにどのようなリスクが存在するかを確認することに注目した。また、どのような消費者特性が購買意図に影響を及ぼすかについても焦点を当てた。さらに、手工楽器についてのどういった要素が購買意図に関係するかを研究した。その結果、楽器屋での購買意図を規定する要因として「製品クラス知識の少なさ」が負の影響を及ぼし、「金銭的リスク」と「パフォーマンスリスク」、「楽器の保証書」、「アフターフォロー」、「下取り制度」が正の影響を及ぼすことが分かった。知人や先生からの購買意図については、「対人的影響への感受性」が正の影響を及ぼし、「認知欲求」が負の影響を及ぼすことが分かった。また、手工楽器の購買意図は「品質知覚」、「希少性」、「ポジティブな感情」が正の影響を及ぼすことが分かった。
    • 弦楽器の購買、知覚リスク、楽器屋、手工楽器
  • Unlike pianos, in stringed musical instruments are special products that do not have major brands thus regular price for the instruments is not established. More over due to its unique feature, the buyer faces some risks to purchae it. Therefore, we tried to clarify purchase process of string instruments and to identify what kind of risk exists. It also focused on what consumer characteristics would affect purchasing intentiton of stringed musical intsturments. In addition, I studied what elements of handicraft musical instruments are related to purchasing intention. As a result of questionnaire survey, I confirmed that "minority of product class knowledge" has a negative influence as a factor that regulates the musical instrument purchasing intention, and "financial risk" and "performance risk", "instrument guarantee", "after follow", " Trade-in system "has a positive influence. As for purchasing intention from acquaintances and teachers, it was found that "susceptibility to interpersonal influence" had a positive influence and "desire to recognize" had a negative influence. Moreover, it was found that 'quality perception', 'scarcity' and 'positive emotion' have a positive influence on the purchasing intention of the musical instrument.
    • Purchasing of stringed instruments, perceptual risks, instruments shops, handicraft instruments

中田 芽衣 「大学生の民泊利用意図とレビュー有用度」(全文)(データ)(RScript)

 Mei Nakata Intention to Use Peer-to-peer Accommodation and Review Usefulness

  • 本研究は大学生がAirbnbなどの民泊を利用する要因を探るとともに、より閲覧者にとって有益となるような物件レビューの特徴を調査することを目的とする。事例研究や先行研究、ヒアリングにより仮説を設定し、慶應義塾大学の学生167名に対してアンケートを実施した。分析結果により、民泊の利用要因として「交流志向」「都市出身であること」が正で影響を及ぼすことが分かった。一方、「宿泊予算の多さ」は負で影響を及ぼすことが分かった。また、「慎重さ」は仮説と異なり、正で影響を及ぼすことが分かった。そして「短期旅行選好度」が「旅行頻度の高さ」に正の影響を及ぼし、「旅行者新規性欲求」「交流志向」が文化への興味に正の影響を及ぼすことが分かった。そしてレビュー有用度については、「ホストの人柄についての良い記述」「ホストの人柄についての悪い記述」「周辺店舗についての記述」「立地についての記述」「設備についての記述」が正で影響を及ぼすことが分かった。また、「レビュアーが読者と近い年齢であること」は仮説と異なり、負で影響を及ぼすことが分かった。
    • Airbnb, 民泊, レビュー, シェアリングエコノミー
  • This research has for its object to look for the factor for which college students use Airbnb as well as investigate the features of the property review which becomes more useful for readers. I established a hypothesis by a case study, the preceding study and hearing and questioned to students of Keio University. The result of analysis showed that ""Desire for an exchange"" ""Oriented from the city"" have positive influences on staying at a private house. On the other hand, ""High budget"" has a negative influence. ""Carefulness"" has a positive influence, which is different from a hypothesis. The degree of short-term travel choosing"" has a positive influence on ""High travel frequency"" and ""Traveler novelty desire"" ""Desire for an exchange"" have positive influences on 窶廬nterest to culture窶?. For the Degree of review usefulness, ""Good description about the personality of the host"" ""Bad description about the personality of the host""Description about near stores""Description about location"" ""Description about the facilities"" are positive, however, ""Reviewer窶冱 age is close to a reader"" has a negative influence, which is different from a hypothesis.
    • Airbnb, Vacation rentals, Review, Sharing economy

藤井 里帆 「食品ロス問題に対する取組の有効性」(全文)(データ)(RScript)

 Riho Fujii The Effectiveness of the Effort to Reduce Food Loss

  • 本研究の目的は、消費者の食品ロス削減の取組に関係する消費者特性及び組織によるアプローチ方法を明らかにし、食品ロス削減への参加を促進するための提言を行うことである。仮説を設定し、慶應義塾大学の学生にアンケートを実施し、共分散構造分析とコンジョイント分析を行った。その結果、食品ロスの削減においては意図と行動との間にギャップが存在することが実証された。「食品ロス削減意図」は「知識」「外食頻度」「ベネフィット評価」「コスト評価」と相関がみられた。また、「食品ロス削減行動」は「女性」「中食頻度」「社会との同調性」「内的統制」「経済的利益」「社会貢献感」との間に相関がみられた。食品ロス削減に向けた行動を消費者に促すためには、ただ知識を与えるだけでは不十分であり、情報提供の仕方に留意したうえで個人の性格をうまく利用したアプローチが有効だと考えられる。
    • 食品ロス、意図、行動
  • The purposes of this research are 1) to clarify effective consumer characteristics and method of approach by organization that associates consumers' participation to reduce food loss, and 2) to propose recommendations to promote consumers' participation. We proposed a set of hypothesis and conducted a survey for Keio University students, then conducted covariance structure analysis and conjoint analysis. As a result, it was demonstrated that there is a gap between intention and behavior in reducing food loss. Correlation was found between "intention to reduce food loss" and "knowledge", "eating out frequency", "benefit evaluation" and "cost evaluation". There was also a correlation between "food loss reduction behavior" and "female", "buying meal frequency", "synchronism with society", "internal control", "economic benefit" and "social contribution". In order to encourage consumers to act to reduce food loss, it is not enough to just give knowledge. It is thought that an approach that utilizes individual personality well by paying attention to the way of information provision is effective.
    • Food loss, Intention, Behavior

近藤 美樹 「積極定ファン行動を引き起こすアーティストに関する研究」(全文)(データ1) (データ2)(RScript)

 Miki Kondo Research on Artists that Positively Pose Fans' Behavior

  • 本研究は、積極的ファン行動を起こしやすいファンの消費者特性を探ると共に、アーティストが積極的ファンを獲得するための性質やPR方法といった要因を調査することを目的とする。慶應義塾大学の学生150名に対してアンケートを実施し、分析結果より積極的ファン行動には「ファンが女性であること」「アーティストのSNS利用」「閲覧メディアがラジオであること」「閲覧メディアが雑誌であること」「閲覧媒体がライブであること」が正で影響を及ぼすことが分かった。一方「閲覧メディアがテレビ番組であること」は積極的ファン行動に負の影響を与える結果となった。加えて、SNSの閲覧はLIVE鑑賞に、雑誌の閲覧はラジオ視聴に、テレビ番組の視聴はSNS閲覧に、動画投稿サイトの視聴はSNS閲覧に、それぞれ正で影響を及ぼすことが分かった。ここまでの結果を踏まえて、積極的ファンを獲得するのに有効なPR方法を検討するために、積極的ファン経験のある10〜20代136名に対して追加でアンケートを実施した結果、SNSの投稿内容は積極的ファン行動に有意な影響を与えないことが明らかになった。 
    • 積極的ファン行動、SNS、消費者特性、メディア
  • This research aims to explore the consumer characteristics of fans who are likely to take aggressive fan behavior and to investigate factors such as significant properties and PR method for artists to acquire aggressive fans. We set up hypotheses from case studies, prior research and hearing, and conducted questionnaires to 150 students at Keio University. Analysis result More aggressive fun behavior is "Fan is female" "Using SNS of artists" "Browsing media is radio" "Browsing media is a magazine" "Reading medium is live" Was positive and affected. On the other hand, "the viewing media is a television program" has a negative influence on aggressive fun behavior. In addition, it turned out that browsing of SNS has positive influence on LIVE viewing, magazine viewing for radio viewing, TV program viewing for SNS viewing, and video posting site viewing for SNS viewing, respectively. Based on the results thus far, in order to examine effective PR method for winning active fans, we conducted a questionnaire additionally to 136 persons aged 10 to 20 who have aggressive fan experience. Analysis results revealed that the posted content of SNS has no significant influence on active fans' behavior.
    • Aggressive fan behavior, SNS, Consumer Characteristics, Media

鈴木 啓将 「ライブ演奏参加意図について」(全文)(データ)(RScript)

 Keisuke Suzuki Study on Determiners of Live Music at Big Theaters

  • このレポートでは、音楽媒体の消費量が減少する中、ここ数年で消費量が急増しているライブ公演の消費に注目し、ライブ公演参加意図にはどういった要因が存在するのかを検証した。手法はアンケートを基にした共分散構造分析を主に採用し、消費者特性、公演者特性、ライブ特性それぞれに分けて行った。その結果、消費者特性では「音質へのこだわり」、「アーティストへのこだわり」、「人との関わり志向」、公演者特性では「公演者の音質へのこだわり」「観客との一体感」、ライブ特性では「値段」がライブ公演参加意図と正の相関があることが分かった。この結果を得て考察を記載し、ライブ公演を中心に音楽業界へ提言を行った。
    • ライブ公演参加意図,フェスティバルライブ,消費者特性,公演者特性
  • Although consumption of music media is decreasing, consumption of live performances has been rapidly increasing in the last few years. In this report I focus live performances and examined what factors determine live performance participation intention. The method mainly adopted the covariance structure analysis based on the questionnaire, and divided it into consumer characteristics, performer characteristics, and live characteristics. As a result, in terms of consumer characteristics, "attention to sound quality", "commitment to artists", "commitment to people", "relationship oriented", "performance attitudes toward performers", "sense of unity with audiences" In the live character, "price" was found to be positively correlated with the live performance participation intention. I got this result and described the consideration and made recommendations to the music industry centering on live performances.
    • Intention to participate in live performance, festival live,consumer characteristics, performer characteristics

大田 香苗 「Instagramにおけるマイクロインフルエンサー活用マーケティング」(全文)(データ)(RScript)

 Kanae Ohta How to Utilize Micro-Influencers on Instagram for Marketing

  • 本研究は、Instagramにおいて、フォロワーは多くないがエンゲージメント率の高い「マイクロインフルエンサー」に焦点を当て、彼らをマーケティングへ活用する方法を提言する事が目的である。ユーザーがInstagramでマイクロインフルエンサーを閲覧する要因を、消費者要因と投稿者要因に、モニター投稿を閲覧し消費者行動を起こす要因をメッセージ要因と写真要因に大別して仮説を設定した。大学生へのアンケート調査から共分散構造分析を行った結果、「女性であること」「相手への憧れ」がマイクロインフルエンサー投稿閲覧意図に、「自己投影」が投稿された商品や生活への態度に正の影響を与え、「信頼性」が投稿拡散意図に対して正の影響を与えることが判明した。また、コンジョイント分析を行った結果、「投稿者の購入経験」が消費者行動全体に、「ハッシュタグ」が商品検索意図に正の影響を与え、「商品のみ」の構図が消費者行動全体に負の影響を与えることが分かった。さらに、女性には「スナップショット」が、男性には「全身ショット」が好まれることも明らかになった。
    • Instagram、プロモーション、マイクロインフルエンサー、モニター投稿
  • In this study, I focus on "micro-influencers" who gets a high engagement rate although they have lesser followers than "influencers" on Instagram. The purpose of this research is to give suggest an implications on how to use utilize " micro-influencers" for marketing on Instagram. I set up hypotheses based on previous research, then conducted a questionnaire survey to students of Keio University, and analyzed the datasets by using ???R.??? As a result, it turned out that ???women??? and ???Longing to a micero-influencer??? has positive impact on ???Intention to browse posts by micro-influencers???. "Self-projection" has a positive influence on ???attitude towards the posted item or lifestyle???, and it was figured out that "reliability" has a positive influence on ???intention to diffuse the post???. In addition, it was found that "purchasing experience of contributors" has a positive influence on consumer behavior, "hash tag" has positive influence on product search intention, and "only goods" has a negative influence on consumer behavior. Furthermore, it became clear that the woman responds better to "snapshot" and the man responds betteer to "whole body shot".
    • Instagram, Promotion, Micro-influencers, Monitor posts

坂田 信輔 「コンテンツのメディアミックス戦略の効果」(全文)(データ)(RScript)

 Shinsuke Sakata Effect of Media Mix Strategy on Contents Sales

  • このレポートでは、メディアミックスによる書籍売上への影響度とその効果の理解を深めることを目的とした研究についてまとめる。先行研究より得られた知見と、事例研究、二次データ分析、ヒアリングを踏まえ、消費者要因とメディアミックス要因の二つに大別して仮説を立て、検証を行った。メディアミックス要因について、被説明変数にオリコンチャートの推定売上部数を用い、重回帰分析を行った。その結果、「コミカライズ」「コラボ商品」は売上部数の伸長に正の影響を与えることが明らかになった。消費者要因について、被説明変数に原作購買意図、メディアミックス購買意図の2つを設定して共分散構造分析を行った。その結果、原作購買意図に対しては「読書意欲の高さ」「オピニオン・リーダー度」、メディアミックス購買意図に対しては「コスト回避欲求」「出演者への関与度」が正の影響を与えることが明らかになった。分析、考察を踏まえ、コンテンツ市場でのメディアミックス作品とのシナジーを企図した販売戦略、同一作品の定期的な刊行や利用手段、購買方法の多様化などを中心に提言をした。
    • メディアミックス戦略,コンテンツ消費,読書意欲,消費者特性,オピニオン・リーダー度
  • This report summarizes the research aimed at deepening the understanding of the impact of media mix on media sales. Based on the findings obtained from the previous research, case studies, secondary data analysis, and interview, I proposed a set of hypothesis that are categorized into media mix factors and consumer factors. Regarding media mix factors, multiple regression analysis was performed using the number of copies sales data from Oricon chart as dependent variable. As a result, "comic version" and "collaborative products" were found to have a positive influence on the number of copies sold. For the consumer factor, covariance structure analysis was carried out by setting two explanatory variables, the original work intention to buy and media mix works intention to buy. As a result, I found that "positive motivation to read", "opinion - leader degree" have a positive influence on intention to buy the original work, and "desire for avoiding cost" and "degree of involvement in performers" have a positive influence on the media mix works intention to buy. Based on analysis and consideration, I made recommendations mainly on the sales strategy intended for synergy with the media mix work on the content market, the periodical publication of the same work, the means of use and the diversification of purchasing method.
    • Media mix strategy, content consumption, reading motivation, consumer characteristics, opinion - leader degree

長島 悟郎 「プロスポーツの運営における「勝ち」に頼らない戦略」(全文)(データ)(RScript)

 Goro Nagashima Strategy for Professional Sports that does not depends on 窶弖ictory of Sports Team"

  • 調査結果によるとスポーツのファン数は減少傾向にある。しかし、プロ野球に関してはほとんどの球団が観客動員数を上げていた。特に横浜DeNAは成績があまり良くなかった時期も動員数は常に増加している。なぜ成績に反して動員数が増加するのかの要因を探り、プロスポーツ集団運営者に対して提案を行う。分析の結果、0.1%水準で採択されたものは被説明変数を現地観戦意図にした場合「集団で現地観戦を行うこと」「試合中の選手との物理的距離」の2つ、現地観戦行動にした場合「試合中の選手との物理的距離」と「TV観戦回数」の2つという結果が得られた。このことより、消費者と選手の精神的・物理的距離をコントロールすることが大切だという考察を行った。
    • プロスポーツ、現地観戦意図、現地観戦行動、消費者の属性、設備、イベント
  • Some survey shows tendency that the number of the fans of sport is of decreasing. However, the number of the audience of the professional baseball is increasing. In particular , the number of the audience of Yokohama DeNA always increased even while its weak team performance. I investigate the factor that why the number of the mobilization increases against results and suggest it for a professional sports group operator. As a result of analysis, when the thing adopted at a 0.1% standard makes a cover explanation variable local watching games will; two of what ???the field watches a game of in a group??? ???physical distance with a player playing game???,when it made the local watching games number of times ,???the physical distance with a player playing a game??? and the result of three of ???the local watching games number of times??? were provided. It performed consideration to be important to control the mental physical distance of consumers and the player than this.
    • Prosports , Local watching games will , Local watching games intention , Attribute of consumers , Facilities , events

荒木 喜大 「競馬業界の活性化」(全文)(データ)(RScript)

 Kihiro Araki Vitalization of the Horseracing Industry

  • 本研究の目的は、娯楽でありギャンプルでもある競馬について、若者のファンを増やすために有効な施策や要因を明示することである。そのために調査を行い、仮説を設定し、アンケートによって収集したデータに共分散構造分析を適用した。その結果、「初心者向け企画」や「競馬場内の設備の充実」といった競馬場自体の充実が観戦意図及び賭け意図に正の相関があることが分かった。競馬そのものよりも、競馬場のテーマパーク性をマーケティングする方が効果的であることが明らかとなった。
    • 競馬,ギャンブル,スポーツ,観戦意図,賭け意図
  • In this research, we focused horseracing that has significant characteristics: it is an entertainment and it is also a gamble. Purposes of this research is to suggest effective measures to increase young hourseracing fan. Based on developed hypotheses, a questionnaire was conducted and covariance structure analysiswas applied. As a result, it was found that the enhancement of the racecourse itself such as "event for beginners" and "enhancement of facilities in the racecourse" has a positive correlation with intention to view horseracing and intention to bet. It became clear that marketing horceracing as theme park property rather than horseracing as a gamble.
    • Horseracing, Gambling, Sport, Watch intention, Bet intention

石橋 真之 「個人間カーシェアリングサービスの促進要因」(全文)(データ)(RScript)

 Masayuki Ishibashi Factors that Promote CtoC Car Sharing Service

  • 本研究では、CtoCカーシェアリングサービスに参加するユーザーを増やすために必要な要因やプラットフォームの要素を明らかにし、CtoCカーシェアリングサービスのプラットフォームを提供する企業に対し運営戦略について提言を行うことを目標に研究を行った。慶應義塾大学の学生にアンケートを実施し、共分散構造分析とコンジョイント分析を行った。その結果、CtoCカーシェアリングサービスの「参加意図」に「CtoCカーシェアオーナー楽しさ」、「CtoCカーシェア信頼」が正の影響を与え、「CtoCカーシェアコミュニティ所属」と「CtoCサービス心的取引コスト」が負の影響を与えることが明らかになった。また、「CtoCカーシェア利用意図」に影響するオーナー特性として「SUV」、「顔写真」、「価格の安さ」、「受け渡し場所の近さ」、「レビュー度の高さ」が正の影響を与え、「レビューが無いこと」が負の影響を与えることが明らかになった。
    • CtoCカーシェアドライバー参加意図、CtoCカーシェアオーナー参加意図、CtoCカーシェア信頼、CtoCカーシェア利用意図
  • The purpose of this research is to propose recommendations about management strategy for companies that provide CtoC (consumer to consumer) car sharing services platform through clarifying the factors and platform elements necessary for increasing the number of users participating in the CtoC car sharing service. We developed a set of hypotheses and conducted a questionnaire survey to Keio University students to test them. Through covariance structure analysis and conjoint analysis, it was proved that for ???Intention of participation in CtoC car sharing???, ???enjoyment of CtoC car sharing??? and ???trust in CtoC service??? have positive impact and ???belonging to CtoC car sharing??? and ???Mental transaction cost for CtoC services??? have negative impact. Also, it was proved that for ???Preference for CtoC car sharing???, ???car type of SUV???, ???Photographic portrait???, ???Low price???, ???Proximity of delivery location???, ???High review level??? have positive impact and ???Lack of consumer review??? has negative impact.
    • Driver窶冱 intention of participation in CtoC car sharing, Owner窶冱 intention of participation in CtoC car sharing, Trust of CtoC service, Preference of CtoC car sharing

石川 賢志朗 「ECサイトの売り上げを向上させる要因とは?〜非計画購買とクロスメディアの観点から〜」(全文)(データ)(RScript)

 Kenshiro Ishikawa What are Determiners Sales of EC sites?~ From the standpoint of non-planned purchasing and cross media ~

  • 本研究では、ますます発展を続けるオンラインショッピングを研究テーマに設定した。非計画購買が増加すると、売り上げが向上するという前提のもとで、本研究の目的は非計画購買をしてしまう消費者特性を明らかにし、ECサイトやアプリに対して消費者がどのようなイメージを持っているのかを理解することである。また、効果的な広告が企業の売り上げを向上させるという観点からクロスメディアに着目し、どのような要素があると消費者はクロスメディアするかを究明することを目標とした。分析の結果、消費者が非計画購買を行う消費者特性として「冒険性」「非主体性」が正の影響を及ぼし、「計画性」が負の影響を及ぼすことがわかった。また、消費者がクロスメディアを行う規定要因として「ストーリー性」「お笑い要素」「恋愛要素」「遷移先要素」が正の影響を及ぼすことがわかった。
    • 非計画的購買、クロスメディア、 オンラインショッピング
  • In this research, we have set up research themes on online shopping that continues to evolve. Based on the assumtion that unplanned purchasing increases sales at EC (Electronic Commerce) sites, our research aims are (1) to clarify the characteristics of consumers who do non-planned purchasing and (2) to understand how consumers pecieve major EC sites and EC Apps. It is to understand whether you have an image. Also, focusing on cross media from the viewpoint that effective advertisement improves company's sales, we aimed to investigate what kind of elements consumers will cross media. As a result of the analysis, it was found that "adventurous" and "non-subjectivity" had a positive influence as a consumer characteristic that consumers do non-planned purchasing, and "planability" has a negative influence. In addition, it was found that "story", "comedy", "love", "transition of sites" have a positive influence as regulating factors for consumers to perform cross media.
    • Minor sports, watching sports, watching sailing

水田 美由紀 「弦楽器購買プロセスに関する研究」(全文)(データ)(RScript)

 Miyuki Mizuta Research on Purchase Process of Stringed Instruments

  • 弦楽器はピアノとは異なり特定のブランド品の相場や市場価格といったものがない特殊な製品のため、買い手には非常に大きなリスクがある。そのため、本研究では、弦楽器の購買ルートの全貌を明らかにし、そこにどのようなリスクが存在するかを確認することに注目した。また、どのような消費者特性が購買意図に影響を及ぼすかについても焦点を当てた。さらに、手工楽器についてのどういった要素が購買意図に関係するかを研究した。その結果、楽器屋での購買意図を規定する要因として「製品クラス知識の少なさ」が負の影響を及ぼし、「金銭的リスク」と「パフォーマンスリスク」、「楽器の保証書」、「アフターフォロー」、「下取り制度」が正の影響を及ぼすことが分かった。知人や先生からの購買意図については、「対人的影響への感受性」が正の影響を及ぼし、「認知欲求」が負の影響を及ぼすことが分かった。また、手工楽器の購買意図は「品質知覚」、「希少性」、「ポジティブな感情」が正の影響を及ぼすことが分かった。
    • 弦楽器の購買、知覚リスク、楽器屋、手工楽器
  • Unlike pianos, in stringed musical instruments are special products that do not have major brands thus regular price for the instruments is not established. More over due to its unique feature, the buyer faces some risks to purchae it. Therefore, we tried to clarify purchase process of string instruments and to identify what kind of risk exists. It also focused on what consumer characteristics would affect purchasing intentiton of stringed musical intsturments. In addition, I studied what elements of handicraft musical instruments are related to purchasing intention. As a result of questionnaire survey, I confirmed that "minority of product class knowledge" has a negative influence as a factor that regulates the musical instrument purchasing intention, and "financial risk" and "performance risk", "instrument guarantee", "after follow", " Trade-in system "has a positive influence. As for purchasing intention from acquaintances and teachers, it was found that "susceptibility to interpersonal influence" had a positive influence and "desire to recognize" had a negative influence. Moreover, it was found that 'quality perception', 'scarcity' and 'positive emotion' have a positive influence on the purchasing intention of the musical instrument.
    • Purchasing of stringed instruments, perceptual risks, instruments shops, handicraft instruments

中田 芽衣 「大学生の民泊利用意図とレビュー有用度」(全文)(データ)(RScript)

 Mei Nakata Intention to Use Peer-to-peer Accommodation and Review Usefulness

  • 本研究は大学生がAirbnbなどの民泊を利用する要因を探るとともに、より閲覧者にとって有益となるような物件レビューの特徴を調査することを目的とする。事例研究や先行研究、ヒアリングにより仮説を設定し、慶應義塾大学の学生167名に対してアンケートを実施した。分析結果により、民泊の利用要因として「交流志向」「都市出身であること」が正で影響を及ぼすことが分かった。一方、「宿泊予算の多さ」は負で影響を及ぼすことが分かった。また、「慎重さ」は仮説と異なり、正で影響を及ぼすことが分かった。そして「短期旅行選好度」が「旅行頻度の高さ」に正の影響を及ぼし、「旅行者新規性欲求」「交流志向」が文化への興味に正の影響を及ぼすことが分かった。そしてレビュー有用度については、「ホストの人柄についての良い記述」「ホストの人柄についての悪い記述」「周辺店舗についての記述」「立地についての記述」「設備についての記述」が正で影響を及ぼすことが分かった。また、「レビュアーが読者と近い年齢であること」は仮説と異なり、負で影響を及ぼすことが分かった。
    • Airbnb, 民泊, レビュー, シェアリングエコノミー
  • This research has for its object to look for the factor for which college students use Airbnb as well as investigate the features of the property review which becomes more useful for readers. I established a hypothesis by a case study, the preceding study and hearing and questioned to students of Keio University. The result of analysis showed that ""Desire for an exchange"" ""Oriented from the city"" have positive influences on staying at a private house. On the other hand, ""High budget"" has a negative influence. ""Carefulness"" has a positive influence, which is different from a hypothesis. The degree of short-term travel choosing"" has a positive influence on ""High travel frequency"" and ""Traveler novelty desire"" ""Desire for an exchange"" have positive influences on 窶廬nterest to culture窶?. For the Degree of review usefulness, ""Good description about the personality of the host"" ""Bad description about the personality of the host""Description about near stores""Description about location"" ""Description about the facilities"" are positive, however, ""Reviewer窶冱 age is close to a reader"" has a negative influence, which is different from a hypothesis.
    • Airbnb, Vacation rentals, Review, Sharing economy

藤井 里帆 「食品ロス問題に対する取組の有効性」(全文)(データ)(RScript)

 Riho Fujii The Effectiveness of the Effort to Reduce Food Loss

  • 本研究の目的は、消費者の食品ロス削減の取組に関係する消費者特性及び組織によるアプローチ方法を明らかにし、食品ロス削減への参加を促進するための提言を行うことである。仮説を設定し、慶應義塾大学の学生にアンケートを実施し、共分散構造分析とコンジョイント分析を行った。その結果、食品ロスの削減においては意図と行動との間にギャップが存在することが実証された。「食品ロス削減意図」は「知識」「外食頻度」「ベネフィット評価」「コスト評価」と相関がみられた。また、「食品ロス削減行動」は「女性」「中食頻度」「社会との同調性」「内的統制」「経済的利益」「社会貢献感」との間に相関がみられた。食品ロス削減に向けた行動を消費者に促すためには、ただ知識を与えるだけでは不十分であり、情報提供の仕方に留意したうえで個人の性格をうまく利用したアプローチが有効だと考えられる。
    • 食品ロス、意図、行動
  • The purposes of this research are 1) to clarify effective consumer characteristics and method of approach by organization that associates consumers' participation to reduce food loss, and 2) to propose recommendations to promote consumers' participation. We proposed a set of hypothesis and conducted a survey for Keio University students, then conducted covariance structure analysis and conjoint analysis. As a result, it was demonstrated that there is a gap between intention and behavior in reducing food loss. Correlation was found between "intention to reduce food loss" and "knowledge", "eating out frequency", "benefit evaluation" and "cost evaluation". There was also a correlation between "food loss reduction behavior" and "female", "buying meal frequency", "synchronism with society", "internal control", "economic benefit" and "social contribution". In order to encourage consumers to act to reduce food loss, it is not enough to just give knowledge. It is thought that an approach that utilizes individual personality well by paying attention to the way of information provision is effective.
    • Food loss, Intention, Behavior

近藤 美樹 「積極定ファン行動を引き起こすアーティストに関する研究」(全文)(データ1) (データ2)(RScript)

 Miki Kondo Research on Artists that Positively Pose Fans' Behavior

  • 本研究は、積極的ファン行動を起こしやすいファンの消費者特性を探ると共に、アーティストが積極的ファンを獲得するための性質やPR方法といった要因を調査することを目的とする。慶應義塾大学の学生150名に対してアンケートを実施し、分析結果より積極的ファン行動には「ファンが女性であること」「アーティストのSNS利用」「閲覧メディアがラジオであること」「閲覧メディアが雑誌であること」「閲覧媒体がライブであること」が正で影響を及ぼすことが分かった。一方「閲覧メディアがテレビ番組であること」は積極的ファン行動に負の影響を与える結果となった。加えて、SNSの閲覧はLIVE鑑賞に、雑誌の閲覧はラジオ視聴に、テレビ番組の視聴はSNS閲覧に、動画投稿サイトの視聴はSNS閲覧に、それぞれ正で影響を及ぼすことが分かった。ここまでの結果を踏まえて、積極的ファンを獲得するのに有効なPR方法を検討するために、積極的ファン経験のある10〜20代136名に対して追加でアンケートを実施した結果、SNSの投稿内容は積極的ファン行動に有意な影響を与えないことが明らかになった。 
    • 積極的ファン行動、SNS、消費者特性、メディア
  • This research aims to explore the consumer characteristics of fans who are likely to take aggressive fan behavior and to investigate factors such as significant properties and PR method for artists to acquire aggressive fans. We set up hypotheses from case studies, prior research and hearing, and conducted questionnaires to 150 students at Keio University. Analysis result More aggressive fun behavior is "Fan is female" "Using SNS of artists" "Browsing media is radio" "Browsing media is a magazine" "Reading medium is live" Was positive and affected. On the other hand, "the viewing media is a television program" has a negative influence on aggressive fun behavior. In addition, it turned out that browsing of SNS has positive influence on LIVE viewing, magazine viewing for radio viewing, TV program viewing for SNS viewing, and video posting site viewing for SNS viewing, respectively. Based on the results thus far, in order to examine effective PR method for winning active fans, we conducted a questionnaire additionally to 136 persons aged 10 to 20 who have aggressive fan experience. Analysis results revealed that the posted content of SNS has no significant influence on active fans' behavior.
    • Aggressive fan behavior, SNS, Consumer Characteristics, Media

鈴木 啓将 「ライブ演奏参加意図について」(全文)(データ)(RScript)

 Keisuke Suzuki Study on Determiners of Live Music at Big Theaters

  • このレポートでは、音楽媒体の消費量が減少する中、ここ数年で消費量が急増しているライブ公演の消費に注目し、ライブ公演参加意図にはどういった要因が存在するのかを検証した。手法はアンケートを基にした共分散構造分析を主に採用し、消費者特性、公演者特性、ライブ特性それぞれに分けて行った。その結果、消費者特性では「音質へのこだわり」、「アーティストへのこだわり」、「人との関わり志向」、公演者特性では「公演者の音質へのこだわり」「観客との一体感」、ライブ特性では「値段」がライブ公演参加意図と正の相関があることが分かった。この結果を得て考察を記載し、ライブ公演を中心に音楽業界へ提言を行った。
    • ライブ公演参加意図,フェスティバルライブ,消費者特性,公演者特性
  • Although consumption of music media is decreasing, consumption of live performances has been rapidly increasing in the last few years. In this report I focus live performances and examined what factors determine live performance participation intention. The method mainly adopted the covariance structure analysis based on the questionnaire, and divided it into consumer characteristics, performer characteristics, and live characteristics. As a result, in terms of consumer characteristics, "attention to sound quality", "commitment to artists", "commitment to people", "relationship oriented", "performance attitudes toward performers", "sense of unity with audiences" In the live character, "price" was found to be positively correlated with the live performance participation intention. I got this result and described the consideration and made recommendations to the music industry centering on live performances.
    • Intention to participate in live performance, festival live,consumer characteristics, performer characteristics

大田 香苗 「Instagramにおけるマイクロインフルエンサー活用マーケティング」(全文)(データ)(RScript)

 Kanae Ohta How to Utilize Micro-Influencers on Instagram for Marketing

  • 本研究は、Instagramにおいて、フォロワーは多くないがエンゲージメント率の高い「マイクロインフルエンサー」に焦点を当て、彼らをマーケティングへ活用する方法を提言する事が目的である。ユーザーがInstagramでマイクロインフルエンサーを閲覧する要因を、消費者要因と投稿者要因に、モニター投稿を閲覧し消費者行動を起こす要因をメッセージ要因と写真要因に大別して仮説を設定した。大学生へのアンケート調査から共分散構造分析を行った結果、「女性であること」「相手への憧れ」がマイクロインフルエンサー投稿閲覧意図に、「自己投影」が投稿された商品や生活への態度に正の影響を与え、「信頼性」が投稿拡散意図に対して正の影響を与えることが判明した。また、コンジョイント分析を行った結果、「投稿者の購入経験」が消費者行動全体に、「ハッシュタグ」が商品検索意図に正の影響を与え、「商品のみ」の構図が消費者行動全体に負の影響を与えることが分かった。さらに、女性には「スナップショット」が、男性には「全身ショット」が好まれることも明らかになった。
    • Instagram、プロモーション、マイクロインフルエンサー、モニター投稿
  • In this study, I focus on "micro-influencers" who gets a high engagement rate although they have lesser followers than "influencers" on Instagram. The purpose of this research is to give suggest an implications on how to use utilize " micro-influencers" for marketing on Instagram. I set up hypotheses based on previous research, then conducted a questionnaire survey to students of Keio University, and analyzed the datasets by using ???R.??? As a result, it turned out that ???women??? and ???Longing to a micero-influencer??? has positive impact on ???Intention to browse posts by micro-influencers???. "Self-projection" has a positive influence on ???attitude towards the posted item or lifestyle???, and it was figured out that "reliability" has a positive influence on ???intention to diffuse the post???. In addition, it was found that "purchasing experience of contributors" has a positive influence on consumer behavior, "hash tag" has positive influence on product search intention, and "only goods" has a negative influence on consumer behavior. Furthermore, it became clear that the woman responds better to "snapshot" and the man responds betteer to "whole body shot".
    • Instagram, Promotion, Micro-influencers, Monitor posts

坂田 信輔 「コンテンツのメディアミックス戦略の効果」(全文)(データ)(RScript)

 Shinsuke Sakata Effect of Media Mix Strategy on Contents Sales

  • このレポートでは、メディアミックスによる書籍売上への影響度とその効果の理解を深めることを目的とした研究についてまとめる。先行研究より得られた知見と、事例研究、二次データ分析、ヒアリングを踏まえ、消費者要因とメディアミックス要因の二つに大別して仮説を立て、検証を行った。メディアミックス要因について、被説明変数にオリコンチャートの推定売上部数を用い、重回帰分析を行った。その結果、「コミカライズ」「コラボ商品」は売上部数の伸長に正の影響を与えることが明らかになった。消費者要因について、被説明変数に原作購買意図、メディアミックス購買意図の2つを設定して共分散構造分析を行った。その結果、原作購買意図に対しては「読書意欲の高さ」「オピニオン・リーダー度」、メディアミックス購買意図に対しては「コスト回避欲求」「出演者への関与度」が正の影響を与えることが明らかになった。分析、考察を踏まえ、コンテンツ市場でのメディアミックス作品とのシナジーを企図した販売戦略、同一作品の定期的な刊行や利用手段、購買方法の多様化などを中心に提言をした。
    • メディアミックス戦略,コンテンツ消費,読書意欲,消費者特性,オピニオン・リーダー度
  • This report summarizes the research aimed at deepening the understanding of the impact of media mix on media sales. Based on the findings obtained from the previous research, case studies, secondary data analysis, and interview, I proposed a set of hypothesis that are categorized into media mix factors and consumer factors. Regarding media mix factors, multiple regression analysis was performed using the number of copies sales data from Oricon chart as dependent variable. As a result, "comic version" and "collaborative products" were found to have a positive influence on the number of copies sold. For the consumer factor, covariance structure analysis was carried out by setting two explanatory variables, the original work intention to buy and media mix works intention to buy. As a result, I found that "positive motivation to read", "opinion - leader degree" have a positive influence on intention to buy the original work, and "desire for avoiding cost" and "degree of involvement in performers" have a positive influence on the media mix works intention to buy. Based on analysis and consideration, I made recommendations mainly on the sales strategy intended for synergy with the media mix work on the content market, the periodical publication of the same work, the means of use and the diversification of purchasing method.
    • Media mix strategy, content consumption, reading motivation, consumer characteristics, opinion - leader degree

長島 悟郎 「プロスポーツの運営における「勝ち」に頼らない戦略」(全文)(データ)(RScript)

 Goro Nagashima Strategy for Professional Sports that does not depends on 窶弖ictory of Sports Team"

  • 調査結果によるとスポーツのファン数は減少傾向にある。しかし、プロ野球に関してはほとんどの球団が観客動員数を上げていた。特に横浜DeNAは成績があまり良くなかった時期も動員数は常に増加している。なぜ成績に反して動員数が増加するのかの要因を探り、プロスポーツ集団運営者に対して提案を行う。分析の結果、0.1%水準で採択されたものは被説明変数を現地観戦意図にした場合「集団で現地観戦を行うこと」「試合中の選手との物理的距離」の2つ、現地観戦行動にした場合「試合中の選手との物理的距離」と「TV観戦回数」の2つという結果が得られた。このことより、消費者と選手の精神的・物理的距離をコントロールすることが大切だという考察を行った。
    • プロスポーツ、現地観戦意図、現地観戦行動、消費者の属性、設備、イベント
  • Some survey shows tendency that the number of the fans of sport is of decreasing. However, the number of the audience of the professional baseball is increasing. In particular , the number of the audience of Yokohama DeNA always increased even while its weak team performance. I investigate the factor that why the number of the mobilization increases against results and suggest it for a professional sports group operator. As a result of analysis, when the thing adopted at a 0.1% standard makes a cover explanation variable local watching games will; two of what ???the field watches a game of in a group??? ???physical distance with a player playing game???,when it made the local watching games number of times ,???the physical distance with a player playing a game??? and the result of three of ???the local watching games number of times??? were provided. It performed consideration to be important to control the mental physical distance of consumers and the player than this.
    • Prosports , Local watching games will , Local watching games intention , Attribute of consumers , Facilities , events

荒木 喜大 「競馬業界の活性化」(全文)(データ)(RScript)

 Kihiro Araki Vitalization of the Horseracing Industry

  • 本研究の目的は、娯楽でありギャンプルでもある競馬について、若者のファンを増やすために有効な施策や要因を明示することである。そのために調査を行い、仮説を設定し、アンケートによって収集したデータに共分散構造分析を適用した。その結果、「初心者向け企画」や「競馬場内の設備の充実」といった競馬場自体の充実が観戦意図及び賭け意図に正の相関があることが分かった。競馬そのものよりも、競馬場のテーマパーク性をマーケティングする方が効果的であることが明らかとなった。
    • 競馬,ギャンブル,スポーツ,観戦意図,賭け意図
  • In this research, we focused horseracing that has significant characteristics: it is an entertainment and it is also a gamble. Purposes of this research is to suggest effective measures to increase young hourseracing fan. Based on developed hypotheses, a questionnaire was conducted and covariance structure analysiswas applied. As a result, it was found that the enhancement of the racecourse itself such as "event for beginners" and "enhancement of facilities in the racecourse" has a positive correlation with intention to view horseracing and intention to bet. It became clear that marketing horceracing as theme park property rather than horseracing as a gamble.
    • Horseracing, Gambling, Sport, Watch intention, Bet intention

石橋 真之 「個人間カーシェアリングサービスの促進要因」(全文)(データ)(RScript)

 Masayuki Ishibashi Factors that Promote CtoC Car Sharing Service

  • 本研究では、CtoCカーシェアリングサービスに参加するユーザーを増やすために必要な要因やプラットフォームの要素を明らかにし、CtoCカーシェアリングサービスのプラットフォームを提供する企業に対し運営戦略について提言を行うことを目標に研究を行った。慶應義塾大学の学生にアンケートを実施し、共分散構造分析とコンジョイント分析を行った。その結果、CtoCカーシェアリングサービスの「参加意図」に「CtoCカーシェアオーナー楽しさ」、「CtoCカーシェア信頼」が正の影響を与え、「CtoCカーシェアコミュニティ所属」と「CtoCサービス心的取引コスト」が負の影響を与えることが明らかになった。また、「CtoCカーシェア利用意図」に影響するオーナー特性として「SUV」、「顔写真」、「価格の安さ」、「受け渡し場所の近さ」、「レビュー度の高さ」が正の影響を与え、「レビューが無いこと」が負の影響を与えることが明らかになった。
    • CtoCカーシェアドライバー参加意図、CtoCカーシェアオーナー参加意図、CtoCカーシェア信頼、CtoCカーシェア利用意図
  • The purpose of this research is to propose recommendations about management strategy for companies that provide CtoC (consumer to consumer) car sharing services platform through clarifying the factors and platform elements necessary for increasing the number of users participating in the CtoC car sharing service. We developed a set of hypotheses and conducted a questionnaire survey to Keio University students to test them. Through covariance structure analysis and conjoint analysis, it was proved that for ???Intention of participation in CtoC car sharing???, ???enjoyment of CtoC car sharing??? and ???trust in CtoC service??? have positive impact and ???belonging to CtoC car sharing??? and ???Mental transaction cost for CtoC services??? have negative impact. Also, it was proved that for ???Preference for CtoC car sharing???, ???car type of SUV???, ???Photographic portrait???, ???Low price???, ???Proximity of delivery location???, ???High review level??? have positive impact and ???Lack of consumer review??? has negative impact.
    • Driver窶冱 intention of participation in CtoC car sharing, Owner窶冱 intention of participation in CtoC car sharing, Trust of CtoC service, Preference of CtoC car sharing

石川 賢志朗 「ECサイトの売り上げを向上させる要因とは?〜非計画購買とクロスメディアの観点から〜」(全文)(データ)(RScript)

 Kenshiro Ishikawa What are Determiners Sales of EC sites?~ From the standpoint of non-planned purchasing and cross media ~

  • 本研究では、ますます発展を続けるオンラインショッピングを研究テーマに設定した。非計画購買が増加すると、売り上げが向上するという前提のもとで、本研究の目的は非計画購買をしてしまう消費者特性を明らかにし、ECサイトやアプリに対して消費者がどのようなイメージを持っているのかを理解することである。また、効果的な広告が企業の売り上げを向上させるという観点からクロスメディアに着目し、どのような要素があると消費者はクロスメディアするかを究明することを目標とした。分析の結果、消費者が非計画購買を行う消費者特性として「冒険性」「非主体性」が正の影響を及ぼし、「計画性」が負の影響を及ぼすことがわかった。また、消費者がクロスメディアを行う規定要因として「ストーリー性」「お笑い要素」「恋愛要素」「遷移先要素」が正の影響を及ぼすことがわかった。
    • 非計画的購買、クロスメディア、 オンラインショッピング
  • In this research, we have set up research themes on online shopping that continues to evolve. Based on the assumtion that unplanned purchasing increases sales at EC (Electronic Commerce) sites, our research aims are (1) to clarify the characteristics of consumers who do non-planned purchasing and (2) to understand how consumers pecieve major EC sites and EC Apps. It is to understand whether you have an image. Also, focusing on cross media from the viewpoint that effective advertisement improves company's sales, we aimed to investigate what kind of elements consumers will cross media. As a result of the analysis, it was found that "adventurous" and "non-subjectivity" had a positive influence as a consumer characteristic that consumers do non-planned purchasing, and "planability" has a negative influence. In addition, it was found that "story", "comedy", "love", "transition of sites" have a positive influence as regulating factors for consumers to perform cross media.
    • Minor sports, watching sports, watching sailing

水田 美由紀 「弦楽器購買プロセスに関する研究」(全文)(データ)(RScript)

 Miyuki Mizuta Research on Purchase Process of Stringed Instruments

  • 弦楽器はピアノとは異なり特定のブランド品の相場や市場価格といったものがない特殊な製品のため、買い手には非常に大きなリスクがある。そのため、本研究では、弦楽器の購買ルートの全貌を明らかにし、そこにどのようなリスクが存在するかを確認することに注目した。また、どのような消費者特性が購買意図に影響を及ぼすかについても焦点を当てた。さらに、手工楽器についてのどういった要素が購買意図に関係するかを研究した。その結果、楽器屋での購買意図を規定する要因として「製品クラス知識の少なさ」が負の影響を及ぼし、「金銭的リスク」と「パフォーマンスリスク」、「楽器の保証書」、「アフターフォロー」、「下取り制度」が正の影響を及ぼすことが分かった。知人や先生からの購買意図については、「対人的影響への感受性」が正の影響を及ぼし、「認知欲求」が負の影響を及ぼすことが分かった。また、手工楽器の購買意図は「品質知覚」、「希少性」、「ポジティブな感情」が正の影響を及ぼすことが分かった。
    • 弦楽器の購買、知覚リスク、楽器屋、手工楽器
  • Unlike pianos, in stringed musical instruments are special products that do not have major brands thus regular price for the instruments is not established. More over due to its unique feature, the buyer faces some risks to purchae it. Therefore, we tried to clarify purchase process of string instruments and to identify what kind of risk exists. It also focused on what consumer characteristics would affect purchasing intentiton of stringed musical intsturments. In addition, I studied what elements of handicraft musical instruments are related to purchasing intention. As a result of questionnaire survey, I confirmed that "minority of product class knowledge" has a negative influence as a factor that regulates the musical instrument purchasing intention, and "financial risk" and "performance risk", "instrument guarantee", "after follow", " Trade-in system "has a positive influence. As for purchasing intention from acquaintances and teachers, it was found that "susceptibility to interpersonal influence" had a positive influence and "desire to recognize" had a negative influence. Moreover, it was found that 'quality perception', 'scarcity' and 'positive emotion' have a positive influence on the purchasing intention of the musical instrument.
    • Purchasing of stringed instruments, perceptual risks, instruments shops, handicraft instruments

中田 芽衣 「大学生の民泊利用意図とレビュー有用度」(全文)(データ)(RScript)

 Mei Nakata Intention to Use Peer-to-peer Accommodation and Review Usefulness

  • 本研究は大学生がAirbnbなどの民泊を利用する要因を探るとともに、より閲覧者にとって有益となるような物件レビューの特徴を調査することを目的とする。事例研究や先行研究、ヒアリングにより仮説を設定し、慶應義塾大学の学生167名に対してアンケートを実施した。分析結果により、民泊の利用要因として「交流志向」「都市出身であること」が正で影響を及ぼすことが分かった。一方、「宿泊予算の多さ」は負で影響を及ぼすことが分かった。また、「慎重さ」は仮説と異なり、正で影響を及ぼすことが分かった。そして「短期旅行選好度」が「旅行頻度の高さ」に正の影響を及ぼし、「旅行者新規性欲求」「交流志向」が文化への興味に正の影響を及ぼすことが分かった。そしてレビュー有用度については、「ホストの人柄についての良い記述」「ホストの人柄についての悪い記述」「周辺店舗についての記述」「立地についての記述」「設備についての記述」が正で影響を及ぼすことが分かった。また、「レビュアーが読者と近い年齢であること」は仮説と異なり、負で影響を及ぼすことが分かった。
    • Airbnb, 民泊, レビュー, シェアリングエコノミー
  • This research has for its object to look for the factor for which college students use Airbnb as well as investigate the features of the property review which becomes more useful for readers. I established a hypothesis by a case study, the preceding study and hearing and questioned to students of Keio University. The result of analysis showed that ""Desire for an exchange"" ""Oriented from the city"" have positive influences on staying at a private house. On the other hand, ""High budget"" has a negative influence. ""Carefulness"" has a positive influence, which is different from a hypothesis. The degree of short-term travel choosing"" has a positive influence on ""High travel frequency"" and ""Traveler novelty desire"" ""Desire for an exchange"" have positive influences on 窶廬nterest to culture窶?. For the Degree of review usefulness, ""Good description about the personality of the host"" ""Bad description about the personality of the host""Description about near stores""Description about location"" ""Description about the facilities"" are positive, however, ""Reviewer窶冱 age is close to a reader"" has a negative influence, which is different from a hypothesis.
    • Airbnb, Vacation rentals, Review, Sharing economy

藤井 里帆 「食品ロス問題に対する取組の有効性」(全文)(データ)(RScript)

 Riho Fujii The Effectiveness of the Effort to Reduce Food Loss

  • 本研究の目的は、消費者の食品ロス削減の取組に関係する消費者特性及び組織によるアプローチ方法を明らかにし、食品ロス削減への参加を促進するための提言を行うことである。仮説を設定し、慶應義塾大学の学生にアンケートを実施し、共分散構造分析とコンジョイント分析を行った。その結果、食品ロスの削減においては意図と行動との間にギャップが存在することが実証された。「食品ロス削減意図」は「知識」「外食頻度」「ベネフィット評価」「コスト評価」と相関がみられた。また、「食品ロス削減行動」は「女性」「中食頻度」「社会との同調性」「内的統制」「経済的利益」「社会貢献感」との間に相関がみられた。食品ロス削減に向けた行動を消費者に促すためには、ただ知識を与えるだけでは不十分であり、情報提供の仕方に留意したうえで個人の性格をうまく利用したアプローチが有効だと考えられる。
    • 食品ロス、意図、行動
  • The purposes of this research are 1) to clarify effective consumer characteristics and method of approach by organization that associates consumers' participation to reduce food loss, and 2) to propose recommendations to promote consumers' participation. We proposed a set of hypothesis and conducted a survey for Keio University students, then conducted covariance structure analysis and conjoint analysis. As a result, it was demonstrated that there is a gap between intention and behavior in reducing food loss. Correlation was found between "intention to reduce food loss" and "knowledge", "eating out frequency", "benefit evaluation" and "cost evaluation". There was also a correlation between "food loss reduction behavior" and "female", "buying meal frequency", "synchronism with society", "internal control", "economic benefit" and "social contribution". In order to encourage consumers to act to reduce food loss, it is not enough to just give knowledge. It is thought that an approach that utilizes individual personality well by paying attention to the way of information provision is effective.
    • Food loss, Intention, Behavior

近藤 美樹 「積極定ファン行動を引き起こすアーティストに関する研究」(全文)(データ1) (データ2)(RScript)

 Miki Kondo Research on Artists that Positively Pose Fans' Behavior

  • 本研究は、積極的ファン行動を起こしやすいファンの消費者特性を探ると共に、アーティストが積極的ファンを獲得するための性質やPR方法といった要因を調査することを目的とする。慶應義塾大学の学生150名に対してアンケートを実施し、分析結果より積極的ファン行動には「ファンが女性であること」「アーティストのSNS利用」「閲覧メディアがラジオであること」「閲覧メディアが雑誌であること」「閲覧媒体がライブであること」が正で影響を及ぼすことが分かった。一方「閲覧メディアがテレビ番組であること」は積極的ファン行動に負の影響を与える結果となった。加えて、SNSの閲覧はLIVE鑑賞に、雑誌の閲覧はラジオ視聴に、テレビ番組の視聴はSNS閲覧に、動画投稿サイトの視聴はSNS閲覧に、それぞれ正で影響を及ぼすことが分かった。ここまでの結果を踏まえて、積極的ファンを獲得するのに有効なPR方法を検討するために、積極的ファン経験のある10〜20代136名に対して追加でアンケートを実施した結果、SNSの投稿内容は積極的ファン行動に有意な影響を与えないことが明らかになった。 
    • 積極的ファン行動、SNS、消費者特性、メディア
  • This research aims to explore the consumer characteristics of fans who are likely to take aggressive fan behavior and to investigate factors such as significant properties and PR method for artists to acquire aggressive fans. We set up hypotheses from case studies, prior research and hearing, and conducted questionnaires to 150 students at Keio University. Analysis result More aggressive fun behavior is "Fan is female" "Using SNS of artists" "Browsing media is radio" "Browsing media is a magazine" "Reading medium is live" Was positive and affected. On the other hand, "the viewing media is a television program" has a negative influence on aggressive fun behavior. In addition, it turned out that browsing of SNS has positive influence on LIVE viewing, magazine viewing for radio viewing, TV program viewing for SNS viewing, and video posting site viewing for SNS viewing, respectively. Based on the results thus far, in order to examine effective PR method for winning active fans, we conducted a questionnaire additionally to 136 persons aged 10 to 20 who have aggressive fan experience. Analysis results revealed that the posted content of SNS has no significant influence on active fans' behavior.
    • Aggressive fan behavior, SNS, Consumer Characteristics, Media

鈴木 啓将 「ライブ演奏参加意図について」(全文)(データ)(RScript)

 Keisuke Suzuki Study on Determiners of Live Music at Big Theaters

  • このレポートでは、音楽媒体の消費量が減少する中、ここ数年で消費量が急増しているライブ公演の消費に注目し、ライブ公演参加意図にはどういった要因が存在するのかを検証した。手法はアンケートを基にした共分散構造分析を主に採用し、消費者特性、公演者特性、ライブ特性それぞれに分けて行った。その結果、消費者特性では「音質へのこだわり」、「アーティストへのこだわり」、「人との関わり志向」、公演者特性では「公演者の音質へのこだわり」「観客との一体感」、ライブ特性では「値段」がライブ公演参加意図と正の相関があることが分かった。この結果を得て考察を記載し、ライブ公演を中心に音楽業界へ提言を行った。
    • ライブ公演参加意図,フェスティバルライブ,消費者特性,公演者特性
  • Although consumption of music media is decreasing, consumption of live performances has been rapidly increasing in the last few years. In this report I focus live performances and examined what factors determine live performance participation intention. The method mainly adopted the covariance structure analysis based on the questionnaire, and divided it into consumer characteristics, performer characteristics, and live characteristics. As a result, in terms of consumer characteristics, "attention to sound quality", "commitment to artists", "commitment to people", "relationship oriented", "performance attitudes toward performers", "sense of unity with audiences" In the live character, "price" was found to be positively correlated with the live performance participation intention. I got this result and described the consideration and made recommendations to the music industry centering on live performances.
    • Intention to participate in live performance, festival live,consumer characteristics, performer characteristics

大田 香苗 「Instagramにおけるマイクロインフルエンサー活用マーケティング」(全文)(データ)(RScript)

 Kanae Ohta How to Utilize Micro-Influencers on Instagram for Marketing

  • 本研究は、Instagramにおいて、フォロワーは多くないがエンゲージメント率の高い「マイクロインフルエンサー」に焦点を当て、彼らをマーケティングへ活用する方法を提言する事が目的である。ユーザーがInstagramでマイクロインフルエンサーを閲覧する要因を、消費者要因と投稿者要因に、モニター投稿を閲覧し消費者行動を起こす要因をメッセージ要因と写真要因に大別して仮説を設定した。大学生へのアンケート調査から共分散構造分析を行った結果、「女性であること」「相手への憧れ」がマイクロインフルエンサー投稿閲覧意図に、「自己投影」が投稿された商品や生活への態度に正の影響を与え、「信頼性」が投稿拡散意図に対して正の影響を与えることが判明した。また、コンジョイント分析を行った結果、「投稿者の購入経験」が消費者行動全体に、「ハッシュタグ」が商品検索意図に正の影響を与え、「商品のみ」の構図が消費者行動全体に負の影響を与えることが分かった。さらに、女性には「スナップショット」が、男性には「全身ショット」が好まれることも明らかになった。
    • Instagram、プロモーション、マイクロインフルエンサー、モニター投稿
  • In this study, I focus on "micro-influencers" who gets a high engagement rate although they have lesser followers than "influencers" on Instagram. The purpose of this research is to give suggest an implications on how to use utilize " micro-influencers" for marketing on Instagram. I set up hypotheses based on previous research, then conducted a questionnaire survey to students of Keio University, and analyzed the datasets by using ???R.??? As a result, it turned out that ???women??? and ???Longing to a micero-influencer??? has positive impact on ???Intention to browse posts by micro-influencers???. "Self-projection" has a positive influence on ???attitude towards the posted item or lifestyle???, and it was figured out that "reliability" has a positive influence on ???intention to diffuse the post???. In addition, it was found that "purchasing experience of contributors" has a positive influence on consumer behavior, "hash tag" has positive influence on product search intention, and "only goods" has a negative influence on consumer behavior. Furthermore, it became clear that the woman responds better to "snapshot" and the man responds betteer to "whole body shot".
    • Instagram, Promotion, Micro-influencers, Monitor posts

坂田 信輔 「コンテンツのメディアミックス戦略の効果」(全文)(データ)(RScript)

 Shinsuke Sakata Effect of Media Mix Strategy on Contents Sales

  • このレポートでは、メディアミックスによる書籍売上への影響度とその効果の理解を深めることを目的とした研究についてまとめる。先行研究より得られた知見と、事例研究、二次データ分析、ヒアリングを踏まえ、消費者要因とメディアミックス要因の二つに大別して仮説を立て、検証を行った。メディアミックス要因について、被説明変数にオリコンチャートの推定売上部数を用い、重回帰分析を行った。その結果、「コミカライズ」「コラボ商品」は売上部数の伸長に正の影響を与えることが明らかになった。消費者要因について、被説明変数に原作購買意図、メディアミックス購買意図の2つを設定して共分散構造分析を行った。その結果、原作購買意図に対しては「読書意欲の高さ」「オピニオン・リーダー度」、メディアミックス購買意図に対しては「コスト回避欲求」「出演者への関与度」が正の影響を与えることが明らかになった。分析、考察を踏まえ、コンテンツ市場でのメディアミックス作品とのシナジーを企図した販売戦略、同一作品の定期的な刊行や利用手段、購買方法の多様化などを中心に提言をした。
    • メディアミックス戦略,コンテンツ消費,読書意欲,消費者特性,オピニオン・リーダー度
  • This report summarizes the research aimed at deepening the understanding of the impact of media mix on media sales. Based on the findings obtained from the previous research, case studies, secondary data analysis, and interview, I proposed a set of hypothesis that are categorized into media mix factors and consumer factors. Regarding media mix factors, multiple regression analysis was performed using the number of copies sales data from Oricon chart as dependent variable. As a result, "comic version" and "collaborative products" were found to have a positive influence on the number of copies sold. For the consumer factor, covariance structure analysis was carried out by setting two explanatory variables, the original work intention to buy and media mix works intention to buy. As a result, I found that "positive motivation to read", "opinion - leader degree" have a positive influence on intention to buy the original work, and "desire for avoiding cost" and "degree of involvement in performers" have a positive influence on the media mix works intention to buy. Based on analysis and consideration, I made recommendations mainly on the sales strategy intended for synergy with the media mix work on the content market, the periodical publication of the same work, the means of use and the diversification of purchasing method.
    • Media mix strategy, content consumption, reading motivation, consumer characteristics, opinion - leader degree

長島 悟郎 「プロスポーツの運営における「勝ち」に頼らない戦略」(全文)(データ)(RScript)

 Goro Nagashima Strategy for Professional Sports that does not depends on 窶弖ictory of Sports Team"

  • 調査結果によるとスポーツのファン数は減少傾向にある。しかし、プロ野球に関してはほとんどの球団が観客動員数を上げていた。特に横浜DeNAは成績があまり良くなかった時期も動員数は常に増加している。なぜ成績に反して動員数が増加するのかの要因を探り、プロスポーツ集団運営者に対して提案を行う。分析の結果、0.1%水準で採択されたものは被説明変数を現地観戦意図にした場合「集団で現地観戦を行うこと」「試合中の選手との物理的距離」の2つ、現地観戦行動にした場合「試合中の選手との物理的距離」と「TV観戦回数」の2つという結果が得られた。このことより、消費者と選手の精神的・物理的距離をコントロールすることが大切だという考察を行った。
    • プロスポーツ、現地観戦意図、現地観戦行動、消費者の属性、設備、イベント
  • Some survey shows tendency that the number of the fans of sport is of decreasing. However, the number of the audience of the professional baseball is increasing. In particular , the number of the audience of Yokohama DeNA always increased even while its weak team performance. I investigate the factor that why the number of the mobilization increases against results and suggest it for a professional sports group operator. As a result of analysis, when the thing adopted at a 0.1% standard makes a cover explanation variable local watching games will; two of what ???the field watches a game of in a group??? ???physical distance with a player playing game???,when it made the local watching games number of times ,???the physical distance with a player playing a game??? and the result of three of ???the local watching games number of times??? were provided. It performed consideration to be important to control the mental physical distance of consumers and the player than this.
    • Prosports , Local watching games will , Local watching games intention , Attribute of consumers , Facilities , events

荒木 喜大 「競馬業界の活性化」(全文)(データ)(RScript)

 Kihiro Araki Vitalization of the Horseracing Industry

  • 本研究の目的は、娯楽でありギャンプルでもある競馬について、若者のファンを増やすために有効な施策や要因を明示することである。そのために調査を行い、仮説を設定し、アンケートによって収集したデータに共分散構造分析を適用した。その結果、「初心者向け企画」や「競馬場内の設備の充実」といった競馬場自体の充実が観戦意図及び賭け意図に正の相関があることが分かった。競馬そのものよりも、競馬場のテーマパーク性をマーケティングする方が効果的であることが明らかとなった。
    • 競馬,ギャンブル,スポーツ,観戦意図,賭け意図
  • In this research, we focused horseracing that has significant characteristics: it is an entertainment and it is also a gamble. Purposes of this research is to suggest effective measures to increase young hourseracing fan. Based on developed hypotheses, a questionnaire was conducted and covariance structure analysiswas applied. As a result, it was found that the enhancement of the racecourse itself such as "event for beginners" and "enhancement of facilities in the racecourse" has a positive correlation with intention to view horseracing and intention to bet. It became clear that marketing horceracing as theme park property rather than horseracing as a gamble.
    • Horseracing, Gambling, Sport, Watch intention, Bet intention

石橋 真之 「個人間カーシェアリングサービスの促進要因」(全文)(データ)(RScript)

 Masayuki Ishibashi Factors that Promote CtoC Car Sharing Service

  • 本研究では、CtoCカーシェアリングサービスに参加するユーザーを増やすために必要な要因やプラットフォームの要素を明らかにし、CtoCカーシェアリングサービスのプラットフォームを提供する企業に対し運営戦略について提言を行うことを目標に研究を行った。慶應義塾大学の学生にアンケートを実施し、共分散構造分析とコンジョイント分析を行った。その結果、CtoCカーシェアリングサービスの「参加意図」に「CtoCカーシェアオーナー楽しさ」、「CtoCカーシェア信頼」が正の影響を与え、「CtoCカーシェアコミュニティ所属」と「CtoCサービス心的取引コスト」が負の影響を与えることが明らかになった。また、「CtoCカーシェア利用意図」に影響するオーナー特性として「SUV」、「顔写真」、「価格の安さ」、「受け渡し場所の近さ」、「レビュー度の高さ」が正の影響を与え、「レビューが無いこと」が負の影響を与えることが明らかになった。
    • CtoCカーシェアドライバー参加意図、CtoCカーシェアオーナー参加意図、CtoCカーシェア信頼、CtoCカーシェア利用意図
  • The purpose of this research is to propose recommendations about management strategy for companies that provide CtoC (consumer to consumer) car sharing services platform through clarifying the factors and platform elements necessary for increasing the number of users participating in the CtoC car sharing service. We developed a set of hypotheses and conducted a questionnaire survey to Keio University students to test them. Through covariance structure analysis and conjoint analysis, it was proved that for ???Intention of participation in CtoC car sharing???, ???enjoyment of CtoC car sharing??? and ???trust in CtoC service??? have positive impact and ???belonging to CtoC car sharing??? and ???Mental transaction cost for CtoC services??? have negative impact. Also, it was proved that for ???Preference for CtoC car sharing???, ???car type of SUV???, ???Photographic portrait???, ???Low price???, ???Proximity of delivery location???, ???High review level??? have positive impact and ???Lack of consumer review??? has negative impact.
    • Driver窶冱 intention of participation in CtoC car sharing, Owner窶冱 intention of participation in CtoC car sharing, Trust of CtoC service, Preference of CtoC car sharing

石川 賢志朗 「ECサイトの売り上げを向上させる要因とは?〜非計画購買とクロスメディアの観点から〜」(全文)(データ)(RScript)

 Kenshiro Ishikawa What are Determiners Sales of EC sites?~ From the standpoint of non-planned purchasing and cross media ~

  • 本研究では、ますます発展を続けるオンラインショッピングを研究テーマに設定した。非計画購買が増加すると、売り上げが向上するという前提のもとで、本研究の目的は非計画購買をしてしまう消費者特性を明らかにし、ECサイトやアプリに対して消費者がどのようなイメージを持っているのかを理解することである。また、効果的な広告が企業の売り上げを向上させるという観点からクロスメディアに着目し、どのような要素があると消費者はクロスメディアするかを究明することを目標とした。分析の結果、消費者が非計画購買を行う消費者特性として「冒険性」「非主体性」が正の影響を及ぼし、「計画性」が負の影響を及ぼすことがわかった。また、消費者がクロスメディアを行う規定要因として「ストーリー性」「お笑い要素」「恋愛要素」「遷移先要素」が正の影響を及ぼすことがわかった。
    • 非計画的購買、クロスメディア、 オンラインショッピング
  • In this research, we have set up research themes on online shopping that continues to evolve. Based on the assumtion that unplanned purchasing increases sales at EC (Electronic Commerce) sites, our research aims are (1) to clarify the characteristics of consumers who do non-planned purchasing and (2) to understand how consumers pecieve major EC sites and EC Apps. It is to understand whether you have an image. Also, focusing on cross media from the viewpoint that effective advertisement improves company's sales, we aimed to investigate what kind of elements consumers will cross media. As a result of the analysis, it was found that "adventurous" and "non-subjectivity" had a positive influence as a consumer characteristic that consumers do non-planned purchasing, and "planability" has a negative influence. In addition, it was found that "story", "comedy", "love", "transition of sites" have a positive influence as regulating factors for consumers to perform cross media.
    • Minor sports, watching sports, watching sailing

水田 美由紀 「弦楽器購買プロセスに関する研究」(全文)(データ)(RScript)

 Miyuki Mizuta Research on Purchase Process of Stringed Instruments

  • 弦楽器はピアノとは異なり特定のブランド品の相場や市場価格といったものがない特殊な製品のため、買い手には非常に大きなリスクがある。そのため、本研究では、弦楽器の購買ルートの全貌を明らかにし、そこにどのようなリスクが存在するかを確認することに注目した。また、どのような消費者特性が購買意図に影響を及ぼすかについても焦点を当てた。さらに、手工楽器についてのどういった要素が購買意図に関係するかを研究した。その結果、楽器屋での購買意図を規定する要因として「製品クラス知識の少なさ」が負の影響を及ぼし、「金銭的リスク」と「パフォーマンスリスク」、「楽器の保証書」、「アフターフォロー」、「下取り制度」が正の影響を及ぼすことが分かった。知人や先生からの購買意図については、「対人的影響への感受性」が正の影響を及ぼし、「認知欲求」が負の影響を及ぼすことが分かった。また、手工楽器の購買意図は「品質知覚」、「希少性」、「ポジティブな感情」が正の影響を及ぼすことが分かった。
    • 弦楽器の購買、知覚リスク、楽器屋、手工楽器
  • Unlike pianos, in stringed musical instruments are special products that do not have major brands thus regular price for the instruments is not established. More over due to its unique feature, the buyer faces some risks to purchae it. Therefore, we tried to clarify purchase process of string instruments and to identify what kind of risk exists. It also focused on what consumer characteristics would affect purchasing intentiton of stringed musical intsturments. In addition, I studied what elements of handicraft musical instruments are related to purchasing intention. As a result of questionnaire survey, I confirmed that "minority of product class knowledge" has a negative influence as a factor that regulates the musical instrument purchasing intention, and "financial risk" and "performance risk", "instrument guarantee", "after follow", " Trade-in system "has a positive influence. As for purchasing intention from acquaintances and teachers, it was found that "susceptibility to interpersonal influence" had a positive influence and "desire to recognize" had a negative influence. Moreover, it was found that 'quality perception', 'scarcity' and 'positive emotion' have a positive influence on the purchasing intention of the musical instrument.
    • Purchasing of stringed instruments, perceptual risks, instruments shops, handicraft instruments

中田 芽衣 「大学生の民泊利用意図とレビュー有用度」(全文)(データ)(RScript)

 Mei Nakata Intention to Use Peer-to-peer Accommodation and Review Usefulness

  • 本研究は大学生がAirbnbなどの民泊を利用する要因を探るとともに、より閲覧者にとって有益となるような物件レビューの特徴を調査することを目的とする。事例研究や先行研究、ヒアリングにより仮説を設定し、慶應義塾大学の学生167名に対してアンケートを実施した。分析結果により、民泊の利用要因として「交流志向」「都市出身であること」が正で影響を及ぼすことが分かった。一方、「宿泊予算の多さ」は負で影響を及ぼすことが分かった。また、「慎重さ」は仮説と異なり、正で影響を及ぼすことが分かった。そして「短期旅行選好度」が「旅行頻度の高さ」に正の影響を及ぼし、「旅行者新規性欲求」「交流志向」が文化への興味に正の影響を及ぼすことが分かった。そしてレビュー有用度については、「ホストの人柄についての良い記述」「ホストの人柄についての悪い記述」「周辺店舗についての記述」「立地についての記述」「設備についての記述」が正で影響を及ぼすことが分かった。また、「レビュアーが読者と近い年齢であること」は仮説と異なり、負で影響を及ぼすことが分かった。
    • Airbnb, 民泊, レビュー, シェアリングエコノミー
  • This research has for its object to look for the factor for which college students use Airbnb as well as investigate the features of the property review which becomes more useful for readers. I established a hypothesis by a case study, the preceding study and hearing and questioned to students of Keio University. The result of analysis showed that ""Desire for an exchange"" ""Oriented from the city"" have positive influences on staying at a private house. On the other hand, ""High budget"" has a negative influence. ""Carefulness"" has a positive influence, which is different from a hypothesis. The degree of short-term travel choosing"" has a positive influence on ""High travel frequency"" and ""Traveler novelty desire"" ""Desire for an exchange"" have positive influences on 窶廬nterest to culture窶?. For the Degree of review usefulness, ""Good description about the personality of the host"" ""Bad description about the personality of the host""Description about near stores""Description about location"" ""Description about the facilities"" are positive, however, ""Reviewer窶冱 age is close to a reader"" has a negative influence, which is different from a hypothesis.
    • Airbnb, Vacation rentals, Review, Sharing economy

藤井 里帆 「食品ロス問題に対する取組の有効性」(全文)(データ)(RScript)

 Riho Fujii The Effectiveness of the Effort to Reduce Food Loss

  • 本研究の目的は、消費者の食品ロス削減の取組に関係する消費者特性及び組織によるアプローチ方法を明らかにし、食品ロス削減への参加を促進するための提言を行うことである。仮説を設定し、慶應義塾大学の学生にアンケートを実施し、共分散構造分析とコンジョイント分析を行った。その結果、食品ロスの削減においては意図と行動との間にギャップが存在することが実証された。「食品ロス削減意図」は「知識」「外食頻度」「ベネフィット評価」「コスト評価」と相関がみられた。また、「食品ロス削減行動」は「女性」「中食頻度」「社会との同調性」「内的統制」「経済的利益」「社会貢献感」との間に相関がみられた。食品ロス削減に向けた行動を消費者に促すためには、ただ知識を与えるだけでは不十分であり、情報提供の仕方に留意したうえで個人の性格をうまく利用したアプローチが有効だと考えられる。
    • 食品ロス、意図、行動
  • The purposes of this research are 1) to clarify effective consumer characteristics and method of approach by organization that associates consumers' participation to reduce food loss, and 2) to propose recommendations to promote consumers' participation. We proposed a set of hypothesis and conducted a survey for Keio University students, then conducted covariance structure analysis and conjoint analysis. As a result, it was demonstrated that there is a gap between intention and behavior in reducing food loss. Correlation was found between "intention to reduce food loss" and "knowledge", "eating out frequency", "benefit evaluation" and "cost evaluation". There was also a correlation between "food loss reduction behavior" and "female", "buying meal frequency", "synchronism with society", "internal control", "economic benefit" and "social contribution". In order to encourage consumers to act to reduce food loss, it is not enough to just give knowledge. It is thought that an approach that utilizes individual personality well by paying attention to the way of information provision is effective.
    • Food loss, Intention, Behavior

近藤 美樹 「積極定ファン行動を引き起こすアーティストに関する研究」(全文)(データ1) (データ2)(RScript)

 Miki Kondo Research on Artists that Positively Pose Fans' Behavior

  • 本研究は、積極的ファン行動を起こしやすいファンの消費者特性を探ると共に、アーティストが積極的ファンを獲得するための性質やPR方法といった要因を調査することを目的とする。慶應義塾大学の学生150名に対してアンケートを実施し、分析結果より積極的ファン行動には「ファンが女性であること」「アーティストのSNS利用」「閲覧メディアがラジオであること」「閲覧メディアが雑誌であること」「閲覧媒体がライブであること」が正で影響を及ぼすことが分かった。一方「閲覧メディアがテレビ番組であること」は積極的ファン行動に負の影響を与える結果となった。加えて、SNSの閲覧はLIVE鑑賞に、雑誌の閲覧はラジオ視聴に、テレビ番組の視聴はSNS閲覧に、動画投稿サイトの視聴はSNS閲覧に、それぞれ正で影響を及ぼすことが分かった。ここまでの結果を踏まえて、積極的ファンを獲得するのに有効なPR方法を検討するために、積極的ファン経験のある10〜20代136名に対して追加でアンケートを実施した結果、SNSの投稿内容は積極的ファン行動に有意な影響を与えないことが明らかになった。 
    • 積極的ファン行動、SNS、消費者特性、メディア
  • This research aims to explore the consumer characteristics of fans who are likely to take aggressive fan behavior and to investigate factors such as significant properties and PR method for artists to acquire aggressive fans. We set up hypotheses from case studies, prior research and hearing, and conducted questionnaires to 150 students at Keio University. Analysis result More aggressive fun behavior is "Fan is female" "Using SNS of artists" "Browsing media is radio" "Browsing media is a magazine" "Reading medium is live" Was positive and affected. On the other hand, "the viewing media is a television program" has a negative influence on aggressive fun behavior. In addition, it turned out that browsing of SNS has positive influence on LIVE viewing, magazine viewing for radio viewing, TV program viewing for SNS viewing, and video posting site viewing for SNS viewing, respectively. Based on the results thus far, in order to examine effective PR method for winning active fans, we conducted a questionnaire additionally to 136 persons aged 10 to 20 who have aggressive fan experience. Analysis results revealed that the posted content of SNS has no significant influence on active fans' behavior.
    • Aggressive fan behavior, SNS, Consumer Characteristics, Media

鈴木 啓将 「ライブ演奏参加意図について」(全文)(データ)(RScript)

 Keisuke Suzuki Study on Determiners of Live Music at Big Theaters

  • このレポートでは、音楽媒体の消費量が減少する中、ここ数年で消費量が急増しているライブ公演の消費に注目し、ライブ公演参加意図にはどういった要因が存在するのかを検証した。手法はアンケートを基にした共分散構造分析を主に採用し、消費者特性、公演者特性、ライブ特性それぞれに分けて行った。その結果、消費者特性では「音質へのこだわり」、「アーティストへのこだわり」、「人との関わり志向」、公演者特性では「公演者の音質へのこだわり」「観客との一体感」、ライブ特性では「値段」がライブ公演参加意図と正の相関があることが分かった。この結果を得て考察を記載し、ライブ公演を中心に音楽業界へ提言を行った。
    • ライブ公演参加意図,フェスティバルライブ,消費者特性,公演者特性
  • Although consumption of music media is decreasing, consumption of live performances has been rapidly increasing in the last few years. In this report I focus live performances and examined what factors determine live performance participation intention. The method mainly adopted the covariance structure analysis based on the questionnaire, and divided it into consumer characteristics, performer characteristics, and live characteristics. As a result, in terms of consumer characteristics, "attention to sound quality", "commitment to artists", "commitment to people", "relationship oriented", "performance attitudes toward performers", "sense of unity with audiences" In the live character, "price" was found to be positively correlated with the live performance participation intention. I got this result and described the consideration and made recommendations to the music industry centering on live performances.
    • Intention to participate in live performance, festival live,consumer characteristics, performer characteristics

大田 香苗 「Instagramにおけるマイクロインフルエンサー活用マーケティング」(全文)(データ)(RScript)

 Kanae Ohta How to Utilize Micro-Influencers on Instagram for Marketing

  • 本研究は、Instagramにおいて、フォロワーは多くないがエンゲージメント率の高い「マイクロインフルエンサー」に焦点を当て、彼らをマーケティングへ活用する方法を提言する事が目的である。ユーザーがInstagramでマイクロインフルエンサーを閲覧する要因を、消費者要因と投稿者要因に、モニター投稿を閲覧し消費者行動を起こす要因をメッセージ要因と写真要因に大別して仮説を設定した。大学生へのアンケート調査から共分散構造分析を行った結果、「女性であること」「相手への憧れ」がマイクロインフルエンサー投稿閲覧意図に、「自己投影」が投稿された商品や生活への態度に正の影響を与え、「信頼性」が投稿拡散意図に対して正の影響を与えることが判明した。また、コンジョイント分析を行った結果、「投稿者の購入経験」が消費者行動全体に、「ハッシュタグ」が商品検索意図に正の影響を与え、「商品のみ」の構図が消費者行動全体に負の影響を与えることが分かった。さらに、女性には「スナップショット」が、男性には「全身ショット」が好まれることも明らかになった。
    • Instagram、プロモーション、マイクロインフルエンサー、モニター投稿
  • In this study, I focus on "micro-influencers" who gets a high engagement rate although they have lesser followers than "influencers" on Instagram. The purpose of this research is to give suggest an implications on how to use utilize " micro-influencers" for marketing on Instagram. I set up hypotheses based on previous research, then conducted a questionnaire survey to students of Keio University, and analyzed the datasets by using ???R.??? As a result, it turned out that ???women??? and ???Longing to a micero-influencer??? has positive impact on ???Intention to browse posts by micro-influencers???. "Self-projection" has a positive influence on ???attitude towards the posted item or lifestyle???, and it was figured out that "reliability" has a positive influence on ???intention to diffuse the post???. In addition, it was found that "purchasing experience of contributors" has a positive influence on consumer behavior, "hash tag" has positive influence on product search intention, and "only goods" has a negative influence on consumer behavior. Furthermore, it became clear that the woman responds better to "snapshot" and the man responds betteer to "whole body shot".
    • Instagram, Promotion, Micro-influencers, Monitor posts

坂田 信輔 「コンテンツのメディアミックス戦略の効果」(全文)(データ)(RScript)

 Shinsuke Sakata Effect of Media Mix Strategy on Contents Sales

  • このレポートでは、メディアミックスによる書籍売上への影響度とその効果の理解を深めることを目的とした研究についてまとめる。先行研究より得られた知見と、事例研究、二次データ分析、ヒアリングを踏まえ、消費者要因とメディアミックス要因の二つに大別して仮説を立て、検証を行った。メディアミックス要因について、被説明変数にオリコンチャートの推定売上部数を用い、重回帰分析を行った。その結果、「コミカライズ」「コラボ商品」は売上部数の伸長に正の影響を与えることが明らかになった。消費者要因について、被説明変数に原作購買意図、メディアミックス購買意図の2つを設定して共分散構造分析を行った。その結果、原作購買意図に対しては「読書意欲の高さ」「オピニオン・リーダー度」、メディアミックス購買意図に対しては「コスト回避欲求」「出演者への関与度」が正の影響を与えることが明らかになった。分析、考察を踏まえ、コンテンツ市場でのメディアミックス作品とのシナジーを企図した販売戦略、同一作品の定期的な刊行や利用手段、購買方法の多様化などを中心に提言をした。
    • メディアミックス戦略,コンテンツ消費,読書意欲,消費者特性,オピニオン・リーダー度
  • This report summarizes the research aimed at deepening the understanding of the impact of media mix on media sales. Based on the findings obtained from the previous research, case studies, secondary data analysis, and interview, I proposed a set of hypothesis that are categorized into media mix factors and consumer factors. Regarding media mix factors, multiple regression analysis was performed using the number of copies sales data from Oricon chart as dependent variable. As a result, "comic version" and "collaborative products" were found to have a positive influence on the number of copies sold. For the consumer factor, covariance structure analysis was carried out by setting two explanatory variables, the original work intention to buy and media mix works intention to buy. As a result, I found that "positive motivation to read", "opinion - leader degree" have a positive influence on intention to buy the original work, and "desire for avoiding cost" and "degree of involvement in performers" have a positive influence on the media mix works intention to buy. Based on analysis and consideration, I made recommendations mainly on the sales strategy intended for synergy with the media mix work on the content market, the periodical publication of the same work, the means of use and the diversification of purchasing method.
    • Media mix strategy, content consumption, reading motivation, consumer characteristics, opinion - leader degree

長島 悟郎 「プロスポーツの運営における「勝ち」に頼らない戦略」(全文)(データ)(RScript)

 Goro Nagashima Strategy for Professional Sports that does not depends on 窶弖ictory of Sports Team"

  • 調査結果によるとスポーツのファン数は減少傾向にある。しかし、プロ野球に関してはほとんどの球団が観客動員数を上げていた。特に横浜DeNAは成績があまり良くなかった時期も動員数は常に増加している。なぜ成績に反して動員数が増加するのかの要因を探り、プロスポーツ集団運営者に対して提案を行う。分析の結果、0.1%水準で採択されたものは被説明変数を現地観戦意図にした場合「集団で現地観戦を行うこと」「試合中の選手との物理的距離」の2つ、現地観戦行動にした場合「試合中の選手との物理的距離」と「TV観戦回数」の2つという結果が得られた。このことより、消費者と選手の精神的・物理的距離をコントロールすることが大切だという考察を行った。
    • プロスポーツ、現地観戦意図、現地観戦行動、消費者の属性、設備、イベント
  • Some survey shows tendency that the number of the fans of sport is of decreasing. However, the number of the audience of the professional baseball is increasing. In particular , the number of the audience of Yokohama DeNA always increased even while its weak team performance. I investigate the factor that why the number of the mobilization increases against results and suggest it for a professional sports group operator. As a result of analysis, when the thing adopted at a 0.1% standard makes a cover explanation variable local watching games will; two of what ???the field watches a game of in a group??? ???physical distance with a player playing game???,when it made the local watching games number of times ,???the physical distance with a player playing a game??? and the result of three of ???the local watching games number of times??? were provided. It performed consideration to be important to control the mental physical distance of consumers and the player than this.
    • Prosports , Local watching games will , Local watching games intention , Attribute of consumers , Facilities , events

荒木 喜大 「競馬業界の活性化」(全文)(データ)(RScript)

 Kihiro Araki Vitalization of the Horseracing Industry

  • 本研究の目的は、娯楽でありギャンプルでもある競馬について、若者のファンを増やすために有効な施策や要因を明示することである。そのために調査を行い、仮説を設定し、アンケートによって収集したデータに共分散構造分析を適用した。その結果、「初心者向け企画」や「競馬場内の設備の充実」といった競馬場自体の充実が観戦意図及び賭け意図に正の相関があることが分かった。競馬そのものよりも、競馬場のテーマパーク性をマーケティングする方が効果的であることが明らかとなった。
    • 競馬,ギャンブル,スポーツ,観戦意図,賭け意図
  • In this research, we focused horseracing that has significant characteristics: it is an entertainment and it is also a gamble. Purposes of this research is to suggest effective measures to increase young hourseracing fan. Based on developed hypotheses, a questionnaire was conducted and covariance structure analysiswas applied. As a result, it was found that the enhancement of the racecourse itself such as "event for beginners" and "enhancement of facilities in the racecourse" has a positive correlation with intention to view horseracing and intention to bet. It became clear that marketing horceracing as theme park property rather than horseracing as a gamble.
    • Horseracing, Gambling, Sport, Watch intention, Bet intention

石橋 真之 「個人間カーシェアリングサービスの促進要因」(全文)(データ)(RScript)

 Masayuki Ishibashi Factors that Promote CtoC Car Sharing Service

  • 本研究では、CtoCカーシェアリングサービスに参加するユーザーを増やすために必要な要因やプラットフォームの要素を明らかにし、CtoCカーシェアリングサービスのプラットフォームを提供する企業に対し運営戦略について提言を行うことを目標に研究を行った。慶應義塾大学の学生にアンケートを実施し、共分散構造分析とコンジョイント分析を行った。その結果、CtoCカーシェアリングサービスの「参加意図」に「CtoCカーシェアオーナー楽しさ」、「CtoCカーシェア信頼」が正の影響を与え、「CtoCカーシェアコミュニティ所属」と「CtoCサービス心的取引コスト」が負の影響を与えることが明らかになった。また、「CtoCカーシェア利用意図」に影響するオーナー特性として「SUV」、「顔写真」、「価格の安さ」、「受け渡し場所の近さ」、「レビュー度の高さ」が正の影響を与え、「レビューが無いこと」が負の影響を与えることが明らかになった。
    • CtoCカーシェアドライバー参加意図、CtoCカーシェアオーナー参加意図、CtoCカーシェア信頼、CtoCカーシェア利用意図
  • The purpose of this research is to propose recommendations about management strategy for companies that provide CtoC (consumer to consumer) car sharing services platform through clarifying the factors and platform elements necessary for increasing the number of users participating in the CtoC car sharing service. We developed a set of hypotheses and conducted a questionnaire survey to Keio University students to test them. Through covariance structure analysis and conjoint analysis, it was proved that for ???Intention of participation in CtoC car sharing???, ???enjoyment of CtoC car sharing??? and ???trust in CtoC service??? have positive impact and ???belonging to CtoC car sharing??? and ???Mental transaction cost for CtoC services??? have negative impact. Also, it was proved that for ???Preference for CtoC car sharing???, ???car type of SUV???, ???Photographic portrait???, ???Low price???, ???Proximity of delivery location???, ???High review level??? have positive impact and ???Lack of consumer review??? has negative impact.
    • Driver窶冱 intention of participation in CtoC car sharing, Owner窶冱 intention of participation in CtoC car sharing, Trust of CtoC service, Preference of CtoC car sharing

石川 賢志朗 「ECサイトの売り上げを向上させる要因とは?〜非計画購買とクロスメディアの観点から〜」(全文)(データ)(RScript)

 Kenshiro Ishikawa What are Determiners Sales of EC sites?~ From the standpoint of non-planned purchasing and cross media ~

  • 本研究では、ますます発展を続けるオンラインショッピングを研究テーマに設定した。非計画購買が増加すると、売り上げが向上するという前提のもとで、本研究の目的は非計画購買をしてしまう消費者特性を明らかにし、ECサイトやアプリに対して消費者がどのようなイメージを持っているのかを理解することである。また、効果的な広告が企業の売り上げを向上させるという観点からクロスメディアに着目し、どのような要素があると消費者はクロスメディアするかを究明することを目標とした。分析の結果、消費者が非計画購買を行う消費者特性として「冒険性」「非主体性」が正の影響を及ぼし、「計画性」が負の影響を及ぼすことがわかった。また、消費者がクロスメディアを行う規定要因として「ストーリー性」「お笑い要素」「恋愛要素」「遷移先要素」が正の影響を及ぼすことがわかった。
    • 非計画的購買、クロスメディア、 オンラインショッピング
  • In this research, we have set up research themes on online shopping that continues to evolve. Based on the assumtion that unplanned purchasing increases sales at EC (Electronic Commerce) sites, our research aims are (1) to clarify the characteristics of consumers who do non-planned purchasing and (2) to understand how consumers pecieve major EC sites and EC Apps. It is to understand whether you have an image. Also, focusing on cross media from the viewpoint that effective advertisement improves company's sales, we aimed to investigate what kind of elements consumers will cross media. As a result of the analysis, it was found that "adventurous" and "non-subjectivity" had a positive influence as a consumer characteristic that consumers do non-planned purchasing, and "planability" has a negative influence. In addition, it was found that "story", "comedy", "love", "transition of sites" have a positive influence as regulating factors for consumers to perform cross media.
    • Minor sports, watching sports, watching sailing

3年後半    個人/グループ研究報告
  • 日産インターンプロジェクトを実施

3年前半 グループ研究報告書

荒木喜大、大田香苗、坂田信輔 「SNSの企業広告への利用」(全文)(データ)

 Araki, Kihiro,,Kanae Ohta and Shinsuke Sakata The Use of SNS for corporate advertising

  • 近年ではインターネットやスマートフォンの普及に伴い、SNSの利用が特に若者の間で拡大しているため、企業がSNSでアカウントを開設し活動する事例も増加している。そこで本研究はFacebook、Twitter、Instagramの3つのSNSに焦点を当てた上で、企業がSNS投稿を利用して広告活動をする際に、消費者による拡散、すなわちシェアやRT(リツイート)、“#”(ハッシュタグ)投稿を促す要因を明らかにするため、先行研究や独自の考えをもとに仮説を設定した。そして慶應義塾大学の2年生に対して行った調査結果と実際の企業広告のデータを分析した。その結果、Facebookは文章を短くまとめ投稿回数を少なくすることやキャラクターを登場させること、Twitterは“#”や拡散喚起をつけ投稿回数を多くすることやキャラクターを登場させること、Instagramは消費者の流行への関心度や自己表現欲求を刺激することが、消費者による拡散の促進につながることが分かった。
    • SNS、広告、Twitter、Facebook、Instagram、シェア、RT、#投稿、流行への関心度、キャラクター重視度
  • Recently, with the spread of the Internet and smart phones, SNS is becoming more and more popular especially among young people, so the number of cases where companies open accounts and work in SNS is also increasing. Therefore, this research focuses on three SNSs of Facebook, Twitter and Instagram. We set up hypotheses based on previous research and original thought to clarify factors that prompt diffusion by users, that is, share, RT (retweet) and " # "(hashtag) post when companies advertise by posting on SNS. Then, we analyzed the results of the survey conducted on Keio University second graders and dataset of actual corporate advertisement. As a result, it turned out that diffusion by users tends to be promoted by summarized short sentences, reduced the number of posts and characters appear in Facebook, "#" and RT arousal and characters appear in Twitter, a stimulus to their interest in trend and to desire for self-expression in Instagram.
    • SNS, advertising, Facebook, Twitter, Instagram, share, RT,???#???post, Interests in trend, total sale of characters

長島悟郎、藤井里帆 「ファッション誌における読者モデルが読者に与える影響」(全文)(データ)

 Nagashima, Goro and Riho Fujii Influence of Reader Models on Readers in Fashion Magazines

  • 近年、出版物の売上高が減少傾向にある。中でもファッション誌など雑誌の減少傾向は顕著である。本論文ではファッション誌の売上高向上に向け、消費者にファッション誌を読んでもらうために考えられる戦略策を、モデルと読者の二面性を持つ存在である読者モデルの観点から提言することを目的とする。まずは、消費者の創造動機をもとにした読者モデルの活動に興味を持つ要因と、読者が読者モデルから与えられる影響の二方向から仮説を設定し、慶應義塾大学の学生に対しアンケートを行った。その後、アンケート結果を用い共分散構造分析を使って分析した。その結果、読者モデルの活動へのに興味にを持つ要因としては、「自己効力感」と「と名声・認知欲求」が正の影響を及ぼす関係しているという結果が得られた。一般読者がファッション誌を購読する要因としては、「読者モデルに対する憧れと信頼性」が正の影響を及ぼす影響しているということが明らかになった。
    • ファッション誌、読者モデル、読者、閲覧意図
  • In recent years, sales of books and magazines has been decreasing significantly. Purpose of this article is to propose strategy to recover sales of fashion magazines. We focused "reader model" who is both reader and model. We proposed hypotheses on how reader models affect magazine readers and motivation to be a reader model. A survey was conducted to Keio university students and structure equation model was applied. We confirmed that 1) ???self-efficacy??? and ???reputation and need for recognition??? have a positive influence on intention to be a reader model, and 2) ???longing and trust for reader models??? have a positive influence on fashion magazines purchase.
    • Fashion magazine, reader model, reader, intention to read magazines

石川賢志朗、鈴木啓将、水田美由紀 「なぜ人は動画を視聴し、投稿するのか?」(全文)(データ)

 Kenshiro. Ishikawa,, Keisuke Suzuki and Miyuki Mizuta Why do People Watch and Post Online Videos?

  • 動画共有サイトは近年発展が著しい。本研究では、その代表例であるYouTubeにおいて、どのような動画が視聴者をチャンネル登録させるのか、どのような要素が動画投稿の意図となるのかを明らかにし、動画投稿者であるYouTuberが動画を作成する際にどのような要素を注視すべきか、動画投稿の意図を踏まえてYouTube側がどのようなサイト環境を作っていくべきかを提言することを目的とする。先行研究のレビューから仮説を設定し、アンケートを作成し、重回帰分析、コンジョイント分析と共分散構造分析を行った。その結果、視聴者が動画を視聴する要因として「投稿者のトークスキル」「動画内容の新規性」「投稿者の著名さ」「動画の総視聴回数」が視聴者の視聴意図に正の影響を与えることがわかった。また、動画投稿者が動画を投稿する要因として「楽しさ」「社会的影響力」「動画編集技術向上」の3要素からなる仮説がそれぞれ採択された。分析結果より、動画投稿者とYouTubeの両者へマーケティング的提言を行った。
    • YouTube、YouYuber、視聴意図、投稿意図、トークスキル、動画内容の新規性、投稿者の著名さ、楽しさ、社会的影響力、技術向上
  • Among video hosting website,YouTube has been expanding rapidly all over the world. In this research, we analyzed it from two points of view,1)what kind of elements motivates viewers to register to a channel, and 2) what are incentive to post videos. Based on analysis we proposed managerial implications for 1) -what motivates "YouTuber"to submit videos, and 2)-how should YouTube create a website? Through analysis of questionnaire a survey,we found that four factors: "Talk-skills","Freshness of contents","Reputation",and "Total views"affect viewers' incentive to register a channel positively.We also found that three factors "Enjoyment","Influence on society",and "motivation to learn video editing techniques"motivate "YouTuber" to submit videos. .At last,based on these results on research,we proposed marketing implication.
    • Youtube, YouTuber,Intention to watch posted contents, Motivation to post, Talk-skills,Novelty of the contents of videos,Fame of YouTuber,Amusements,Social Influence,Improvement in technology

石橋真之、今村勝一郎、近藤美樹 「旅行に見る経験価値マーケティングとSNS利用の関係」(全文)(データ)

 Ishibashi. Masayuki,,Imamura Shoichiro and Kondo Miki The Relationship Between Experience Marketing and SNS Use in Travel

  • 消費者の嗜好が多様化してモノが飽和する現代において、経験に焦点を当てた経験価値マーケティングが注目を集めている。旅行は経験が重要なサービスであり、旅行の魅力的要素と経験価値マーケティングの関係を調べることを本論文の目的とした。さらに自分自身の経験を共有する手段であるSNSと経験価値マーケティングの親和性が高いと考えたため、経験価値、旅行満足度とSNSでの共有行動などとの相関を明らかにすることも目的と設定した。仮説を設定し、検証のため、慶應義塾大学の学生150名を対象にアンケートを実施した。分析結果から、観光地の環境的魅力が経験価値に正の影響を与え、経験価値は旅行満足度に正の影響を及ぼすこと、旅行満足度はSNS利用動機には影響を与えないがSNS共有動機に正の影響を及ぼすことが明らかになった。
    • 旅行、経験価値マーケティング、SNS
  • Experience marketing focusing on experience getting attention recently where consumers' preference diversified and saturated. Travel is an typical example where experience plays important role. Purposes of this thesis are 1) to investigate relationship between attractive attributes of travel and experience value, 2) to clarify relationships between experience value, travel satisfaction, and SNS behaviors, such as posting and sharing their experiences.. A set of hypothesis was proposed and tested with a questionnaire survey to 150 students of Keio University., Through structural equation modeling, we confirmed that 1) the environmental attractiveness of travel destination has a positive influence on the experience value, 2) experience value has a positive influence on travel satisfaction, and 3) although travel satisfaction has a positive influence on SNS sharing intention, it does not affect SNS use intention.
    • Travel, Experience Marketing, SNS

3年入ゼミ時 事例研究

水田美由紀 「プレミアムライフ向上委員会に見るユーザーイノベーションの成功要因」(全文)

 Miyuki Mizuta Success factors of User Innovation at???Premium Improvement Committee???: Consumer Participation Community Site

  • このレポートでは、消費者参加型のコミュニティサイトにおけるユーザーイノベーションの成功要因を分析するという観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例は、セブン&アイ・ホールディングス株式会社が、2009年ごろから開始したサービスのプレミアムライフ向上委員会である。事例研究から、プレミアムライフ向上委員会における創造によって消費者が得られるベネフィットが段階別にあることが分かった。さらに、ユーザーイノベーションの成功要因が消費者の創造・発信する動機に関係していることから、動機を満たすサイトのコンテンツについて類似の事例であるパルシステム商品づくりコミュニティと比較研究した。その結果、「期待経済利益」、「不満や不便の解消」、「互酬性および一般的交換」の要素を満たすコンテンツは、消費者開発型コミュニティサイトにおいて欠かせない要素であることが分かった。
    • ユーザーイノベーションの成功要因、プレミアムライフ向上委員会、期待経済利益、不満や不便の解消、名声認知欲求

近藤美樹 「ファッションコーディネートサイト「WEAR」におけるユーザーイノベーションの成功要因」(全文)

 Miki Kondo Key Factors of Success of User Innovation at "WEAR": A Fashion Coordination Web Site

  • このレポートでは、ユーザーイノベーションという観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例は、スタートトゥデイ社が2013年ごろから開始した「WEAR」というサービスであり、ユーザーの自主的な投稿により成り立っていること、創造的消費を誘発する要因が複数存在するということがわかった。さらに、類似のiQonについても事例研究を行った。これらの事例から、WEARが成功する条件を、消費者の創造動機という観点から考察した。各要因に該当するWEARの内容と、それらの評価を表にまとめた。iQonよりもWEARの方が、消費者に近く、親近感が生まれやすいような環境であること、さらにWEARの方がユーザー数も多く、投稿されたコーディネートの数や質も高いことや、創造動機の要因が多く散在する事が分かった。挙げた要因群のうちがWEARの成功には名声・認知欲求が重要であると考えられる。
    • 「WEAR」,アクティブコンシューマー,消費者の創造動機,名声・認知欲求

大田香苗 「UBERの成功からインターネットサービスの開発を考察する」(全文)

 Kanae Ohta The Examination of Internet Service Development through The Success of UBER

  • このレポートでは、インターネット上のサービス開発におけるユーザーイノベーションという観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例は2010年から開始したアプリケーションサービスUBERであり、Garrett CampとTravis Kalanickがタクシーに対する不満から独自に開発したもので、スマホから手軽に配車のリクエストができ、シェアリングエコノミーという新たな価値を創造したこと、デリバリーサービスも行っていること、世界中でユーザー数を伸ばし、成功の一方で社会問題も起こっていることがわかった。さらに、類似のYouTube、Facebookについても事例研究を行った。これらの開発プロセスや環境を比較して考えられる、消費者によるインターネット上のサービスの開発が成功する条件を、消費者の要因、サービスの要因に大別した。消費者の要因についてとくに重要なのは「不便解消欲求」「コミュニティへの所属」「消費に関する知識」、サービスの要因としては「だれもが生活を快適にできる」、「ユーザーの手間がかからないシステム」「人と人とをつなぐサービスであること」が挙げられた。
    • アクティブ・コンシューマー、ICT、UBER、シェアリングエコノミー

藤井里帆 「「シューズLABOプラス」に見るユーザーイノベーションの要因」(全文)

 Riho Fujii User innovation: A Case study on Shoes LABO Plus

  • このレポートでは、消費者の商品開発への参加動機と参加を促す仕組みという観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例は、株式会社丸井が2014年ごろ開設した会員制コミュニティサイトである。マルイには消費者が商品開発に参加していることを売りにしたプライベートブランドがあり、サイトがその商品開発の場と位置付けられている。研究により、サイトの会員となった消費者がwebアンケートへの回答やモニター会への参加を通して商品開発に参加しており、サイトの機能に消費者の参加を促すための特徴があることが判明した。この事例から、消費者に商品開発に参加してもらう条件を、能動的な消費者が製品創造・開発を行う動機という観点から考察した。この事例においては、消費者の創造動機として考えられる要素として「他者とのコミュニケーションの場」「期待経済利益」「楽しさ」「不満や不便の解消」「自己効力感efficacy」「互酬性および一般的交換」「個人の知識」の7つが見られた。そこから、この事例で提供されている機能は消費者の開発動機となる要素を満たしているという知見が得られた。先行研究から、同じく消費者参加型開発を目的とした別のコミュニティサイトも取り上げ、それぞれの事例における動機となる要素の有無を比較した。これらから、消費者の商品開発への参加を促進するには、消費者のインセンティブとなる仕組みを多く整備することが必要であると考えられる。
    • ユーザーイノベーション,消費者参加型開発,コミュニティサイト,創造動機,シューズLABOプラス

長島悟郎 「ユーザーによる創造の促進要因と困難性: スマートフォンアプリの事例より」(全文)

 Goro Nagashima Determiners and Obstacles of User Innovation: A Case Study on Smartphone Application Development

  • このレポートではユーザーイノベーションについてスマートフォンアプリという視点から、「アプリを創造する要因」と「アプリ作成を通してユーザーがイノベーションを起こせるか」について研究を行った。事例としてAppleとGoogleの2社を調査し、アプリの総数や配信までのプロセスについて比較した。比較の結果として、配信までの手軽さや期待できる利益などに差があることが分かった。また、この結果から「先行研究で挙げた6つの要素のうち、すべてにおいて当てはまるが、特に期待経済利益に関してはほかの要素とつながる場合がある」、「2社はユーザーイノベーションを起こす環境が整っているとは言えない」ということが分かった。私はこの結果から「2社はユーザーに対しアプローチをかけるべきだ」という提言を行った。
    • リードユーザー、アクティブ・コンシューマー

石橋真之 「SUBWAYでユーザーイノベーションを起こすには?」(全文)

 Masayuki Ishibashi How to Promote User Innovation at SUBWAY

  • このレポートでは、指定されたテーマに関して、ユーザーイノベーションが起きるための企業の持つべき機能という観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例はサンドイッチ専門チェーン店「SUBWAY」の注文の仕組みや流れで、その仕組みはユーザーイノベーションを起こす余地を大きく残していること、それが近年の店舗数拡大の停滞の原因の一つではないかということ、それは創造的消費の規定要因となる動機を増やすことで解決できるのではないかということがわかった。さらに、類似のケンタッキー・フライド・チキンについても事例研究を行った。これらの事例から、ユーザーイノベーションを起こすことが成功する条件を、「楽しさ」の要因、「名声・認知欲求」の要因、「(既存製品への)いらだち・不便解消欲求」の要因に大別した。「楽しさ」の要因については、インターネットサイト上に会員がアイディアを投稿し合えるページを作成することで高められる。「名声・認知欲求」の要因としては、会員同士が評価をし合える機能や、評価の高いアイディアに賞品などを与える活動をすることで高めることができると考えられる[a1] 。さらに「(既存製品への)いらだち・不便解消欲求」の要因としては、トッピングを地域限定や期間限定の旬のものなど斬新なものを取り入れることによって自分好みの修正がしやすくなったりアイディアに幅が広がるようになったりすることで高めることができる。これらがユーザーの創造的消費を促し、共進化マーケティングを展開して、企業の成長とともに消費者の効用も高められていくのではと考えられた。
    • 創造的消費の規定要因, 楽しさ, いらだち・不便解消欲求, SUBWAY

佐藤理沙 「オレンジページサロンWEBから見るユーザーイノベーション」(全文)

 Risa???Sato User Innovation at ???Orange Page Salon WEB"

  • このレポートでは、指定されたテーマに関して、ユーザーイノベーションという観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例はオレンジページ社が2015年から開始した「オレンジページサロンWEB」であり、企業と読者(消費者)が双方向の交流をして理解を深めること、外部企業と読者のハブの役割を担っていること、といった特徴があることがわかった。これらの事例から、「オレンジページサロンWEB」のユーザーイノベーションが成功する要因を、消費者の創造的動機に基づいて考察した。誌面や外部企業への活用例から、サイト開設前からの参加者の雑誌に対するロイヤルティが高さ、意見することへの参加者の意欲の高さ、創造的動機の複数の要因があることが明らかになった。さらなる成功には、「楽しさ」を満たすことが重要であると考えられる。
    • オレンジページサロンWEB、共創コミュニティ、製品開発、消費者参加型開発、ロイヤリティ、創造的消費

鈴木啓将 「大手携帯会社auの ユーザーイノベーション」(全文)

 Keisuke Suzuki  User Innovation of au cell phone company 

  • このレポートでは、指定されたテーマに関して、ユーザーイノベーションという観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例はauが2014年から開始したサービス「Action!」で、auのユーザーがニーズや新たなアイデアを投稿し、そこから新たな製品やアプリ、サービスを創造するものである。さらに、同じ携帯の大手会社であるNTTドコモについても研究を行い、比較した。これらの事例から、auが成功する条件を、消費者の要因、サイトの要因、企業の要因、これらに含まれない環境要因に大別した。消費者の要因については不満や不便の解消や自己効力感などが挙げられ、資源の要因としては携帯に対する知識やスキルが挙げられる。さらに企業の要因としては、情報の粘着性が挙げられる。NTTドコモよりもauの方が契約しているユーザー数も多く、生み出されたアイディアの数や質も高く、また、ユーザーの視点を有効に取り入れるサービスを実施しているのは大手携帯会社ではauのみであった(NTTドコモとソフトバンクはあまり取り扱っていなかった)。これらより、挙げた要因群のうち消費者の不満不便の解消がauの成功には重要な要素であると考えられる。
    • アクティブコンシューマー、「Action!」、不便不満の解消、自己効力感

荒木喜大 「サッポロビール株式会社の“百人ビール・ラボ”から見るユーザーイノベーション」(全文)

 Kihiro Araki User Innovation at ???A hundred people beer, Labo??? : Project by Sapporo Breweries Limited

  • このレポートでは、消費者が企業とともに商品を開発すること、すなわち“共創”という観点から知見を得るために事例研究を行った。主に扱った事例は、サッポロビール株式会社が行った“百人ビール・ラボ”というプロジェクトであり、消費者参加型の商品開発が成功をもたらした要因について考察した。このプロジェクトは、消費者がソーシャルで意見を出しながら新しいビールを開発するというもので、消費者を取り込んでコラボビールを開発したことは世界で初めてであった。その中で、消費者の注目を集め、成功を収めた理由としては「期待経済利益」や「楽しさ」の他にも「参加のしやすさ」など多くの要因があることが分かった。
    • ユーザーイノベーション、消費者参加型、共創、サッポロビール

坂田信輔 「pixivに見るユーザーイノベーション」(全文)

 Shinsuke Sakata User innovation at pixiv

  • このレポートで主に扱った事例は株式会社ピクシブが2007年ごろから開始したpixivであり、ユーザーが自由に自分の作品を投稿していること、ユーザー間の交流が他の交流サイトやSNSと比較して盛んであること、企業による取り組みが積極的であるといった特徴があることがわかった。さらに、類似のdeviantARTについても事例研究を行った。これらの事例からpixivが成功する条件を、消費者の要因、サイトの要因、資源の要因、企業の要因に大別した。消費者の要因については楽しさ、自己効力感、名声・認知欲求、期待経済利益が挙げられ、特に楽しさが大きな要因だと推察される。サイトの要因としては互酬性および一般的交換、期待経済利益が挙げられる。資源の要因としては個人の知識、コミュニティの活発度が挙げられ、これに関してはpixivの方がdeviantARTに比べ、個人の知識を蓄積する機会が多いと考えられる。さらに企業の要因としては積極的な事業の取り組みが挙げられる。また、これらを踏まえてユーザーイノベーションを促すようなサイトに必要な要素は何かを考察した。その結果、ユーザー中心のコミュニケーションの機会があること、ユーザーの創造活動を補助・刺激するような企業側の取り組みがあることの二つが必要だと考えた。
    • 楽しさ、コミュニティ、協創(co-creation)、共進化マーケティング

今村勝一郎 「Unityにおけるユーザー・イノベーション」(全文)

 Shoichiro Imamura User Innovation at "Unity"

  • このレポートで主に扱った事例はゲーム開発エンジンであるUnityについてである。Unityには、制作・管理機能、学習補助機能、コミュニティ、Asset Storeの4つが主な重要な機能として存在することがわかった。さらに、Unityと同じくソフトウェアであるLinuxもオープンソースソフトウェアである点を主に比較するために事例研究を行った。これらの研究から、ユーザー・イノベーションの成功要因を「期待経済利益」「楽しさ」「不満や不便の解消」「自己効力感」「名声・認知欲求」「互酬性及び一般的交換」「個人の知識」「コミュニティ」の8つの観点から分析した。結果としては、Unityでは特にAsset Storeやコミュニティの仕組み作りが成功し、ユーザー・イノベーションの成功に大きく貢献していることがわかった。同様に成功しているLinuxとは利潤の追求をベースとし、オープンソースソフト化していない点で異なるが、2次製作の許可など今後部分的なオープンソース化がさらなる成長を促すと推測され、さらなる研究が必要である。
    • ユーザー・イノベーション、Unity、オープンソースソフトウェア

石川賢志朗 「フェリシモののユーザーイノベーションとその成功要因」(全文)

 Kenshiro Ishikawa User innovation at Felissimo and its success factors

  • このレポートで主に扱った事例は、フェリシモ社が2005年ごろから開始したサービスである「生活雑貨大賞」である。ユーザーから募集したアイディアが商品化されることで消費者の満足度が上がること、さらにフェリシモ社の売り上げも上昇したことが分かった。これらの事例からわかったことは、ユーザーイノベーションが成功する条件の要因の一つとして濱岡、田中 (2007)が挙げたリードユーザーが新しい商品を開発・想像する動機付けの項目である、「期待経済利益」「楽しさ」「不満や不便の解消」「自己効力感」「名声・認知欲求」などが一致することが分かった。
    • ユーザーイノベーション、生活雑貨大賞、フェリシモ、リードユーザー、期待経済利益、楽しさ、不満や不便の解消、自己効力感、名声・認知欲求

15期生(2016-2017年度在籍=2016年度3年生)からのoutput

4年 卒論

石川 愛花 「100円ショップでの購買に関する研究」(全文)(データ)(Rスクリプト)

 Aika Ishikawa A Study on Determiners of Purchase Frequency at 100-yen Shops

  • 本研究は、100円ショップにおける購買頻度の規定要因について店舗要因と消費者特性の2つの要因の相関について仮説を設定した。コレスポンデンス分析を行った結果、店舗ブランドごとにイメージが異なることが判明した。次に共分散構造分析・重回帰分析を行った結果、店舗要因に関しては「商品配置・品揃え」が「購買頻度」に正の影響を与え、消費者特性に関しては「オピニオンリーダー度」・「製品関与度」・「同調性」・「女性」が「購買頻度」に対して正の影響を与えることが判明した。以上のことから、100円ショップにおける購買頻度には店舗での商品配置や専門的な商品の取り扱い、消費者自身の新しいものを発信したいという気持ちや周りへの同調、また性別が影響していることが明らかになった。
    • 100円ショップ・店舗要因・消費者特性
  • In this study, we set hypothesis on store and consumer characteristic that would determine frequency of purchasing at 100 yen shops. Through correspondence analysis, we found that each 100-yen shops have different images With covariance analysis and multiple regression analysis, we found that among store characteristics, merchandise arrangement and assortment are positive and significant for purchase frequency. We also fount that among consumer characteristics, "opinion leadership", "product involvement", "synchronism", and "female" have positive and siginificant. From the above, we found a lot of positive influence of frequency of purchasing in 100 yen shops. It is by the arrangement of merchandise, the method of professional treatment, feeling or sympathy to create new stuffs and gender.
    • 100-yen shop・shop factors・consumer characteristics

平川 茉利花 「ハロウィンに見る流行と消費者間相互作用」(全文)(データ)(Rスクリプト)

 Marika Hirakawa A Study on Halloween Consumption

  • 本研究はハロウィン・イベントに人々が参加する要因を探るとともに、ハロウィンにおいて先進的な消費を行い他の消費者に影響を与えるような人の特徴を調査することを目的とする。事例研究や先行研究、ヒアリングより仮説を設定し、慶應義塾大学の学生152名に対してアンケートを実施した。分析結果よりハロウィン・オピニオンリーダー度の高さには「アーリーアダプター度」「SNSでの情報取得」「店頭での情報取得」「女性であること」「パーティ選好度」が正で影響を及ぼすことが分かった。一方「マスメディアからの情報取得」はハロウィン・オピニオンリーダー度に負の影響を与える結果となった。ハロウィンへのイベント参加には「ハロウィン・オピニオンリーダー度」「ハロウィンへの興味」が正の影響を与えることが分かった。また女性であることは「店頭からの情報取得」「SNSからの情報取得」に正の影響を与え、ハロウィンへの興味にはSNSからの情報取得が正の影響を与えた。さらにハロウィン・オピニオンリーダー度、ハロウィンへの興味が高いほどハロウィンにお金を使ってもよいと考えることが分かった。負の情報ではニュース、クチコミとともにハロウィンへの参加意欲が下がったが、正の情報においてはニュースのみがハロウィンへの参加意欲を上げる結果となった。負の情報を払しょくするニュースは、仮説と異なりハロウィンへの参加意欲を下げた。
    • ハロウィン・オピニオンリーダー,SNS,消費者
  • The purposes of the present research are to clarify “What is the motivation to participate in Halloween events” and “What is the characteristics of Halloween opinion leader”. To test proposed hypothesis, I conducted a questionnaire survey to 152 students of Keio University. According the research using software “R”, “early adopter”,” acquisition of information at SNS”,” acquisition of information at stores”,”female” and ” party preference” have positive and significant influence on “Halloween opinion reader”. However, “acquisition of information at mas media” has negative effect on“Halloween opinion reader”. This research also found that “Halloween opinion reader” and “interest in Halloween” have positive and significant influence on “Halloween participation experience”. The survey also found out that “female” have positive and significant influence on “acquisition of information at SNS”,” acquisition of information at stores”. “interest in Halloween” has positive and significant influence on “acquisition of information at SNS”. Also I found that “Halloween opinion reader” and “interest in Halloween” have positive and significant influence on “tolerance for expense to Halloween”. According to the research, “negative news” and “negative word of mouth” have negative and significant influence on “motivation for Halloween participation”, while positive information, only “positive news” has positive and significant influence on “motivation for Halloween participation”. Against the hypothesize, “news to pay out negative information” has negative and significant influence on “motivation for Halloween participation”.

能勢 佳秀 「ファストファッションの展望」(全文)(データ)(Rスクリプト)

 Yoshihide Nose Future of Fast Fashion

  • 本研究は、衰退するアパレル業界の中でも成長を続けているファストファッションを研究テーマに設定した。本研究の目的は、ファストファッション発展の規定要因を明らかにすることである。現在ファストファッションを利用している消費者の特徴について研究しつつ、利用したことのない消費者をいかに引き込めるかということに焦点を当てる。消費者のファストファッション利用意図について、消費者的側面、製品的側面、店舗的側面の3つの側面から仮説を設定しした。慶應義塾大学の学生に対して行ったアンケート結果を用いて、共分散構造分析、コンジョイント分析を用いて分析した。その結果、ファストファッション利用意図を規定する要因として、「オシャレ志向度」「節約志向」「売り場の面積」「催事・セール」「新商品入れ替えスパン」「機能性の高さ」「ハイブランドとのコラボ」が正の影響を及ぼし、「差別化欲求」「ディズニーやアニメとのコラボ」が負の影響を与えているという結果が得られた。今後ファストファッションが衰退することなく発展を遂げるにはいかなる戦略が必要なのかというマーケティング戦略を提言した。
    • ファストファッション、ファストファッション利用意図、オシャレ志向度
  • This research set the research theme focuses fast fashion which continues to grow among the declining apparel industry. The purposes of this research is are (1) to clarify regulatory factorsdeterminers of fast fashion development growth and (2) to propose strategy how we canto draw attract consumers who have never used fast fashion while studying the characteristics of consumers currently using fast fashion Focus on what is. Finally, we propose a marketing strategy of what kind of strategy is necessary to achieve development without further decline of fast fashion in the future. Hypotheses on determiners of purchase intention at FF were set and verified from that focused three aspects: of consumer's intention to use fast fashion, from consumers’ characteristics, side, product sidecharacteristics, and store sideattributes. We conducted a questionnaire survey to test hypothesis to Keio University students. Through sWe analyzed using covariance structural equation model and e analysis and conjoint analysis using the questionnaire results of Keio University students. As a result, we found factors that stipulate the intention of using Fast Fashion are "Fashion Orientation", "Saving Orientation", "Area of Sales Area", "Event and Sale", "New Product Replacement Span", "High Functionality", "High Brand with Collaboration " had a positive influence, and" the desire to differentiate "" collaboration with Disney and animation "has a negative influence.
    • Fast fashion, intention to use fast fashion, stylish orientation

樋口 舵 「ヨット観戦者を増やすためのマーケティング」(全文)(データ)(Rスクリプト)

 Kaji Higuchi Marketing of Sailing

  • 本研究では、マイナースポーツが競技者人口を増加させるための普及戦略をテーマに設定した。具体的な目的は、マイナースポーツの代表例であるヨット競技の国内普及のための戦略を提言することである。そのために競技観戦意図、ヨット観戦意図の2つの側面から仮説を設定した。慶應義塾大学の学生に対して行ったアンケート結果に共分散構造分析を用いて分析した。その結果、競技観戦意図には「エンタテイメント性」、「ネット配信」が正の影響を及ぼし、ヨット観戦意図には「準拠集団」、「エンタテイメント性」が正の影響を与えているという結果が得られた。これらを踏まえて、今後マイナースポーツが発展を遂げていくためのマーケティング戦略を提言した。
    • マイナースポーツ、競技観戦、ヨット観戦
  • Aim of this research is to propose strategy for the popularization of minor sports. " Sailing " was selected as research target, because that is a typical example of minor sports. For that purpose, I set and tested the hypotheses on determiners of minor sports viewing and sailing live viewing. A questionnaire survey was conducted for Keio University students and it was analyzed using covariance structure analysis. I found that "entertainment property" and " distribution through the internet" have a positive influence on viewing intention. I also found that "reference group" and "entertainment property" have a positive influence on sailing watching intention. I proposed a marketing strategy to popularize minor sports in near future.
    • Minor sports, watching sports, watching sailing

?橋 建一朗 「スマートフォンゲーム課金の意思決定に関する研究」(全文)(データ)(Rスクリプト)

 Kenichiro Takahashi Why Consumers Spend for Smartphone Games?

  • 本研究の目的はスマートフォンゲームの課金行動に対しての消費者の心理と特性を明らかにし、ゲーム業界やゲーム会社に対してこの市場をどう広げていくかや、顧客を増やすための効果的なマーケティング戦略を提言することである。Howardの消費者意思決定モデルを組み込んだ課金を誘発する要因について考察し仮説を設定した。慶應義塾大学の学生を対象として行ったアンケート結果を用いて、共分散構造分析とクラスター分析を用いて分析した。その結果、課金行動を規定する要因として「ゲームへの態度」「ゲームへの確信」「オンライン消費積極性」があり、「ゲームへの態度」には「達成感」「社会性」「消費者発信情報」が正で、「ゲームへの確信」には「社会性」「没入感」「埋没費用回収」「消費者発信情報」が正で、「自己顕示」が負で影響があると分かった。また「社会性」には「コミュニティ」「没入感」、「没入感」には「コミュニティ」「カスタマイズ可能性」が正の影響があるという結果が得られた。
    • スマートフォンゲーム、課金、消費者意思決定モデル、達成感、没入感、社会性、コミュニティ、課金行動、有料定着、オンライン消費積極性、
  • In recent years, smartphone game market has been expanding, The purpose of this research is to propose a strategy for game industry to sustain and expand market momentum. To understand why consumers spend smartphone game, a set of hypotheses was proposed based on consumers' psychology and motivation for spending for smartphone games. Howard 's consumer decision making model was improved incorporating proposed hypotheses. To test proposed hypotheses a questionnaire survey was conducted for Keio University students. Through covariance structure analysis, we confirmed that ???attitudes???, ???confidents???, and ???online consumer activeness??? significantly associated with smartphone game spending, We also found that (1) "social orientation", "consumer outgoing information" are positively correlate with attitude to smartphone game, (2) "sociality" "Impression feeling" "Reclining sinking expenses" are positively correlated with "confidents to game", and (3) "consumer outgoing information" is positive and "self-revealed" is negative and affected. Moreover, the result that "community" "immersive feeling", "immersive feeling" has a positive influence on "community" and "customizability" is obtained in "social property".
    • Smartphone game, billing, consumer decision model, achievement, immersion, sociality, community, billing behavior, paying fixed, online consuming aggressiveness,

山本 彩歌 「連続テレビドラマに関する視聴意図について」(全文)(データ)(Rスクリプト)

 Ayaka Yamamoto Viewing Intention to Continuous TV Drama

  • 本研究は、現代においてどのような若者がどのような連続テレビドラマを見たいと思うのかという視聴意図について調査するために、ドラマ特性・動機要因・消費者特性についての仮説を設定した。アンケートによって収集したデータに統計ソフトRを用いて共分散構造分析・二項ロジット分析・クラスター分析を行った。その結果、ドラマ特性としては「憧憬度」「全話完結」、動機要因としては「広告宣伝」「著名さ」「儀式的視聴」、消費者特性としては「流行への敏感度」、実態調査から「女性であること」、ジャンルのうち「刑事」「恋愛」「コメディー」「ミステリー/サスペンス」が視聴意図に正の影響を与えることが分かった。また、視聴本数が視聴頻度に影響があることも分かった。
    • 連続テレビドラマ、視聴意図、ドラマ特性、動機要因、消費者特性
  • In this research, in order to investigate the viewing intention of what kind of young people want to see the continuous TV drama in the present age, we set hypotheses on drama characteristics, motivation factor, consumer characteristic. A questionnaire survey was conducted and through covariance structure analysis, binomial logit analysis and cluster analysis were performed to test proposed hypothseses. As a result, among drama characteristics: "degree of admiration", "complete story", among motivation factors: "advertisement publicity", "famousness", "ritual viewing" are positive and significant. And among consumer characteristics: "sensitivity to the epidemic" , "women", and program genre of "criminal", "romance", "comedy", "mystery / suspense" are also positive and significant for viewing intention. Also, it turned out that viewing number influences viewing frequency.
    • Continuous TV drama, viewing intention, drama characteristic, motivation factor, consumer characteristic

3年 秋学期 後半  各種データを用いた分析

  • 石川愛花、中田芽衣 「銀行の顧客ターゲティング 銀行の顧客ターゲティング」莖????(pdf)
  • 能勢佳秀,平川茉利花「データを用いた弁当の売り上げ要因」莖????(pdf)
  • 高橋建一朗、山本彩歌「Jリーグ戦観客動員数の分析」莖????(pdf)
  • 樋口舵「2014年衆院選世論調査分析」莖????(pdf)

3年前半 グループ研究報告書

中田芽衣,平川茉利花 「ユーザーイノベーションを活性化させる」(全文)(データ)

 Hirakawa Marika and Mei Nakata "How to Promote User Innovation on the Internet"

  • インターネットが身近になり、消費者の意見が簡単に手に入るようになった。しかし、インターネットで語られる意見を商品に反映させる仕組みは少ない。そこで本研究では、ネットコミュニティを用いて商品開発を行う仕組みについて調査を行った。特に今回は「どのようなコミュニティであれば消費者がより参加しやすいか」という疑問に重点を置いて、慶應義塾大学の学生にアンケートを実施した。その結果、「アイデアの所有」「企業の技術的サポート」があるとコミュニティに参加しやすいことが分かった。またより良いコミュニティであるには「期待経済利益」「企業情報の提示」「権利に関する規定」「ルール」が必要であり、また「他のユーザーとのコミュニケーションが活発である」こともコミュニティの魅力を高めることが分かった。
    • アイデアの所有、技術サポート、期待経済利益、企業情報登録、権利の規定、ガバナンス、他ユーザーとの活発なコミュニケーション、ユーザーイノベーション、コミュニケーション、インターネット
  • Today, the Internet has become more popular and we can get consumer opinions easier. However, there are few Internet site that reflects consumers' opinions to products. In this study, we investigate how to use the Internet community to develop products with consumer. In particular, we focus on the research question of "what community consumers feel easy to participate in.” A survey to students at Keio University was conducted and analyzed to test developed hypotheses. As a result, the factors which make easier to join the community are “ownership of ideas”,” technical supports by companies”,” expected economic profit”, ” presentation of information”, ” rules on the right”, ”governance” and “communication with other users”.
    • ownership of idea, technical support, expected economic benefits, registration of company information, property rights, governance, active communication with other users and, user innovation, communication, Internet

能勢佳秀、高橋健一郎、山本彩歌 「クチコミが購買行動に与える影響 」(全文)(データ)

 Nose. Yoshihide,Kenichiro Takahashi and Ayaka Yamamoto "Impact of Consumer Reviews on Purchasing Behavior"

  • 本研究は電化製品を研究対象とし、ネット上のどのようなクチコミが消費者の購買行動に影響を与えるか、また、クチコミをネットに発信しようという意図は何によって引き起こされるのか、ということを中心に、閲覧者・投稿者・製品属性・クチコミ属性・クチコミ発信の5つの規定要因についての仮説を設定した。慶應義塾大学2年生への調査を行い、共分散構造分析とコンジョイント分析を行った。その結果、「製品に対する知識の不足」、「関与度の高さ」、「製品の価格が高いこと」、「クチコミサイトの使いやすさ」、「クチコミ内容の豊富さ」、「クチコミ数の多さ」、「正のクチコミ」「負のクチコミ」の存在が購買行動に対して正の影響があった。また、「女性であること」、「共通の不満や理想に則したクチコミ」、が購買行動に対し負の影響があることが明らかとなった。投稿意図に関しては「認知的不協和の解消欲求」のみが正の影響を与えるという結果が得られた。
    • クチコミ、購買行動、投稿意図、クチコミサイト、電化製品
  • This study focus 1) how consumer reviews on the Internet impact on consumer purchasing behavior of electrical appliances, and 2) what promote intention to post a review on the Internet. Hypotheses on viewers and contributor characteristics, product attributes, and reviews attributes were developed. A survey was conducted to the Keio University sophomore and hypotheses were tested by structure equation modeling and conjoint analysis. As a result, insufficient knowledge for the product, involvement of the height, that the price of the product is high, ease of use of the review site, review the contents of the abundance, review the number of abundance, the presence of a good and bad review purchasing behavior there was a positive effect on. In addition, it is a woman, review conforming to the same ideals and dissatisfaction there is a negative impact on the purchasing behavior. For the posts intended result that only eliminate the desire of cognitive dissonance is a positive effect was obtained.
    • Reviews, Purchasing behavior, Intention to post, Electric appliances

石川愛花 樋口舵 「フリーマーケットサイトにおける消費者行動の研究」(全文)(データ)

 Aika,Ishikawa and Kaji Higuchi "A Study on Consumer Behavior at Flea Market on the Internet"

  • 本研究では、現在市場で流行しているフリーマーケットサイトやフリーマーケットアプリにおいて、ユーザー間の商品売買を活性化させる要因を探索した。売却に関する要因と購買に関する要因に注目して、今後企業がどのような行動をとることが効果的なのか明らかにした。方法としては先行研究から仮説を立て、慶應義塾大学商学部二年生に向けてアンケート調査を行い、共分散構造分析とコンジョイント分析を行った。分析の結果、手数料の存在が消費者の商品売却の妨げになっていること、ファッション性の高さが商品売却を活性化させる要因となっていることがわかった。また、ユーザー評価の高さ、可処分所得の多さが商品購買を活性化させる要因となっていることがわかった。現状の潜在的ユーザーや短期的ユーザーを長期的ユーザーへと導くため、企業は取引手数料無料、登録するといくらかのサイト内ポイント付与、などのキャンペーンや各メディアで広告宣伝を積極的に行っていく必要があると言える。
    • メルカリ、ネットオークション、フリマサイト、フリマアプリ
  • This study focused the flea market or the flea market application on the Internet. First, we conducted case study, then we developed hypotheses factors that promote product buying and selling between users. As a result of analysis of questionnaire survey, we found that the fee has negative and fashionableness has positeve impact on consumer's products use intention to the flea market application. In addition, we found that the high user evaluation and the much disposable income become the factor that the products purchasing active. Finally, we clarified whether it would be effective in the future that a company took what kind of action. A company should perform some campaign or advertise positively to lead the long-term user from the potential or short-term user.
    • Mercari, Net auction, flea market site, flea market application

3年夏休み(合宿)
  • 河口湖方面
    • グループワーク:データ分析&提言
    • 3年生 春学期プロジェクト報告
    • 4年生 卒論進捗報告

3年入ゼミ時 事例研究

平川茉利花 「ユーザーイノベーションを活性化するには」(全文)

 Marika Hirakawa How to promote user innovation

  • このレポートでは、指定されたテーマに関して、消費者が自らのアイデアを商品化する仕組みという観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例は主に2つある。ひとつは社団法人発明学会が1954年ごろから開始したサービスである。これはアイデアに関する権利の取得から企業との交渉に至るまで、一貫してサービスを受けられること、サービスが有料であることといった特徴があることがわかった。もうひとつは株式会社良品計画が2010年ころに開始したサービスである。IDEA PARKという商品に関する意見を募集するサイトがあり、特徴としてはそこにアイデアを書き込むだけで担当者が検討して返信をしてもらえる、アイデアに関する権利はすべて企業に帰属することなどが挙げられた。これらの事例から、仕組みにはそれぞれ違った欠点があることが判明した。発明学会は自らアイデアを商品化する努力ができる、商品化されれば利益を得られる可能性が高いという利点の一方で敷居が高い、権利等に関する知識が必要だという欠点がある。IDEA PARKはアイデアを投稿するだけであり気軽に参加できる。また、他のユーザーからの共感を得ることができるという利点がある。その一方、担当者の裁量で採用が決まってしまう、実際にはあまり採用されていない、ユーザーが不満を持っているという欠点が指摘された。考察において、これらの利点を生かし欠点を補うような消費者悩み相談サイト型の仕組みを提案した。
    • ユーザーイノベーション、情報の粘着性

石川愛花 「ボーカロイドが消費者間に普及した要因」(全文)

 Aika Ishikawa Why the Vocaloid Got Popular Among Consumers?

  • このレポートでは、指定されたテーマに関して、VOVALOIDという観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例はクリプトン・フューチャー・メディア社が、2007年に発売した初音ミクには細かいキャラクター設定がされており、ユーザー間でイメージを共通認識していること、二次創作が容易であること、コミュニティが広く、情報交換が盛んにおこなわれているといった特徴があることがわかった。さらに、企業の方針が類似するレゴ社についても比較研究を行った。これらの事例から、VOCALOIDが成功する条件を、消費者の要因、コミュニティの要因、企業の要因、これらに含まれない環境要因に大別した。消費者の要因については、一次創作から二次創作・三次創作と次々に新しい作品を投稿すること、コミュニティの要因としては大規模なイベントが挙げられる。さらに企業の要因としては、権利を一部放棄したことが挙げられる。これらがユーザー数の増加、創造された楽曲の質、ユーザー数などに与える影響をパス図としてまとめた。レゴ社とクリプトン社にはレゴ社の方が消費者に多くのツールを提供していること、さらに消費者の中でイノベーションが起きたことは二つの事例に共通するが、ジャンルについてはクリプトン社のボーカロイドの方が充実している。これらより、挙げた要因群のうち二次創作が容易に行える仕組みが整えられていることがVOCALOIDの成功には重要であると考えられる。
    • VOCALOID、ピアプロ、初音ミク、二次創作、N次創作、ユーザーイノベーション
  • In this report, I made a case study on VOCALOID, Crypton Future Media's Hatsune Miku, which was released in 2007. It has some significant characteristic, such as, detailed character image and allowing derivative work lead to build common images among users, active information exchange, and huge large community..In addition, I conducted comparative study with Lego. From these cases, I classified factors that made VOCALOID successful: consumer, community, company, and environmental factor. The factors of consumers can be said that the posting a new work with the secondary creation-tertiary creations from the primary creation one after another, and the factors of community can be said that the holding a large-scale event. Furthermore, as factors of companies, it includes that it has abandoned some of the rights. I summarized the impact given by these as path diagram that are the increasing in number of users, the created music quality, the number of users, such as the number of users and so on. It is common in two cases that Lego is more provide a lot of the tools to the consumer than Crypton, and innovation has occurred in the consumers, but the genre, Crypton has been enhanced from Lego. From these factors groups, it's considered that the ease of secondary creation is important to success of Crypton.
    • VOCALOID, Piapuro, Hatsune Miku, secondary creation, N order creation, user innovation

山本彩歌 「サンスター文具株式会社のユーザーイノベーションと成功要因」(全文)

 Ayaka Yamamoto User Innovation and Key Factors of Success at Idea Contest by Sun-Star Stationary Co., Ltd.

  • このレポートでは、指定されたテーマに関して、ユーザーによる商品開発という観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例は、サンスター文具株式会社が販売している“Piri-it!”(ピリット)であり、なぜ“Piri-it!”がユーザーイノベーションとして成功したのかを考察した。すると、サンスター文具株式会社が行っている文房具アイデアコンテストが消費者参加型の商品開発のきっかけとなっていることが分かった。さらに、ユーザーイノベーションとして成功している要因が、主に消費者個人のモチベーションとなる創造・開発の期待経済利益、楽しさ、不満や不便の解消、自己効力感などが挙げられるとわかった。

中田 芽衣 「「10分どん兵衛」に見るユーザーイノベーション」(全文)

 Mei Nakata User innovation: A Case study on 10-Minuets-Cup Noodle

  • このレポートでは、指定されたテーマに関して、ユーザーイノベーションの成功要因を探るという観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例は、お笑い芸人でミュージシャンのマキタスポーツ氏が、2015年11月に自身がパーソナリティを務めるラジオにおいて、日清食品より発売されている「どん兵衛」の食べ方、「10分どん兵衛」である。この事例研究の結果、その開発に関して「楽しさ」や「自己効力感」という要因が関係していること、そうして生まれた「10分どん兵衛」がラジオやブログ、Twitterなどのメディア・コミュニティでのコミュニケーションを通して共感、支持を獲得し、プロモーションされ、企業の対応につながるというアクティブ・コンシューマーの行動プロセスの包括モデルに沿って行われたことが分かった。また、日清食品側にユーザーイノベーションを抵抗なく取り入れる土壌があり、スピーディーに「10分どん兵衛」を受け入れることができたということが分かった。
    • 「10分どん兵衛」、ユーザーイノベーション、楽しさ、自己効力感、アクティブ・コンシューマー、成功要因

能勢佳秀 「料理レシピサイト「クックパッド」におけるユーザーイノベーション」(全文)

 Yoshihide Nose User Innovation at ???Cookpad???:A Cooking Recipe Sharing Website

  • このレポートでは、指定されたユーザーイノベーションというテーマに関して、その動機・成功要因の知見を得るために事例研究を行った。主に取り扱った事例はクックパッド株式会社が1997年創業以来行ってきたインターネットを通じて、料理レシピの投稿・検索等が可能な「クックパッド」というサービスである。この事例の特徴として、製品開発のアイディア創造段階のイノベーションではなく、用途革新的なものであることがあげられる。また「クックパッド」の他にNadia、レゴ社の事例を比較してユーザーイノイベーションの成功要因を考察した。結果として、期待経済利益、創造・創作自体の楽しさ、名声認知欲求、互酬性・一般交換性、自己効力感、コミュニティの存在があげられた。そしてクックパッド社にみられる消費者との関係のあり方は、今までのマーケティングと違う「共進化マーケティング」が見られた。
    • ユーザーイノベーション、クックパッド、成功要因、用途革新、コミュニティ、共進化マーケティング

高橋建一朗 「カルビー株式会社の会員制ファンサイト「それいけ!じゃがり校」によるユーザーイノベーション」(全文)

 Kenichiro Takahashi User innovation at “Soreike Jagariko”: A Closed Membership Fan Site by Calbee Foods Co., Ltd.

  • 近年インターネットの発達によりコミュニケーションは変化し、それに従って企業と消費者の関係も変わってきている。これに伴って消費者が創造し共に化していくことが重要になっている。その中の一つに消費者参加型のインターネットサイトを利用した商品開発がある。本レポートでは、カルビー社のロングセラー製品である「じゃがりこ」。これの商品開発に消費者自身が学校という特殊な形式でかかわることのできるサイトで、株式会社カルビーが2008年ごろから開始したサービスの「じゃがり校」をとりあげた。企業のユーザーイノベーションについての成功要因をサイトのコミュニティ機能などに注目し、創造の楽しさなどの非経済的要因があることが明らかになった。
    • ユーザーイノベーション、商品化、共進化マーケティング、コミュニティー、楽しさ

樋口舵 「YouTubeユーザーの動画投稿要因」(全文)

 Kaji Higuchi Why Users Post Videos to YouTube?

  • 本論文では無料投稿動画サイト「YouTube」がユーザーに対してどのような影響を引き起こしているのか、YouTubeの歴史や目的などの背景を調査した上で現代の情報化社会の分析を主に行った。YouTubeに動画を日々投稿する人は「YouTuber」とよばれており、能動的消費者(アクティブコンシューマー)と考えることができる。YouTuberは金銭的報酬だけでなく、コミュニケーション欲求や名声・認知欲求など様々な要因から動画を投稿していることがわかった。
    • YouTube、YouTuber、リードユーザー、動画投稿要因

丸山遥己 「JR東日本の顧客との対話と対応」(全文)

 Haruki Maruyama A Case Study on Customer Response System in JR East

  •  このレポートでは、「アイディアの伝達の重要性」という観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例はJR東日本社が、1980年ごろから開始したサービスであり、顧客が自身の不満や不便の解消を動機にして接触していること、顧客とJR社の間には意見の相違があり、現状では消費者のニーズは必ずしも満たされていないということがわかった。さらにANA社の事例と比較したうえで、アイディアの正確な伝達が成功する条件は、伝達を行う手間よりも不満や不便の解消が大きい場合であり、結果としてアイディア伝達のプロセスを簡便化することが重要であるという考察を導いた。
    • アイディアの発想・伝達・不平不満の解消

14期生(2015-2016年度在籍)からのoutput

4年 卒論

下山 大雅 「ストレス解消ビジネスの可能性」(全文)(データ)

 Taiga Shimoyama A Study on Potential of ???Stress Reduction??? Business

  • 本研究は、消費者のストレスに注目し、消費者がそれにどう対応できるのか、また企業がどのようにマーケティング的な対応すればよいのかを明らかにすることを目的とする。ストレスのタイプについては「対人葛藤ストレス」「対人劣等ストレス」「対人希薄ストレス」に大別し、これを規定する消費者特性として、「情動性」「攻撃性」「自己自信性」「コミュニケーション不足」を挙げ、仮説を設定した。共分散構造分析を行った結果、「情動性」と「対人葛藤ストレス」「対人劣等ストレス」に正の相関があり、「自己自信性」と「対人葛藤ストレス」、他者との「コミュニケーション不足」と「対人希薄ストレス」に正の相関があることが分かった。さらに、ストレスのタイプとストレス発散についても仮説を設定し、コンジョイント分析によって検証した。その結果、「対人葛藤ストレス」と「金銭消費系発散」・「食的発散」、「対人希薄ストレス」と「休養系発散」に正の相関がみられた。具体的なストレス解消方法に関しては、「運動」、「睡眠」、「リラクゼーション」、「食事」が「ストレス解消意向」に対して有意となった。
    • 消費者特性, ストレス, ストレス解消
  • In this study, I focused on “consumers’ stress”, and an objective is to reveal how consumers cope with stress and how companies apply to marketing. I set hypotheses based on types of stress including “stress from personal relationship”, “stress from feeling inferiority”, and "stress of thin” and consumers’ characteristics including “emotionality”, “attack”, “self confidence”, and “lack of communication”. As a result of analysis, I found out that consumers’ “emotionality” has positive and significant influence on “stress from personal relationship” and “stress from feeling inferiority”. “Self confidence” has positive and significant influence on “stress from personal relationship”, and “lack of communication” has it on “stress of thin”. In addition, “stress of confliction had it on “ coping on with money” and ”coping with eating”, and “stress of thin” had it on “coping with relax”. Among stress management method, “exercise”, “sleeping”, “relaxation”, “eating” have positive and significant influence on “intention to coping stress”.
    • Consumer characteristics, stress, coping on stress

森田 夏子 「孤独なカラオケ 〜大学生の能動的ひとり消費〜」(全文)(データ)

 Natsuko Morita Karaoke Alone ~A Study on Active Lone Consumption of College Students~

  • 本研究は、昨今のひとり消費ブームにおける大学生のひとり消費の中でも特にひとりカラオケ(通称"ヒトカラ”)にフォーカスし、その実態と動機や背景を明らかにする。それとともに、ひとり消費ブームの到来は経済的な影響力を持つものと捉え、ひとり消費ブーム到来の時代のサービス形態の在り方に対する提言を行うことを目的とする。事例研究や先行研究を基にヒトカラの実行意図に関する要因及びヒトカラにおける店舗選好に関する要因についての仮説を設定した。また、その検証のため慶應義塾大学の学生150名を対象にアンケートを実施し、追加的にヒトカラの経験の有無により分類した各サンプルでの分析も行った。その分析結果から、ヒトカラ実行意図に正の影響を及ぼすのはヒトカラ経験の有無に関わらず「カラオケ疲労度」と「機材充実認識」であり、ヒトカラ経験者においてはカラオケ疲労度に正の影響を及ぼすのは「協調性」、ひとり行動好意度に正の影響を及ぼすのは「SNS疲労度」であることと、ヒトカラ未経験者においては他己評価依存性に正の影響を及ぼすのは「友人勧誘受容性」であることが分かった。ヒトカラにおける店舗選択に際しては「利用料金の安さ」と「ヒトカラ特典」が正の影響を及ぼし、「グループ来客率」と「店舗内他者意識」と「店員接触」が負の影響を及ぼすことが示された。
    • ひとり行動、SNS、協調性、カラオケ疲労度
  • The purpose of this research is to reveal present situation and background of college students in the boom of "lone consumption” in these days, focusing "hitokara”. In addition, this research recognize that the boom of "lone consumption” has great economic effect, so aim to make recommendation with the style of serving something to consumers for "lone consumption”. Based on some case studies and previous researches, I set the hypothesizes about factors which accelerate intention to play hitokara and to choose stores, and verify these hypothesizes by statistical software "R”, and carry out the survey to 150 students of Keio University. Addition to this, I analyzed the samples which are aparted by experience of "hitokara”. According to the result, this research found out that "degree of fatigue in karaoke” and "consummate equipment” have positive and significant influence on "intention to play hitokara”. Additionaly, according to the result of people with experience of "hitokara”, this research found out that "cooperativeness” have positive and significant influence on "degree of fatigue in karaoke”, "degree of fatigue in SNS” has positive and significant influence on "degree of favor of lone activation”. While, according to the result of people with no experience of "hitokara”, this research found out that "receptivity to idea of friends” has positive and significant influence on "dependency on appraisal by others”. Also I found that "cheapness” and "feature” have positive and significant influence, "a rate of group consumers” and "consciousness to others in store” and "contact with clerks” have negative and significant influence on "selection of store”.
    • lone activation, SNS, cooperativeness, degree of fatigue in karaoke

木村勇太朗 「音楽消費形態の変遷と消費者のニーズに関する研究」(全文)(データ)

 Yutaro Kimura Study on Transition of Music Consumption and Needs for Music

  • 本研究は、多岐にわたる音楽消費形態についての変遷とその消費者ニーズを把握することを目的として、音楽の4つの消費形態、「CDレンタル」、「音楽ダウンロード」、「ライブ・コンサート」、「音楽ストリーミング」について、消費者特性、社会関係資本との相関を調査するために共分散構造分析・クラスター分析を行った。その結果、「CDレンタル利用意図」と「品質志向」、「音楽ダウンロード利用意図」と「オピニオンリーダー度」、「ライブ・コンサート参加意図」と「品質志向、「アーティスト貢献志向」、「音楽関心」、「音楽ストリーミング利用意図」と「違法ダウンロード利用度」、「音楽関心」に正の相関があることが分かった。
    • CDレンタル、音楽ダウンロード、ライブ・コンサート、音楽ストリーミング、消費者特性、社会関係資本
  • The purpose of this study was to grasp the transition of music consumption and needs of the consumer for music. I proposed a set of hypotheses that assumes consumer characteristics and social capital as determiners of four consumption forms of music: "CD rental”, "music downloads”, "live and concert”, and "music streaming”. Through covariance structure analysis, it was found out that "quality-oriented” had positive and significant influence on "use intention of music CD rental”. Also it was found out that "degree of opinion leader” had positive and significant influence on "use intention of music downloads”, and "quality-oriented” and "artist contribution-oriented”, "music interest” had it on "participation intend of lives and concerts”, "illegal downloading utilization” and "music interest” had it on "use intent of music streaming”. Cluster analysis was also conducted how consumer combine various music sources.
    • CD rental, music downloads, live and concert, music streaming,Consumer characteristics, social capital

赤尾征秀 「診療所における患者満足度の要因・構造の究明-SERVQUALモデルの観点から-」(全文)(データ)

 Seisyu Akao A Study on Factors and Structure of Patient Satisfaction for Clinics

  • 本研究は、診療所における患者満足度の要因・構造を明らかにするために理論的な検討と実証的な検証を行った。共分散構造分析結果から、診療所のサービスを構成する要素はSERVQUALモデルの5つの概念に収束し、その中で「確実性」「共感性」「有形性」が患者満足度に影響を与えることがわかった。そしてそれら5つの要素に対して、「診察の効果」「医師の技術品質」「医師のコミュニケーション品質」「看護師のサービス品質」「待ち時間」「アクセス・立地」「口コミ・情報量の多さ」「負の口コミ」が正の相関があることがわかった。これらの結果から、診療所が患者満足度を向上させるためには、患者が病院に対して抱いている誤解(病院の医師の方が技術的に優れている等)を取り払い、診療所に対する正しい認識や強みを浸透させていくことが重要であることを提言した。
    • 患者満足度、大病院志向、SERVQUAL、診療所
  • This study, focused on the clinic, was empirical verification in order to clarify the factors and structure of patient satisfaction in the clinic. From covariance structure analysis result, elements that make up the services of the clinic is to converge in the five concepts of SERVQUAL model, all those elements were found to affect the patient satisfaction. And them against the five elements, "the effect of the consultation," "doctor of technical quality," "communication quality of the doctor," "quality of service of nurses," "wait," "access, location," "abundance of reviews, the amount of information "" negative reviews "it was found that there is a positive correlation. From these results, in order for the clinic to improve patient satisfaction, the illusion that the patient holds with the hospital (the hospital doctor is technically superior, etc.) is removed and correct for the clinic I suggested that it is important to promote recognition.
    • Patient satisfaction縲´arge hospital-oriented縲ヾERVQUAL縲…linic

井川怜美 「試食販売効果を用いた百貨店売上戦略」(全文)(データ)

 Satomi Ikawa Department Store Sales Strategy with a Tasting Sales Effect

  • 本論は、試食販売が消費者の購買意図に与える影響を考察することで、近年伸び悩んでいる百貨店の売上増加に向けて試食販売効果を用いた提言を行うことを目的としている。先行研究や事例研究を基に、試食販売において購買意図を引き起こす要因について仮説を設定した。慶應義塾大学商学部の学生159名にアンケート調査を行い仮説を検証した。その結果、試食販売において外部刺激が購買意図につながる重要な要因となることが分かった。また百貨店では試食販売の際の店員の顧客献身が重視される一方、スーパーにおいては商品力評価度が購買意図を高める要因となることが明らかとなった。
    • 試食販売効果、購買意図、外部刺激、顧客献身、商品力評価度
  • Purpose of this paper is to make recommendations with a tasting sales effect towards the increased sales of the department store, which grew at a sluggish pace in recent years by a considerarion of the effects of tasting sales which give the purchasing intent of the consumer. Based on previous research and case studies, I set the hypothesis about the factors that cause the purchasing intention in tasting sales. Survey was carried out to 159 students of Keio University belong to faculty of commerce and business. As a result, the external stimuli have been found to be an important factor leading to the purchase intention in tasting sales. Also while the customer dedication of the clerk at the time of the tasting sales in the department store is important, product competitiveness evaluation degree in the supermarket was revealed the factors that increase the purchase intent.
    • Tasting sales effect; Purchase intent; External stimulus; Customer dedication; Product competitiveness evaluation index

石川侑樹 「消費者参加型サイトによるインサイトマーケティングの研究」(全文)(データ)

 Yuki Ishikawa Research on Insight Marketing at Consumer Participatory Internet Site

  • 本研究は「インサイトマーケティング」に着目し、消費者への洞察力に関する仮説を検証した。また、「インサイトマーケティング」の手助けとなる消費者参加型イベントへの参加意欲についても仮説検証を行った。重回帰分析と共分散構造分析の結果から「消費者洞察」については、「画像情報」、「自己効力感」が正の相関があると分かった。加えて、共分散構造分析とコンジョイント分析の結果から「イベントへの参加意欲」については「金銭的報酬」、「製品開発の具体性」、「エンタメ性」、「自己効力感」、「楽しさ」が正の相関があると分かった。これらの結果を踏まえ、今まで学術的な研究が少なかった「インサイトマーケティング」への提言、そして「インサイトマーケティング」の手助けとなるイベントへの参加を促す施策について提言を行った。提言については、分析にて最も多くの仮説が採択された「自己効力感」に重点を置いた。
    • インサイトマーケティング、消費者洞察、イベントへの参加意欲、消費者参加型サイト
  • This research focused on "insight marketing" and examined hypotheses about insight into consumers. We also tested hypotheses about the willingness to participate in consumer participation events that will help "insight marketing". From the results of multiple regression analysis and covariance structure analysis, we found that "consumer insight" has a positive correlation with "image information" and "self-efficacy". In addition, from the results of the covariance structure analysis and the conjoint analysis, the "enthusiasm for participation in the event" is related to "monetary compensation", "specificity of product development", "entertainment", "self-efficacy" It was found that there was a positive correlation. Based on these results, we made proposals for "insight marketing", which had been scarce academic research so far, and measures to encourage participation in events that will help "insight marketing".
    • Insight marketing, consumer insight, willingness to participate in events, consumer participation site

東海林里美 「飲食店に関するSNSクチコミ誘発要因とその影響」(全文)(データ)

 Satomi Shoji A Study on Inducing Factors of SNS Reviews and Their Impact on the Restaurant

  • 本研究はネット上であり知人間でのコミュニティ、SNSサイトにおける飲食店の写真付き投稿「SNSクチコミ」の外部・内部誘発要因とその影響について調査する為に、統計ソフトRを用いて、コンジョイント分析・共分散構造分析を行った。その結果、SNSクチコミ誘発外部要因としては「エンタメ性」「限定性」「報酬」、SNSクチコミ誘発内部要因としては「SNS利用度」がSNSクチコミ意図に正の影響を与えることが分かったことに加え、「写真愛好度」「関係構築」「食への興味」がSNS利用度に正の影響を与えることも分かった。また、SNSクチコミがその店舗への興味や来店意図に繋がることが分かった。
    • SNS、クチコミ、SNSクチコミ誘発要因、飲食店、外食産業
  • Purposes of this study is to investigate the external and internal factors that promote posting a "SNS review": photo to SNS and to evaluate its impact to eateries. A set of hypotheses were propsed and they were tested with conjoint analysis, structure equation modeling, and simple linear regression analysis. As a result, it was found that the factors as an external SNS reviews inducing factor "entertainment," "limited," and "reward", as the internal SNS reviews inducing factor "SNS utilization rate" give a positive effect on SNS reviews intended, and "Photo love affinity" "Relationship building" "Interest in food" also has positive influence on SNS utilization.In addition, it was found that the SNS review lead to interest and visit intent to the restaurant.
    • SNS, reviews, SNS reviews inducing factor, eateries, food service industry

山田貴揮 「現代の若者のビール消費要因についての研究」(全文)(データ)

 Yoshiki Yamada A Study on Determiners of Beer Consumption among Modern Youth Generation

  • 本研究は、「若者のビール離れ問題」に着目し、この問題に対して企業はマーケティング的視点からどのようなアプローチを取ることが出来るのかを明らかにすることを目的とする。要因については「消費者的側面」「製品的側面」「外部的側面」の三つの側面に大別し、どのような要因が現代の若者のビール消費を促しているかについて仮説を設定した。20〜25歳の男女にアンケート調査を行った結果、120サンプルが集まった。「消費者的側面」に関しては共分散構造分析、「製品的側面」に関してはコンジョイント分析、「外部的側面」に関しては二次データ分析をそれぞれ行った。その結果、消費者的側面においては「伝統的概念」が若者のビール消費に正の相関があることが分かった。製品的側面においては「爽快感」「ジョッキ志向」に正の相関があり、「苦味」に負の相関があることが分かった。以上のことから、消費者の嗜好、選択肢の多様化に対応し、企業側も今までのビールという概念に捉われず、全く新しい商品の開発に取り組むことが、若者のビール離れ又はお酒離れの抑制に繋がるかもしれない。
    • ビール、ビール離れ、若者、ビール消費
  • The purpose of this research is to focus on "youth's beer avoidance problem" and aims to clarify what kind of approach a company can take from this marketing point of view to solve this problem. The factors are classified into three aspects "consumer side", "product side", and "external side". A set of hypotheses was proposed that relate them with beer consumption of contemporary young generation aged 20 to 25. As a result of questionnaire survey, 120 samples replied. To test "consumer aspect" related hypotheses. covariance structure analysis was conducted. For "product aspect" and "external side” related hypotheses, conjoint analysis. and secondary data analysis was applied respectively. As a result, on the consumer side it turned out that "traditional concept" has a positive correlation with young beer consumption. In the product aspect, it was found that there was a positive correlation between "refreshing feeling" and "jokki-oriented", and that "bitter taste" had a negative correlation.
    • Beer, beer away, youth, beer consumption

砂川広貴 「ラーメン二郎から見る外食産業における戦略 経験価値マーケティングの観点から」(全文)(データ)

 Hiroki Sunagawa A Study on Strategy in the Food Service Industry.Based on Analysis of "Ramen Jiro” as Experience Value Marketing

  • 本研究は、ラーメン二郎に注目し、外食産業における消費者の「経験価値」構造を明らかにするために実証的な検証を行った。共分散構造分析結果から、「経験価値」は「レストランのイメージ」「リピート意向」に対して正の相関を持つことが分かった。また「経験価値」に対しては、「商品魅力度」「従業員魅力度」「現実コミュニティ魅力度」「独自性」「店舗ごとの違い魅力度」「ジャンルの本家魅力度」と正の相関があることがわかった。これらの結果を元に今後外食産業においてどのように消費者の「経験価値」を高めていけばいいのかマーケティング提言を行った。提言としては、消費者の経験価値を高めることの重要性や、顧客がどこに経験価値を見出しているのかを見極めることの重要性、新たな顧客を獲得するためには既存の顧客が重きを置いていない点について新しい価値を提供することが重要だということがあげられた。
    • 経験価値、リピート意向、レストランのイメージ、ラーメン二郎
  • This study focused into "Ramen Jiro": a successful extreme ramen restaurant chain and to clarify "experience value" structure for consumers in the food service industry. A set of hypotheses was proposed. Through covariance structure analysis, we found "the experience value" has positive and significant correlation with "the image of the restaurant", and "repeat intention". In addition, for "the experience value ," I knew that the "product charm degree" "employee charm degree" "reality community charm degree" "originality" "difference charm degree "head family charm degree plus every store" of the genre" was associated. I marketed it how I should make "the experience value" of consumers the cause in food service industry in future and proposed these results. That it's important to offer the new value about the importance of raising the experience value of the consumer, the importance of ascertaining where a customer found the experience value and the point that a customer of existence doesn't put emphasis to get a new customer could be named as proposal.
    • Experience value, repeat intention, image of the restaurant, ramen Jiro

3年後半    個人 卒論関連二次データの分析

3年夏休み(合宿)

3年前半 グループ研究報告書

砂川広貴,下山大雅,木村勇太朗 「無料漫画サイトになぜマンガを投稿するのか? 漫画アプリと消費者の関わり」(全文)(データ)

 Sunagawa Hiroki, Taiga Shimoyama and Yutaro Kimura Why Do People Post the “Manga” to Free Site? The Relationship between Consumer and “Manga” Platform

  • 本研究は、スマートフォン向け漫画アプリに自分の作品を投稿しようとする投稿意図が何によって引き起こされるのか、という事を中心に動機に関する要因、能力要因、利用者実態要因、プラットフォーム要因に注目した仮説を設定した。慶應義塾大学商学部2年生への調査を行い、共分散構造分析とコンジョイント分析を行った。その結果、能力的な要素である作画能力と物語構成能力が投稿意図に影響を与えることが分かった。また、外部的な要素である経済的欲求と、作画を補助するためのツールキットの存在も投稿意図に影響を与えるという結果が得られた。
    • 投稿意図、欲求、comico、漫画投稿
  • In this study, we examined determiners of posting ???manga??? to ???comico???: a mobile internet site where users can post and read manga freely. A set of hypotheses were proposed and tested through structural equation model and conjoint analysis. As a result, it was found out that the skill of drawing pictures and that of storytelling had positive and significant influence on intention to post a manga. In addition, it was also found out that among external factors, economic incentive and the toolkit which supports people to draw pictures had positive and significant influence.
    • Intention to post, needs, comico, posting manga

赤尾征秀,石川侑樹,渡辺浩生 「ゲーム実況への視聴意欲と投稿要因 」(全文)(データ)

 Seishu Akao, Yuki Ishikawa, Hiroki Watanabe Determiners of Viewing and Posting Intention to???Game Live???

  • 近年、企業側だけではなく、消費者やユーザーなどにより新しいアイディアが生みだされ、製品の開発・改善などに活かされる、ユーザーイノベーションが注目されている。そこで本研究では、ユーザーイノベーションの成功事例として、ゲーム実況動画に着目した。本稿の目的は、ゲーム実況動画の視聴意欲と投稿意欲を明らかすることであり、先行研究などを参照しながら、「視聴要因」「投稿要因」に大別し、17の仮説の設定を行った。そして、仮説の検証をするために、学生を対象にしたアンケートを実施し、コンジョイント分析、共分散構造分析をおこなった。その結果、視聴意欲に関しては、「トーク力」「プレイスキル」「著名さ」「ストーリー性」という因子が影響していることがわかった。投稿意欲に関しては、「編集ツール」「著作権の自由」「報酬」という因子が影響しているという結果が得られた。
    • ユーザーイノベーション、ゲーム実況、実況者、視聴意欲、投稿意欲
  • Not only suppliers' but also consumers'/users' new ideas bring development and improvement to products these days. It means user innovation is getting attention. This research focused on the play-by-play videos of computer games as a user-generated-contents. Purposes of this article are 1) to find motivations of the viewers to watch play-by-play videos and 2) to seek what make posters to upload it. We proposed 17 hypothesis based on the previous researches. To test hypothesis, a survey to university students was conducted and multiple linear regression analysis, conjoint analysis, and structula equation model were applied to test hypotheses. As a result, factors "talk " and " playskill"etc had an effect to motivate viewers. As for willingness to post the videos, it turns out that it was effected by factors " editing tool", " reward".
    • User innovation, Game Live, commentator, will of view, will of post

井川怜美,田路一毅,山田貴揮 「大人の創造性と子供の創造性」(全文)(データ)

 Satomi Ikawa, Kazuki Taji, Yoshiki Yamada Adult窶冱 Creativity and Child窶冱 Creativity

  • 本論は、創造性に影響を与える要因を考察することで、企業が消費者を巻き込んで商品開発を行う際に消費者のためにどのような環境を整えるべきか提言することを目的としている。創造性を引き起こす要因を他人との関わり、自己利益、精神作用の3つに分け、先行研究を基に創造性を促進する要因、阻害する要因について大人と子供を対比しながら仮説を設定した。大人として慶應義塾大学商学部の学生146名と、子供として品川区立御殿山小学校の5、6年生100名にアンケート調査を行った。その結果、大人は周りを意識した創造行為を行う傾向があり、名声や自己効力感が創造性を促進する要因となっていた。一方、子供は自由な環境の中で、自らの興味や楽しさを追及することが創造性の促進につながることが分かった。
    • 消費者参加型商品開発、他人との関わり、自己利益、精神作用、名声、興味楽しさ
  • Purpose of this paper is to deliver managerial implication to conduct product co-creation with consumers. Based on previous researchers, we classified factors that affect the creativity into three categories: ,relations with others, self-interest, and mental action. We set up hypotheses on the factors that promote and inhibit creativity. We also proposed hypotheses that compare adult窶冱 and child窶冱 creativity. Survey was carried out to 146 students of Keio University and 100 students of the fifth and sixth grade of Shinagawa Ward Gotenyama elementary school. Through structural equation modeling, we found that for adults, reputation and self-efficacy promotes creativity. On the other hand, for children, fun of creation and free environment harness creativity.
    • Consumer participatory product development; Relations with others; self-interest; Mentation; Fame; Interest and Fun

東海林里美,藤山鎮生,森田夏子 「広告への消費者参加による影響と消費者の参加要因」(全文)(データ)

 Satomi Shoji, Shizuo Fujiyama, Natsuko Morita Effectiveness of Consumer Participatory Advertisement

  • インターネットやソーシャルメディアが人々に広く普及したことを受けて、新たな形態の広告手法が登場し、注目を集めつつある。その広告手法とは、消費者に参加を促し、または消費者を巻き込むといった形態の広告であり、「消費者参加型広告」と呼ばれている。消費者参加型広告では、消費者が主体的に広告にかかわるという点で従来の広告よりも優れた広告効果があると考えられており、実際にこの手法を取り入れた広告が話題になるという事例も増えてきている。そこで私たちは消費者参加型広告の広告効果と消費者に広告への参加を促すための要因を明らかにするために、「ロイヤリティ」「名声・認知欲求」「参加容易性」に関する仮説を設定した。そして、慶應義塾大学の学生に対するアンケート調査を行い検証した。その結果、消費者に広告参加を促す要因として参加手順や参加形態の容易さや広告を行う企業に対するロイヤリティの高さなどが関係していることが明らかになった。
    • 消費者参加型広告、ロイヤリティ、名声・認知欲求、参加容易性
  • The spread of the Internet and social media enabled new type of advertisement: consumer participatory advertisement. Although consumer participatory advertisement is getting attention, its effectiveness is not well investigated. More over, promoting consumers to participate to advertisements is also difficult. In this study, we investigate effectiveness of consumer participatory advertisement and factors that promote consumer participation in advertisements. Proposed hypotheses were tested through questionnaire survey and we find ease of participation and brand loyalty are important factors to promote consumers participation.
    • consumer participation advertisement, loyalty, flame cognitive desire, ease of participation

3年春 事例研究報告書

東海林里美 「パルシステム生活協同組合におけるユーザーイノベーション」(全文)

 Satomi Shoji ' User Innovation at Pal System'

  • 近年、これまで企業が主体だった商品開発に消費者が参加し商品の創造・改善が行われるというユーザーイノベーションが注目されている。この論文では消費者の声を商品につなげることに重きを置いてきた生活協同組合パルシステムの行う消費者参加型開発に着目、事例研究を行い、その促進要因・成功要因について分析・考察した。すると、生協という消費者の為に消費者によって構成された組織において、開発の楽しさや自己効力感などの消費者個人のモチベーションに繋がるような消費者参加型開発や、協力企業の存在などといった生協ならではの強みが成功要因になっていることが分かった。また、そのような消費者参加型開発により、集められた多くの声を商品開発・改善に取り入れた結果、パルシステムの商品の品質は高まり、その結果商品自体の人気がでただけでなく、高品質を売りにするパルシステムの組織ブランドの構築にも貢献していることが分かった。
    • ユーザーイノベーション・生活協同組合・自己効力感・商品開発・成功要因・組織ブランド

井川怜美 「ユーザーイノベーションの成功と活用〜LINEクリエイターズスタンプ〜」(全文)

 Satomi Ikawa ' User Innovation at Line Creator Stamp'

  • 2014年春より、消費者が自由にスタンプを作れるクリエイターズスタンプが開始された。本論ではクリエイターズスタンプの事例を用いて、レゴ・ファクトリーと比較しながら、なぜクリエイターズスタンプにおけるユーザーイノベーションが成功したのかを考察した。その結果、レゴ・ファクトリーの事例と共通する成功要因である、ネット上での商品や知識の共有、不満や不便の解消や期待経済利益に加え、LINEというアプリのユーザーの規模の巨大性、商品の実用性がクリエイターズスタンプに特有な要因として働いていると考えられる。さらにユーザーイノベーションの成功は企業にとって次の商品開発のアイディアや広告宣伝機能を持つことが分かった。
    • ユーザーイノベーション、共有、不満や不便の解消、規模の巨大性、実用性、商品開発、広告宣伝

下山大雅、木村勇太朗 「料理レシピサイト「クックパッド」におけるユーザーイノベーション」(全文)"

 Taiga Shimoyama, Kimura Yutaro ' A Study on User Innovation at Cookpad: A Cooking Recipe Sharing Website'

  • 本論文ではユーザーイノベーションというテーマに関して、料理検索サイト「クックパッド」の事例研究を行った。クックパッドにおけるユーザーイノベーションは、製品開発段階のイノベーションには該当せず、用途革新的なものである。そして一般消費者によるレシピ考案の制度はユーザーイノベーションが効果的になされている要因であり、クックパッドの成功要因でもあると考えられる。また、消費者が工夫を凝らしレシピを投稿することに、自己効力感、名声・認知欲求が絡んでいる。それもクックパッドのサービスの成功要因と考えられる。
    • ユーザーイノベーション、クックパッド、用途革新、自己効力感、名声・認知欲求

渡辺浩生 「アイデアクラウドソーシングサービス「Blabo!」の共創型モノ作り 」(全文)

 Hiroki Watanabe ' Co-creation-oriented Manufacturing at Idea Cloud Sourcing Service "Blabo!" '

  • IT の時代のユーザーのコミュニケーションが高まるにつれ、消費者の動きが無視できないものとなっている。そして、その消費者の動きの中に、既存企業の新しい成長を促す可 能性が隠れている。今回は、消費者が自ら開発を行う”ユーザーイノベーション”に着目 した。消費者のアイデアから商品開発を行う「Blabo!」と類似事例である「空想生活」を 比較した。その結果、「Blabo!」の方が成功事例数が多いことが分かった。その理由は、モノ だけではなくサービスも扱っていること、消費者による積極的なアイデア投稿、協力企業 の関与度が高いためであると考えられる。また、予約購入機能がサイト上にないといった 今後の課題を指摘した。
    • ユーザーイノベーション、共創、付加価値、商品開発、成功要因

石川侑樹 「AJINOMOTO PARKによるユーザーイノベーションの将来性」(全文)

 Yuki ishikawa ' The Potential of User Innovation at AJINOMOTO PARK”'

  • 本論文では企業によるユーザーイノベーションが起きやすい環境、コミュニティ作りという点に注目した。事例として着想からオープンまで一年半検討し、2012年7月に開設された味の素株式会社(以下味の素社)による「AJINOMOTO PARK」というサイトを使用した。このサイトはオープン当初に実施したアンケートですら四万人という回答を得られる成功を収めた。その要因としては無理に新規顧客を開拓しようとせず既存顧客をターゲットとし、長年食品業界で第一線に立ち続けた味の素社の名を前面に押し出すことにより、ユーザーに安心感と信頼を与え会員登録の敷居を下げた。その結果、積極的に関与するユーザーが集まり、オープン直後、四万もの反響を生んだ。筆者はこのように企業や他のユーザーと積極的な関わりを促す環境、コミュニティこそがユーザーイノベーションを生むと考える。その理由として、ユーザーが熱心に関わることにより、彼らの多様性や独創性を製品開発に取り込むことが出来るからだ。

森田夏子 「ユーザーイノベーションを取り入れるには」(全文)

 Natsuko Morita ' How Firm Should Adopt User Innovation?'

  •  近年女性客を中心に人気が高まっているアクセサリーパーツ専門店であるPARTS CLUB・貴和製作所の2店について、まずユーザーイノベーション的要素を取り入れていないことに着目しその背景を探るべく企業にヒアリングを行った。またユーザーイノベーションを活用した成功例としてクックパッドを取り上げその成功要因を考察したところ、利便性や情報の豊富さのみならず心理的側面からのアプローチや非経済的動機も重要であることが判明。加えてPARTS CLUB・貴和製作所のSNSアカウントのユーザーの特徴を調査した結果からは2店がユーザーイノベーション的要素を取り入れた場合の正の影響の見込みを確認し、それらを基に今後この2店がユーザーイノベーション的要素を取り入れるための策として、レシピコンテストの開催やユーザー同士のコミュニティとなる場を設けること等の具体的な案を示した。
    • 成功要因、ユーザーからの発信、コミュニティ、動機付け

山田貴揮 「企業を救う消費者の声 KDDI「もっとFacebook」プロジェクト」(全文)

 Yoshiki Yamada ' Can Consumer窶冱 Voice Help Firms? A Case Study on KDDI 窶廴ore Facebook Project窶?'

  • 本論文では2011年8月に携帯会社であるKDDIが企画、運営した「もっとFacebook」プロジェクトについて事例研究を行った。Facebookを通じて企業が消費者の声を直接聞くことによってニーズへの対応が的確かつ迅速になった。そのようにして消費者と企業が共同で創りあげた新作携帯アプリ「vottie」であったが、認知度の低さという欠点があった。それはFacebookの短所である情報の拡散性が原因であると考えた。
    • KDDI、SNS、消費者参加、情報の拡散、vottie

赤尾征秀 「無印良品にみる消費者参加型ビジネス」(全文)

 Seisyu Akao ' A Study on Consumer Participatory Product Development at Muji.net'"

  • 今日消費者がイノベーションを起こすというユーザーイノベーションの関心が高まっている。そしてインターネットの登場により企業は消費者に対して情報を発信、共有することが容易になった。今回、消費者を商品開発に取り込むことに成功している企業の事例として、無印良品の「ものづくりコミュニティ」や「くらしの良品研究所idea park」を取り上げた.そして「無印良品」ではユーザーコミュニティを通して、消費者と共創してイノベーションが起きていることが明らかになった。このことから、ユーザーコミュニティの重要性や参加者の動機,情報の粘着性といった観点から成功要因を考察した。最後にまとめとして企業が消費者を商品開発に参画できるようなコミュニティや場を作ることの重要性を説いた。
    • してインターネットの登場により企業は消費者に対して情報を発信、共有することが容易になっ

砂川広貴 「消費者、ユーザーによるイノベーションの事例と考察」(全文)

 Hiroki Sunagawa ' A Case Study on User Innovation'

  • このレポートでは、指定されたテーマに関して、消費者参加型開発を促進するための機能を明らかにするという観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例はline社が2014年ごろから開始したサービスであり、企業が個人の企画を援助していること、消費者のインセンティブが経済的なものであること、情報がネットで拡散されているといった特徴があることがわかった。さらに、先行研究から類似のレゴ社についても事例研究を行った。これらの事例から、企業のユーザーをまきこんだ製品開発が成功する条件を、消費者の要因、サイトの要因、企業の要因、これらに含まれない環境要因に大別した。消費者の要因については消費者のインセンティブが高いこと、サイトの要因としてはリードユーザーとなりうるユーザーへの認知度が挙げられる。さらに企業の要因としては情報の粘着性が低いことが挙げられる。両企業とも多くのユーザーを巻き込むことに成功しており、二つの事例に共通する点は、情報の粘着性が低いことと、消費者へのインセンティブが高いことであった。
    • ユーザー・イノベーション、ツールキット、情報の粘着性、消費者へのインセンティブ

田路一毅 「改造を伴うユーザーイノベーションに対する企業の対応」(全文)

 Kazuki Taji ' How Firms Should Respond to Modification by Users? An Case Study on MOD '

  • このレポートでは、ユーザーイノベーションに関して企業の対応という観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例はLEGO社から1998年に発売されたマインドストームと、もう一つ類似した例としてMOD(コンピュータゲームにおいてユーザーが開発した非公式パッチ)である。これらの事例からユーザーによる発明がメーカーの製品に与える影響と、メーカーがそういったイノベーションにどう対応すべきなのかを以下の点から考察した。イノベーションを行うユーザーの特徴、メーカーのユーザーイノベーションを受け入れるか否かによる結果の違いである。ユーザーイノベーションを受入推奨する企業は多く、そういった企業の製品は人気である傾向がある。故に既存の製品を改造・改良することによるユーザーイノベーションをメーカーが規制しない又は受け入れることがメーカーにとって好ましい結果をもたらすのではないかということが結論付けられる。
    • 製品の改造、ツールキット、メーカーの対応

藤山鎮生 「花王エコーシステムによる企業と消費者とのコミュニケーションの促進」(全文)

 Shizuo Fujiyama ' How Kao Echo System Promotes Communication between Firms and Consumers?'

  • 近年消費者の声を製品の開発や改良に役立てようとする企業が増えてきた。お客様相談窓口を設けるだけでなく、顧客関係管理(CRM)の強化に向けて投資を行う企業も少なくない。しかし、顧客の声や情報をうまく使いこなせていないという企業も目立つ。こうした取り組みを他企業に先立って行い成功してきた企業の例として花王があげられる。花王は消費者の声を商品開発やマーケティング、品質向上活動に活かしてきた。このレポートでは花王の消費者相談窓口である生活者コミュニケーションセンターと同センターで運用されている花王独自の「エコーシステム」を事例として取り上げ考察することで、情報システムを機能させ消費者の声を経営に生かすためには花王における「花王ウェイ」のような企業理念が社内に浸透していることが重要だと分かった。
    • アクティブ・コンシューマー、共進化マーケティング、口コミ、顧客関係管理(CRM)、企業理念、コミュニケーションインテグリティ

13期生(2014-2015年在籍)からのoutput

13期生作成のホームページ

4年 卒論

相沢 祥 「パッケージデザインが消費者の購買に与える影響に関する研究」(全文)(データ)

 Sho Aizawa A Study on Effect of Package Design to Consumers Purchase

  • 近年は消費者のニーズの多様化が進んでおり、それに伴い製品の多様化や新商品の展開が盛んに行われている。パッケージデザインは消費者の購買を大きく左右する重要な役割を担っている。本研究ではパッケージデザインへの態度に関する研究を行った。先行研究では既存商品を用いた分析が多く、消費者は既存のブランド選好に大きく左右されていた。その為本研究では仮想パッケージを用いた新商品を前提とした研究を行った。分析の結果、パッケージ属性は「自然」「非記述的」「重厚」「対照性」の順で重視されていることが分かり、パッケージデザインへの態度は「購買意思決定」「企業への態度」「クチコミ誘発」に正の影響をもたらすことが分かった。またパッケージの構成要因では、パッケージに画像を用いた「視覚的要素」が最も消費者の購買を促進する要素として挙げられ、次に「説明文」、最後に「色彩要素」の順番で重視されることが分かった。
    • パッケージデザイン、パッケージデザインへの態度、購買意思決定、性格の5因子
  • In recent years, firms positively work on product diversification and new product development to adapt diversified consumer needs. In purchasing process, package design has a very important role that influence purchasing decisions of consumers. In this paper, I study relationships between package design and attitudes toward products. In previous studies that used, existing products as research stimuli have shown that existing brand preference greatly influences consumers evaluation to product. Thus, in this study, hypothetical product package design was utilized as stimulus. The analysis shows that consumers emphasize package attributes in the order of ???Natural???, ???Nondescript???, ???Massive???, ???Contrasting??? and consumer attitudes toward package design have positive effects on ???Purchase intention???, ???Brand building??? and ???Word-of-mouth intention???. It also shows that consumers regard components of package design as important in the order of ???Visual elements??? by pictures in packages, ???Explanation???, ???Color elements??? and these elements promote consumer purchasing.
    • Package Design, Attitude to package design, Purchasing decisions, The Big Five

松浦 青海 「宝塚歌劇団における経験価値マーケティング」(全文)(データ)

 Aomi Matsuura A Study on Experiential Marketing in Takarazuka

  • 近年縮小・停滞傾向にあるステージ市場で、最も大きな割合を占めるミュージカルをさらに成長させるための提言を行うことを目的に、安定的に高水準の集客力を発揮する宝塚歌劇団に焦点を当て研究を行う。先行研究・事例研究を元に宝塚歌劇のリピート意図に関して、経験価値の観点から規定要因についての仮説を設定した。さらに、宝塚ファン度の規定要因に関しても仮説を設定し、Facebookの宝塚歌劇団のファンコミュニティの方を中心とした406名にアンケートを行い、構造方程式モデルで分析した。その結果、リピート意図の要因としてSENSEとTHINK、ACTの経験価値が正の影響を与えること、そしてSENSEには作品の魅力が、THINKとACTには出演者・製作者の魅力が正の影響を与えることが分かった。ファン度の分析結果からは、ファンの長期引き止めにはオンライン動画配信サービスが、ファンのエイジングには音楽フェスへの参加が、新規顧客獲得にはギフト制度の充実が必要であることが明らかになった。
    • 宝塚歌劇団,宝塚観劇のリピート意図,宝塚ファン度,経験価値測定尺度
  • In recent years, the sales of the stage market are delayed. We focus on Takarazuka and study it for the purpose of the growth of the musical market. Based on previous research review and case study, we proposed hypotheses on determines of repeat intention of viewing Takarazuka and fan-ness to 窶弋akarazuka窶?. We conducted online survey to 406 Takarazuka fans of Facebook community . The research has shown that experience value of SENSE, THINK, and ACT had a positive correlation to repeat intention. And it shown that charm of product had a positive correlationto SENSE, and charm of actor had a positive correlation to THINK and ACT. As a result of structural equation modeline, we understood that the online video subscription service for fans and participation in music festival for aging of the fans and the improvement of ticket窶冱 system for getting new customer acquisition was important.
    • Takarazuka, repeat intention of viewing Takarazuka, fan-ness to Takarazuka, experiential Marketing

渋谷 悟 「企業の炎上の誘発要因とそれに加担する消費者の特性について」(全文)(データ)

 Satoru Shibuya A Study on Causes of Flaming on Firms and Consumer Characteristics Causing Who Participates Flaming

  •  本稿は近年ツイッターなどのSNSで起こっている企業の炎上に注目し、その誘発要因とそれに加担する消費者の特性を明らかにすることを目的としている。先行研究・事例研究を元に炎上の誘発要因を、企業の管理可能性、問題の大きさ、対応の仕方、対応の速さに分類し、仮説を設定した。大学生と社会人61人にアンケート調査を行い、分析を行ったところ、管理可能性の高さや問題の大きさは企業の炎上を誘発することがわかった。対応の仕方も否定は企業の炎上においては情報の拡散を強めることが明らかとなった。そして拡散性の高いSNSでは1日以内に問題を対処することが有効である。また炎上に加担する消費者は必ずしも悪意をもって行っているわけではない可能性が明らかとなった。
    • 炎上 管理可能性 問題の大きさ 対応の仕方 対応の速さ SNS
  • In this paper, we focus on causes of companies??? flaming and consumer characteristics causing flaming. From the previous research and case study, we decided on ???controllability???, ???problem severity???, ???management responsiveness???, ???responsive speed???. Next, we asked 61 students and working people to fill out a questionnaire about consumer???s character. This research has shown that controllability and problem severity influence on companies??? flaming. Also, it is shown that denying problems cause flaming on SNS. Companies have to deal with problems in a day. Moreover, consumers don???t necessarily intentionally complicity to flaming.
    • Flaming, Controllability, Problem Severity, Management Responsiveness, Responsive Speed, SNS

鈴木 伸久 「サービスエンカウンターにおける相互作用が消費者行動に及ぼす影響」(全文)(データ)

 Nobuhisa Suzuki How Interaction at Service Encounter Affect Consumer Behavior?

  • 消費者は購買を決定する際に他者から影響を受けている。本研究ではサービスエンカウンターにおける従業員、顧客、同伴者という人的な相互作用が消費者の感情状態や反応にどのような影響を及ぼすのかを検証した。その結果、「従業員の対応」、「他者への意識」、「従業員の対応」と「情報共有」の交互作用が「快楽」に正の影響を与えることがわかった。また、「従業員の対応」が「再来店意向」に正の影響を与える一方で「他者の存在」は「再来店意向」に負の影響を与えることがわかった。
    • サービスエンカウンター、相互作用、価値共創
  • Consumers are affected by others’ existence in the process of purchase decision making. In this paper, I studied about how interaction at service encounter affects consumers’ emotions and reactions. As a result of analysis, it was found that “response of employee,” “consciousness of others,” and interaction between “response of employee” and “information sharing” had a positive and significant influence on “pleasure.” In addition, the analysis showed that “response of employee” had a positive influence on “revisiting intention.” On the contrary, “consciousness of others,” had a negative influence on “revisiting intention.”
    • Service Encounter, Interaction, Co-Creation

黒澤 遼太 「顧客満足度とロイヤリティを生み出すサービスについて」(全文)(データ)

 Ryota Kurosawa A Study on Relationships between Service Characteristics and Consumer Satisfaction and Royalty

  • 本稿は近年注目を浴びているサービス着目し、サービスが顧客満足度やロイヤリティにどのように影響するのかを解明することを目的としている。サービス・ドミナント・ロジックという最新概念を取り入れつつ、その課題となっている実務への有意義な提言を目指した。先行研究・事例研究を踏まえサービス品質を、「ポイント」「情報開示」「アクセス」「カスタマイズ(ニーズ)」「ソリューション」に分類したうえで、因果関係モデルを設定した。大学生と社会人120人にアンケート調査を行い、スキー用品を想定した分析調査を実施し、共分散構造分析モデルで分析した。「ソリューション」は顧客満足やロイヤリティに強い影響をもたらしていた。また、「アクセス」はロイヤリティ構築のみに影響することがわかり、関係性構築のために顧客との接点の必要性を示すこととなった。
    • サービス・ドミナント・ロジック DART リレーションシップ・マーケティング、顧客満足度、ロイヤリティ
  • In this paper, I focus on how characteristics of service affect consumer satisfaction and royalty. Hypotheses are proposed based on SERVQUAL and Service Dominant Logic: assuming service quality consists of , ???point???, ???information disclosure???, ???access???, ???customize???, and ???solution??? and a causal model was developed. Online survey was conducted to 120 collage students and young workers, who often use ski shop. ???Solution??? has strong influence on customer satisfaction and royalty. Moreover, ???access??? has only influence on royalty, and suggest the importance of the contact point between customers for relationship.

田中 悠詩 「口頭コミュニケーションにおける流言の信用要因と再発信要因について」(全文)(データ)

 Yuuta Tanaka A Study on Factors that Believe Formation and Spreading of Rumors in Face-to-Face Communication

  • 本研究は口頭における流言を、流言の信用要因と再発信要因、個人特性における流言の信用要因と再発信要因、そして実態調査という3点から考察した。流言の信用要因にも再発信要因にも共通していることは情報の詳細がないという「曖昧さ」であることがわかった。再発信要因については情報源の信頼度が高いことが重要であることがわかった。個人特性については、他人への一般的信頼が高く感受性の強い人が流言を信じやすいという結果が得られ、流言を流しやすい人の特徴として会話において相手にわかりやすく話し内容の一部を強調して話す傾向がある人があげられた。知識のある人やオピニオンリーダー度の高い人ほど流言を流しにくいという結果が得られた。また、実態調査から流言が友人たちとのコミュニケーションツールであることが考察され、それらの内容としてはプライベートな内容もさることながら企業のものもほぼ同数確認された。
    • 曖昧さ 好奇心 一般的信頼 感受性 わかりやすさ 強調 企業の流言
  • In this study, I consider rumors in Face-to-Face communication from factors of affect and spread, personal characteristic, and field study. Ambiguity, which means the lack of details of information, is important to the factor of affecting and the factor of spreading. The reliability of the source of information is important to the factor of spreading. About personal characteristic, people who have general trust to others and great sensibility tend to affect rumors. And people who have plainness in conversation and emphasize a part of the story tend to spread rumors. People who have knowledge and are opinion leader tend not to spread rumors. For field study, I consider that a rumor is a tool of communication and the contents of their rumors are private and about companies.
    • Ambiguity, Curiosity, General trust, Sensibility, Plainness, Emphasis, Rumor of companies

佐藤 龍治 「食品の安全問題への企業対応に対する消費者の満足度について」(全文)(データ)

 Ryuji Sato A Study on Consumer Satisfaction to Food Manufactures' Response to Product Crisis

  • 本稿は食品の安全に関する問題が発生直後における企業対応に注目し、消費者が企業対応に満足を感じる要因を明らかにすることを目的としている。事例研究・先行研究を基に、企業対応の要素として説明・製品回収・社長の謝罪・対応の早さ・セールの5 つを挙げ、さらに管理可能性・問題の重要さの概念が消費者の評価に影響すると考え、仮説を設定した。大学生49 人にアンケートを実施したところ、説明・製品回収・社長の謝罪が特に、対応に対する消費者の満足度上昇に寄与することが分かった。また食品問題における企業の管理可能性や問題の重要度が高いほど、消費者の企業対応への満足度は低下することが明らかになった。
    • 食の安全問題 リスク・マネジメント 企業対応 問題発生直後 満足度
  • In this paper, we focus on the food company窶冱 immediate response after food product harm crisis. The purpose of research is how consumers evaluate food company窶冱 response. Based on the previous research and case study, we set up five responses 窶彳xplanation窶?, 窶徘roduct recall窶?, 窶彗pology of the president窶?, 窶彡orresponding speed窶?, 窶徭ale窶?. And we predict the influence of 窶彡ontrollability窶? and 窶彿mportance窶? for consumer choice. Through survey to students, we found 窶彳xplanation窶?, 窶徘roduct recall窶?, 窶彗pology of the president窶? contribute consumers satisfaction to the food company窶冱 response. Moreover, we found 窶彡ontrollability窶? and 窶彿mportance窶? have negative influence for consumer satisfaction to food company窶冱 response.
    • food product harm crisis, risk management, company response, immediately after, consumers satisfy

3年 秋学期 後半  各種データを用いた分析

  • 黒澤遼太、田中悠詩、平野貴羅「2012年衆院選世論調査の分析」莖????(pdf)
  • 草場崚平、松浦青海、相沢祥「マクロミルデータによるマーケティング的提言」莖????(pdf)
  • 前川千広、和田龍馬、渋谷悟「ウオールマートの売上予測」莖????(pdf)
  • 佐藤龍治、益田航暉、金悠佳「Bike Sharing Demandを 用いた分析演習」莖????(pdf)
  • 稲田愛子、鈴木伸久「就業問題の改善に向けた施策の提唱」莖????(pdf)

3年 夏合宿


3年 春学期 「消費者の創造性、ユーザーイノベーション」についての事例研究 事例まとめ表(pdf) (xlsx)

中司 佳吾 「消費者イノベーションの促進要因」(全文)

 Keigo Nakatsuka A Study on Factors that Promote User Innovation

  • 今日、消費者イノベーションの数、投資額が増加し、消費者イノベーションに対する注目が高まっている。この論文では、消費者イノベーションを促進している要因には、どのような要因があるかという事について、考察している。消費者イノベーションを促進する要因は4つあると考えた。一つ目に、クラウドソーシング。二つ目に、マーケティング手法の変化。三つ目に、消費者ならではの視点、先見性。四つ目に、3Dプリンターである。以上の4つの要因に着目し考察した。
    • ユーザーイノベーション、クラウドソーシング、マーケティング手法の変化、イノベーターの視点・先見性、3Dプリンター
    • User Innovation, Crowd Sourcing, Change of Marketing, Foreseeability of Innovators, 3D Printers

鈴木 伸久 「消費者心理を捉えたカスタマイズサービスマイユニクロに関する考察」(全文)

  Nobuhisa Suzuki A Study on MY UNIQLO: A Fashion Customize Service Based on Consumer Psychology

  • 現代では、ファストファッションの定着により、高品質・低価格な流行のファッションが手軽に手に入れることが可能となった。こうした変化を受け、消費者の間ではファッションに関して他人との差別化を図りたいと感じる傾向が強まっている。こうした消費者心理を考慮に入れ、ユニクロのカスタマイズサービス「マイユニクロ」を事例として考察することで、このカスタマイズサービスは消費者自身の不満や不便の解消や自己満足感を得たいという個人の願望の実現に寄与するものであり、あらゆるニーズを満たすことが分かった。
    • カスタマイズサービス、自己満足感、不満や不便の解消
    • customize service, self-satisfaction, cancellation of complaint and inconvenience

平野貴羅 「JOYSOUNDの運営するうたスキとユーザーとの関係」(全文)

 Kirara Hirano Relationship between Users and Utasuki by JOYSOUND

  • この論文ではカラオケ機種の一つであるJOYSOUNDについて調査を行った。カラオケの機種は主に3つの機種がある。インターネット上での評判を調査する中で、JOYSOUNDはマイナーな楽曲に強いということが分かった。その背景にはJOYSOUNDと連携しているうたスキというサービスが有り、そのサービスを通じてJOYSOUNDはユーザーの様々な情報を手に入れていることが分かった。JOYSOUNDはその情報をさらなるサービス改善に利用し、ユーザーは自己顕示欲やユーザー同士の相互交流の機会を得ていることがこのサービスの成功要因と考えられる。
    • カラオケ 音楽 SNS オウンドメディア ユーザーイノベーション
  • There are three main karaoke machines in Japan. Among them, in this paper, I studied JOYSOUND, because it covers more minority songs than the others. JOYSOUND has its own Web site, Utasuki. Through this site they collect information from users and utilize it to improve service. Through this process, users can feel self-assertiveness and get a chance to interact with others. That窶冱 why the Web site is successful.
    • Karaoke, music, SNS, owned media, user innovation

草場崚平 「ゼクシィによるユーザーイノベーション」(全文)

 Ryohei Kusaba User Innovation Led by the Bridal Magazine ???Zexy???

  • 今回レポートの課題である「創造する消費者」から私はリクルート社が販売する結婚雑誌ゼクシィが行っているユーザーイノベーションを題材として選択した。以下ではリクルート社が結婚情報誌ゼクシィにおいて行うユーザーイノベーションの概要について説明をしたあとで、そこからゼクシィが成功した理由やより創造的で有用なアイディアを持つ人、そしてそれらが生まれるような企業について考察をしていく。
    • 名声・認知欲求、楽しさ、自己効力感
  • I choose the bridal magazine ???Zexy??? as a company doing user innovation in order to think about ???user can create???. I write about what Zexy does as user innovation , and I consider reason why Zexy make it , the man who has more creative idea , and the company which can enable user to do it.
    • A claim for fame and being recognized , Fun , distribution

稲田愛子 「Facebookの成功」(全文)

 Aiko Inada Success of Face book

  • 今日消費者によるソフトウェアアプリケーション開発が進んでいる。中には小学生までもがアプリケーションの開発を行う時代となった。その中でも今回は、SNSであるFacebookについて調査したところ、成功要因は開発者であるマークザッカーバーグの自己効力感や楽しさ、自己顕示欲などの個人のモチベーションが大きく寄与していることがわかった。

益田航暉 「ユーザーイノベーションの実態とその活用について」(全文)

"!!Koki Masuda Case Studies on Mujirushi Ryohin and Fuji Filim and Their Implication for Business Practice

  • ユーザーイノベーションとは消費者によるイノベーションのことである。日本国内では無印良品、富士フイルムなどがこの成功例として挙げられる。ユーザーイノベーションには、企業側からは収益増加、余分な制作コスト削減といった金銭的利点などがあり、消費者側からはより高い効用を得られるという利点がある。その反面どちら側からもセキュリティー、信用問題がある。より活用していくには、ルールを設けるなどしてこれらの問題点に対応する必要がある。
  • User innovation’ is innovation caused by user. Mujirushi Ryouhin or Fuji Film will be good example of success of user innovation in Japan. From the company`s points of view, there are several merits such as cutting development cost, that leads to more profit. Users could get what they desire at low price . However, both firms and user concern security and trust to user-firm co-creation. To promote user innovation, certain strategy that ensure security will be necessary.
    • lead user, crowd sourcing, Mujirushi Ryouhin, Fuji Film

松浦青海 「消費者の行動による用途革新〜マスキングテープ〜」(全文)

 Aomi Matsuura A Case Study on the Use Innovation of Masking Tape

  • 減少・停滞傾向にある文具・事務用品市場で文具雑貨用マスキングテープが売上を伸ばしている。もともとマスキングテープは工業用の製品であったが消費者の行動によって文具雑貨用へと用途革新が行われた。本論はマスキングテープの事例を参考に、事業化した企業と事業化に踏み出さなかった企業の違いに触れつつ消費者が起こした行動に注目し、どのような消費者がリードユーザーになり得るか考察した結果、Von Hippel(1988)のトレンドの先端leading edgeにいること、イノベーションによる期待利益が高いことというリードユーザーの定義に加えデータ分析・活用能力のある消費者の方がアイディアを事業化する可能性が高いと考えた。またこの事例は消費者創造の中でも用途革新であったため普及可能性が高く、事業化につながったと考える。
    • 用途革新、unsolicitedアイディア、技術情報の粘着性、データ分析・活用能力

田中 悠詩 「消費者の書評を活用した書籍マーケティング」(全文)

 Yuta Tanaka Book Marketing based on Customer Review

  • 本稿では、大学生をはじめに本離れが起きている昨今、出版業界のマーケティングについてどのような可能性があるのか、その事例としてブクログを取り上げる。今回取り上げるブクログは消費者が様々な本に書評できる場を提供しているネットワークサービスである。その場での消費者の書評創作活動、消費者間のコミュニティ形成、またブクログがそれら消費者の書評を活用し行うマーケティング活動について、考察を行った。結果、それらの活動へのユーザーの参加は創作の楽しさ、自己効力感、また他ユーザーに対して自らの読書経験の共有を求める気持ちが基礎になっていることがわかった。

和田龍馬 「巨大SNSサイトTwitterにおける消費者の創造についての考察」(全文)

 Ryoma Wada A Study on Creation by Consumers on "Twitter"

  • 今日、スマートフォンの普及に伴いSNSの利用者が著しく増加している。そのSNSの代表とも言えるのがTwitterである。ユーザーの誰もが自分の状況、気持ちなどをリアルタイムに投稿することができ、それを自由に閲覧できる。そのような環境によって、消費者による創造が起こることがある。しかしTwitterは匿名で登録でき、自由に投稿できることから社会問題に発展することもある。利用するにあたって、匿名とはいえ発言の一つひとつに責任を持つことが必要である。そうすれば消費者創造の可能性は上がるだろう。
    • 匿名性 ソーシャルメディア 消費者の創造
    • Anonymity, Social Media, Creation by Consumers

前川千広 「~ユーザーとともに歩む企業~」(全文)

 Chihiro Maekawa Corporations that Innovate Collaborating with Users

  •  消費者がどのような商品を求めているか。そのニーズ情報を収集し、新たな製品を生み出すことがイノベーションであり、そのなかでユーザー側から起こるイノベーションを「ユーザーイノベーション」という。本レポートでは近年着目されている動画共有サイト「ニコニコ動画」の企業としての概要、他企業との関わりについて触れながら、企業のユーザーイノベーションについて成功要因表などを用いて調査・考察を行い、そのうえでユーザーイノベーションについてのマーケティング的提言を行った。
    • 動画投稿(共有)サイト、ユーザーイノベーション、コミュニティ、情報の粘着性、個人のモチベーション
    • What kinds of products are consumers expecting? -To find and collect these needs make producers possible to make an innovating goods. But sometimes innovation occurs to users, and it is called ???user innovation???. In this paper, I inquired and examined this user innovation into the case of ???niconico???, Japanese famous Video Hosting Service and made the Marketing proposal.
    • Video Hosting Service, user innovation, Community, Stickiness of Information, motivation of individual

渋谷悟 「事例研究〜サッポロビールの事例から考える消費者による商品開発〜」(全文)

 Satoru Shibuya A Case Study on the Product Development by Users of Sapporo Breweries,Ltd.

  • 近年企業が商品開発を消費者とともに行う事例がいくつも見られる。これらは主にSNSなどインターネットのサイトを活用して行われている。この論文では消費者による創造の事例として、サッポロビールがSNSやオウンドメディアを活用して消費者とともに作った新しいビールについて取り上げた。事例研究から、消費者からのイノベーション、提案を企業がどのように活用するためには、消費者からの提案を新しい目線として捉えること、企業内部に眠らせておかないこと、そして消費者同士で議論をしてもらうことなどが必要であることが分かった。
    • 消費者参加型の開発 新しいビール SNS オウンドメディア

相沢祥 「Twitterにおける消費者創造」(全文)

 Sho Aizawa The Creation By Consumers on Twitter A Case Study on Coevolutionary Marketing with SNS

  • インターネットが普及し始めて10年以上の歳月が過ぎた。昨今の情報社会では誰でも気軽に情報を発信できることが当たり前な時代になった。今回のテーマであるユーザーイノベーションではSNSのtwitterにテーマを絞り考察していく。今回は消費者創造を3つのカテゴリーに分類し研究した結果、SNSは消費者に共進化マーケティングという新たな価値観をもたらしたことが分かった。SNS特有の手軽さや自己効力感がそれぞれの成功要因だったと考えられる。
    • 共進化マーケティング、商品化、SNS、自己効力感
    • Coevolutionary Marketing, commercialization, User innovation, SNS,

黒澤遼太 「pixvに関する考察〜イラスト業界における「創造する消費者」〜」(全文)

 Ryota Kurosawa A Case Study onpixiv ???Creative Comsumers on the Illustratuin Industry ???

  • 近年、ユーザーイノベーションが注目されるが、コンテンツ業界においてもSNSの発展によって「創造する消費者」が大きな影響を持ち始めた。それはイラスト業界でも同様だ。本論ではイラストに特化して大きな成功を収めているSNS「pixiv」に焦点をあてている。「pixiv」はサイト内でのコミュニティー活動を刺激し、何よりもユーザーの「楽しさ」を満たしていることが一番の成功要因だと考えられる。そして、「pixiv」はさらなる発展を目指して様々な挑戦を進めていることがわかった。
    • 消費者の生産活動、CGM、コミュニティー、楽しさ
    • comsumers production,CGM,community,fun

金悠佳 「ユーザーにより創り上げられた登山情報共有サイト「ヤマレコ」に関する考察」(全文)

 Youjia Jin A study on "Yamareco" Mountaing-climbing Information-shareing Site by Users

  • 今日、情報提供は、専門家や企業だけに限らず、一般人も行えるようになっている。株式会社ヤマレコによる、登山専用サイト「ヤマレコ」で提供される登山情報は、すべて登山者ユーザーの投稿によるものである。金銭的報酬は一切なく、時間も労力も要する地道な作業にも関わらず、年々ユーザーは増加し、情報は膨大な量になり、日本最大級の登山専用コミュニティサイトへと成長した。企業のサポートがあったことも関連するが、ユーザーの自己効力感や楽しさによる要因が成功へつながったと考えた。
    • ユーザー、情報共有、自己効力感、楽しさ
    • user,information-sharing,self-efficacy,pleasure

佐藤 龍治 「動画投稿サイト「ニコニコ動画」に関する考察」(全文)

 Ryuji Sato A case study on A video hosting site: NIKONIKO DOUGA

  • 「創造する消費者」というテーマの中で、企業自らが商品開発をせず、扱うコンテンツは全てユーザーによる開発に頼る動画投稿サイトについて取り上げる。その中で動画投稿サイトの1つである「ニコニコ動画」について事例研究を行った。その結果、ニコニコ動画がサイト内でユーザーの興味・関心を惹く機能を提示し、ユーザーによるイノベーションを促していることが分かった。アイデアの源泉たる存在となるユーザーを確保することが安定した成功につながると考えられる。
    • ユーザーイノベーション ユーザーによるコンテンツの開発 動画投稿サイト
    • User innovation,contents made by user,Video hosting system

門叶 和樹 「コクヨデザインアワードとカドケシにみるユーザーイノベーション」(全文)

 Kazuki Toga A case study on user innovation of KOKUYO DESIGN AWARD and KADOKESHI

  • 近年、ユーザーによる新製品作りが増えてきた。ユーザーによる製品作りは歴史的に新しいものではないが、近年の傾向としては企業が新製品作りに関してほとんどを外部調達し始めたことにある。今回の研究の対象は、文房具という比較的一般消費者でもアイディアを募集しやすいカテゴリーであろうという仮説のもと、コクヨ株式会社が主催しているコクヨデザインアワードという消費者からのアイディアを募集するコンテストと、そのコンテストによって商品化されたカドケシがヒットした要因について考察する。
    • ユーザーイノベーション 楽しさ 自己効力感 不満、不便の解消 コクヨデザインアワード
    • user innovation. fun. Self-efficacy. Eliminate dissatisfactionand inconvenience. KOKUYO DESIGN AWARD

多田伶 「創造する消費者-クックパッドにおけるユーザーイノベーション-」(全文)

 Tada Rei Creating Consumer???User Innovation in Cook Pad???

  • はじめに、共進化マーケティング、アクティブ・コンシューマーを用い、新しいマーケティング概念について言及した。続いて、ユーザーイノベーションが利用されている事例を取り上げ、消費者からの提案を企業はどのようにいかすべきかについて述べる。事例研究では、概要から仮説検定まで論じた。全体を通して、企業側が消費者のアイディアを活用することの重要性を認識していただき、他分野の領域で活用を検討していただければ幸いである。また本文は、1.ユーザーイノベーションとマーケティング、2.ユーザーイノベーション事例研究、3.事例研究における仮説検証、4.まとめと考察の4つから構成されている。
    • 共進化マーケティング、アクティブ・コンシューマー、信頼・信用、フィードバック
  • First of all, I make mention of a new marketing concept, using technical terms of co – creative marketing and active consumer. Next, I take up the case that a company uses a user innovation, and explain the importance for the company how to make use of suggestions from consumers. The case study includes an outline and a hypothesis examination. As a whole, I would like to recognize the importance of using consumer窶冱 propositions. And, I want you to consider the application of the user innovation in the others fields when you read this paper. The text is composed of four parts: User innovation and Marketing, Case study of Use innovation, Hypothesis examination in Case study, and Summary.
    • Co -creative Marketing縲、ctive Consumer縲ゝrust繝サConfidence縲:eedback

12期生(2013-2014年度在籍予定)からのoutput

4年 卒論

中野 淳 「書店のマーケティング戦略」(全文)(データ)

 Jun Nakano Marketing Strategies for Bookstores

  • 本研究は、消費者が書店を訪問する頻度や意向について、どのような要因が作用しているのかを明らかにするため、消費者特性と店舗特性の二面に着目し分析を行った。その結果、消費者特性として読書習慣が書店への訪問頻度に正の影響を与えることが分かった。また店舗特性として、品ぞろえの広さ、書店員のスキル・知識量、店内検索機の設置、立ち読みのしやすさが書店への訪問意向に正の影響を与えることが分かった。
    • 消費者特性、店舗特性、訪問意向、訪問頻度
  • In this study, we focused what kind of factor affect frequency and intention of bookstore visit. Hypotheses on consumer characteristics were developed. As a result of questionnaire survey, among consumer窶冱 characteristics, book reading custom had a positive and significant influence on visit frequency to a bookstore. In addition, among store attributes, fund, a skill, the intellect insight and magnanimity of the member of bookstore, the setting of the search machine in the shop, easy of browsing assortment of goods had an influence of the plus on visit intention to a bookstore.
    • Consumer窶冱 characteristics, store attributes, visit intention, visit frequency

宮川卓也 「DVDを利用したテレビ局のマーケティング戦略」(全文)(データ)

 Takuya Miyagawa Marketing Strategy for TV Stations by using DVD

  • 近年、テレビ局は減少する広告収入に変わり、DVD売上など事業収入の増加を目指す戦略をとっている。そこで本研究ではテレビ局がどのようにDVD(バラエティ番組)を利用すべきかを視聴者特性・番組特性の観点から検証する。その結果、視聴者特性に関しては、特に、特定の芸能人や番組に対するロイヤリティの高さや計画的な視聴、感想を他人と意見交換する頻度の高さがDVD(バラエティ番組)と他メディアの視聴に差を生みやすいことが分かった。また、番組特性に関しては通常レギュラー放送されている番組がDVD化されたときに視聴されやすいことが分かった。
    • DVD、視聴者特性、番組特性、ロイヤリティ、オンデマンド
  • Due to decreased advertising revenue, TV stations have developed other source of revenues, such as DVD of TV programs. In this study, hypotheses on viewer and program characteristics that determine viewing of DVD of TV show. Through analysis of questionnaire survey, it was found out that the person who has the loyalty in a specific artist or program, the person who watches deliberately and the person who exchanges views with others about impressions tends to have differences in watching of a DVD (variety program) and other media in terms of the audience characters. When the program which is regularly broadcasted is made into DVD, it found out that it's likely to be watched in terms of the program characters.
    • DVD, the audience character, the program character, loyalty, on-demand

野見山 宗之 「地域コミュニティの活性化に向けたマーケティング」(全文)(データ)

 Muneyuki Nomiyama Marketing for the Activation of Local Community

  • 近年、昔ながらの商店街がシャッター通りと化し、深刻な過疎化と共に地域コミュニティが希薄化するなどといった社会問題も出ており、地域のコミュニティの復活は重要なものである。ソーシャルキャピタルという概念を利用し、ソーシャルキャピタルが高まると地域にはどのような効果があるのか、や、どうすればソーシャルキャピタルが向上し、地域のコミュニティに参加する人が増えるのかを検証した。その結果、ソーシャルキャピタルが高い人ほど「楽しさ因子」「知的因子」「商業因子」「群衆因子」「アメニティ因子」の街の特性への欲求が高まり、コミュニティ参加意向に関しても「活発因子」「学び因子」「イベント因子」で参加意向が高まることが分かった。また、自分の街では「交通利便性」「買い物利便性」「治安」の3つがあると良いと答えた人ほど、自分の住む街への「居住願望」があった。また、「クチコミ投稿因子」「趣味活動への参加」「イベントへの参加」「インターンへの参加」「親戚との集まり」がソーシャルキャピタルを高めるのに有用であることもわかった。
    • コミュニティ、ソーシャルキャピタル、信頼、付き合い・交流、社会参加
  • In recent years, Japanese local cities face serious social problems, such as decline of traditional shopping streets loss of communities’ bond, and population decrease. Therefore, the revival of the local communities is crucial. This study aims to find solutions for this problem. How the social capital effects the community, how can social capital be harnessed, and how to promote participation to communities are investigated.As a result of a questionnaire survey, the characteristic of the town increased, which were "pleasure factor", "intellectual factor", "commerce factor", "crowd factor" and "amenity factor", as the person whose social capital was high. Regarding the participate-intention of different communities, people with high social capital participated more in communities that have "smartness factor", "learning factor" and "event factor". In addition, people who answered that they would like their own town to have "traffic convenience", "shopping convenience" and "public peace", had more "residence desire" to one's town. Moreover, it was useful though the "word-of-mouth posting factor", "participation in hobby activity", "participation in event", "participation in intern" and "gathering of relatives" raised social capital.
    • Community, Social Capital, Trust, Interaction, Social Participation

村田 有理 「オンラインショッピングにおける内的・外的要因に関する研究〜スマートフォンを利用したオンラインショッピングの可能性に向けて〜」(全文)(データ)

 Yuri Murata A Study on Internal and External Factors Concerning Online Shopping: An Implication for the Potential of Online Shopping Using Smartphone Devices

  • 近年、オンラインショッピングはますます消費者にとって身近なものとなってきている。さらには、パソコンでの利用にとどまらず、スマートフォンがさらにその利用方法の多様化を促している。 本論文では、スマートフォンを利用したオンラインショッピングの可能性に向けて、パソコンを使用した場合と比較することを目的に研究を行う。オンラインショッピングの利用に影響を与える要因を、内的・外的要因に分けて検討した。内的要因としては、消費者の快楽的買い物動機と功利的買い物動機に注目した。外的要因としては、普段のスマートフォン・パソコンのデバイスの利用状況や使いやすさ、オンラインショッピングの環境などを考慮する。分析の結果、内的要因としては、快楽的買い物動機のうち「価値追求型」の快楽動機が、スマートフォンとパソコンにおけるオンラインショッピングの利用に正の影響を持つことが分かった。外的要因については、スマートフォンにおいて、「SNSの利用」、「手軽さ」、「操作のしやすさ」、「比較検討のしやすさ」、「商品の並び替え・絞り込みのしやすさ」、がオンラインショッピングの利用を増やすことが分かった。一方、パソコンでは、「手軽さ」、「商品の並び替え・絞り込みのしやすさ」、が利用を増やすことがわかった。
    • オンラインショッピング、スマートフォン、快楽的消費動機、功利的消費動機、買い回り行動、O2O(オンライン・トゥー・オフライン)
  • In recent years, online shopping is becoming more and more familiar to consumers. At the same time, smartphone devices are radically promoting the diversification of the usage of online shopping, besides the usage as seen in PCs. In this study, the main purpose is to seek for the possibility of online shopping using smartphones, by comparing it to when PCs are used. The factors affecting online shopping, internal and external factors are analyzed. As for internal factors, “Hedonic Consumption Motivation” and ” Utilitarian Consumption Motivation” are discussed. For external factors, the situations when PC/smartphones are used, the usability of the devices and environment of online shopping is considered. As a result of the analysis, "the value pursuit type" of Hedonic Consumption Motivation had influence toward the use of the online shopping in a smartphones and PCs, regarding internal factors. For external factors, "use of SNS", "simplicity", "easy operation", "easy comparison" and "sorted product information and easy narrowing" increased the use of the online shopping in a smartphone. On the other hand, it was revealed that "simplicity" and "sorted product information and easy narrowing" raised the use of online shopping by PCs.
    • Online Shopping, Smartphone, Hedonic Consumption Motivation, Utilitarian motivation, O2O

川瀬 あゆ美 「ソーシャル旅行サービス「trippiece」における若者の旅行行動を促進する要因についての研究」(全文)(データ)"

 Ayumi Kawase A Study on Determiners of Usage Intention to Consumer Generated Travel at ???trippiece???

"*本研究では、旅のSNSサイト「trippiece」を取り上げ、このサイトの利用を促進する要素を明らかにするために、旅行者意思決定モデルにおける影響要因に着目して分析を行った。その結果、一般的な旅行意欲に対して、「旅行会社」「経験」「広告・特集」の項目が正の影響を与えることがわかった。また、旅行作成意欲に対しては、「旅行会社」、「他者アドバイス(伝聞)」、「利用者体験」、「インタラクション」の項目が正の影響を与えることがわかった。

    • trippiece、自己効力感、自己顕示欲

"*In this study, we focused the decision making of the tourists to use SNS site ""trippiece"", where consumers can plan their favorite travel. As a result of questionnaire survey, ???trust for the travel agency???, ???experience???, and ???advertisement and special feature??? had an influence of the plus on the intention of a trip. And ???trust for the travel agency???, ???advice from others???, ???experience of the site???, ???interaction??? had an influence of the plus on the use of SNS site ""trippiece"" of the trip."

    • trippiece, self-efficacy, self-assertiveness

渡邉由比香 「ファッション用品・美理容品における消費者の購買行動の差異に関する研究」(全文)(データ)

 Yuika Watanabe A Study on Differences between Fashion and Cosmetics Consumer Behavior

  • 本研究は、「装う」という目的をもつ商品である、美容・理容用品とファッション用品の2つに着目し、それぞれの消費者購買行動の特性や差異を明らかにすることを目的とする。消費者属性と購買行動、購買額に関する仮説を設定し、検定を行った。アンケート調査の結果、ファッションでは美理容に比べ、流行や他者承認が動機となって購買行動を起こすことが多く、美理容品ではファッションに比べ楽しさやマナーが動機になりやすいことがわかった。
    • ファッション、美容・理容、リスク、関与、クチコミ、店舗、オンライン
  • This study aims to clarify the characteristic of consumer purchasing behaviors on fashion items and beauty items which are both products with a purpose of "dressing". This study also investigates the differences of them. I set hypothesisses about consumers attribute, purchasing behaviors and the amount of purchasing. The result reveals that others’ approval and pursue of the trend became the motive to purchase in fashin items, while gaining pleasure and observing etiquette often caused purchasing beauty items.
    • fashion, beauty, etiquette, risk, buzz, shop, online

3年 11-12月    個人/グループ研究

「アジア・バロメーター データの分析」

    • 過去に収集された下記のデータをマーケティングという視点から(再)分析したもの。
      • Inoguchi, Takashi, et al. AsiaBarometer Survey Data 2003 [computer file]. AsiaBarometer Project (http://www.asiabarometer.org/) [producer and distributor], date of download. AsiaBarometer is a registered trademark of Professor Takashi Inoguchi, Chuo University, Japan, Director of the AsiaBarometer Project.
  • 板谷匡記「アジア諸国の国内旅行へのマーケティング的提言」(pdf)
  • 野見山宗之「教育業界に新たな提言を」(pdf)
  • 村田有理 「アジアにおける余暇満足度向上」(pdf)
  • 中野淳 「インターネットの普及に向けたマーケティング」(pdf)
  • 李廷垠,「アジアにおけるインターネットの普及と利用者の特徴2003」(pdf)

「Kaggle.comにおけるTitanicデータの分析」

  • 川瀬あゆ美,宮川卓也,渡邉由比香 「Titanicの乗客データを用いた分析」(pdf)

3年4月ー11月 グループ研究報告書 共通テーマ=消費者・ユーザーによるイノベーション

李廷垠, 野見山宗之, 村田有理 「ユーザーイノベーションの発生要因 〜製品カテゴリーの特性とユーザーの特性に注目して〜」(全文)(データ)

 Lee. Jungeun, Muneyuki Nomiyama and Yuri Murata Determiners of User Innovation A Comparison at Different Types of Product Category

  • 本稿ではユーザーイノベーションにおいて、製品カテゴリーごとに求められるユーザーの特性の差異を調べた。先行文献を参考にし、「機能型」「発想型」という観点から製品カテゴリーを4つに分類し、製品カテゴリーごとに質の良いアイディアを提供するユーザーの特性についての仮説を設定した。学生を対象にしたアンケート調査を行った結果、技術知識、使用経験、期待経済利益、学習意欲、楽しさというユーザー要因がアイディアの質(独自性(originality)、実現可能性(feasibility))に影響することがわかった。これらのうち、「期待経済利益・不満の解消」は、低機能‐高発想型より、高機能‐高発想型、高機能‐低発想型の方のアイディアの質に強い相関をもつことがわかった。
    • ユーザーイノベーション要因、ユーザーの特性、製品カテゴリー(機能型、発想型)、アイディア評価
  • In this paper, determiners of User Innovation are investigated. Based on literature survey and case studies, hypotheses on users’/consumers’ characteristics that affect creativity of idea were proposed. Product categories was classified into 4 types based on its ‘Functional’ and ‘Creative’ aspects. , Then we proposed hypotheses that effect of users’/consumers’ characteristics on creativity differ among product type. Through questionnaire survey, we confirmed that technological knowledge, use experience, expected economic rent, desire for learning, and fun affect originality and feasibility of proposed product ideas. Expected economic rent and dissatisfaction have stronger correlation for "functional" product category. Managerial implications for involving users more effectively within various products and services is also discussed.
    • User Innovation, Users' characteristic factors, Product types (Functionality, Creativity)

板谷匡記,中野淳 「アプリダウンロードの規定要因に関する研究」(全文)(データ)

 Itaya,Masanori and Jun Nakano Why User Download Smartphone Apps?

  • 本研究は、スマートフォン市場におけるアプリケーションに焦点を当て、ダウンロード経験、すなわちユーザーがアプリケーションをダウンロードしたことがある回数と、どのような変数が相関関係にあるのかを、「レビュー」、「価格」、「トレンド」、「開発者」、「評価・点数・星の高さ」、「有料・無料」という観点から調べて論述した。コンジョイント分析の結果、ユーザーは価格を最も重視し、次いで評価の高さ、トレンドかどうかを重視することがわかった。
    • アプリケーション、コンジョイント分析、ダウンロード意向、経験
  • In this research we focused on the application for the smartphone market, and checked what variable will be correlated to its download. We proposed hypotheses on factors that affect the number of download: “Review”, “Price”, “Trend on App ranking”, “Developer”, “Evaluation / Score”, “Free or not”. According to the results of the conjoint-analysis, users are mostly oriented to the Price, Evaluation, and Trend on App ranking” .
    • Application, Conjoint Analysis, Orient for application Download, Experience

川瀬あゆ美,宮川卓也,渡邉由比香 「COOKPADにおけるリードユーザーの特性」(全文)(データ)

 Kawase,Ayumi,Takuya Miyagawa and Yuika Watanabe The Characteristics of Lead Users in COOKPAD

  • 近年、企業側だけではなく消費者・ユーザーなどにより新しいアイディアが生みだされることでそれが製品の開発・改善などに活かされる、ユーザーイノベーションが注目されている。本研究では消費者参加型サイトにおいてどのようなユーザーがリードユーザーとなり得るのか、またそれを知ることでどのように企業が消費者のニーズを把握することができるかを知るために、クックパッドを研究対象とし、分析を行った。分析の結果、まず獲得つくれぽ数と読者数に相関が見られた。そして、材料の独創性・有用性・レシピの詳しさと獲得つくれぽ数、個人の専門性・URLの記載・レシピ数と読者数に相関が見られた。このことから、COOKPADにおけるリードユーザーとは、レシピ開発の際調理法よりも使用する材料の独創性・有用性を高めることを意識し、発信意向が強くコミュニケーションに積極的な人気のユーザーと考えられた。
    • ユーザーイノベーション,COOKPAD,つくれぽ,レシピ,リードユーザー
  • In recent years, user innovation is getting attention. New ideas from consumers could be utilized for the new product development by firms. In this study, we chose the COOKPAD: cooking recipe sharing site as a research target in order to identify lead users and their characteristics. Based on literature survey and a case study, hypotheses are proposed. They are tested through quantitative data analysis, then we found, the number of “tukurepo (report from readers who cooked posted recipe by other users) ” and that of readers are positively correlated. Then originality and usability of food stuffs and familiarity to recipes are correlates with the number of “tukurepo”. Users’ specialty, having own Web pages, and the number of users’ own recipes are also positively correlated with the number of readers. As a result, we conclude that lead users in COOKPAD are the following types of users : They pay attention to the originality and usability of food stuffs rather than the art of cooking. And they want to communicate information to others.
    • User innovation, COOKPAD, tukurepo, recipe, lead user

3年夏休み(合宿)

 ハンバーガーデータの分析

グループ研究報告など

3年前半 事例研究集  

事例からの知見(成功要因まとめ表)

野見山宗之 「住民と企業主体の街づくり?消費者と企業との相互作用が生み出す地域密着型マーケティング?」(全文)

 Muneyuki Nomiyama Town Development by Local Inhabitants and Company(Community-based Marketing Created from the Interaction between the Consumers and the Companies)

  • ‘共進化マーケティング’という考え方があらわれ、消費者間同士での意見交換が活発に行われ、それが企業や自治体に影響を与えるようになり、企業と消費者が相互に作用しあうようになった。地域格差の拡大という現代社会が直面する深刻な問題において、この‘共進化マーケティング’が果たせる役割はどういうものであるのかを、商店街の方々の頑張りと企業の街づくりなどといった事例を参考に考察し、今後の在り方や課題を述べていく。
    • 地域活性化、共進化マーケティング、コミュニティ
    • Regional Vitalization, Coevolution Marketing, Community

村田有理 「消費者・ユーザーによる商品開発とオウンドメディアの活用」(全文)

 Yuri Murata The Product Development by Users And the Application of the Owned Media

  • ユーザーによる商品開発とは、消費者がネット上で交流することで生まれた新たな形のイノベーションである。また、消費者と企業も相互にコミュニケーションをとりつつ商品開発が実現する。このユーザーによる商品開発の実現には、企業側が適切なコミュニティーを提供しなければならない。ロイヤルユーザーを会員とするオウンドメディア上に、このようなコミュニティーを設けることで、ユーザーを巻き込みつつ、より安定して成功した商品開発が可能であると考える。
    • ユーザーイノベーション、ユーザーによる商品開発、オウンドメディア
    • User Innovation, Product Development by Users, Owned Media

板谷匡記 「立体印刷技術を駆使したShapewaysの成功」(全文)

 Masanori Itaya A Case Study On 3-D Printing Technology For The Success of Shapeways

  • この論文では2007年に設立された、立体印刷技術を駆使してユーザーが自由に商品を開発できるソーシャルサイトShapewaysの事例報告を行う。ユーザーが自身で設計ファイルを作りアップロードすることによって、そのデータをもとにShapewaysが立体印刷の代行を行いそのサイト上で開発された商品の売買を可能にしている。
    • 消費者による開発、立体印刷、ソーシャルサイト
    • User Innovation, 3D Printing Technology, Social Web Site

宮川卓也 「ユーザーによる記事の投稿・修正がもたらすWikipediaの信憑性について」(全文)

 Takuya Miyagawa Reliability of Wikipedia which a contribution, the correction of the article by the users brings

  • 今日世界中で利用されているWikipediaは個人やシステムの要因から一定の成功を遂げているといえる。利用するユーザー誰もが自由に修正・加筆できるという画期的なシステムで時代の流れに沿って発展できるのが特徴であるが、それゆえに短期的には誤った情報が掲載されてしまい閲覧者が誤解をしてしまう恐れがある。利用者はWikipediaに記載されている文章があくまで草稿であり、今後修正されうるということをしっかり認識したうえで利用するべきである。
    • 信憑性、コミュニティ、非営利、 自己効力感
    • Reliability,Commuity,Nonprofit,Self-efficacy

渡邉由比香 「仮想企業株式会社もてますカラに関する考察」(全文)

 Yuika Watanabe The Study of Virtual Corporation Motemascara

  • 「株式会社もてますカラ」は、化粧品事業を手掛ける株式会社フローフシがFacebook上に設置した、ユーザーを社員と見立てて化粧品ブランドリトルウィッチの商品開発に携わらせるページである。このページは1年足らずで「社員」数が1万人を突破し、涙袋メイクアイテムがユーザーの提案で開発・商品化された。結果的に、涙袋メイクアイテムはロングヒットには至らなかったものの、主力商品であるマスカラは大ヒットした。本論は仮想企業株式会社もてますカラがこれらの商品の売れ行きにどう影響したのかを考察する。
    • 仮想企業、化粧品、消費者参加型、SNS、ブランドイメージ
    • virtual corporation,cosmetics,consumer participation,SNS,brand image

川瀬あゆ美 「消費者・ユーザーのイノベーションにおける自己効力感の役割について」(全文)

 Kawase Ayumi A part of self-efficacy in the product development by users

  • 情報ネットワークにおいて、ユーザー同士が集まることでイノベーションが起きるということに注目し、消費者・ユーザーが旅のプランを練り上げることのできるウェブサービスである「trippiece」を事例として取り上げた。この事例から、消費者・ユーザーが興味を持ち、より創造的、有用なアイディアを生み出すときには、彼ら自身が「自己効力感」を得ることができる仕組みが用意されていることがわかった。
    • 自己効力感、企業のサポート
    • self-efficacy,supports by corporations

中野 淳 「SNSを利用したコクヨの商品開発」(全文)

 Jun Nakano A case study on product development using SNS by KOKUYO

  • 近年急速に発達したインターネット社会で、企業はSNSなどを利用して消費者・ユーザーにも創造や開発を行わせて双方向的にマーケティングを行う仕組みを生み出した。今回私はコクヨがビジネスSNSを利用して商品を開発した例を用いて、より創造的で有用なアイデアを生み出す消費者・ユーザーにはどのような特徴があるのかを考察した。
    • コミュニティ 楽しさ 自己効力感 不満や不便の解消
    • community,pleasure,self-efficacy,cancellation of complaint and inconvenience

イ ジョンウン 「LEGO® CUUSOOにおけるユーザーイノベーション: コアファン及び新規ユーザーのためのWebサイト」(全文)

 JungEun Lee A Case Study on User Innovation of LEGO® CUUSOO: A Website for Hard-core fans to New Users

  • 本稿では2008年に運営開始されたLEGO ®の製品開発プラットフォームを提供するWebサイト「LEGO® CUUSOO」の例研究を行った。Webサイト設立の背景、現在までの成功要因について、運営企業であるLEGO®グループと「空想生活」のユーザーイノベーション技術と特性を調べた。「LEGO® CUUSOO」では、コアファンと共に新規ユーザーも楽しめる空間を造り、彼らのイノベーション意欲を保つシステムを創り上げた。また、数多くのユーザーを集めるための工夫が成功要因だと考えられる。
    • ユーザーイノベーション、コアファン、新規ユーザー、商品化、仕組み

新3年春休み(合宿)

入ゼミについて

  • 2012/11/30実施個別説明会資料(概要、人数、選考方法、レポート課題など) pdfはここから
  • エントリーシート  (およびレポートテンプレートは) こちらから  (出願時、印刷して提出& エントリーシート記載アドレスまでメール送信)
  • レポート課題 テーマ)消費者・ユーザーによるイノベーションとマーケティング (出願時、印刷して提出&メール送信。上記の説明会資料をよく読んで作成すること。)
    • 以下の文献を読んで、ある程度問題意識をもった上で、下記の設問への回答を含んだレポートを作成(下記からダウンロード可能)。注意事項などは上の説明会資料を参照のこと。
      • 濱岡豊(2004)「共進化マーケティング 消費者が開発する時代におけるマーケティング」『三田商学』Vol. 47, No. 3 pdfはここから
      • 濱岡豊(2007)「共進化マーケティング2.0 コミュニティ、社会ネットワークと創造性のダイナミックな分析に向けて」『三田商学』pdfはここから, Vol.50,No.2, p.67- 90
      • 濱岡豊、田中秀樹(2007)「創造/発信する人々の動機と能力』『マーケティング・ジャーナル』Vol.26,NO.4, p.52-65  pdfはここから
      • 紀曉頴、金秀娥、陳萱宜、チン・ショウテイ、ホンブンリット・セークサン、馬雅瑾、李佳欣、張育菱、張也、濱岡 豊(2008)「消費者によるイノベーション 事例編」『三田商学』, Vol.51,No.1,p.81- 103(pdfはここから)
    • 消費者・ユーザーによるイノベーションの事例を少なくとも一つあげ、なるべく詳しく記述して下さい。
    • その事例から、以下の点のいずれかについて、考察してください。
      • その事例が成功、失敗した理由
      • より創造的、有用なアイディアをもつ人の特性
      • より創造的、有用なアイディアが生まれるサイト、企業、商品カテゴリなどの特徴。
      • 消費者からのイノベーション、提案を企業がどのように活かすべきか?
      • その他(自分で自由に設定してok)
    • レポート作成テンプレート  (上のリンクから)

ここから下は、12期生が作成したものを掲載。

11期生のアウトプット

4年卒論

宇都宮真星 「健康食品購買と健康不安に関する研究」(全文)(データ)

  • Manase Utsunomiya "A Study on Health Foods Purchase and Poor Health"
  • 近年の健康市場は特定保健用食品(トクホ)を中心に拡大している傾向が見られ、健康であるが常に自身の健康に不安を感じている消費者層をそのマーケティングターゲットとしている。本研究では消費者が内在的に抱える健康不安とそれをもたらす要因及び健康食品購買の関係について検証を行った。その結果、健康不安が健康食品購買に正の影響を与え、今後の健康とストレスが健康不安に作用することが判明した。またストレスの蓄積要因として仕事や講義内容と自己要因が挙げられることが判明した.
    • 健康食品、健康不安、特定保健用食品、共分散構造分析(SEM)、健康食品のカジュアル化
  • Recently, health food market in Japan has been expanding by mainly Food for Specified Health Uses(Tokuho):that target consumers who have health uneasiness. This study examined the factors of that affect consumers stress and health food purchase. Through questionnaire survey, we confirmed that ???poor health??? affects ???purchase of health foods??? positively, and ???poor health??? affected ???their future health??? and ???stress???. In addition, ???over all stress??? was determined by ???work related stress??? and ???personal life stress???.
    • Health foods,Poor health, Food for Specified Health Uses, Structual Equation Modeking(SEM), Health food Generalization

川人 英弘 「スマートフォンの満足度に影響を与える要素の分析」(全文)(データ)

  • Hidehiro Kawahito "Study on Elements that Affect Satisfaction to Smartphone"
  •  現代生活においてますます重要な役割を担うようになってきたスマートフォンにおいて、実際に満足している消費者は、どういった特性に満足しているのかについて研究し、満足していない場合について考察した。先行研究、事例研究を通して他国に比べて日本はまだスマートフォンの普及率が低く、抜本的なイノベーションは飽和しており、いかに基本的な特性を高めていくかが重要であるであると分かった。そこからどのような特性が消費者総合満足度に強い相関を持っているのかについて、仮説を設定し、重回帰分析を用いて分析した。結論としてスマートフォンの端末形状と価格に対する満足度が、消費者総合満足度と相関関係にあることが分かった。そして満足していない場合は、まず価格の値下げを行い、使いやすさというよりも総合的なサービスを高めていくことが重要である結論に至った。
    • スマートフォン、端末形状、機能性、価格、ブランド、消費者総合満足度
  • This article is about the study of smartphone that playing an important role in our life. I focused that what features of smartphone affect consumer satisfaction. Based on survey of previous studies and case studies, I proposed the hypotheses. As a result of questionnaire survey,I confirmed that satisfaction on smartphones’ shape and price have positive and significant relationship with consumers-satisfaction . I also found that if consumers are not satisfied with a smartphone, price reduction and reinforcement of total service are effective.
    • smartphone, shape ,functions, price, brand, satisfaction

岩瀬晃子 「「みんなのウエディング」における口コミの影響」(全文)

  • Akiko Iwase "Influence of Customer Review at ???Wedding for all???
  • 今回、ウエディングの口コミサイト「みんなのウエディング」を用い東京都内TOP100の結婚式場についてカップル(新郎新婦)とゲスト(招待客)に分け分析を行った。その結果、カップルとゲストの総合評価への要因に違いがみられた。カップルはスタッフ・進行演出に、ゲストは料理・スタッフ・進行演出・式場設備・場所・費用に対して影響を及ぼしている事が分かった。また、総合評価から口コミ数はゲストのみ負の影響を及ぼしている事が分かった。
    • みんなのウエディング、口コミ数、総合評価、カップル、ゲスト
  • Recently, WOM site is popular among consumers. In this research, I focused the wedding hall in Tokyo TOP100 using the ???Wedding for All??? consumer reviews site for Wedding hall selection. The site has unique feature that both couple(couple and groom) and guest can post review.Hypotheses for determiners of over-all evaluation to wedding hall are proposed. I also proposed hypotheses that focused differences between couple and guest. Customer review data was obtained from the site and regression analysis was conducted.As a result, Couple has influences on staff and direction and food, staff, direction, facility, place and price for guest. And number of WOM has negative influence for only guest from over-all.
    • Wedding for all, the number of word of mouth,overall,couple and guest

堀江隆寛 「なぜ消費者はCDを購買し、コンサートを利用するのか?」(全文)(データ)

  • Takahiro Horie "Why Consumers Purchase CD and Enjoy Live?"
  • 近年、CDの売上枚数が減少し続けている。その一方で、ライブ・コンサートに行く人は増えている。このような背景を踏まえ、CD購買とライブ・コンサートの利用の差はどのような要因に起因するのかを調べることを主な目的とし、消費者特性の視点からCD購買やライブ・コンサートに影響を与える要因を調べた。また、CD購買やライブ・コンサートのみならず、音楽配信や音楽関連の動画視聴などに影響を与える要因についても調べた。 本研究の分析の結果が示唆していることは、テレビの影響力の低下がCD購買の低下、歌手を重視する層が増加していることがライブ・コンサート利用を促しているということである。また、収集志向や歌手貢献意向がCD・DVD(音楽関連)購買を促し、価格志向がライブ・コンサート利用を抑制させる可能性が高いということも分かった。
    • 音楽消費、消費者特性、一般的消費特性、音楽的消費特性、CD、ライブ・コンサート
  • Nowadays sales of CD has been declining. On the other hand, that of live concert has been expanding. This paper explored determiners of the phenomena and empirically examined. As a result, it suggests that the influence of TV connects to CD and the number of people who select not only music but also musician does to concert, and it turned out that people who like to collect something, and contribute to musician are tend to buy CD and DVD, and people who are sensitive to price aren窶冲 tend to use concert.
    • music consumption,personality,musical customer's personality,concert

新堂紘子 「経験価値マーケティングを用いたディズニーリゾートへのブランドロイヤリティについて」(全文)(データ)

  • Hiroko Shindo "Applying the Experience Value Marketing Theory to Understand the Brand Royalty to Disneyland"
  • テーマパーク業界におけるディズニーランドのブランドロイヤリティ(来場頻度)を、経験価値的尺度を用いて分析・考察を行った。その結果、感情的経験価値因子と行動関係経験価値因子はブランドロイヤリティと正の相関があり、ブランドロイヤリティは顧客満足(CS)に影響を受けることがわかった。以上の分析から、経験価値マーケティングの枠組みが有効であるといえる。顧客はテーマパークにおいて何かしらかの日常生活で得れない特別な体験を得るためにテーマパークに訪れている事からして、顧客のより実体的で、感情的な経験価値に焦点を当てたアンケート調査を行う事は、テーマパークの再来場率を考えるにあたって、有益かつ効果的な手法であると考えられる。
  • To understand determiners of brand loyalty to the Disneyland theme park.The experience value marketing theory was applied. Through questionnaire survey, we found that action relationship experience value and emotional experience value have positive correlation wih brand loyalty (operationalized as visit frequency) to the Disneyland, Customer satisfaction also has positive correlation with brand loyalty. From the above analysis, we conclude effectiveness of experience marketing theory. I We also proposed manegerial impliations to the theme park industry.
    • Disneyland, Bland Royalty, Experience Value, CS

武内聡 「音楽フェスティバルに参加する消費者の特性についての研究」(全文)(データ)

  • Satoshi Takeuchi "A study on the Characteristics of Consumers Who Go to Music Festivals"
  • 本研究では音楽市場の一部であるオーディオレコード市場が年々縮小していくなか、ここ10年で繁栄してきた音楽フェスティバル市場に注目した。そこで今回は音楽フェスティバルに参加する消費者特性、音楽フェスティバルの特性の2つを研究対象とした。消費者特性としては、音楽フェスティバルへの参加意図と音楽フェスティバルへの参加経験に与える要因として、「交流欲求」、「楽器経験」、「家庭経験」、「フェスティバル欲求」とし、音楽フェスティバルの特性としては音楽フェスティバルへの参加意図に与える要因として「金額の安さ」、「アクセスの良さ」、「一緒に行く友達の多さ」、「雰囲気の良さ」、「知っているアーティスト」とした。その結果、消費者特性については「フェスティバル欲求」が音楽フェスティバルへの参加意図と参加経験に相関を持った。音楽フェスティバルの特性については「金額の安さ」、「アクセスの良さ」、「一緒に行く友達の多さ」、「知っているアーティスト」が強い相関を持った。
    • 音楽フェスティバル、交流、参加意図、参加経験
  • Audio records has been the main part of the music entertainment market but its sales haven been declining year by year. On the other hand, the market of music festival has flourished these ten years and this study focuses on the growing music festival market. The subject of the research in on the characteristics of consumers who go to music festivals and the characteristics of music festivals. As a primary factor of the intention of participating and the experience of participating in a music festival, I have listed ???desire of interpersonal relationships???, ???experience of instruments???, ???family experience??? and ???desire of music festivals??? as the characteristics of consumers. Also as the characteristics of music festivals, I have listed ???price of tickets???, ???accessibility ???, ???number of people who you are going with???, ???atmosphere of the festival???, and ???number of artists who you know???. As a result, the ???desire of music festivals??? has a correlation with the intention of participating and the experience of participating in a music festival and the ???price of tickets???, ???accessibility???, ???number of people who you are going with??? and ???number of people who you are going with??? have a strong correlations with the intention of participating in a music festival.
    • Music festivals, interpersonal relationships, intention of participating, experience of participating

富本耀月 「統計・クチコミデータが病院選択に及ぼす影響」(全文)(データ)

  • Kazuki Tomimoto "The Relationship between Statistical / Word of Mouth Data and Hospital Choice"
  • 近年、患者のニーズの多様化と同時に、病院に関する情報が増え、病院選択する動きが出てきた。本研究では複雑化する患者のニーズの中で患者が病院に関する多様な情報をどのように参考にし、病院を選択するか分析した。良い・悪い評価の統計およびクチコミデータを用意して提示し、病院を選んでもらった結果、統計・クチコミの形態に関わらず病院選択に影響があり、特に悪い評価が大きな影響を与えることがわかった。
    • クチコミ、病院、医療、マーケティング
  • Since demands of patients are diversified, patients get to choose hospitals. Therefore it gets to be important for hospitals to know about how patients choose based on various informations about them. On this paper, consumers’ use of statistical and word of mouth data which contain positive and negative evaluation is examined through the experiment. It turns out both statistical and word of mouth data have an influence on consumers’ choice, especially when they are negative ones.
    • Word of Mouth,Hospital,Medical Treatment,Marketing

小西修太郎 「SNS時代の電子クーポン」(全文)(データ)

  • Shutaro Konishi "E-coupons in the days of SNS"
  • 近年のSNSの普及に伴い、LINEやfacebook上で割引クーポンを発行する企業・店舗も増えつつある。本研究は、既存のモバイルクーポンについても触れつつ、それらSNSクーポンを中心にその利用頻度や利用意向に影響を与える消費者特性、クーポン特性について明らかにし、これからの電子クーポンの在り方について考察したものである。分析の結果、消費者特性として流行敏感度や情報発信性が、クーポン特性として店までの距離や発行元の知名度がクーポンの利用に正の影響を与える事が分かった。
    • SNS、安価指向性、情報発信性、位置情報、個人情報
  • In recent years, with the spread of SNS, more and more stores and companies issue discount coupons on ???LINE??? or ???facebook???. In this study, we try to clarify what factors affect using of those coupons issued on SNS, and consider what e-coupons should be. As the result of analysis, it was revealed that among consumer characteristics, ???sensitiveness to the fashion??? and ???information transmission??? have positive correlation, and among coupon characteristics, ???closeness to the store??? and ???name value of publisher??? have positive correlation with the using of coupons.
    • SNS, cheapness-oriented, position information, personal information

福田貴博 「パッケージデザインが衝動的購買に与える影響に関する研究」(全文)(データ)

  • Takahiro Fukuda "A Study on Effects of Package Design on Impulse Purchasing"
  • 非耐久消費財のパッケージデザインにおいて、どの箇所からどのようなイメージが伝わるのか、またその中でどういったイメージがより衝動的な購買を促進させるのかその他の消費者特性と同時に実証分析した。大学生を中心にアンケート調査を行った結果、缶コーヒーのパッケージから伝わるイメージは洗練因子、インパクト因子、モダン因子、オリジナリティ因子、バランス因子、無機質因子の6つであることが判明した。また、衝動的な購買に洗練因子、ブランドロイヤリティ、製品関与度が正の影響、バランス因子と無機質因子が負の影響を与えることがわかった。
    • パッケージデザイン、衝動購買、ブランド・ロイヤリティ、缶コーヒー
  • This study focused effects of package design on impulse purchasing in non-durable consumer goods. First, we related package design and evoked product image, then impulse purchasing intention was explained by them consumer characteristics. As a result of a questionnaire survey to university students on the package of canned coffee, we found that the image is classified into 6 factors: sophistication, impact, modern, originality, balance, and mineral factor. In addition, the sophistication factor, brand loyalty, and product involvement have positive and significant effect on impulse purchasing. On the contrary, inorganic and balance factor has a negative impact on it.
    • package design, impulse purchasing, brand loyalty, canned coffee

林昂平 「鉄道業界の物販事業における地域活性化施作に関する研究」(全文)(データ)

  • Kohei Hayashi " A Study on Retails by Railway Company for Activating the Suburbs "
  • 本研究は鉄道業界の地域活性化施策として、鉄道会社がどのような機能を駅内のアンテナショップに取り入れるか、そしてどのようなイメージ因子が駅内商業施設の商品のイメージに影響を与えうるかについても明らかにする。分析の結果、駅内アンテナショップの機能として、情報提供機能、ディスティネーションキャンペーンの開催、飲食機能、旅行情報提供機能と訪問意欲との間に正の相関が見られた。また、地域イメージの向上や地域コンセプトの定着が地産品の購入意向や旅行への意欲と正の相関を持つことがわかった。さらに、駅内の視覚的な因子や機能的な因子が駅内のイメージを構成し、駅内商業施設の商品のイメージに影響を与えていることがわかった。
    • アンテナショップ、地域イメージ、地域コンセプト、駅イメージ、視覚的因子、機能的因子
  • As a method of regional activation of the railway industry, this research reveals that the railway company should adopt the antenna shop what function. And this research also reveals factors such as any image about what affect the product image of the commercial facilities of the stations. As a result of the analysis, we have found that the correlation with Visit motivated features such as information providing function. In addition, I found that is correlated with the visit and intentions purchase intention of locally produced goods and improvement of regional image. Furthermore, it was found that the visual factors and functional factors constitute the image at the station, and it affects the image of the product of the commercial facilities in the station.
    • Antenna shop, regional image , regional concept, station image, visual factor, functional factor

桑畑幸千生 「ドラマ視聴の口コミ影響について」(全文)(データ)

  • Sachio Kuwahata "Effect of Word-of-Mouth to Watch a TV Drama"
  • 本研究では、口コミがドラマ視聴に与える影響を「ドラマの構成要素」「消費者の特性とドラマ視聴のきっかけとなった情報源との関係性」に絞り研究することにした。ドラマの構成要素「出演者への興味」「広告・宣伝に惹かれて」「ストーリーへの興味」「決めゼリフの印象」の中で、友人間での口コミを促すものはなにかを測定した。また、消費者特性では、「公的自意識特性」「ユニークネス特性」「流行革新者特性」が口コミの影響を受けるのかを調べた。結果として、話題性を生み出すドラマの構成要素は「出演者への興味」「広告・宣伝に惹かれて」「ストーリーへの興味」「決めゼリフの印象」全て相関関係が検出された。中でも、「ストーリー・有名シーン」が一番重要視されていることも判明した。また、ドラマ視聴の口コミを受ける消費者特性は、流行革新者特性を持つ人々が口コミの影響をうけるだけにとどまらずに、マスメディア・ニュース記事などの影響も大きく受けることが判明した。「公的自意識特性」「ユニークネス特性」といった特性はドラマ視聴を特定の情報源から影響を受けるわけではないということが判明した。
  • This study shows effect of word of mouth by watching drama. It compose three categories, which are 窶徘iece of drama窶?,窶拂onsumer character窶?, and 窶拯edia窶?. Piece of drama is composed of 窶彗ctor窶?,窶拌dvertisement窶?,窶捏tory窶?,and 窶挾hrase窶?. Consumer character is composed of 縲系otice縲阪?蛍niqueness縲阪?経pinion leader縲?. As a result, drama窶冱 factor 縲径ctor縲阪?径dvertisement縲阪?茎tory縲阪?継hrase縲? affect to accrue word of mouth. Especially, story affect it most. Once again, opinion leaders are affected not only by word of mouth but also by media and news. 縲系otice縲阪?蛍niqueness縲溝re not affected by specific information sources.
    • drama, word of mouth, consumer character, Piece of drama

3年秋学期

川人英弘,小西修太郎,堀江隆寛 「サービスの失敗後のサービスリカバリーや店舗の特性が顧客ロイヤルティに及ぼす影響」(全文)(データ)

 Kawahito, Hidehiro, Shutarou Konishi and Takahiro Horie, How Service Recovery and Store Attributes affect Customer Loyalty?

  • この論文では、サービスの失敗が起こった店を対象に、サービス・リカバリー満足度と顧客ロイヤルティの確立について分析を行った。仮説設定において本研究では、「分配的公正」「手続的公正」「相互作用的公正の」3つの公正性概念だけでなく、店舗属性やサービスの失敗の種類もサービスリカバリー満足度に影響を与えるのではないかと考えた。また、学生を中心にインターネットおよび調査票を利用してアンケートをとり、プロマックス回転を施して探索的因子分析を行った。そして、重回帰分析を実施し、仮説の検定を行った。その結果、サービスの失敗が起こった時に、誠実な対応、経済的な補償、顧客の意見の重視をすることや店に長居できることがサービス・リカバリー満足度を高め、サービスリカバリー満足度、店舗の雰囲気、商品の品質、アクセスの良さ、男性であることが顧客ロイヤルティを高め、過去に利用していた店ほど顧客ロイヤルティが低くなるという結果が得られた。
    • サービスの失敗、サービス・リカバリー、サービス・リカバリー満足度、顧客ロイヤルティ
  • In this study, enhancement of the Service Recovery Satisfaction and customer loyalty to the store after service窶冉ailure are researched. As a result of questionnaire survey, it turned out that attitude with sincerity, economic compensation and valuing customer窶冱 opinion when service窶? failure happened have a positive influence on Service Recovery Satisfaction and being able to stay long time has a positive influence on it, and that Service Recovery Satisfaction, atmosphere of the store, quality of the product, accessibility, being man enhance customer loyalty and that repeater窶冱 loyalty is decreased by service窶冱 mistake.
    • service窶? failure, service窶冱 recovery, service-recovery satisfaction, customer窶冱 loyalty

富本耀月,宇都宮真星,,福田貴博 「試写会時のeクチコミを用いた映画の興行収入予測」(全文)

 Tomimoto. Kazuki,Manase Utsunomiya and Takahiro Hukuda, Utilizing customer Customer Online review Review about Movie Preview advanced screening and to Predict Movie sale Revenue

  • 近年急激にeクチコミの重要性が高まってきており、映画産業においては特にその影響を受け易い。本研究では、試写会で得られた顧客の反応(オンラインでの書き込み)を用いることによって、予測モデルの精度の改善を試みる。そ分析から算出した映画の興行収入予測モデルを開発した。その結果邦画、東宝、スクリーン数だけでなくeクチコミの数、eクチコミの評価点数も興行収入を有意に説明することがわかった。開発した予測モデルを用いて本研究では「レミゼラブル」、「北のカナリアから」、「悪の教典」の3作品を選んで興行収入の予測を行った。その結果あてはまりが悪かったため、新たに「原作ダミー」を加え改めて予測モデルを算出し予測し、改善を行うに至った。しかしモデルは未だ改善の余地があり、映画のヒット要因及び興行収入の把握するための要素が他にもあると考えられる。
  • e-word of mouth(eWOM), movie, box-office taking, customer review, SNS
    • Particularly, the movie industry tends to be subject to the influence well. In this study, we clarified the hit factor of the movie in the these days when we use eWOM and constructed a predictive model of movie box-office. As a result, we concluded that the variables ???Japan movie???, ???Toho???, ???the number of reviews???, ???the point of reviews???, and ???the number of screens??? affected sales and calculated the fomula of sale. We predicted sales of the movies ???Les Miserables,??? ???Kita No kanaria Tachi??? and ???Aku No Kyouten???. We added the new variable ???original dummy??? to a predictive model because it was not absolutely accurate. As a result, the model were improved to some degree. Neverless there was room to increase the quality. The fact taught us that there were other hit factor of the movie and variable to predict movie sale more certainly.

岩瀬晃子、桑畑幸千生 「動物の広告効果」(全文)

 Iwase Akiko and Sachio Kuwahata, Effectiveness of Animal Advertising

  • 近年、特定の有名人が多数の広告に起用されている機会が増えており、これは広告効果の減少や有名人の不祥事などのリスクが考えられる。そこで、有名人と同じくらい影響のある動物をもっと効果的に広告に使用することは出来ないかと考えた。そこで、動物がより多く起用されるために動物の広告出演におけるメリット?動物の方が有名人よりもイメージが収束する、ネガティブイメージが少なく・ポジティブイメージが多い、マッチアップ仮説が動物にも適用される、特定の形容詞(癒し・大きい・速い)の商品イメージが動物の方が効果的であるといったことを研究した。それらから、イメージが収束する、ネガティブイメージが少なく・ポジティブイメージが多い、マッチング度合いが高まれば、商品と広告推奨者マッチング度合いが高まることは、広告の伝えたい内容を強調して伝える効果が高くなるが、必ずしも広告への好感度・商品の購買志向が高くなるとは限らない。といった結果が得られた。
    • 広告、動物、イメージ、マッチング
  • In these days, the frequency of appearing on advertisement by particular talent is becoming large. This can consider risks, such as reduction in advertising effectiveness and celebrity窶冱 scandal. So we consider that it is useful for using animals on advertisement. In order to spread the chances, we researched merits; It窶冱 completed rather than a celebrity by the image and few negative images of the animal, a matchup hypothesis is applied also to an animal.
    • advertisement animals image matching

新堂紘子, 林昂平,, 武内聡 「大学のブランド構築に向けてのマーケティング戦略立案」(全文)

 Hiroko. Shindo,,Kohei Hayashi and Satoshi Takeuchi, Marketing Strategy to Build a University Brand

  • 現在日本の大学において定員割れが発生する大学が増え、倍率が高い有名校と定員割れしてしまう大学の二極化が進んでいる。本論文では受験生はどのような点を大学の魅力と感じ、志望しているのかを研究した。今回は慶應義塾大学の学生へのアンケート調査を元に、大学経営においてどのようなマーケティング戦略を行うべきか明らかにした。その結果、受験生は客観的尺度より、彼らの限られた範囲で形成したコミュニティで志望校に対する情報を得、イメージ形成・観念的価値観形成をしていることがわかった。そのイメージとは本論文においては憧れや自己実現をしたいといったマイストーリー価値の内容にあたるということがわかった。
    • 受験、志望校、大学生、ブランドロイヤリティ
  • The number of universities which have a shortage of full number in students entering is increasing in Japan. The bipolarization between universities which have a highly competitive and not is spreading. In this paper, we focused on what kind of points would the prep student feel attractive of the university, and how that would connect them into entering the university. Based on the questionnaire to the students of Keio University, it was shown clearly this time what kind of marketing strategy should be performed in university management. As a result, it turned out that a prep student acquires the information on a school of choice in the community formed from the objective measure in the range to which they were restricted, and is doing image formation and ideological sense-of-values formation. Hitting the contents of my story value of liking to carry out yearning and self-actualization in this paper turned out to be the image.
    • Examination, School of choice, Univesitry Students, Brand-Loyalty

3年春学期

新堂紘子、林昴平、福田貴博 「アマゾンの読者レビューの有用性に関する研究」(全文)

 Hiroko Shindo, Kohei Hayashi and Takahiro Hukuda

  • A Study on the Usefulness of Book Review in Amazon.co.jp
  • 本研究は、大型通販サイトのアマゾンにおいて、有用性が高いと評価されているレビューにどのような特徴があるのかを明らかにすることを目的として行った。先行研究や実際のレビューを分析することによって、有用性に影響を与える要因として、「H1:星の数」「H2:文字数」「H3:文体の丁寧さ」「H4:他の本との比較」「H5:本の良い点、悪い点の併記」「H6:レビュアーの過去のレビュー数」が正の影響を与えるという仮説を設定した。Amazon.co.jpから本屋大賞上位入賞本100冊に関するレビューをダウンロードして分析を行ったが、設定した仮説はすべて棄却された。このため「もしドラ」に限定して、同様の分析を行った。その結果、「H4:他の本との比較」については仮説どおり正で有意な相関が見られたが、「H1:星の数」「H6:レビュアーの過去のレビュー数」については仮説とは逆に負で有意な相関が見られた。これ以外の仮説については有意な相関がみられなかった。
    • レビューにおける星の数, レビューの有用性, アマゾン,レビュー数,もしドラ
  • In this research, determiners of usefulness of readers’ book review in the Amazon.co.jp is investigated. Based on literature review and qualitative research, we developed hypotheses: the number of stars (evaluation for the book), length of review, politeness of review, comparison with other books, mentioning different opinions, and the number of review that reflect reviewers’ knowledge should have positive correlations with usefulness of the review. Content analysis was conducted to identify those characteristics of review. Through regression analysis, we confirmed that mentioning different opinions has positive and significant correlation with usefulness of reviews. Other hypotheses were rejected. Moreover, we found the number of stars (evaluation of books), and the number of reviews have negative and significant correlation with usefulness.
    • The number of star, MoshiDora, the usefulness, Amazon, the number of review

宇都宮真星,小西修太郎,,林里奈 「映画産業におけるソーシャルネットワーキングサービスの有効性」(全文)

 Manase Utsunomiya,Syutaro Konishi, and Rina Hayashi

  • A Study on The Efficiency of Social Net Working Service for Movie Companies
  • 近年発達してきたソーシャルネットワーキングサービス(SNS)は企業だけでなく個人にも様々な場面で使われている。そこで本研究では莫大な広告費をかけ興行収入につなげようとする映画産業を研究対象とした。映画評価の一つの重要な指標である興行収入とSNSでの評価、映画の製作にかかわる要素との相関を調べたところ、レビュー総数、配給会社、シリーズ化について興行収入と正の相関がみられた。一次点のデータであるため、レビュー総数と興行収入の因果関係は断定できなかったが、SNS上のレビュー総数がSNSユーザーの消費者行動に大きな影響を与えることがわかった。またシリーズ化や原作の映画化などで消費者に映画作品が認知されると興行収入につながりうることもわかった。これはSNSが得意とする分野であり、総じてSNSを用いた映画広告活動は有効だと考えられる。
    • ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)・Gacchi(映画SNS)・興行収入
  • Social Network Service (SNS),which has been popular among people, is utilized by corporations to marketing and by consumers to exchange information. This study targeted Movie industry, which spend so much money on advertising. The search on the relation of total sales of the movie which is one of the most important topics of value with other elements said that the amount of reviews, distributers and series is related with total sales of the movie. The clear relation of the amount of reviews with total sales of the movie was not revealed. But it was certain that the amount of reviews on SNS inspired customers on SNS. And when consumers acknowledged the movie by series and filmization, total sales of the movie tends to increase. It is what SNS is good at. Thus the advertisement of movies by SNS may be effective.
    • Social Network System(SNS)・Gacchi(one of SNS which is on movie)・Total sale of the movie

富本耀月,武内聡,川人英弘 「TripAdvisorにみられる京都市の旅館に関する書き込みの分析」(全文)

 Tomimoto. Kazuki,,Satoshi Takeuchi and Hidehiro Kawahito

  • An analysis of Customer Review about Ryokan in Kyoto Posted on TripAdvisor
  • インターネット上のクチコミサイトの普及で、旅行において多くの人は旅行先や宿泊先を選ぶ際、インターネット上のクチコミ情報を参考にして観光地や宿泊先を決定するようになった。消費者発信型メディアとしてTripAdvisorなどの旅行クチコミサイトには日夜、宿泊客から観光地や宿泊施設に対する感想や評価が投稿され続けており、これらの情報が多くの旅行者の選択に影響を与えている。本論文では、京都市の旅館について、宿泊客からTripAdvisorに書き込まれた情報を分析することで、どのようなサービスが宿泊客の満足度を高めるのかを研究した。今回は、特に情報不足でインターネット上のクチコミ情報を参考にしているであろう、外国人宿泊客と日本人観光客との比較をしながら分析した。その結果、京都らしさ、おもてなしの感じられる対応、京風の懐石料理を味わえる食事、など京都に来たことを実感できるようなサービスが提供されれば、クチコミサイトで高評価につながることがわかった。また、外国人宿泊客は様々なサービスをまんべんなく求めること、日本人宿泊客は旅館ごとの強みに魅力を感じるという差も見られた。
    • ソーシャルメディア、旅行、旅館、クチコミ、TripAdvisor、外国人観光客

"*Thanks to diffusion of word-of-mouth communication on the Internet, consumers utilize customer review sites, such as TripAdvisor, to choose sightseeing spots and accommodations. Impressions and evaluations are contributed to TripAdvisor as consumer sending media by visitors every day. Customer review could have an impact on visitors’ choice.In this essay, we focus on customer review about Japanese-style-hotel: Ryokan in Kyoto to clarify how service raises satisfaction of visitors. We conducted content analysis of customer review to Ryokan in Kyoto posted on TripAdvisor. Then evaluation of Ryokan was related to content of review. We also compared postings and evaluation by foreign and Japanese visitors. We found that Kyoto-way hospitality, Kaiseki-style simple course dinner, and service they can get feeling that they come to Kyoto improve evaluations to Ryokan for foreign visitors. Additionally a difference of preference between Japanese and foreigner was seen. Foreigner wants various services, but the Japanese have tendency to weigh the unique strong point of Ryokan.

岩瀬晃子,桑畑幸千生,堀江隆寛 「アプリダウンロードに影響を与える要因」(全文)

 Iwase, Akiko, Sachio Kuwahata, and Takahiro Horie

  • The factor of influence for application download
  • モバイルアプリケーションのダウンロードがデモグラフィック変数以外にどのような要因に影響されるのかということを調べるために、アプリケーションを利便・自己投資・社会ネットワーク・娯楽の4つのカテゴリーに分類した。そして、性格の違いによる要因・時間的要因・社会ネットワークの要因・情報受容性による要因のそれぞれがダウンロードに影響を与えるという仮説を設定した。重回帰分析の結果、情報受容性は娯楽アプリダウンロード数と正の相関関係があることがわかった。
    • 性格の5因子モデル,アプリダウンロード,カテゴリー,無料
  • We Categorized application to convenient application, self-investment application, amusement application and networking application to examine the factors which have an influence on the download of mobile application. And we built hypothesis that each factor of character, factor of time, factor of networking and factor of passiveness to information have an influence on application download. It turned out that passiveness to information is positively correlated to amusement application by multiple regression analysis
    • Five factors model, download of mobile application, category, free

10期生(2010-2012年在籍)からのoutput

10期生作成のホームページ

4年 卒論

小林拓矢 「マイナースポーツのメジャー化について」(全文)(データ)

 Takuya Kobayashi

  • How to Promote Minor Sports
  • マイナースポーツが競技者人口を増加させるにはどうすればよいのか。先行研究、事例研究を行った結果、人々に認識され、競技者が増加した状態がメジャー化した状態であると分かった。そこからどのように競技者を増加させるかを、6つの競技者特性と4つの種目特性を定め、分析した。結論として、人々に見られるスポーツは、実際に参加されることが多いと分かった。更に、安全性や必要経費、種目のルールの分かりやすさを、人々が求めていることが分かった。
    • 観戦意欲、参加意欲、スポーツ
  • What should a minor sport do for making it increase contestant population? As a result of performing a previous work and a case study, it has been recognized by people and the state where contestants increased in number understood that it was in the state made major. The six contestant characteristics and the four item characteristics were defined, and it was analyzed how a contestant would be made to increase from there. The sport seen by people was understood actually participating in many cases and in conclusion. Furthermore, it turned out that people are asking for the intelligibility of the rule of safety, necessary expenses.
    • Watching-a-game volition, participating volition, sport

川瀬 拓朗 「コーズ・リレーテッド・マーケティングに関する研究」(全文)(データ)

 Takuro Kawase

  • A study on Cause-Related Marketing
  • 本研究は、CSR活動の必要性が増している現在の社会で、広まってきているコーズ・リレーテッド・マーケティングの商品購買には、どのような要因が影響を与えているのかを明らかにしたものである。分析の結果、消費者特性では「協調志向」や「向社会的行動の経験の有無」が、商品特性では「消費コスト」や「寄付額の割合」、「コーズ先の知名度」がコーズ・リレーテッド・マーケティングの商品購買に影響を与えていることがわかった。
    • コーズ・リレーテッド・マーケティング、コーズ、協調志向、消費コスト
  • In recent years, CSR(Corporate Social Responsibility) activity especially, Cause-Related Marketing, is getting important. In this study, we try to clarify what factors affect the intention to buy Cause-Related Marketing products. As a result of the analysis, it was revealed that among consumer characteristics, ???cooperativeness??? and ???mutual aid??? have positive correlation with the intention. And, among product characteristics, ???fraction of donations??? and ???awareness of the cause??? has positive and price has negative correlation with the purchase intention to buy Cause-Related Marketing products.
    • Cause-Related Marketing, cause, cooperativeness, price

伊藤 貴裕 「動画視聴時の満足度に関する研究」(全文)(データ)

 Takahiro Ito

  • A Study On Watching Movies on the Internet
  • 近年、動画共有サイトは急激に成長してきている。またブログやSNSにおいて埋め込み形式で動画が利用されることもあり、webサイトのパーツとしても、動画の重要性は益々上昇してきていると言えよう。本稿では、動画視聴後の視聴者の満足度が、広告の挿入やGUIの利用といった外部要因によってどの様な変化を見せるかを重回帰分析によって考察した。その結果、広告の挿入が視聴者の満足度を著しく減少させることが判明した。
    • 動画共有サイト、Youtube、知覚品質、満足度、広告、GUI
  • These days, web services that enable us to sharing movies are becoming more popular. In addition, more and more people use embedded type movies in their blogs and SNS. Therefore, movies are getting an important feature on web pages. However, sometimes it takes long time to start movies on the Internet, that lead dissatisfaction to movie or the Internet site. This is research on how user窶冱 satisfaction in watching movies affected, with or without GUI while loading movies and advertisement during movie watching. Questionnaire survey revealed that inserting advertisement negatively affect user satisfaction.
    • Movie-sharing web service, Youtube, perceived quality, satisfaction, advertisement, GUI

富澤司 「ブログ炎上についての分析」(全文)(データ)

 Tsukasa Tomizawa

  • Analysis of the flames Blog
  • インターネット上で、誰もが発信可能な「ブログ」の普及により、「ブログの炎上」が起きるようになった。炎上とは、ブログにおける記事に対して、読者から多くの批判的なコメントが集中し、それが過激化する状態である。本研究では、ブログの炎上がどうして起きるのか、訪問者が炎上に対してどのように思っているかを明らかにした。炎上についてのは、炎上許容度と定義した。炎上許容度と、炎上したブログの著者評価、性格において仮説と、シナリオ法によるブログを作り、どのタイプのブログが炎上しやすいかを検証した。その結果、インターネットについてより深い理解をしている人ほど炎上について許容し、炎上したブログは早期に謝罪をすべきとの結果が出ました。
    • 炎上、インターネット依存、ブログ
  • On the Internet, the spread of the "blog" can be outgoing, nobody is "burning of the blog" is now happening. And burst into flames, is a state in which an article in blog, many critical comments from readers is concentrated, it is violent. In this study, I made it clear why the blog or burning occurs, visitors against flames or how you think. For burning is defined as the tolerance of flames. We have evaluation and verification of the blog author tolerance and burst into flames, went up in flames, and to create a blog hypothesis, by scenario method in personality, what type of blog tends to burst into flames. As a result, the results allowed for the flames about a person with a deeper understanding of the Internet, blogs that went up in flames is that they should offer an apology came early.
    • Flaming,Internet dependence,blog

陳 季いく 「なぜ携帯SNSゲームに課金をするのか」(全文)(データ)

 Jiyu Chen

  • A Study on Mobile SNS Game Consumption
  • 近年、携帯SNSゲームが多くの人々に認識され、さらに広い年齢層の人々に遊ばれるようになった。その中でも、課金者といった携帯SNSゲームに直接お金を投じて、楽しむ人々もかなり増えてきた。彼らはなぜ課金をしたのか、さらに、ゲーム内で再課金をするのか、その原因を探ることが本論文の目的である。本論文では消費者が有料利用と再度有料利用を行わせる要因を見つけ出すために、内的要因、つまり消費者特性、そして、外的要因、つまり製品特性をそれぞれ仮説として立ち、分析を行った。結果として、内的要因の場合、設定した自尊心因子は課金量と再課金意欲に正の相関が見られた。外的要因の場合、娯楽性因子が最も重要であることが確認された。その結果に基づき、新しいゲームコンテンツのあり方の提案を行った。
    • 携帯SNSゲーム、課金、CM影響力、自己呈示
  • In recent years, mobile SNS games recognized by many people and its user expand to wide age group. However, paid-game users are still limited. The purpose of this paper it to explore answers to the following research questions; 1) Why they spend money to mobile SNS game? And 2) Why they spend money to specific games. Based on siterature survey and case studies, we identified the internal factors and the external factors tha will determine mobile SNS games. Through questionnaire survey, we found that the pride factor had a strong positive correlation to paid users and will-pay users on the internal factors. And on the external factors, the entertainment factor showss a most strongest effect to will-pay users. According to the result, we will propose some new game contents for the future bussiness.
    • Mobile SNS game,paid for game,commercial influence,self-exposition

鴨田 真光 「スタジアムにおけるグッズ購買意向についての研究」(全文)(データ)

 Masahiko Kamoda

  • Why People Buy License Goods in Sports Stadium?
  • 本論文は消費者がサッカーや野球等のスポーツをスタジアムで観戦した際、どのような動機を持ってグッズを購買しているのかを、消費者特性、外的要因の二つの観点から研究を行ったものである。グッズ購買意向に影響を与える要因として、消費者特性については「ミーハー度」「自己顕示欲求」「ストレス発散欲求」「交流欲求」「ファン継続意向」、外的要因については「ショップの快適さ」「スタジアムの臨場感」「魅力的な選手の存在」「スタジアムのアクセス」に注目し、仮設を設定した。大学生を中心にアンケ?ト調査を行い、分析を行った結果、消費者特性については「ストレス発散欲求」「ファン継続意向」、外的要因については「ショップの快適さ」「スタジアムの臨場感」「魅力的な選手の存在」が採択された。特に「魅力的な選手の存在」が強い相関を持つことが分かった。
  • This article is about the study of the intension for buying license goods in a sport stadium. I proposed the hypotheses focusing on analyzing, know current topics, self-assertiveness, intension to work off frustration, intension to communicate, intension to be enthusiast, amenity of shops, ambiance of stadium, existence of famous player, bad access for stadium. After that, I deducted a questionnaire survey. In the result, hypotheses for the intension to work off frustration, intension to be enthusiast, amenity of shops, ambiance of stadium, existence of famous player were adopted. Hypotheses for knowing current topics, self-assertiveness, intension to communicate, bad access for stadium were rejected. As a result I found that the existence of famous player have strong effect for Intension to buy license goods.
    • Intension to buy license goods, know current topics, self-assertiveness, intension to work off frustration, intension to communicate, intension to be enthusiast, amenity of shops, ambiance of stadium, existence of famous player, bad access for stadium

小野真利 「フィットネスクラブの入会と継続に関する研究」(全文)(データ)

 Masatoshi Ono

  • A study on Determiners of Joining and Continuing A Fitness Club
  • 本研究ではフィットネスクラブの会員、消費者の入会経験、入会継続に関する研究を行った。消費者特性と入会経験、入会継続経験に関する仮説、店舗特性と来店意図に関する仮説設定を行い検定を行った。その結果、入会経験に結びつく消費者特性はアスリート志向であり、入会継続経験に結びつく消費者特性は自己実現志向とアスリート志向である。店舗特性では従業員の関与度、レジャー設備の充実性、会員の親和性が来店意図に結びつくことがわかった。
    • 親和性、入会継続、自己実現志向、アスリート志向
  • This is research on relationships for entering fitness club and continuing entering one and consumer characteristics, for coming to fitness club and store characteristics. I set up hypothesis of three relationships. The test of hypothesis showed that there is positive correlation between high athlete-oriented and entering fitness club., and that there is positive correlation between athlete-oriented, wanting self-fulfillment and continuing entering fitness club. About the characteristics, there is positive correlation between coming to the fitness club and offering good service, havig leisure facilities, having affinities of memberships.
    • affinity, continuing entering , self-fulfillment, athlete-oriented

堤佑城 「自然災害時における消費者心理の分析とマーケティング手法の提案」(全文)(データ)

 Yuki Tsutsumi

  • An Analysis of Indirect Supportive Consumption and Voluntarily Refrain from Consumption After Natural Disaster
  • 本研究は自然災害の一例である東日本大震災を題材に、消費者特性と商品特性の2つの視点から自然災害を経験した消費者はどのように行動するのか、企業が行うべき適切な商品展開とは何かを明らかにすることを目的としたものである。被災後の消費者の行動を分類し、その中から直接的応援消費と消費自粛に注目し仮説を立て検証を行った。アンケートによる仮説検定の結果、災害風評影響度、感受性、被災状況知識量、学生であること、関東に居住していることが直接的応援消費を、情報受容性が消費自粛を、消費自粛は適当自粛期間を促進させることが示された。また、災害関連商品について消費者は「価格」「環境配慮広告」「被災地支援広告」の順で重視している事が明らかになった。
    • 自然災害、直接的応援消費、消費自粛、適当自粛期間
  • The Great East Japan Earthquake affected consumer opinion and behavior. This study investigates the determiners of indirect supportive consumption and voluntarily refrain from consumption. Developed hypotheses are empirically tested. Among consumer characteristics, reputational impact of disaster, sensitivity, the amount of knowledge on disaster, being a student, and living in Kanto, have positive correlation with indirect supportive consumption; information acceptability has positive correlation with refrain from consumption; and refrain from consumption has positive correlation with appropriate self-restraint period. We also examined determiners of emergency products purchase intention. We found that price, environmental friendliness, and donation to disaster stricken area affect purchase intention.. Based on our findings, managerial implication is discussed.
    • natural disaster, indirect support consumption, voluntarily refrain from consumption, appropriate self-restraint period

3年夏休み(合宿)

3年 グループ研究報告書

  統一テーマ:Social Media 震災などの影響で授業スケジュールが変更となったため、全員で1年かけて1つの研究を行った。

伊藤貴祐,小野真利,鴨田真光,川瀬拓朗,小林拓矢,堤佑城,陳季イク,富沢司,呂ジョンミン 「twitterにおける影響力の分析」(全文)

 Takahiro Ito, Masatoshi Ono,Masahiko Kamoda,Takuro Kawase,Takuya Kobayashi,Yuki Tsutsumi,Chen Jiyu,Tsukasa Tsukasa,Yeo Jungmin

   Analysis of Influence in twitter
  • 本研究では、twitterをどのように使用すれば、消費者の目を集められるかを考える。人々に影響を与えるツイートは多くRT(リツイート)されると考え、ツイートやアカウントのプロフィールにおいてどういった性質がRTの要因となるのかを検証した。情報の信頼性の観点や、社会ネットワーク特性をふまえた仮設を立て分析を行ったが、「ツイートにURLが含まれていることと被RT数には負の相関がある」という結果しか得られなかった。次にツイートの内容に着目し、テキストマイニングの手法を用いて分析を行ったところ、文字数の多さや、アニメのようなネットとの親和性の高い話題が多くRTされる傾向にあることがわかった。またツイートに面白さを加えることによりRT欲をかりたてることがわかった。
    • RT(リツイート)・テキストマイニング・文字数・アニメ・面白さ
  • Tweets that have the power of influence are generally retweeted by other users. This paper developed an approach to determine features of tweets, accounts and profiles that frequently retweeted tweets have to find out efficient usage of Twitter for the purpose of attracting attention of potential consumers which are the users of the site. Unlike expectation, the result of analysis showed ???tweets with links??? and ???the number of retweets??? have low correlation. Furthermore, by applying text mining technique, the authors extracted ???number of words in each tweet??? and ???familiar topics??? have high tendency to be retweeted. By adding fun to tweet, we want to ReTweet further.
    • ReTweet, Text mining technique, number of words, familiar topic,fun

9期生(2010-2011年度在籍)からのoutput

4年 卒論

矢島淳太郎 「SNS時代の自己開示と信頼性」(全文)(データ)

 Juntaro Yajima A Study on Self-disclosure and Trust on SNS

  • 本研究は、SNSが普及した現代において、個人がSNS上で情報開示を行う要因とサイトを信頼する上で必要となるサイト特性の明らかにしたものである。SNS上の個人が情報を発信する行動を自己開示と情報発信意図に分類した上で、仮説を立て検証を行った。その結果、「社交性」が情報発信意図を促進させることが分かった。また、サイト特性がサイトへの信頼にどのような影響を与えるかを調査した。その結果、「身分の保証」「相互承認」「実社会的関係性」「実名開示義務」がサイトへの信頼を向上させることが明らかになった。
    • SNS、自己開示、情報発信意図,信頼性
  • In this article, factors of private-information-disclosure and how to be trusted on SNS sites are investigated.

To research factors of private-information-disclosure of SNS users, I classified user actions of sending information into self-disclosure of themselves and the intention to send information, and proposed hypothesis on their determiners. Through questionnaire survey, we found, consumers’ "sociality" promotes intention of sending information. We also found that, "a security of user status", "mutual recognition among users", "actual world relationship", and "duty of real name disclosing" promotes trust to SNS sites.

    • SNS, self-indication, the intention of sending information, trust

渡辺 徹也 「スポーツ選手に対するロイヤルティに関する研究」(全文)(データ)

 Tetsuya Watanabe A Study on Loyalty to Sports Players

  • これまでのプロスポーツに関する研究は、チーム・ロイヤルティに注目したものが多かった。しかしチームに対してだけではなく、選手個人に対してもロイヤルティがあると考えた。そこでそのような消費者のロイヤルティを「選手ロイヤルティ」と名付け、それがどのような要素で構成されるのかについて検証した。「選手ロイヤルティ」に影響を与える選手特性とファン特性の二側面から調査をした結果、「外見的魅力」「内面的魅力」「実績」「技術」の選手特性が、「感情移入」「親近感」「ポジティブ思考」「尊敬・あこがれ」のファン特性が選手ロイヤルティに影響を与えていることが分かった。その結果に基づき、球団のイベントや選手のコミュニケーションの態度について提案を行った。
    • プロスポーツ 日本プロ野球 選手ロイヤルティ
  • Looking back on the past study of the sport-marketing, there are many one that focuses on the “Team Loyalty.” However I think that there is not only the loyalty for the Team, but also loyalty for the player. So I have named the concept “Player’s Loyalty” and proposed hypotheses what elements affect the “Player’s Loyalty”. Hypotheses were tested by questionnaire survey, in the result of the verifying by the two aspect that are “player’s characteristics” and “audience’s characteristics” that exert influence for the “Player’s loyalty”, “fascination for the exterior” ”fascination for the colors”, “record”,” technique”,” catharsis”,” friendliness”,” positive thinker”, “respect” have an impact for the “Player’s Loyalty.” Base on these results, I suggested with the event by the baseball team putting on and attitude of the players.
    • Professional sports, Nippon Professional Baseball, Player窶冱 Loyalty

河村 茂樹 「ソーシャルメディアの登場が新卒採用市場に与える影響」(全文)(データ)

 Shigeki Kawamura The Influence of Social Media on Graduate Recruitment Markets

  • 昨今、Facebook、twitter、mixiをはじめとするソーシャルメディアが次々と登場してきたことによって、日本の新卒採用は大きな転換期を迎えている。2011年は「ソー活(ソーシャル就職活動)元年」と言われ、今後ますますソーシャルメディアを利用した就職活動が活発化していくことが予想されている。本稿では、「学生の就業動機と就職活動におけるインターネットサイトの活用度」、「企業情報探索手段と選考志望度」、「クチコミ情報の種類とクチコミ情報発信動機」の3項目の規定要因について仮説を設定し、アンケート調査によって仮説を検定した。その結果、学生の対人志向度と匿名掲示板活用度には正の相関がある、クチコミや対人コミュニケーションが選考志望度を高めること、学生は自己効力感から正しい情報を発信することがわかった。
    • ソーシャルメディア、ミスマッチ、就業動機、クチコミ、重回帰分析
  • In the rise of various social networking services such as Facebook, twitter and mixi in the recent years, we could say that graduate recruitment of Japan is coming to a big turning point. 2011 is said to be the birth year of Social Media Recruitment, and it is expected that in the coming years, such recruitment will be more active. In this thesis, I proposed hyoposeses on determiners of "students' employment incentive and the utilization of websites", "means of searching for company information and students' objective" and "types of word-of-mouth information and the intention of spreading it". Through questionnaire survey, We found that: (1) sociotropy has positive and significant effect to anonymous bulletin boards usage, (2) word-of-mouth information and interpersonal communication positively affect intention to apply firms, and (3) sense-of-efficacy has positive impact to spread correct information..
    • social media, miss matching, the motives of starting work, word-of-mouth, multiple regression analysis

延島 桂子 「猫カフェについての研究〜ペットビジネスにおける新しいサービス部門〜」(全文)(データ)

 Keiko Nobushima A study on Cat cafe〜The new service agency in pet business〜

  • 本研究ではペット関連サービスとして猫カフェを題材にし、消費者特性と猫カフェの店舗特性の2つの視点から利用者は猫カフェに何を求めているのか、未利用者はどのような要素が理由で利用に至っていないのか仮説を設定した。アンケートによる仮説検定の結果、猫カフェへの来店意図に結びつく消費者の特性は、動物愛護意識の高さ、猫関与度の高さ、エンターテイメント需要が高い事が明らかとなった。店舗特性について消費者は「くつろぎ易さ」「動物を介した学習可能」の順で重視している事が明らかになった。
    • 動物愛護意識、エンターテイメント需要度、くつろぎ易さ重視の店舗
  • This is research on the pet business dealing with a cat cafe. From two viewpoints, consumer characteristics and the store characteristic of a cat cafe, the unused person investigated what kind of element has not resulted in use for the reason for what the user is asking the cat cafe.The test of hypothesis showed that animal protection consciousness, involvement to cat, entertainment seekness a non-common experience which comes into contact with various cats were connected with the coming-to-the-store intention to a cat cafe.About the store characteristic, it became clear that consumers are thinking as important in the order of "it can relax" and "study being made about an animal."
    • Animal protection consciousness, The degree of entertainment demand, It can relax in a cat café

松田祐太 「代表戦スポーツイベント観戦動機に関する研究」(全文)

 Yuta Matsuda Why People Support Japanese National Football Team?

  • 本論文は人々が各スポーツの代表戦においてどのような動機を持って観戦を行っているのかを様々な視点から研究を行ったものである。観戦意向に与える要因として「観戦能力」、「プレーへの興味」、「選手へのロイヤリティ」、「期待の一致」、「社会的交流意欲」、「ミーハー意欲」、「感動の共有欲求」、「家族との交流欲求」、「満足度欲求」に注目して仮説を設定した。アンケート調査を行い、実証した結果「期待の一致」のみが全体では採択され、他の仮説は棄却された結果となった。観戦能力の上位、下位に関しては結論として、観戦能力の低い人の方がより「プレーへの興味」を持ち、観戦能力の高い人の方がより「期待への一致」、いわゆる代表選手が出す結果に対してシビアな見解を持っていることが分かった。
    • 観戦意向、観戦能力、プレーへの興味、選手へのロイヤリティ、期待の一致、社会的交流意欲、ミーハー意欲、感動の共有欲求、家族との交流欲求、満足度欲求
  • This article is about the study of the intension of people for the international competitions of sports. I made the hypothesizes focusing on analyzing, interest for skill, loyalty, results, intension to communicate, know current topics, share the impression, time with family and have fun as factors which have an effect on Intension to watch games. After that, I had people answer the questionnaire. In the result, one of the hypotheses, which is the intension for results, was adopted and the others were all rejected in the whole. As a result I found that the people who don窶冲 have much ability of that had 窶亙nterest in the skill窶?, on the other hand people who have that ability care the performance of the team.
    • Intension to watch games, analyzing, interest for skill, loyalty, results, intension to communicate, know current topics, share the impression, time with family and have fun

森 幸介 「プロ野球球団を保有する企業に対する消費者の態度形成についての研究」(全文)(データ)

 Kosuke Mori Does Owing Professional Baseball Team Improve Corporate Image?

  • 昨年、プロ野球界において、横浜ベイスターズの親会社であるTBSが経営赤字のため球団の売却を検討しているというニュースが話題となった。そこで今回、プロ野球の球団を保有するということが果たして消費者にどのようなイメージを与えるのかということを検証すべく、調査を行った。結果、親会社が球団保有することで消費者の親和性、信頼性を高めるためには、「知覚の適合性」と、「補強の積極性」を高めることが重要だということが明らかとなった。よって企業はプロ野球への参入を図る場合、それ以前に消費者から「ふさわしい企業である」と思わせるほどの信頼を獲得しておく必要があり、参入後は球団を強くするため積極的な戦力補強を行うことが望まれる。
    • 親和性、信頼性、知覚の適合性、補強の積極性
  • Last year, we had a big news "TBS would sell its baseball team ; Yokohama Baystars" , because of financial difficulties. So, I investigated what would consumer feel or think when Company had a professional baseball team. As a result, in order to get affinity and credibility above consumer, companies who have a professional baseball team have to enhance "Adaptability of perception" and "Aggressiveness of the reinforcement". Therefore, when the company plans an entry to professional baseball, it is necessary to get consumers' confidence before it, and after entry, it is desirable that an aggressive force reinforces it to make a baseball team strong.
    • Affinity, Credibility, Adaptability of perception, Aggressiveness of the reinforcement

榊 卓人 「価格差別戦略が内的参照価格に与える影響について」(全文)

 Takuto Sakaki The Effect of Price Discrimination Strategy to Internal Reference Price

  • 消費者により多くのものをより多くの金額で購買してもらうために企業は価格差別戦略を行う。それは、さまざまな消費者能力テストによって、消費者が高くても買うのか、安くないと買わないのか判別することである。本論文では価格差別戦略が内的参照価格に及ぼす影響を探った。その結果、おまけの希少性は内的参照価格を上昇させるが転売可能性とコレクション性は影響を与えないこと、価格ゲインよりも価格ロスに消費者が敏感であることが判明した。
    • 価格差別  内的参照価格 ポイントカード
  • Firms conduct price discrimination strategy, to promite consumers purchase more. Firms are distinguished who buy at high price or not. This study examines an effect of the price discrimination strategy to internal reference Price. As a result, we found that a rarity of a premium rises the inner reference but resalablity and collecting don窶冲, and consumers are sensitive to not price gain but loss
    • Price discrimination strategy ,Internal reference Price , Point card

島川桂太朗 「プライベートブランド菓子の購買意図の規定要因」(全文)

 Keitaro Shimakawa What are Determiners of Purchase Intention of Store Brand Confectionary?

  • ベートブランドは家電製品や日用品なども扱っているという事実もあり、これらは最も売上を伸ばしている一般食料品類とは消費者の購買意図は異なると考えられる。つまり、現在日本で成長を続けているプライベートブランドを展開している各社にとっては有意でない可能性があると思われる。そこで、プライベートブランドの商材の中でも菓子に限定し、かつ、日本国内に限定した場合の消費者行動ではどのような変化が起きるのか、という事をテーマとし、この論文は執筆された。加えて、近年プライベートブランドの商品でよく見られる製造元の記載「ダブルチョップ」が購買意図形成に寄与するかどうかについても分析されている。本研究では、主にKlaus(2006)で述べられている因子に加え、製造元記載についてどう思うかなどの一般消費者へのアンケートを作成・実施し、データを収集・分析した。また、価格、品質、小売店の知名度の順で消費者は重視するという点についてはコンジョイント分析により結果を導いている。これら分析から導きだされた結果として、製造元を記載する事で逆に購買意図形成の阻害になりうる事が判明し、コンジョイント分析の結果では品質、価格の順に消費者は重視するという事が判明した。
    • ダブルチョップ 消費者選好要素の違い
  • According to Klaus (2006), when consumers choose store brands, they attach importance toquality, price, and store name. However, his study was conducted to non-Japaneseconsumers. And, his research was on store brands in general and neglected differencesamong product categories. To overcome these limitaitons, I focused store brand inconfectionary category in Japan. In addition, I also take into account relatively newphenomena, double chop: indicate manufactures name on PBs. To verify this thesis, I madea questionnaire from factors what used in Klaus (2006) and double chop question. Andanalysis was done by the questionnaire. In addition, what Klaus (2006) said consumerschoose Store Branded merchandise in order of Quality, Price, Store name was confirmed onconjoint study. The result of this, Japanese choose Store Branded sweets on Store nameonly. But, according to conjoint study, consumer prefers in order of Quality, Price.
    • double chop, differences of customer preference

横山開己 「生命保険のTVCM研究 〜企業ブランドへ影響を与えるTVCMとは〜

(全文)"

 Hiraki Yokoyama A study on Effect of TV CF on Corporate Image to Life Insurance Companies

  • 誰もが一度は目にしたことのある生命保険TVCM。しかし、一括りにTVCMとは言っても各社は生命保険の販売促進のために様々なアプローチ手法を用いている。このように数多く存在する生命保険TVCMのコーポレートブランドへの効果を調査するために、TVCMの特性を分類し各企業の「ブランド・ロイヤリティ」、「知覚品質」、「ブランド・イメージ」への影響を測ることを目的として仮説設定を行った。分析の結果、3社共通して自己関連度がブランド・ロイヤリティに、親しみ度がコーポレートブランドに、情報提供力がブランド・イメージにそれぞれ正の影響を与えていることがわかった。
    • 生命保険TVCM、ブランド・エクイティ、コーポレートブランド
  • Everyone watch TV CF of life insurance companies. Their employ different copy strategies: some appeals price and function of their insurance, and others appeal mood .The purpose of this article is investigating the effect of TV CF to the corporate brand in life insurance industry. I propose hypothesizes on determiners of companies','Brand loyalty,'Perceived quality,' and 'Brand image'. In the result of the analysis, Among three companies,'Self relevance' has the positive affects to 'Brand loyalty','Familiarity' has the positive affects to 'Perceived quality', and 'Ability to provide information'.
    • the commercial on TV in life insurance, the brand equity, the corporate brand

齋藤 芳充 「動画共有サービスにおける視聴数に関する研究」(全文)(データ)

 Yoshimitsu Saito A Study on Determiners of Viewing on Youtube.

  • 本研究は、近年社会インフラとまで呼ばれる程の成長を見せている動画共有サービスについて、より多くの視聴数を得ている動画について調査・分析し、それらの特徴から再生回数を増加させる方法を探ることが目的である。視聴数・満足度を増加させる要因を探るべく、再生回数・評価・SNSでの共有数の観点から仮説を設定し分析を行った。その結果、アップロード初期にはSNSで共有されやすく、その後は関連動画として人気動画に紹介されやすいような動画となるような工夫が再生回数を増加させることがわかった。一方で、高画質動画やユーザーからの高い評価は必ずしも再生回数につながるわけではないという結果が得られた。
    • 動画共有サービス、Youtube、ソーシャルメディア、クロスメディア
  • In recent years, Video sharing service have grown enough as be referred to ???the infrastructure??? in recent years. This study investigates determiners of video viewing on Youtube.com. We proposed hypotheses that the number of shares on SNS, evaluation of movies, and the number of views increase viewing. We crawled information from Youtube.com to test proposed hypotheses. We found the number of sharing on SNS will be lead to increasing the number of views of the movie on initial upload. And then, that is introduced into such a popular movie-related videos will be increasing the number of video views. On the other hand, quality of video: resolution and rating from users do not necessarily lead to views.
    • Video-Sharing, Youtube, Socialmedia, Crossmedia

3年後半    個人/グループ研究報告書

島川桂太朗、矢島淳太郎 「企業におけるTwitter利用の効果向上のために」(全文)(データ)

 Keitaro,Shimakawa and Juntaro Yajima "What important is when company use Twitter"

  • 近年、顧客との関係維持を目的とした関係性マーケティングの実務上の限界が指摘される中で、Twitterを用いて消費者とコミュニケーションをとる企業がよく見られる様になった。事例研究により、Twitterでは、企業と消費者のコミュニケーションが双方向に行われているケースが多数見られ、有効な関係性マーケティングが実現されている可能性があることがわかった。そこでこの論文では、Twitterが関係性マーケティングを構築する上で有効な手段だと考え、フォロワー数を増加させるための要素と、顧客からの発言に返信を行う際、何に注意すれば信頼性を形成できるのか調べている。その結果、フォロワー数を増加させるためには、フォロー仕返すこと、顧客とコミュニケーションを行う事が重要である事が分かり、信頼性の形成のためにはより充実した返信を行う事、返信に対して親密さを込めることが重要である事が分かった。
  • These days, relationship marketing is said that it has problems when companies want to get more customers, because they don窶冲 communicate but just say or tell. But, on Twitter, almost of all companies communicate with customer each other. We consider this phenomenon lead to make real, and effective relationship marketing. So, we research how to use Twitter on business by two sights; how to increase Follower and how to make credibility on communications with customers. As a result of this research, we get conclusions ; how to get Followers is that companies follow customers each other and communicate with them, and how to make credibility on communicate with customer is companies reply needs satisfactory and friendly.
    • follow each other, communicate with customers, good reply, friendly,

横山 開己 河村茂樹 松田祐太 「インターネットと友人からのクチコミ影響とその比較」(全文)(データ)

 Hiraki yokoyama, Shigeki Kawamura and Yuta Matsuda "The effect of the word of mouth on the internet and face to face, and the comparison of them"

  • 本論文はインターネット、友人からクチコミの双方がどのように消費者に作用するのかをラーメンや飲食の観点から研究行ったものである。アンケート調査を行い、来店意向に関して調査したところ、インターネット、友人からの双方においても同等の結果で仮説が採択されたが、後者の「内装」のみ棄却される結果となった。また他社からのクチコミによる影響は消費者の「情報探索」行動に作用し、「情報発信」「オピニオンリーダー度」「リピーター度」には作用しないことが分かった。
  • This article shows the study how the word of mouth on the internet and face to face have an effect on the consumer in terms of the noodle and food. We took questionnaire to some people and searched the intension of going the shop. We found that most of all the hypothesis were adopted but just the interior design in speaking word of mouth was rejected. The effect from the word of mouth reacts just searching information. Sending the information, the degree of opinion leader and the degree of consumer窶冱 repeating don窶冲 actually have effect from the word of mouth.
    • Word of mouth on the internet and speaking, Sending the information, the degree of opinion leader and the degree of consumer窶冱 repeating, the effect from the word of mouth

斎藤芳充,榊卓人 「なぜ誕生日プレゼントを贈るのか?」(全文)(データ)

 Yoshimitu Saito,Takuto Sakaki "Why we give a birthday gift?"

  • 近年の不況の影響を受け、ギフト市場は縮小傾向にある。しかし、カジュアルギフト市場は成長を続けている。実態調査では主に若者がカジュアルギフトのやりとりを多く行っているので、本研究では大学生における誕生日プレゼントの意思決定について研究を行った。その結果、誕生日プレゼント贈答には親密度、依存度といった相手との関係性や、互酬性に対する個人の考え方が影響することが分かった。
    • 親密度、互酬性
  • Under the influenc3e of a recent depression, the gift market tends to shrink. However, the casual gift market keeps expanding. A research on actual conditions says that young often gives casual gift each other, so we pay attentions this tendency and decide a topic for study. As a result, we discover that relation to recipient such as friendship and dependence and an individual attitude to reciprocity influence in the birthday present exchange gifts.
    • A degree of friendship, reciprocity

延島桂子 「10代の購買行動に影響を及ぼすもの」(全文)(データ)

 Keiko Nobushima "A Study on Determiners of Teenagers’ Purchase Behavior"

  • 現代の消費減少により企業はC2層をターゲットとした商品にも着手している。

お菓子を題材にし、10代の消費者の購買行動に影響を与えるものは何か調べた。中高生にアンケートを実施し、検定結果から店頭POP設置が10代の購買行動に影響し、広告マスコットやおまけなどのユニークキャンペーンが直接購買意図に繋がる事は考えにくいが、同世代のみならず親など年齢層の違う相手にも口コミを広める可能性がある事が明らかになった。

    • 広告マスコット影響、ユニークキャンペーン効果、バンドワゴン効果、口コミ情報発信
  • The enterprise has started the commodity that makes the C2 a target because of a consumption decrease. I executed questionnaire to the junior high school student and the high school student. From the authorization result, it has been understood that there is a possibility of making word of mouth known to the friend and parents though shop POP influences the purchasing and an advertising mascot and a unique campaign do not influence the intention to buy.
    • commersial mascot influence, effect of unique campaign, Band wagon effect, Word of mouth information sending

森 幸介, 渡辺 徹也 「プロ野球テレビ中継の視聴規定要因」(全文)(データ)

 Kousuke Mori and Tetsuya Watanabe Why People Watch Professional Baseball on TV? - The Factors of Watching Professional Baseball's Live Broadcasting.

  • 今日、プロ野球地上波中継において視聴率が低迷しているが、その要因の一つとして、地上波よりBS・CS放送での視聴を選択している視聴者が近年増加していることが挙げられる。今回我々はプロ野球テレビ中継の視聴者に焦点をあて、そもそもどのような視聴者がプロ野球中継を視聴しているのか、視聴者はプロ野球中継に何を求めているのか、ということを検証するため、視聴者特性と番組特性の二側面から調査を行った。結果、プロ野球を視聴する人は「チーム・ロイヤルティ」因子、「美的」因子、「エンタテインメント」因子が強い人が多く、また番組特性からは「中継時間」が最も重視され、「中継試合数」についてはそれほど重視されていないということがわかった。このことからテレビ局は、「中継試合数」を増やすというよりは、回数の少ない中継の試合を極力試合の最後まで中継し、またあまりプロ野球になじみがない視聴者を巻き込む番組放送を行うことによって、BS・CSへの移行を阻止することおよび視聴者流出を補うことができる。
    • プロ野球地上波中継 視聴率 視聴意図
  • Today, the TV live broadcasting of the Japanese Professional Baseball's audience rates are hovering near the bottom. For one cause of weak, there are increment of viewing audience that choose looking and listening with the broadcasting satellite or the CS broadcasts without the terrestrial broadcasting. Therefore, we focus on the audience of it, and in order to examine what the demographic of audience looks the live broadcasting, what things the audience want to for live broadcasting, we investigated the audiences property and broadcasting property. The result of survey, we find that there are many audiences who "entertainment factor???, ???aesthetic factor" and "team-loyalty" are high level. Also in the broadcasting property we find that audiences most emphasize "broadcasting time frame", and not emphasize "number of broadcasting." Accordingly, the TV station makes an effort that more of broadcasts a match at little number of times till the last as much as possible than roll up the number of broadcasting. And hold back transferring for BS or CS and make up for fluxion of the audience by the broadcasting showing involve foreign audience.
    • TV live broadcasting, Japanese Professional Baseball (NPB), audience rates, audience窶冱 disposition

3年夏休み(合宿)

3年前半 グループ研究報告書  統一テーマ:消費者の創造性

木原裕太,渡辺徹也,延島桂子 「消費者によるCF投稿の規定要因」(全文)(データ)

 Yuta Kihara, Tetsuya Watanabe and Keiko Nobushima , Why Users Create a Commercial?

  • 消費者創造の中でも映像投稿型サイトは現在世界的広がりを見せている。その中でも私達は消費者の収益に繋がるCM制作投稿サイトに注目した。消費者がCM動画を制作しサイトへ投稿する投稿意図に影響を及ぼす要因が何かを調査する事が研究の目的である。日本ではCM制作投稿サイトの存在が一般消費者に浸透しているとは言えないという事実から、CM動画を投稿する消費者の特性とサイト側のコミュニティ特性に分類し仮説を設定し、アンケート調査を実施した。アンケート回答からCM投稿意図へと繋がる因子を分析した結果、消費者特性からは自己顕示欲度、オピニオンリーダー度、コミュニティ特性からは賞金額、依頼企業知名度、投稿作品採用度がCM投稿意図に影響を及ぼす事が導き出された。
    • CM動画投稿意図、動画制作力、オピニオンリーダー度
  • The video contribution web site窶俳ne of consumer creation窶罵ike "Youtube" are now spreading on a global scale. In Europe and North America, there are many cases of success like its consumer selves creat goods and service, on the other hand, in Japan there is a few succeeded cases except for "Nico-Nico Movie". In this research we focused on the "Commercial Message Contribution Site" which consumer selves produce corporate commercial message videos. To make a hypothesis we classified consumer characteristic and web site characteristic, and to verify what the factors affect for the contribution purpose we have a questionnaire. As a result, self-betrayal factor and opinion leader factor in the consumer characteristic, reward factor, publicity factor and adoption for TV factor in the site characteristic are affected for the contribution purpose.
    • CM contribution intention, animation production power, and opinion leader degree

河村茂樹,齋藤芳充,島川桂太朗 「アイデア投稿有料サイトから考える消費者製品開発」(全文)

 Shigeki. Kawamura,,Yoshimitsu Saito, and Keitaro Shimakawa , A Case Study of ???Quirky???: A Product Development Website Charging to Post a Product Idea Improve Quality of Idea?

  • 近年、消費者参加型の製品開発が活発になりつつあり、アイデア投稿サイトである”Dell Ideastorm”などから生まれた製品が市場に流通し始めている。一般的に、それらのサイトではアイデア投稿は無償である。しかし一方で、消費者参加製品開発サイト”Quirky”はアイデア投稿に費用が発生し、投稿後製品になった商品の売上を投稿者と開発に参加した一般消費者に利益を還元するという他サイトにはないシステムを持つ投稿サイトである。この論文では”Quirky”の特性から仮説を設定し、検定した。その結果として、コメント数と売上に相関は見られなかったが、アイデア投稿に費用を課すことで消費者投稿サイトの新たな管理、運営方法を挙げることができ、これに基づいて消費者投稿サイトについての考察を述べている。
    • アイデア投稿料、参加者への利益還元
  • Thesedays, customer participation on product developing has been active. ???Ideastorm???, managed by Dell is an example of this and pushes some products developed by consumers into market. Generally, we can post our ideas to the sites free of charge. But, ???Quirky??? is not the case. We must expense some money if post ideas to Quirky. And, this site gives profit got from its products to the consumers. Therefore, the correlation was not seen in the number of the comment and sales, but this article focused on ???Quirky??? characteristic and hypotheses were developed and tested. As a result of these, we get a new method of managing customer participation on product developing. At the last of article, we provide opinions about customer participation on product developing sites.
    • Idea posting fee, Distribution of profits to participants

矢島 淳太郎, 森 幸介 「消費者特性の違いによる消費者参加型開発への参加意図に関する研究

(全文)(データ)"

 Juntaro Yajima and Kosuke Mori , What Attracts People to the New Product Development Campaign?

  • 近年注目を集めている消費者参加型開発において、消費者特性によるその開発への参加意図に違いを探るため研究を行った。アンケートによる調査を行った結果、このような開発へ参加しようと考える際、オピニオンリーダー度の低い人たちは報酬という要素に大きく影響を受け、高い人たちは何か別の要素に大きく影響を受けているということがわかった。よって企業はこのような開発を行う際、まずオピニオンリーダーを低コストで集め、そこからオピニオンリーダーにその他の人々を集めてもらうといった手法が有効になると考えられる。
    • 消費者参加型開発、オピニオンリーダー、参加意図
  • These days, customer participation on product developments is active. So, we studied about Participants Intention in the Development of the Consumer Participation activities, according to the Difference of the Consumer Characteristic. To examine this, we made a questionnaire. As a result of this, when consumers thought that they would participate in such a development, the people that opinion-leader degree was low were affected by the reward. On the other hand, the people that opinion-leader degree was high were affected by the other. Therefore, it is better to get opinion-leaders by low cost in order to gather the other people when companies make consumer participating development.
    • Development of the Consumer Participation, Opinion-Leader, Participation Intention

松田祐太,榊卓人,横山開己 「口コミと消費者参加型サイト」(全文)(データ)

 Yuta Matsuda,Takuto Sakaki and Hiraki Yokoyama , Word of mouth and Consumer Participatory Product Development Website

  • 本論文は消費者によって情報共有を行い、製品開発や製品品質の向上に有効なアイデアを発信するサイト(消費者参加型サイト)内での消費者の特性、消費者参加型サイト内での製品についての特性の双方の観点、および一般的な口コミの観点から研究を行ったものである。それぞれの観点につき仮説を設定しアンケート調査を行った。その結果、消費者参加型サイト内においては、製品の認知度、使用頻度、消費者発案製品であることは、消費者の発信意図に影響を与えることがわかった。また一般的な口コミを含めた場合、社交性とインターネット関与度は消費者の発信頻度に影響を与えることが分かった。しかし調査票のワーディングの関係で一般的な口コミを含んだ場合の発信意図が測れなかったため、今後さらなる調査が必要と思われる。
    • 消費者参加型サイト,消費者発案型製品
  • This article shows the study about the characteristics of the consumers and the products in the website which we can send or receive the idea which is effective for the development for new products and the improvement of the products in terms of the both characteristics and the general mouth to mouth marketing. We set the hypothesizes and investigated them by questionnaire. As a result, in the website which the consumers can take part in we knew that the products’ degree of recognition, the frequency and the products which consumers proposed had an effect on consumers’ intention of sending information. If we include the information by word of mouth, sociability and the involvement of the internet have an effect on intention of sending information. However the words in the questionnaire couldn’t research the intention which included mouth to mouth marketing. We should investigate more about them.
    • The website which consumers can take part in amd The products which consumers come up with, the characteristics of consumers

8期生(2009-2010年度在籍)からのoutput

4年 卒論

落合稔 「「BtoB企業のマス広告」について」(全文)(データ)

 Minoru Ochiai Effect of Mass Advertising by BtoB Companies

  • 一般的にマス広告といえば、消費財向けのものと考えがちである。しかし、テレビや新聞などに目を向けると、生産財を扱うBtoB企業の広告も数多くある。このようなBtoB企業のマス広告の効果を調査する為、広告の特性と消費者の特性に分類した仮説を設定した。分析を行った結果、BtoB広告の製品・ブランド内容説明度は消費者の企業イメージの構築、社会的好意の形成、オープンザドア度に影響を与えることが示された。また、BtoB広告の企業理念説明度は消費者の企業イメージの構築、社会的好意の形成に、BtoB広告のデザイン充実度はオープンザドア度にそれぞれ影響を与えることが示された。
  • We tend to pay attention to mass advertisements by consumer goods companies. However, a lot of industrial goods companies cast mass advertisements. To examine the effects of mass advertisements by BtoB(Business-to-Business) companies, I proposed hypothesis on characteristics of advertising and of consumer. Through questionnaire survey, we found that informativeness of advertisement promotes formation of company image, improves attitude to firms, and reduces resistance to firms. Also, we confirmed that disclosing principle of firm also promotes formation of company image and improves attitudes to firms. On the other hands, better design of advertisement reduces resistance to firms.
    • BtoB, mass advertisements, company image

森脇慧 「共同ブランド開発の成功要因とその影響」(全文)(データ)

 Satoshi Moriwaki Success factor of joint brand development and the influence

  • 現在様々な分野において共同ブランドが設立されている。その一方でWiLLの様に共同元の企業が撤退したり、更には共同ブランド自体が消滅したりする例は少なくない。そこで設立する共同ブランドを成功させる為の要因として共同ブランドのカテゴリや共同元ブランドとの関係性に着目すると共に、共同ブランドの設立が共同元のブランドに及ぼす影響について事例や先行研究を元に仮説を設定した。アンケートの結果をもとに分析を行った結果、共同ブランドの使用意向と知覚の適合性、リンクの強さ、展開する店舗範囲との間には正の相関があり、逆に便益の移転性は共同ブランドの使用意向に負の影響を及ぼすことが分かった。また、共同ブランドや共同相手のブランドのブランド連想の共同元ブランドへの移転度は知覚の適合性、便益の移転性、リンクの強さ、展開する店舗範囲に影響を受けることが判明した。
    • 使用意向,ブランドイメージ,ブランド連想の移転,知覚の適合性,便益の移転性,リンクの強さ,展開する店舗範囲
  • A joint brand is established in various fields now. However, it is very difficult to establish strong co-brand. For, example, ???WiLL??? co-brand among Toyota, JTB, Esaki-Guriko, and so on launched many brands, however, most of them are already disappeared Then, it paid attention to the category of a joint brand and the relation to a joint former brand as a factor to make the established joint brand succeed, and the hypothesis of the influence that the establishment of a joint brand exerted on the brand of a joint origin was set based on the case and the previous work. There is a positive correlation between the use intention of a joint brand, the adaptability of perception, strength of the link, and the developing range as a result of analyzing it based on the result of the questionnaire, and it has been understood that the move of convenience exerts a negative influence on the use intention of a joint brand oppositely. Moreover, it turned out that the move degree to a joint former brand of the brand association of joint brand and joint other party's brands was influenced within the adaptability of perception, the move of convenience, strength of the link, and the developing range.
    • use intention, brand image, move of brand association, adaptability of perception, move of convenience, strength of link, developing range

石村 徹也 「有料化事業容認の条件

〜森林公園、レジ袋を中心に〜」(全文)(データ)

 Tetsuya Ishimura DO You Pay for Plastic Bags 

  • 近年、環境問題を意識してレジ袋を有料化するなど、従来無料であった財が有料化される流れがある。森林公園やレジ袋を中心にどのような人々が有料化を容認し、またどのような条件下であれば有料化が容認されるのか、有料化された結果望ましい形で利用されるのかということを消費者特性と有料化事業の特性に着目して仮説を設定した。アンケートの結果、森林公園については利用適正化、イベントの充実、施設・設備の充実、安全対策が有料化容認に、レジ袋については、環境配慮素材性、価格、継続利用のインセンティブが利用適正化に影響を与えることが示された。
    • 有料化容認、コンジョイント分析、規範意識、利用意向
  • In late years, implementing a fee for “free” goods and services, for example shopping plastic bags, is getting attention. In this study I focus what kind of people admit implementing a fee or what condition people admit implementing a fee. I proposed hypotheses on consumers’ characteristic and characteristic of goods and services: forest parks and shopping bags. Through, questionnaire survey,  I confirmed that admitting implementing fee for forest parks is affected by fair using, good event, facility improvement, and better security. And fair using of plastic bags is affected by environmentally better material, price, and incentive to reuse shopping bags.
    • admitting implementing fee , conjoint analysis, moral sense, intention for using

善如寺 寛 「経験的消費の場〜スポーツバーを事例として〜」(全文)(データ)

 Hiroshi Zennyoji Sports Bar as a Place for Experiential Consumption

  • スポーツバーでは、多くの顧客が一体となってスポーツ観戦をする光景が頻繁に見かけられる。そこで、他の飲食店にはないこの特性はどういった要因からくるものなのかを探るため、来店意向を左右する店舗や顧客の特性を調査した。仮説を設定し、分析を行った結果、顧客との交流、客層の近さ、敷居の高さ、自己実現欲求、喜びの共有欲求が来店意向に影響を与えることがわかった。一方、店員との交流、怒りの共有欲求は来店意向との相関が見られなかった。
  • Sports bars gives us exceptional experience: cheering favorite teams with others. However, sports bar si not so popular in Japan. This study examines determiners of visiting intention to sports bars. Hypotheses on sports bar characteistics and customers characteristics are proposed. Through questionnaire survey, we found that interaction with other customers and similarity of guests are positively, similarity of customers, seeking selffulfillment, and desire for sharing happiness positively influence visiting intention. On the other hand,awkwardness to visiting negatively influences visiting intention. We also found that interaction with bartenders and desire for sharing anger don窶冲 influence visiting intention.
    • sports bar, watching supports, sharing emotion

室谷茉友子 「なぜ携帯SNSゲームを利用するのか モバゲータウンを事例として」(全文)(データ)

 Mayuko Muroya Why people use mobile social networking sites game? Case study Mobage-town

  • 近年好調な携帯SNSサイトのゲームコンテンツについて、人々がなぜこうしたコンテンツを有料利用するのかを探ることが本論文の目的である。基本利用料無料のデジタルコンテンツにおいて消費者に有料利用を行わせる要因を探るべく、消費者の特性、課金システムの特性、ゲームコンテンツの特性、サイトの特性の4つの観点から仮説を立て分析を行った。その結果、他のユーザーとの交流機能の充実やバグ修正などへの迅速な対応といったSNSサイトの長所を活かすことが利用者のゲームへの好意を高め、かつサイト内のゲーム数を増やしたりイベント頻度を増加させたりすることで利用者に飽きさせない工夫をすることが有料利用者を増加させることにつながることがわかった。一方で携帯SNSゲームの場合、アバターの充実などは有料利用の促進には得策ではないとの結果が得られ、PCオンラインゲームの従来の研究とは異なる結果となった。
    • 携帯SNSゲーム、有料利用期間、客単価、ゲームの好感度
  • This paper’s purpose is to investigate why people use mobile social networking games. From four viewpoints of the characteristic of consumers’, the characteristic of the account system, the characteristic of game contents and the characteristic of sites, we made suppositions and analyzed them to make consumers pay. As a result, these games’ good points (improving the community system and dealing with defects quickly) make users like games, increasing the number of games and events prevent users getting tired, and these ideas increase users who use fee.While the case of mobile social networking games, improving avatars isn’t a good idea to promote using fee. This result and the conventional study of online game are opposite.
    • mobile social networking game, time of paying use, unit price of user, the favor of games

増木大己 「消費者からみた電子書籍」(全文)(データ)

 Daiki Masuki A study on Electronic Books from Consumers’ Perspective

  • 2009年米国amazonのkindleやappleのipadといった革新的なデバイスの登場によ電子書籍市場は成長を続けている。しかし、消費者にとって書籍の電子化とはどういうことなのかという視点からの議論がなされることは少ない。本研究ではマーケティング・サイエンスのプロセスを通じて消費者の電子書籍利用意向度について研究した。電子書籍に関して、インフラ環境、経済合理性、利用者特性、機能性の4つの視点からそれぞれ電子書籍利用意向度に関する仮説を設定し検証した。その結果、書籍購入費は影響を与えるが、発行点数の多さ、購入プロセスの複雑さ、決済方法の数、早期採択者度、読書意欲は影響を与えないことがわかった。また電子書籍端末に関しては利用用途、表現性、互換性、サイズの順、電子書籍データに関してはコピーペースト機能、フォント、ギミック、本文内容の順に利用意向度への影響が大きいことがわかった。これらより市場の盛り上がりとは反対に電子書籍に対する消費者の態度は冷静なものであることが判明した。
  • Introduction of Kindle by Amazon.com and iPad by Apple triggered rapid growth of Ebook market. However, benefits of Ebooks to consumers are less studied. This study focused determiners of consumers’ usage intention of Ebooks. Determiners are classified into four categories: (1)infrastructure environment, (2)economic rationality, (3)consumer characteristics, and (4)function of Ebook readers. As a result, it has been understood that Circulation, the complexity in the purchase process, the number of early stage degrees of those who adopt it nor the reading desires influence though the book purchase expense influences. Moreover, it has been understood that the influence on the use intention degree is large in order of the copy paste function, the font, the gimmick, and the content of the text for the electronic book terminal for the order of the usage, the expression, and interchangeability and the size and the electronic book data. It turned out that consumer's attitude to the digital book was calm contrary to the upsurge of the market from these
    • Electronic book, Subscription style Computerization of book

古川 真実 「社会的ジレンマ下における協力行動意図について」(全文)

 Mami Furukawa A Study on Cooperative Behavior Intention Under Social Dilemma

  • 本論文は、社会的ジレンマ下における協力行動について消費者心理の観点から研究したものである。寄付型製品の購買行動を協力行動と位置づけ、仮説を設定し、アンケート調査によって検定した。 その結果、匿名性と集団依存性、不公平感が協力行動全般に影響を与えることが分かった。 費用便益評価と規範意識については特に相関が見られなかった。また寄付型製品は寄付額の割合を増やし、購入特典を付け、期間を限定した販売方法を取ることで購買意図が高まるとの結果が示された。
    • 社会的ジレンマ、コーズ・リレイテッド・マーケティング、環境配慮行動、消費者心理
  • This article studied corporative behavior under Social dilemma from consumer psychologist.I focused purchasing of Cause Marketing product as a corporative behavior. I set hypotheses and tested them by a questionnaire survey. Analysis revealed that among consumer characteristic, anonymousness, unfairness and the national characteristic of group dependence.But cost benefit evaluation and normative consciousness had no effect on that.And francion of donation, limited time offer, special gift for buying raised purchase intentions of Cause Marketing products.
    • Social dilemma, Cause related marketing, Cooperative behavior, Consumer psychologist

3年後半    個人/グループ研究報告書

石村徹也、森脇慧 「クイズ番組視聴の規定要因〜消費者特性と番組内容に着目して〜」(全文)(データ)

 Tetsuya, Ishimura and Satoshi, Moriwaki Why People Watch Quiz Shows?

  • 近年、視聴率の獲得を過度に意識したテレビ番組に対する不満の声が上がっている。そこでクイズ番組に焦点を絞り、どのような人がクイズ番組を視聴するか、またどのようなクイズ番組が視聴者に求められているのかということを消費者特性とクイズ番組の特性に着目して仮説を設定した。アンケートの結果に基づき、クイズ番組の視聴意向と消費者特性、クイズ番組の特性に伴う因子の相関をそれぞれ分析したところ、問題作成意欲、オピニオンリーダー度、雑学提供度、司会者の知的イメージ、ルールの簡潔さがクイズ番組の視聴意向に影響を与えることが示された。
  • In late years critics for TV programs that seek higher audience rating excessively breaks out. In this research, we tried to find audiences’ needs for TV programs. We paid our attention to quiz shows. We proposed hypotheses that determine viewing intention to quiz shows. Hypotheses were classified into consumers’ characteristic and characteristic of the quiz shows. Questionnaire survey confirmed that question making will, an opinion leadership, knowledge on a wide variety of subjects, an intellectual image of MC, and simpleness of the rule of quiz affect viewing intention of the quiz shows.

落合稔、善如寺寛、室谷茉友子 「サッカー・サポーターを増やすプロモーション」(全文)(データ)

 Minoru,Ochiai Hiroshi,Zennyoji and Mayuko,Muroya Promotions of Increasing Soccer Supporters

  • 現在、新たにJリーグに参入するチームが増えているが、すべてのチームが順調に観客動員数を増やしているとは言い難い。そこで、観客動員数を増やす有効なプロモーションを探るために、観戦経験のない新規観戦者と観戦経験のある既存観戦者について、その特性や、来場意向を左右する要因を探った。仮説を設定し、分析を行った結果、テレビ観戦意向、チームの知名度、チケットの価格、チケット入手までの骨折り量、自宅とスタジアムの距離、地域住民のチームへの関心、地域でのチームの露出度、ホームスタジアムでの試合の観客動員数は新規、既存観戦者ともに来場意向に影響を与えることが示された。一方、仲間との交流意欲の来場意向への影響は、既存観戦者においては正の相関があるが、新規観戦者においては相関がないことが示された。
  • Recently, the number of ???J-league??? soccer teams is increasing. However, not all the teams have caught enough team supporters. To examine the factors of increasing supporters, we focused on intention to go soccer game. We proposed hypothesis for determiners of it for both frequent visitors and never visitors. Through questionnaire survey, we found that intention to watch soccer games on TV, publicity of the team, price of ticket, effort of getting ticket, distance to stadium, interests of home town to the team, exposure of the team and attendances at home game influence intention to go soccer game. On the other hand, as for interchanging will with friends, it makes positive interrelation for only frequent visitors.

古川 真実 「コーズ型商品に対する消費者意識の考察」(全文)(データ)

 Mami, Furukawa A Study on Consumers' Perceptions to Cause-Related Products

  • 本論文は、企業の社会的取組みとマーケティング戦略について、消費者購買行動の観点から研究したものである。製品を社会的取組みのカテゴリに当てはめながら構成要素ごとに仮説を設定し、アンケート調査によって検定した+H9結果、コーズ・リレイテッド・マーケティングにおいては情緒的ベネフィットの訴求力の高さが最も重要であること、消費者の意識を引き付けるには、企業全体の姿勢に加えて製品が取組みに対する明確なコンセプトを有していることが重視されることが明らかとなった。
  • This article studied corporate contribution to society and the marketing strategy from Consumer Purchasing Behavior. I set hypotheses every constituent applied product to various kinds of social action, and tested them by a questionnaire survey. Analysis revealed that the benefit of emotion is the most important factor in Cause related marketing. And I also found the product, which has definite concept to contribution including generally corporate attitude, attracted consumer attention.

増木 大己 「なぜブログは炎上するのか」(全文)(データ)

 Daiki,Masuki Why does the blog blaze up?

  • インターネット上で誰もが簡単に情報発信が可能となる「ブログ」の普及により、「ブログ炎上問題」、すなわち、ブログ上での非常識な発言や反社会的な発言に対して読者から批判的なコメントが集中し、それが過激化した結果、ブログ内だけではとどまらない誹謗中傷・名誉毀損、プライバシー侵害へとつながる問題が多発しつつある。過去のブログ炎上データを元に行った分析の結果、ブログ炎上は不謹慎な発言、評価が曖昧な社会的争点、誹謗中傷、企業のやらせなどに対してネットユーザーから寄せられる一過性の性質を持ったコメントスクラムであり、まとめサイトやニュースサイト・ブログなどで言及されることで幅広いネットユーザーを巻き込み、規模をさらに大規模化させる傾向を持つことがわかった。
  • The problem of causing the mental abuse, defamation, and invasion of privacy where it doesn't stay only in the blog since a critical comment concentrates from the reader on a thoughtless remark on "Blog flaming problem", that is, blog and an anti-social remark by the spread of "Blog" in which every information sending easily becomes possible on the Internet, and it is made extreme is happening frequently. The blog flaming is a comment scrummage as a result of the analysis done based on past blog blazing up data with a transitory character that it is drawn to make remarks imprudent and evaluate a vague, social issue, the mental abuse, and prearranged performances etc. of the enterprise by the net user, and it has been understood it has the tendency to roll a wide net user by being referred in the summary site and news site blog, etc. , and to make the scale large-scale further.
    • blog, blog flaming

3年夏休み(合宿)

3年前半 グループ研究報告書

石村徹也,落合稔,,森脇慧 「モバイル・クーポン利用の規定要因」(全文)(データ)

 Ishimura,Tetsuya,,Minoru Otiai and S Determiners of Mobile Coupon Usage

  • 携帯電話等のモバイル・テクノロジーが発達した現在、モバイル・クーポンは重要なマーケティング戦略の1つになっている。そこでモバイル・クーポンはどのような消費者が多く使い、またどのような内容のものが多く使われるのかについて消費者の特性とモバイル・クーポンの特性に注目して仮説を設定した。アンケート結果に基づき、モバイル・クーポンの利用頻度・利用意向と、消費者の特性、モバイル・クーポンの特性に伴う因子の相関をそれぞれ分析したところ、自己管理能力、安価指向性、他者の使用経験、経済利益、骨折り量がモバイル・クーポンの利用頻度・利用意向に影響を与えることが示された。
    • 利用頻度、情報管理能力、安価指向性、使用経験、生活関連度、利用可能度、骨折り量
  • Mobile technology has developed rapidly. Mobile coupon is one of the most important mobile marketing tools. However research on the subject is not well investigated. To fill this gap, we tried to find out determinres of cupon usage and developed hypotheses. To test hypotheses we conducted questionnaire survey to university students. Analysis showed that among characteristics of consumers: information management ability, value seeker and past experience of coupon usage have positive impact to mobile coupon usage and intention. Among characteristics of coupon, we found, value of coupon positively and redemption effort negatively influence mobile coupon usage and intention.
    • frequency in mobile coupon usage , perceived control, value seeker,

古川 真実, 増木 大己 「モバイルショッピングにおける消費者購買意志決定要因について」(全文)(データ)

 Mami Furukawa and Daiki Masuki A model of the Consumer Decision Making in Mobile Shopping

  • 本論文は、携帯電話を用いた有形財の購買行動(モバイルショッピング)について、消費者の内的要因と消費者を取り巻く外的要因という双方の観点から研究したものである。両観点についてそれぞれ仮説を設定し、アンケート調査によって検定した。その結果内的要因では、eコマースの利用経験があり、携帯電話を頻繁に利用する消費者はモバイルショッピングに対しても積極的名購買行動を示すが、経験の無い消費者は興味を示すものの、リスクを忌避し、詳細な情報を収集した上で慎重に購買意思決定を行う傾向にあることが分かった。また外的要因ではインターネットを通じて詳しい商品情報を確認できること、他のメディアや有名人、ブランドなどとタイアップを行いサイトの信頼性や話題性を高めている事、商品価格が安く送料の負担が少ないこと、そしてレビューが充実していることが重要である事がわかった。
    • モバイルコマース、消費者心理、購買意思決定プロセス
  • This article studied determiners of mobile phone shopping. We developed hypotheses on factors that affect mobile shopping behavior, that are categorized into consumers窶冓nternal factors and external conditions. We tested them by a questionnaire survey. Analysis revealed that consumers who have e-commerce shopping experience and utilize cell-phone heavily tend to positively evaluate mobile shopping.
    • On the contrary, consumers who have no e-commerce shopping experience tend to avoid taking a risk and search information carefully. Among external factors, detailed information through the Internet and endorsement by celebrities has positive impact to mobile shopping intention. We also found tie-up with strong brands, improving reliability and popularity of the site. Lower price of products, lower shipping costs, and customer reviews also have positive impact.

善如寺寛,室谷茉友子 「モバイル検索エンジン利用の決定要因についての研究」(全文)(データ)

 Zennyoji,Hiroshi and Mayuko,Muroya Determiners of intention Mobile Search Engines Usage

  • モバイルネットマーケティングの中でも著しい発展を遂げているモバイルSEMについて、利用者の特性や対象としやすい商品特性を探るため研究を行った。仮説を設定して検定した結果、モバイル検索エンジンの利用には安全意識、流行意識、移動時間、商品の利用頻度、商品に対する知識量、パケット使用料が関係しているといえることがわかった。またクロスメディア戦略の有効性も示された。一方で、調査票のワーディングの問題で広告露出度等は思った結果が得られなかったため、今後さらなる調査が必要と思われる。
    • モバイルSEM、モバイル検索エンジン、クロスメディア
  • Mobile search engine marketing is developing remarkably. We investigated determiners of search engines usage and use intention. Hypotheses were developed and tested with questionnaire survey. We found that the user's safety mind, fashion orientation, commuting time, involvement to products, knowledge to the commodity and packet transmissions charges are related to the use of a mobile search engine and the cross media strategy is effective. On the other hand, for the badness of the survey slip窶冱 wordings, the relation between advertising exposure level and the use of a mobile search engine wasn窶冲 obtained. So the further survey is necessary.
    • user experiences, relation to user窶冱 life, usability, redemption effort

7期生(2008-2009年度在籍)からのoutput

7期生作成のホームページ


4年 卒論

流王友彬 「日用品の再購買意図の規定要因に関する研究

スイッチングコストと顧客満足を中心に」(全文)(データ)

 Tomoaki Ryuo A study on Determiners of Repurchase Intention of Commodities: Effect of Customer Satisfaction and Switching Costs

  • これまで、顧客満足とスイッチングコストが再購買意図にもたらす影響についての研究は多くなされてきた。本研究は日用品間で比較を行った。価格帯と製品数の観点から、シャンプー、消臭・芳香剤、歯磨き粉、生理用品を選定し、これらについて仮説を設定し、アンケート調査を実施した。その結果、シャンプーには、ブランドへの総合的信頼を含んだ顧客満足とスイッチングコストが再購買意図に正の相関を持つことが確認された。一方、消臭・芳香剤、歯磨き粉、生理用品については顧客満足と再購買意図に正の相関が認められた。
    • 日用品、顧客満足、スイッチングコスト、再購買意図、シャンプー
  • Until now, many researches that examined impact of customer satisfaction and switching costs to repurchase intention were conducted. This research compared this relationships among four product categories in commodities. In terms of price and number of products, shampoo, deodorant, toothpaste, sanitary napkins were selected. To test developed hypotheses, we conducted a questionnaire survey. As a result, for shampoo both customer satisfaction and switching cost have positive correlation with repurchase intention. On the contrary, for deodorant, toothpaste, sanitary napkins, only customer satisfaction has positive correlation with repurchase intention.
    • Commodities, customer satisfaction, switching costs, repurchase intent, shampoo

石川達也 「観光マーケティング 旅行ポータルサイトの特性の研究」(全文)(データ)

 Tatsuya Ishikawa Tourism Marketing:Study on the characteristics of the Travel websites

  • 本研究では、人々が旅行する際に情報源として利用する旅行ポータルサイトについて、最も支持されるサイトの特性とはどのようなものなのかを解明しようとした。ウェブ情報の特性を理解し、現在数多くの人々に利用されているウェブサイトの特徴を把握した上で調査し分析した。その結果、旅行において必要不可欠な情報である「格安検索」「宿泊情報」「飲食情報」は当然必要とされていた。さらに「クチコミ」の充実度がポータルサイトの利用意向を上昇させていることがわかった。
    • クチコミ、ウェブ情報特性、紙媒体、更新性
  • Travel websites are widely used as a source of travel information.
  • In this study,I attempt to clarify the characteristics of travel websites which attract users.Firstly, I conducted case study to understand characteristics of popular travel websites. Secondly, I enumerated important characteristics of websites people most use. Through, a questionnaire survey, I confirmed that information on cheap lodging, food are important. And I also found that adequacy of the word-of-mouth: posting from other users enhance usage intension of the websites.
    • word-of-mouth, characteristics information on the web, paper media,update frequency

橋本智代 「飲食店における裏メニュー戦略」(全文)(データ)

 Tomoyo Hashimoto Secret Menu Strategy in the Restaurant.

  • 飲食店における裏メニュー注文意図と、消費者特性との関係を検証した。

その結果、流行意識・品ぞろえの幅を好む性格・お得感・優越感が、裏メニュー注文意図に正の影響を与え、精神的コストが裏メニュー注文意図に負の影響を与えることが分かった。 また、日本においても裏メニューが有効である可能性を示すことができた。

    • 裏メニュー・消費者特性・日本人の消費者特性
  • I proposed hypotheses on consumer characteristics that affect order intention of secret menu. Through structural equation modeling, fashion consciousness, sense of superiority, deal proness, and variety seekingness have, positive impact on order intention. On the contrary, mental reluctance has negative relationship. Besed on findings, effective secret menu strategy in Japan is discussed.
    • Secret menu・Consumer Characteristic・Japanese Consumer Characteristic

田中慎大 「ユーザー参加型によるオープンイノベーションの構築」(全文)(データ)

 Norihiro Tanaka The Construction of Open Innovation by User

  • 日本の製造業は世界規模の水平分業化によるコモディティ化や顧客ニーズの頭打ちなどによって、新興国にシェアを奪われている現状がある。その打開策の一つとして、アメリカのIBMやインテルなどが行っている外部技術を取り入れたオープンイノベーション戦略を参考に、消費者を外部資源とするオープンイノベーションを提案する。消費者と企業を結ぶパイプ役として消費者参加型Webサイトの構築を挙げ、消費者参加型Webサイトの特性と消費者特性とWebサイトを利用した商品開発参加意図との相関を検証したところ「創作による経済的利益」、「創作の表現の自由度」、「短期間での商品化」、「商品化までのプロセスの明確さ」、「消費者の商品化決定権」、「表出化能力」に正の相関がみられた。
    • オープンイノベーション,消費者参加型Webサイト,暗黙知
  • Japan's manufacturing industry losing market share because of global competition with emerging countries. To solve this problem, I propose that open innovation strategy: a strategy that adopt and incorporate external technology, IBM and Intel in United States successfully adopted. Especially, I propose to open innovation that incorporate consumers leads to innovation. To build good relationship with consumers, I focused into 窶彡onsumer participatory product development web site窶?. I set hypotheses on determiners of usage intention of consumer participatory product development site, they are classified into 1) characteristics of consumer participation web site, 2) consumer characteristics. Through questionnaire survey, "economic benefits by creating", "freedom of creative expression", "short lead time," "clarity of product development process ", "consumer窶冱 voting system to decision-making of merchandising idea" "ability of expression" have positive correlation for usage intention of consumer participatory product development site.
    • Open innovation , Consumer participation web site, Tacit knowing

小森谷侑京 「「健康情報に対する態度」が健康意識に与える影響」(全文)(データ)

 Ukyo Komoriya The influence of the attitude to health information for health consciousness.

  • 「情報に対する態度」が健康意識や健康不安にどんな影響を与えるかを検証した。その結果、エビデンスを重視する態度が長期健康意識に正の影響を与え、長期短期両健康意識が健康食品への積極的態度につながるということがわかった。またメディアによる健康不安の増長という点では、情報に対する態度は健康不安に影響を与えないということがわかった。メディアの影響により健康不安が煽られるわけではないということである。
    • 健康食品、健康意識、健康情報、情報リテラシー、エビデンス・レベル
  • I inspected influence of attitude to heath related information to health consciousness and health anxieties. Developed hypotheses were examined by structural equation model. Evidence-seekness has a positive influence on a long-term health consciousness. And both long-term and short-term health consciousness is connected with a positive attitude to health foods. Moreover, it has been understood that attitude to information doesn't influence health anxieties. Health anxieties are not fueled by mass-media.
    • Health food, Health consciousness, Health information,Information literacy, Evidence level

長嶺吉晃 「5つの経験価値を規定する要因と満足度との構造」(全文)

 Yoshiaki Nagamine Structure of Factor that Determines Five Experience Values and Customer satisfaction

  • 本稿では、シュミット(2000)が提唱した「5つの経験価値」を規定する要因は何か、また、経験価値は実際に消費者の満足度に関係しているのかを製品、サービスの2つのカテゴリーに分けて分析、検証した。その結果、5つの経験価値を規定するのは「製品」、「サービス」、「広告」や「顧客と企業の接点」といった因子であった。
    • 経験価値、満足度、共分散構造分析
  • In this research, I examined structure of "Five experience values" that Schmitt (2000) advocated and their determiners. I also examined relationship between five experience values and customer satisfaction for two categories: product and service. Result I revealed that factors ???Product???, ???Service???, ???Advertisement??? and ???Contact point of customer and the enterprise??? determines five experience values.
    • Experience values, Customer satisfaction, Co-variance structure analysis

横山雄太 「衝動買い促進とストア・ロイヤルティ構築の両立」(全文)(データ)

 Yuta Yokoyama The compatibility of impulse-buying promotion and store-loyalty construction

  • 顧客の非計画購買、およびストア・ロイヤルティは小売店の利益に大きく貢献する。そしてこれらを促すのは店舗属性の充実である。本研究では顧客の購買行動と店舗属性、およびストア・ロイヤルティの確立について研究を行い、衝動的な購買からのストア・ロイヤルティ確立の可能性を共分散構造分析によって検証した。その結果、陳列効果の上昇は非計画購買を促し、非計画購買、計画購買ともストア・ロイヤルティの確立と相関があるという結果が得られた。
    • 非計画購買、計画購買、ストア・ロイヤルティ、店舗属性、功利性、利便性
  • Customer's impulse-buying and store-loyalty greatly contribute to the profit of the retail stores. And, enhancement of the store attributes urges these. In this study, customer's purchasing, the store attributes, and establishment of the store-loyalty are researched. Moreover, I analyzed the possibility of store-loyalty establishment from impulse-buying by the covariance structure analysis. As a result, the rise of the exhibition窶冱 effect presses impulse-buying. In addition, I found that impulse-buying and planed-purchase influence store-loyalty establishment.
    • impulse-buying, planned-buying, store-loyalty, store-attribution, utility, conveniency

高木務 「インターネット上の意思決定の規定要因」(全文)(データ)

 Tsutomu Takagi Determiners of Consumers’ Decision Making on the Internet

  • この論文では、インターネット上の情報がどのような要因に分類されるかを規定した。また、消費者が購買の意思決定をする過程で、消費者にどのような影響を与え、また、どのような情報がより重要視されるのかを実証分析を用いて検討した。その結果、外部情報探索よりも内部情報探索が、非マーケター情報よりマーケター情報が、インターネット上の消費者の正の評価より負の評価の方が、より深くインターネット情報への信頼および消費者行動に関わっていることを明らかにした。加えて、消費者意思決定の一連のプロセスを考慮したモデルを提示した。
    • インターネット上の情報、消費者意思決定、eクチコミ
  • This study suggests how information on the Internet are classified. Also, I examine how these information influence consumers’ decision making and evaluate impact of them. In addition, I also proposed consumer decision process model that incorporate information from the Internet.
    • information on the Internet, consumers’ decision, e-word-of-mouth

深井紀子 「書籍マーケティングと購買行動」(全文)

 Noriko Fukai A Study on Book Purchasing Behavior

  • この論文では、読書行動や書籍の購買意図についての仮説を設定して実証した。この結果、著者への認知度、書籍に対する満足経験は書籍のリピーター購買意図に正の影響を与えることが示された。また、書籍の表紙の視認性、各種POPは書籍の購買意図に正の影響を与えることが分かった。
    • 読書行動, 書籍のリピーター購買意図、書籍の購買意図, 活字離れ, 視覚効果
  • In this thesis, determiners of book reading and purchasing behavior are explored. Proposed hypotheses are tested with questionnaire survey. It was shown that recognition of book author and satisfaction experience to book influence repeat purchase intention of books. Visual appearance of books and POP also enhance purchase intention.
    • reading action, purchasing behavior of book, aliteracy, visual effects

北川博規 「おまけマーケティング〜おまけが購買意図に与える影響〜」(全文)(データ)

 Hiroki Kitagawa  The Marketing about Bonus~ Impact on the intention to buy bonus~

  • おまけがついた製品への購買意図がどのように変化するのか精緻化見込みモデルを参考に仮説を設定した。合理的確信、感情的確信にそれぞれおまけの性質が影響を与えると考えた。さらにおまけが付いている元の製品に対するリスクも考慮した。共分散構造分析を行った結果、合理的確信と元の製品に対する機能的リスクが購買意図と相関関係にあることがわかった。
    •  おまけ、精緻化見込みモデル、共分散構造分析
  • Based on elaboration likelihood model, I developed purchase intention model that incorporate products with bonus : omake. I developed hypotheses that rational conviction and emotional conviction affect purchase intention. Additionally I considered the functional and financial risk to base products. Hypotheses were tested by structure equation modeling. Results showed that there is significant correlation between risk and purchase intent of the original product features and rational conviction.
    • bonus , elaboration likelihood model, structural equation model

雄城将斗 「オンラインゲームユーザーへの効果的なアプローチ」(全文)

 Masato Ogi Effective Approach to Online Game User

  • 本研究では、オンラインゲームにおいてユーザーが何を求めているのか、依存度の高いユーザーがどのような性格を持っているかを検証した。そのデータを基に、企業がユーザーに対してどのようなアプローチをすればよいか考察した。その結果、ユーザーは高い自己顕示欲とゲーム内における社交性を有しており、また、仮想空間の疑似体験を強く求めていることがわかった。その点から、企業はアバターとゲーム世界を中心にゲームのクオリティを構築していけばよいということが示された。
    • オンラインゲーム・アバター・コミュニティ・自己顕示欲
  • This research examined relationship among online game dependency, attributes of online game, and users characteristics. Proposed hypotheses were tested with structural equation model. Analysis revealed that online game dependent users have strong self-endeavor for recognition and high sociability. I also found they highly evaluate virtual experience in virtual space. Therefore, to build high quality virtural game world with avatar will key factor of success to online game companies.
    • Online game, Avatar, Community, Self-Endeavor for Recognition

3年後半    個人/グループ研究報告書

石川達也 「日本国内における観光地マーケティング戦略」(全文)

 Ishikawa Tatsuya, Marketing for tourism in Japan

  • 近年、日本は観光立国へと転換しようとしている。その第一歩として、2008年、政府は観光庁を設立させ、本格的に動き出した。その他にも様々な地域で外国人を積極的に誘致したり、日本らしさを追及し、観光地としての魅力を増大させよとしている。また近年、環境と共存した「持続可能な観光」も注目されてきている。観光と環境は切り離せないものとなってきているのである。今回の論文では、大学生に対し、観光旅行や持続可能な観光に対する意識調査を行った。その結果、旅行の情報源はインターネットよりも紙媒体のほうが信頼されていることがわかった。また、環境に対する意識は高いものの、実際の行動に移している人は少ないという結果が出た。
    • 持続可能な観光、エコツーリズム、旅行のネット購入、ISO14001
  • Recently, Japan is going to become the sightseeing nation. Firstly, the government established sightseeing agency in 2008 and has begun to act in earnest. And there are many communities that attract foreign tourists to Japan actively and pursue of the quality of Japan. And The sustainable tourism connected with environment attracts attention. It is impossible to separate tourism and environment. In this paper, I surveyed on tourism and sustainable tourism for the students. As a result, the source of travel information has been found that paper is more reliable than the Internet.. Also, despite high awareness of the environment, the actual behavior of the results is less.
    • Sustainable tourism, Eco tourism, the purchase of the travel on the Internet ISO14000

横山 雄太 「非計画購買を促すマーチャンダイジング?商品陳列からのアプローチ?」(全文)(データ)

 Yuta Yokoyama, Unplanned Purchase by merchandising???Approach from In-store Display???

  • 消費者が店舗内で購買行動を行う際、購入した商品の過半数が事前に計画になかった商品である。すなわち消費者の非計画購買は小売店にとって無視できない事象となっている。そして購買を促す店舗内属性の一つが商品の陳列方法である。今回、陳列効果について研究を行い、購買行動との関連性及び購買行動を促す属性基準を検証した。その結果、消費者に非計画購買を促し得る店舗内属性は、大量陳列、スペース弾力性、レジ前陳列であるという結果が得られた。
    • 商品陳列、陳列効果、非計画購買、マーチャンダイジング
  • When the consumer does the purchasing in the store, more than fifty percent of the bought commodity was not beforehand in the plan. That is, consumer's unplanned purchase is a phenomenon that cannot be disregarded for the retail store. One of the attributes in the store where purchase is pressed is the method of exhibiting the commodity. I researched the effect of exhibition and verified the relation to purchasing and the attribute standard by which purchasing is urged. As a result, I found that the attribute standards by which purchasing is urged are mass display, space elasticity, and exhibiting in front of the cash register.
    • in-store display, effect of exhibition, unplanned purchase, merchandising

流王 友彬 「シャンプー市場におけるマーケティング戦略の変移」(全文)

 Tomoaki Ryuo, Transition of marketing strategy in shampoo market

  • 競争の激しい消費財、その中でもシャンプー市場について研究した。着目点として、シェアの推移に注目し、なぜそのメーカーがシェアを伸ばしたかを分析し、競合はその時にどう対応したかを分析・考察した。06年に資生堂「TSUBAKI」の投入により本格化した高級シャンプー市場がさらに07年に「ダメージケア」に注力したシャンプーが続々と投入された。企業のこの戦略は06年に行われたインターネット上の消費者へのアンケートでも裏付けされ、各社のマーケティングが消費者を重視していることを証明する形となった。
    • シャンプー、マーケティング、ブランドマネジメント、資生堂
  • I researched the shampoo market ,competitive consumer goods especially.I paid attention to the transition of the share , and analyzed why the manufacturer had extended the share , and considered how to have corresponded to that time. The shampoo that the high-price shampoo market that had become full-scale by Shiseido's TSUBAKI turning on in 2006 concentrated on Damage caring in 2007 further was turned on in succession. In this strategy of the company, it was possible to prove even by the questionnaire in the Internet done in 2006 to the consumer, and the exactness of the marketing of each company was proven.
    • Shampoo, marketing, brand management, and Shiseido

雄城 将斗,長嶺 吉晃 「SERVQUAL,顧客満足とロイヤルティの構造〜映画館のサービスマーケティング〜」(全文)(データ)

 Masato Ogi,Yoshiaki Nagamine, The structure of SERVQUAL,customer satisfaction,and royalty

  • 本来、映画館とは立地で売上の8割が決定されるという。しかし、サービス業である以上、サービスの内容によって売上が変動されるということもまた確かなことである。本論文ではサービス・マーケティングの観点から映画館の売上に貢献する方法を検討し、サービス・クオリティが顧客満足及びロイヤルティに関連しうる要素であると仮定し、分析を行った。その結果、共感性が顧客満足に相関し、周囲の評価、愛着・信頼がロイヤルティに相関することがわかった。
    • SERVQUAL、顧客満足、ロイヤルティ
  • Originally, 80 percent is decided to sales of the movie theater by the location. However, sales change according to the content of service because the movie theater is a service industry. It was assumed that it was an element that it thought how to improve sales of the movie theater by using the service marketing, and the service quality was related to the royalty and customer satisfaction in this thesis, and analyzed it. As a result, we have understood sympathy correlates to customer satisfaction, and the evaluation of surroundings and the attachment and the trust correlate to the royalty.
    • SERVQUAL,customer satisfaction,royalty

高木 務 「消費者レビューの信頼性について」(全文)

 Tsutomu Takagi, The reliability of consumer review

  • この論文では、昨今話題になっているインターネット上のレビューに焦点をあてる。そこで、消費者レビューが質的に消費者にどのような影響を与えるかについて検証した。当研究では、Amazon.co.jpのデジタルカメラとノート・パソコンに対するレビューを用いて、メッセージとその信頼性の関係を調べた。結果、製品に対してより良い評価を付けるほどレビューへの信頼性が高まることがわかった。
    • eクチコミ、消費者レビュー
  • This paper dealt with consumer review on the Internet. It is called “e-word-of-mouth” that became important for consumers to decide to buy things. In this paper, I studied how this consumer reviews affect consumers’ decision. This study dealt with reviews to digital cameras and notebook computers in Amazon.co.jp, and it explained the relationship between their messages and reliabilities. It came to conclusion that better estimation to a product raises the reliability to the review.
    • e-word-of-mouth, consumer review

小森谷侑京 「健康市場における消費者にとっての野菜飲料の魅力と役割」(全文)(データ)

 Ukyo Komoriya, The Charm and role of vegetable beverage for Consumer in health market

  • 野菜飲料購買の要因を、消費者特性と商品特性の面から探る。それにより、健康な消費者は野菜飲料を購入せず、健康に気を使っている消費者は購買意図が高いことが分かった。また、家族の一人が野菜飲料を買うと、その家族も購買意図が高まることが分かった。商品特性からは価格が重要視されることが分かった。
    • 健康志向商品、野菜飲料、健康度、健康リスク
  • It searches for the factor of vegetable beverages purchase from respect of a consumer characteristic and a commodity characteristic. As a result, the vegetable beverages are not bought by consumers who takes care of health and, healthy consumers??? purchase intention is high. Moreover, when one of the family buys a vegetable beverage, one???s purchase intention rises..From the point of commodity characteristic, it appears that consumers emphasize their prices.
    • Healthy intention commodity, Vegetable beverage, health level, health risk

北川 博規,田中 慎大,橋本 智代 「飲食店従業員満足〜顧客・企業評価〜」(全文)

 Hiroki Kitagawa,Norihiro Tanaka, and Tomoyo Hashimoto, Employee satisfactions of restaurants???evaluation of company and customer???

  • 従業員満足度を規定する要因として事内容、給与、上司からの評価、教育制度、店内設備

を挙げ、仮説を設定した。飲食店でアルバイトを経験している者、また現在している者を調査対象として仮説を検定した。その結果、適正給与と上司からの評価は現在と過去で異なる結果が出たが、それ以外については現在と過去で同じ相関関係になった。

    • 従業員満足、顧客満足
  • We defined content of work, pay, estimation of superior, education system,equipment as factors to rouse employee窶冱 satisfactions. And we analyzed and considered the correlation of their factor and satisfactions. We examined people who worked part-time job and people who work part-time job. As a result, about pay and estimation of superior, there are differ correlation among people who worked part-time job andpeople who work part-time job.
    • Employee satisfaction, Customer satisfaction

深井 紀子 「書籍マーケティングと本離れの実態」(全文)

 Noriko Fukai, Marketing Strategy of Book And the Actual Condition of Aliteracy

  • 書籍への関与度や書籍の購買行動についての仮説を設定して実証した。この結果、読書行動の高い消費者は書籍の購買行動を起こすことが示された。また、パソコンや携帯電話などの新しい情報媒体との関連性はないことが分かった。
    • 読書行動, 書籍の購買行動, 本離れ, 新しい情報媒体, 話題性, メディア・ミックス
  • In this thesis, the hypothesis of the participation level to the book and the purchasing of the book are set and proven. As a result, it was shown that the consumer with a high reading action pick up books, and it is understood that there is no relation to new information media such as personal computers and cellular phones.
    • reading action, purchasing of the book, aliteracy, new information media, topicality, the media mix

3年夏休み(合宿)
  • ディベート
    • 消費者に広告させることは是か非か

3年前半   
  • 消費者による映像の創造、ソフトウエアの開発など、企業が行ってきた部分が消費者によって行われています。このような現象がマーケティングにどのような影響を与えるのかを共通テーマとしてグループ別にテーマを設定して研究します。

北川博規, 高木務.横山雄太 『消費者の創造性 〜関与度と外部要因からのアプローチ〜』 (全文)  (データ:エクセル形式)

 消費者の創造性を喚起する要因として消費者関与(製品関与、購買意思決定関与、バラエティ・シーキング)および外部要因(制約、リスク、インセンティブ、コミュニティ)をとりあげ、創造性との相関について仮説を設定した。大学生を対象に清涼飲料水と携帯電話という製品カテゴリー別で調査を行った結果、創造性と正の相関が認められたのは購買意思決定関与、バラエティ・シーキング、インセンティブおよびコミュニティといった要因であった。逆にリスクは創造性と負の相関が見られた

  • 創造性、消費者関与、外部要因、清涼飲料水、携帯電話

Kitagawa, Hiroki, Tsutomu Takagi, and Yuta Yokoyama "The Creativity of consumers ???Approaching from participation level and external factors??? "

  • We focused consumer involvement (the product involvement, the purchase decision making involvement, and the variety seeking) and external factors (restriction, risk, incentive, and community) as factors that affect the creativity of consumers. Their correlations with the creativity were hypothesized. A questionnaire survey was conducted for university students. The purchase decision making involvement, the variety seeking, incentives, and communities have positive and significant correlation with the creativity. On the contrary, the risk has a negative correlation with the creativity.
    • creativity縲…onsumer involvement縲‘xternal factor縲《oft drink縲…ellular phone

田中 慎大,長嶺 吉晃,深井 紀子『消費者の創造的行動と規定要因』 (全文)  (データ:エクセル形式)

 我々は消費者の創造的行動を促す要因に注目した。それらの要因をコミュニティからの影響(他人指向型性格、自己効力、人間関係の多様性)、社会的影響(社会志向性、同調行動志向)、環境要素からの影響(操作環境の整備、名声・認知欲求を満たす場、期待経済利益、匿名性)と定義し、創造的行動との相関を分析した。その結果、人間関係の多様性、同調行動志向、操作環境の整備、名声・認知要求を満たす場、期待経済利益、匿名性は創造的行動と正の相関があることが認められた。逆に他人指向性は創造的行動と負の相関が見られた。

  • 創造的行動、要因、コミュニティからの影響、社会的影響、環境要素からの影響

Tanaka, Norihiro , Yoshiaki Nagamine, and Noriko Fukai "Creative Action of Consumer And The Factors"

  • We paid attention to the factors encouraged the creative action. We defined the influence of their community (the other-directed character, the self-efficacy, and the variety of human relations), the social influence (the social-oriented,collaborationism) and the influence of their environment (the maintenance of the handling environment, the place filled one窶冱 appetite of celebrity and cognition, reward, and anonymity) as factors to rouse the creative action of consumer. As a result, the variety of human relations, collaborationism, the maintenance of handling environment, the place filled one窶冱 appetite of celebrity and cognition, reward, and anonymity were admitted a positive correlation with the creative action. As for the risk the other-directed character, it has a negative correlation with the creative action.
    • Creative action, factors, influence of their community, social influence, influence of their environment

橋本智代, 流王友彬『組織における帰属意識と創造性』 (全文)  (データ:エクセル形式)

 消費者の創造性と組織の帰属意識について調査した。その中で帰属意識を内在化要素、愛着化コミットメント、規範的要素によって構成されると定義し、創造的活動への意欲、創造的活動への参加意図との相関を分析・考察した。また、創造性に影響を与えるパーソナリティとして、外向性、協調性、創造性とし、同じく創造的活動との相関を分析・考察した。具体的には、大学生を対象にTシャツなどのオリジナルグッズ作成経験について調査を行った結果、創造性と正の相関が認められたのはパーソナリティとしての創造性があり、その他の要素に関しては有意な結果が得られなかった。

  • 創造性、帰属意識、Tシャツ、オリジナルグッズ、パーソナリティ

Hashimoto, Tomoyo and Tomoaki Ryuo "Sense of belonging and creativity in organization"

  • As a determiners of creativity of consumers, we focused into the sense of belonging to the organization. The sense of belonging has three elements: internalization component, affective component, and normative component. We also focused personality variables: extroversioness, cooperation, and creativity that influenced creativity. Hypotheses on their relationships with creative experience and intention were developed. A questionnaire survey on past and present experience of desining original goods, such as T-shirts for their organizations. Statistical analysis rejected most of hypotheses. Only creativity of consumers has positive and significant correlation with creative experience.
    • Creativity, sense of belonging, T-shirt, original goods, and personality

雄城将斗,小森谷侑京,石川達也『mixiなどのSNSにおける情報発信と心理的欲求の関連』 (全文)  (データ:エクセル形式)

 昨今、ユーザー=消費者という前提が崩れてきている。ユーザーはただ消費するだけでなく、口コミやCGM などの情報発信を通して、企業の商品開発などのマーケティングに大きな影響を及ぼしている。この論文では、CGM におけるユーザーの情報発信や企業へのフィードバックなどを創造的行動と定義する。このような創造的行動にはユーザーの心理現象が大きく影響していると仮定し、長期的な感情として人間の「欲求」を取り上げ、「欲求」と「創造的行動」との関連性を探った。結果、いくつかの欲求について情報発信との重要な関連があることがわかった。

  • マズロー階層心理学・欲求・情報発信

Ogi, Masato, Ukyo Komoriya, and Tatuya Ishikawa "Relation between information sending and psychological desire in SNS such as mixi"

  • Nowadays, the premise that the user is the consumer is collapsing. The user not only buys, but also widely influences the company's marketing such as the development of merchandise through the information dispatch such as the by word of mouth and CGM(consumer generated media)In this paper, we define the user's information dispatch and feedback on companies in CGM as a creative action. We suppose that a user's psychology phenomenon widely affect these creative actions. And we search that the relevance of "the desire" and "the creative action", picking up the human "desire" as long term emotion. As a result, we understand that some desire is considerably related to the information dispatch.
    • Maslow hierarchy psychology, desire , information dispatch

6期生(2007-2008年度在籍)からのoutput

6期生作成のホームページ


4年 卒論

河村 佳 「ファッション商品の購買に関する意思決定要因の考察〜購買行動における快楽性〜」(全文)

 Kei Kawamura "Consumer's Psychological Variables and Purchasing Behavior for Fashion Goods???Pleasure in purchasing???"

  • 購買行動における快楽性をその要因から分類し、購買実績との因果関係を分析・考察する。ファッション商品の大学生市場における調査を行った結果、購買実績に正の影響を与えることが認められたのは、消費者自身の行動に反応する形で五感に作用する刺激から得られる快楽であった。逆にそういった経験が制限される形での合理的な購買行動は、購買実績に対してマイナスの影響があることがわかった。
    • 快楽消費・大学生・ファッション
  • Pleasure in the purchasing is classified according to the factor, and the causal relation with the purchase results is analyzed and considered. It was pleasure that it was admitted to have a positive influence on the purchase results since the fashion merchandise was investigated in the university student market obtained from the stimulation that acted on senses in the shape that reacted to the consumer's own behavior. As for a reasonable purchasing in shape that such an experience is limited oppositely, it has been understood that the minus influences it for the purchase results.
    • Fashion , University student , Hedonic consumption

石塚 慧 「新しい消費者が普及に果たす役割についての研究〜ちょいオタを中心に〜」(全文)

 Kei Ishizuka 'Re-definition of “Slightly-Otaku” Toward Understanding Their Roles in the Diffusion Process'

  • 現在オタク文化の一般化によってアニメやマンガ、ゲーム、同人誌のライトユーザー=ちょいオタが増加し続けている。この新しい消費者の購買行動を調査することで「ちょいオタ型消費者」を定義し、彼らに効果的なマーケティング方法を模索することを目的とした石塚ら(2007)の研究を基に、本研究では事例研究及び先行研究をレビューする事で普及に影響を与える消費者の特徴とオタクの消費行動の特徴を抽出し、石塚ら(2007)で残された課題2 点:新しい消費者=ちょいオタについての理論的検討と再検証、及び新しい消費者=ちょいオタが普及に果たす機能についての考察を行った。ちょいオタを新たに「オタクコンテンツに中程度の興味・知識を持つ消費者の中で、社交性が高く、自分の収集した情報を自分が帰属する複数の集団で顕示し、共感を得ようとする消費者」と定義し直した。そして、オタクと言うキーワードによって選別可能であり、複数の商品カテゴリーについての情報を複数の集団に対して発信する為、高いバイラル効果を期待できる消費者である事を示した。
    • オタク、ちょいオタ、普及、購買行動、情報探索行動、情報発信行動、アクティブ・コンシューマー、オピニオン・リーダー、マーケットの達人、クチコミ、バイラル効果
  • ???Slightly-Otaku???, a light user of Japanese Anime, Manga, and computer games, is increasing because of penalization of Japanese Otaku culture. Ishizuka et al.(2007) identified characteristics of ???Slightly-Otaku-Consumer??? by investigating purchase behavior on purposes to find effective marketing for them. This paper picked up characteristic of consumers who influence on the diffusion, and characteristic of Otaku from existing study to reexamine 2 themes which were left by Ishizuka et al.(2007). The themes were ???Theoretical reexamination about definition of New consumer= Slightly-Otaku??? and ???Role of New consumer= Slightly-Otaku in the Diffusion???. This paper redefined ???Slightly-Otaku??? as ???Highly sociable consumers who have relatively medium amount of knowledge and intention for Otaku contents, and who spread information they gathered to plural groups they belong to and try to sympathize with their friends about the information or merchandises.??? Additionally, this paper indicated that ???Slightly-Otaku??? can be distinguished from other consumers by keyword ???Otaku???, and they are expected to be origin of ???viral effect??? because they commonly originate information to plural groups they belong to.
    • Otaku, Slightly-Otaku, Diffusion, Information Seeking, Purchase Behavior, Information Originating, Active Consumer, Opinion Leader, Market Maven, Word-of-mouth, Viral Effect

星野 佑太郎 「アンテナショップを通じた地域活性化に関する考察」(全文)(データ)

 Yutaro Hoshino "A Study on Antenna Shop:Toward Revitalization of Local Economies"

  • 都心に居ながらにして、地方の雰囲気に触れることの出来るアンテナショップが注目されている。本研究では、どのような消費者特性や店舗特性がアンテナショップの訪問意向に影響を与えるのかを明らかにする。また、アンテナショップが、地域イメージや地域ブランド便益に好影響を与えるのかについても考察する。これらについて仮説を設定し、アンケート調査によって検定した。その結果、消費者特性としては、食への安全意識、他者お土産購買意図、オピニオン・リーダー度の高い消費者ほどアンテナショップへの訪問意向を持つことが明らかにされた。店舗特性としては、イベント・積極的な情報提供・産品の充実度・アクセスが消費者にとっては魅力的であることが明らかとなった。また、アンテナショップの満足度が地域イメージや地域ブランド便益に影響を与えることも明らかとなった。アンテナショップの活用が地方自治体にとってのゴールである地域活性化へと繋がることが明らかにされた。
    • アンテナショップ、地域イメージ、旅行意向、地域活性化、店舗特性、他者お土産購買意図、オピニオン・リーダー、重回帰分析
  • The antenna shop is attracting because it provides local atmosphere in the center of a city without traveling. In this study, it is clarified what consumer characteristic and the store characteristic influence the visit intention of the antenna shop. Moreover, whether the antenna shop gives the good influence to the regional image and the regional brand benefit is considered. The hypothesis of these was set, and it gave official approval by the questionnaire survey. As a result, it was clarified that the consumer with a high safety consciousness to food and others souvenir purchase intention and degrees of the opinion leader as a consumer characteristic had the visit intention to the antenna shop. It was clear that the event, positive provision of information, the fullness of products, and access as a store characteristic are attractive for the consumer. Moreover, it was clear that the satisfaction level of the antenna shop had an effect on the regional image and the regional brand benefit. It was also clarified to connect with the local revitalization that was the goal by the use of the antenna shop for the local government.
    • Antenna shop, regional image , travel intention, local revitalization, store characteristic , others souvenir purchase intention , opinion leader, multiple regression analysis 

穴沢 裕介 「Softbank mobileの成長要因〜docomo・auとの比較・消費者特性の観点から〜」(全文)(データ)

 Yusuke Anazawa "Determiners of Rapid Growth of Softbank mobile Comparative study among docomo, au, and Softbank in terms of Consumer Characteristics"

  • 本研究は、近年のSoftbankとdocomoとの明暗を分けた原因を、消費者特性や消費者の携帯電話の選好基準の観点から研究し探ることを目的としたものである。仮説の実証をした結果、消費者は料金プラン・デザイン・端末価格を重視していること、デザイン重視の消費者に対してSoftbankは有効な戦略を展開していることがわかった。Softbank新しい消費者のニーズを的確に捉え応えてきたのに対して、docomoはあまり重視されていない機能を中心に開発してきた。この戦略の差が2社の明暗を分けたと考えられる。
    • 携帯電話 docomo Softbank デザイン 機能 独自性欲求 新規性希求度 流行革新者 デザイン関不 キャラクター愛好者 携帯電話の選好
  • This study explores determinres of recent rapid growth of,Softbank. We propose a set of hypotheses on that relate preference for mobile phones and consumer characteristics. A questionnaire suver confirms that among mobile phone attributes,-service plan,design,and price of mobile phones significantly explain preference.Design is that the Softbank to develop an effective straregy. It has responded appropriately to accurately grasp the needs of new consumers softbank. The central feature of the development is not much emphasis on docomo. This difference might be the outcome of the separate companies.
    • Docomo, Softbank, Function and design of mobile phone, Uniqueness sleekness, novelty sleekness, Fasion innovator, Design involvement, Character lover, Preference for mobile phones

新川 純平 「リスクテイキング行動についての考察」(全文)(データ)

 Jumpei Shinkawa "A study on Risk-taking behavior"

  • 新しいリスクが漸次発生している現代社会において、我々はこれらの「リスク」を回避するだけではなく、敢えて「リスクテイキング」行動をとる局面が少なからず存在する。本研究では、どのような消費者特性や認知要因や状況要因が「リスクテイキング」行動意図に影響を与えるのかを明らかにする。これらについて仮説を設定し、アンケート調査によって検定した。その結果、消費者特性としては、自己愛人格傾向、刺激欲求傾向が高い消費者ほど「リスクテイキング」行動意図が高いことが分かった。また、高興奮低危険型リスクテイキング行動ではリスク認知が、低興奮高危険型リスクテイキング行動ではリスク認知、ベネフィット認知、運の認知、スキルの認知がそれぞれの「リスクテイキング」行動意図に影響を与えることが判明した。一方、高興奮低危険型、低興奮高危険型、双方共に影響を与える状況要因については本研究では新たな知見は得られなかった。
    • リスクテイキング行動,自己愛人格傾向,刺激欲求傾向,高興奮低危険型リスクテイキング行動,低興奮高危険型リスクテイキング行動,認知要因,状況要因
  •  In the contemporary society where a new risk has been gradually generated,We dare at times to evade Risk, and to do Risk-taking occasionally. In this research, whether what consumer characteristic and the acknowledgment factor and the situation factor influence Risk-taking behavior intention is clarified. The hypothesis of these were set, and it tested by the questionnaire survey. Results show that the higher each of the Narcissistic Personality disorder and the Sensation Seeking tendency is as the consumer characteristic, the higher Risk-taking action intention is. Moreover, it turned out that the risk acknowledgment influenced Risk-taking action intention in the high getting excited low dangerous Risk-taking action. Additionally, it turned out that the risk acknowledgment, the benefit acknowledgment, the acknowledgment of the fate, and the acknowledgment of the skill influenced each Risk-taking action intention in the low getting excited high dangerous Risk-taking action. On the other hand, a new finding did not obtain the situation factor that influenced both for this research.
    • Risk-taking behavior?シ君arcissistic Personality disorder?シ郡ensation Seeking tendency?シ敬igh excitement -low danger risk taking behavior?シ荊he low excitement-high danger risk taking behavior?シ罫ecognitional factor?シ茎ituational factor

丹波 真人 「創造的な音楽消費」(全文)(データ:SPSSのSAV形式)

 Masato Tanba "Creative music consumption"

  • 現在、日本の音楽産業は90年代に比べて縮小した市場となっている。一方、インターネットの発達により音楽の無形化が進み、消費者は以前よりも身近に音楽を聴けるようになった。近年では動画共有サイトなどで消費者自身が創造性を発揮し、音楽を消費している。今回の調査において、消費者は音楽におけるスキルにより創造性を発揮していることが分かった。また、消費者はスキルや機材などの音楽を取り巻く環境に対して不満を感じていることが分かった。このような創造性を発揮している消費者に目を向けることで新たなビジネスモデルを構築できるのではないだろうか。
    • 創造的な音楽消費、音楽アクティブ・コンシューマー、4C
  • Nowadays, the Japanese music industry has contracted to what it was in the 1990s.On the other hand, due to the development of the Internet, consumers and music have become much more closer than before. Recently, video-sharing websites are turning into places where consumers themselves demonstrate their creativity and listen to music. It turned out that creativity is demonstrated by the skill in music. Moreover, it turned out that the consumer feels dissatisfaction to the environment which surrounds music, such as skill and equipments. Can paying attention to these creative consumers create a new business model?
    • creative music consumption, music active consumer, 4C

杉浦 彰 「知覚リスクの電子商取引に与える影響」(全文)

 Akira Sugiura "Perceived Risks to E-commerce"

  • この論文では、電子商取引に着目し、インターネットショッピングとインターネットオークションを行なう際のリスクとリスク削減制度を測定し、分析を行なった。先行研究を概観した上で仮説を設定し、大学生を対象とした調査で収集したデータを用いて回帰分析を行ない、仮説を検証した。先行研究では知覚リスクを、商品の品質に関する知覚リスク、取引履行に関する知覚リスク、セキュリティに関する知覚リスクに分類できることが分かった。その上で知覚リスクと知覚リスク削減制度がインターネットショッピングとインターネットオークションに影響を与えることを仮説として、分析を行なった。その結果、インターネットショッピングに関しては商品の品質、セキュリティに関する知覚リスクが購買意図に影響を与え、インターネットオークションに関してはセキュリティに関する知覚リスク削減制度が購買意図に影響を与えることが明らかになった。
    • 電子商取引、インターネットショッピング、インターネットオークション、商品の品質に関するリスク、取引履行に関するリスク、セキュリティに関するリスク、リスク削減制度
  • In this paper, I focused on E-commerce and analyzed factors of risk, and systems of risk reduction in using internet shopping and auction. I proposed hypothesis by reviewing earlier studies, and tested hypothesis by regression analysis. The data is collected from questionnaire survey on university students. In earlier studies, the risk is classified into the risk of quality of merchandise, the risk of execution of business and the risk of security. Based on this definition, I proposed hypothesis that the risk and the system of risk reduction have an effect on purchasing intention in using internet shopping and internet auction. As the result, the risk on quality of merchandise and the risk of security have an effect on purchasing intention in using internet shopping, and the reduction of the risk of security has an effect on purchasing intention in using internet auction.
    • E-commerce, internet shopping, internet auction, risk of the merchandise quality, risk of transactional execution, risk of the security, system of risk reduction

岡崎 正道 「感性を用いた製品デザインの実証分析」(全文)(データ:SPSSのSAV形式)

 Masamichi Okazaki "A Study on Consumers' Responses to Kansei Designed Products"

  • 本研究では消費者の視覚に関する感性がいかに商品の購買行動に影響を及ぼしているかという問題意識に基づいて研究を行った。先行研究で得られた製品デザインを印象づける構成因子、デザイン関与、購買スタイル、情報探索行動、製品に対する認知度といった変数を用いて仮説を設定し、分析した。この結果、製品のデザインを構成する因子は重量感因子、対照因子、自然因子、繊細因子、シンプル因子の5つに収束し、さらに1つのデザインの印象としてまとまることがわかった。また認知度はデザインの印象を高め、さらにデザインの印象は情報探索行動や購買意図を高めることもわかった。その一方でデザイン関与や購買スタイルといった消費者特性はデザインの印象とは関係がないことも判明した。
    • 感性、製品デザイン構成因子、デザインの印象、デザイン関与、購買スタイル、情報探索行動
  • This research focuses on how visual design cause emotional and become issues that affect the purchase behavior of important items on the visual sensitivity of consumers. Through the reviews of previous researches and case studies, I set some hypotheses that relate factors as deciding impressions on products, involvement in design, purchase style, information-seeking behavior, and impression of design. Empirical analysis confirmed that the factors in product designs are classified into five factors: massive, contrasting, natural, delicate, and nondescript. These factors were significantly explained by the primary factor: impression. And the impression had an effect on information-seeking behavior and purchasing intentions, and impression of design is also found to influence the impression. On the other hand, involvement in design and style of the purchase had nothing to do with the impression.
    • kansei, factors as deciding impressions on products, involvement in design, purchase style, information-seeking behavior, and impression of design

大久保 玲子 「ブランドに対するイメージと好意的態度の形成 〜消費者は好きなブランドを選択するのか〜」(全文)(データ)

 Reiko Okubo "Consumers' Image and Favor Attitude toward Brands 〜Dose a consumer select his favorite brands?〜"

  • 本研究では、どのような消費者がどのようなブランド属性を評価し、そのブランドに対して好意的な態度を形成するのか、態度は購買・所持意図に影響するのかを明らかにした。消費者の特性とブランド属性の交互作用が態度に与える影響についての仮説を設定し、アンケート調査によって検証した。この結果、ブランド属性の評価が好意的な態度の形成に影響を与えることに、消費者特性は作用しないことがわかった。また、消費者の「好きだ」という好意的な態度の形成要素は「親和性」>「利便性」>「信頼性」>「卓越性」であることも明らかになった。消費者は、これらのブランド属性を持ったブランドに好意的な態度を形成し、購買・所持意図が高めているのである。
    • ブランド・イメージ、好意的な態度、ブランド属性、消費者特性、購買・所持意図
  • In this research, I clarified, what kind of consumer evaluated what kind of brand attribute, and towards that brand, does consumer forms a favorable attitude, and whether attitudes influence toward purchase intention and possession intention. Then, I proposed the hypothesis about interaction of influences of personalities, and brand attribute, toward customer窶冱 attitude. As a result, it has been understood that the consumer characteristic doesn't act on the influence of the evaluation of the brand attribute on the formation of the attitude friendly. Moreover, it was clarified also that the formation element of the attitude of consumer's It is favorite friendly was Excellence Reliability > Convenience > Compatibility > The consumer forms the attitude friendly to the brand with these brand attributes, purchase and the possession intention have improved it.
    • Brand image?シ熊avor Attitude?シ沓rand Attribute?シ靴onsumer characteristic?シ訓urchase and possession intentions

田中 裕人 「新しい消費者購買意思決定過程モデルと新しいコミュニケーション戦略の提案」(全文)

 Hiroto Tanaka "A New Consumer Purchase Decision Making Process Model and A New Communicaton Strategy"

  • 本論文では、現在の消費者の購買意思決定過程を明らかにし、企業がどの様にアプローチしていけば良いかについて研究を行った。これまでの消費者と企業の関係について先行研究を行い、現在における問題点を明らかにした。その後、これまでの消費者の購買意思決定過程のモデルに「興味」と「外部情報探索」に関する項目4点を追加し、そのモデルに対応したアプローチ方法を提案した。その際に重要なのは、企業は今まで以上に、消費者と商品の関係を考え、どの様に消費者とコミュニケーションを行っていけばよいかを考えることである。
    • 購買意思決定過程、情報過多、外部情報探索、クチコミ、関与、興味
  • In this study, I proposed a new purchase decision making process model of the current consumer and new communication strategy. I performed a precedent study about the relations of the conventional consumer and company and clarified problems in the present. I revised problems and suggested a model of the purchase decision making process of a new consumer and an approach method corresponding to the model afterwards. The company regards the relations of the article as a consumer more than before, and it is to think about how I should communicate with a consumer that is important.
    • Purchase decision making process, excessive information, external information search, Word-of-mouth communication, Participation Interest

橋田 慎太郎 「環境配慮行動の規定要因」(全文)(データ)

 Shintaro Hashida "Factors Determining the Environmental Consideration Behavior"

  • 本論文では、環境配慮行動の規定要因についての仮説を設定して実証した。この結果、環境志向度の高さと全ての環境配慮行動意図には正の相関があること、平穏志向度の高さと節約型環境配慮行動意図には正の相関があること、自己実現志向度の高さと手間型環境配慮行動意図には正の相関があることが示された。
    • 環境配慮行動、環境志向、平穏志向、自己実現志向、節約型、手間型
  • In this paper, we studied factors that determine environmental consideration behavior. Empicial analysis confirmed that environment consciousness has positive and significant correlation with both savings oriented and effort necessary environment consideration behavior. Peacefulness has positive and significant correlation with savings oriented environment consideration behavior. In addition, Self-realization has positive and significant correlation with effort necessary environment consideration behavior.
    • Environment consideration behavior, Environment consciousness, peacefulness, Self-realization, Savings oriented and effort necessary environment consideration behavior

鵜川俊昭 「広告音楽が購買行動に与える影響 」(全文)(データ)

 Toshiaki Ukawa "Influences of Advertise Music toward Consumers’ purchasing"

  • 現在、日本では製品の機能やスペックで差別化を図りにくくなっており、各企業はどのよ

うな要因を与えれば消費者が商品を購買するのかに注目している。今回、本研究ではテレビCMが消費者の購買行動に大きな影響を与えると考え、その中でも広告音楽に着目した。本研究ではどのような広告音楽特性が消費者の態度に影響を与えるのかを明らかにする。また、同時にどのような特性を持つ消費者が広告音楽から影響を受けるのかについても考察する。これらについて仮説を設定し、アンケート調査によって検定をした。その結果、オリジナルソング、オリジナル音楽、イメージソングは消費者の態度に影響を与え、特にイメージソングが大きな影響を与えることが明らかにされた。消費者特性では、流行に敏感な消費者と、バラエティーシーキング型購買行動をとる消費者が広告音楽から影響を受けやすいことが明らかにされた。

    • 広告音楽、ジングル、オリジナルソング、オリジナル音楽、イメージソング、重回帰分析、エモーショナルマーケティング
  • Nowadyas, in Japan, it is difficult to make differences between product窶冱 spec or function. And each company is deliberating about, if what factors are given, does the consumers purchase the products. In this paper, focus is on what kind of advertisement music does the consumer窶冱 refer to when buying a product, and also, what consumer characterisitc get effect by advertisement music. As a result, it was clarified that original song, original music, and image song are providing influences toward consumers窶? attitude. As for the characteristics of& the consumer, sensitve toward the fashion and variety seeking type purchasing are easily to get effect by advertisement music.
    • Advertisement music, jingle, original music, original song, image song, emotional marketing

3年後半    個人/グループ研究報告書

新川純平「ファーストフードの利用者と利用頻度についての考察」 (全文)

Jumpei Shinkawa「A study on use frequency and the store choice of the fast food」

  • 本研究の目的は、生活やファーストフードに関する意識や実際の行動と他の食行動の意識や実際の行動を比較しつつ、人々がなぜ数ある選択肢の中でファーストフードを選ぶのか、利用頻度、店舗の特徴と店舗選択、などのメカニズムを探ることであった。事例研究・先行研究などをもとに仮説を設定し、アンケート調査を用いて検証を行った。その結果、ファーストフードの利用頻度に関して、消費者側からの食生活意識のうち「食卓環境」、「経済性」「人間環境」「嗜好性」が影響を与えていることが分かった。また、店舗属性側からは「コンビニ性」が影響を与えていた。
    • ファーストフード 利用頻度 食生活意識 店舗属性 ストア・イメージ
  • The purpose of this research is to search for mechanisms of the use frequency, the feature of the store, and the store selection, etc. though doesn't know whether people choose the fast food from among a lot of choices. As a result, it has been understood that Table environment, Economy, Human environment, and Preference of the eating habits consideration of the consumer side influence. Moreover, Convenience store influenced from the store attribute side. Moreover, Convenience store influenced from the store attribute side.
    • fastfood,use frequency,eating habits consideration,store attribute,store image

穴沢裕介 鵜川俊昭「モバイルクーポンの更なる発展」 (全文)

Yusuke Anazawa Toshiaki Ukawa 「Further Development of Mobile coupon」

  • 2007年、携帯電話の契約者数はついに1億人を超え、企業も積極的にモバイルマーケティングを導入するようになった。私たちはそのなかでもクーポンに着目した。企業にとって都合のよいモバイルクーポンをより多くの消費者に利用してもらうために、どういった特性を持つ消費者がモバイルクーポン、チラシクーポン利用意図が高いのか。どういった特性を持つクーポンが消費者の利用意図が高いのか分析を行った。分析の結果、携帯への依存度が高い程消費者がモバイルクーポンを利用し、携帯への依存度、AC度が高い人程チラシクーポンを利用することがわかった。また、手間がかからず値引き額が高く、期限が短いとモバイルクーポンの利用意欲が高まり、手間がかからず値引き額が高いとチラシクーポンの利用意欲が高まることがわかった。チラシクーポンをそのままモバイルクーポンに転用することは難しいだろう。モバイルクーポンを配信する際には、より長く手軽に利用できるクーポンが求められている。このことを踏まえてモバイルクーポンを配信するべきである。
    • モバイルクーポン、チラシクーポン、モバイルマーケティング、クーポン利用意図、コンジョイント分析、価格敏感度、流行関心度、AC度、リスク回避度
  • The contractors of cell phone are over 100 million people in 2007 and company started aggressively to introduce mobile marketing. From mobile marketing, we especially focused on coupons. Mobile coupons are advantageous to companies, so we focused on what personalities of the consumers themselves drive them to select mobile coupons or handbill coupons. Also, what personalities of coupons do consumers weigh on the most? According to results of analysis, people who addicted toward cell phone use mobile coupons and people who have high dependency toward cell phone and high degree of active consumer use handbill coupons. Also we found out that the intention of mobile coupon use is rises when it doesn窶冲 take time, the amount of discount is high and the time limit is short. Similarly, intention of handbill coupon uses is rises when it doesn窶冲 take time and the amount of discount is high.
    • Mobile coupons, handbill coupons, mobile marketing, intention of coupon uses, conjoint analysis, sensibility of prices, interest of trend, active consumer, evasion of risk,

岡崎正道「カラーマーケティングの理解」 (全文) (データ)

Masamichi Okazaki「Understanding of color marketing」

  • 現代は商品の氾濫とライフサイクルの短命化が進んでいる。そのため色によって商品を差別化する傾向が高まってきている。本研究では色がどれだけ購買活動に関わっているかを研究するため、色が一番関わっていると思われる衝動買いに焦点を当て、パーソナリティーや色に対する嗜好性、商品特性が衝動買い行動の要因となっているかを分析していった。そして商品の関与が低いほど人は色を無意識的に頼るようになり、色が明るくあざやかなものほど商品の差別化は図られやすく、衝動買いをしやすくなるといったことが明らかになった。
    • 色、衝動的購買活動、パーソナリティー、嗜好性、商品特性、低関与
  • Today???s goods??? life cycle is shortening. Because of that, there is a tendency to differentiate the goods through color variation. In this research, in order to find out how much color is related to purchasing goods, I will focus on compulsive shopping, where color is said to be most related, and analyzed what the reason is for compulsive shopping. As a conclusion, I found out that people who are less interested in the goods unconsciously depend on color when shopping, and that goods with bright colors are more able to differentiate and induce compulsive shopping.
    • Color, compulsive shopping, Personality, preference, quality of goods, low involvement

石塚慧、大久保玲子、丹波真人「ちょいオタ型消費者の選別 -ちょいオタに効果的なマーケティングの探索-」 (全文)

Kei Ishizuka, Reiko Ookubo, Masato Tamba「Identifying Characteristics of “Slightly-Otaku-Consumer” -Effective Marketing for “Slightly-Otaku”-」

  • オタク文化の一般化によって増大したアニメやマンガ、ゲームのライトユーザーに焦点を当て、彼らの購買行動を調査することで「ちょいオタ型消費者」を定義し、彼らに効果的なマーケティング方法を模索することが本研究の目的である。アンケート調査を行い、社交性とアニメ・マンガ・ゲームへの知識量・興味の強さという2軸で被験者を分類し、社交性低・オタク知識少のグループ、社交性高・オタク知識少のグループ、社交性低・オタク知識並のグループ、社交性高・オタク知識並(ちょいオタ)、オタク知識多(オタク)の5つに分類した。その結果、ちょいオタのグループはアクティブ・コンシューマー度、オピニオン・リーダー度、早期採用者度が高く、他者へのクチコミを行う広告塔として期待できることがわかった。また、マンガやアニメ、ゲーム以外の商品でもちょいオタはオタクから引き継いだ情報探索能力を発揮することがわかった。
    • オタク、ちょいオタ、購買行動、情報探索行動、情報発信行動、アクティブ・コンシューマー、オピニオン・リーダー、クチコミ
  • This research is targeted on ???Slightly-Otaku???. ???Slightly-Otaku??? means light user of Japanese Anime, Manga, and computer games, who are increasing because of penalization of Japanese Otaku culture. Purpose of this paper is identifying characteristics of ???Slightly-Otaku-Consumer??? by investigating purchase behavior and finding effective marketing for them. Through the data collected from questionnaire survey, examinees were divided into 5 groups in according with their sociability and amount of information of Anime, Manga, Computer games they have. We defined ???Slightly-Otaku-Consumer??? as consumer who has high sociability and relatively medium amount of knowledge and intention for Otaku culture. In conclusion, we investigate the fact that ???Slightly-Otaku-Consumer??? is active-consumer, opinion leader, and early-adopter. We can expect them to be good publicity. In addition, they showed high ability of information seeking in research of information about goods never related to anime, manga, and computer games.
    • Otaku (people with obsessive interests, particularly anime, manga and computer game), Slightly-Otaku (people with light interests, particularly anime and manga and computer game), Information seeking, purchase behavior, Information originating, Active Consumer, Opinion Leader Word-of-mouth

杉浦彰、橋田慎太郎、星野佑太郎「映画鑑賞における消費者行動について」 (全文) (データ)

Akira Sugiura, Shintaro Hashida, Yuutaro Hoshino

「Determiners of Movie Watching Intention Comparison between Theater visit and DVD purchase

  • 本論文では、映画における消費者行動について研究した。社交性の高い人ほど映画館での映画鑑賞意向が高いことや、映画関与度の高い人ほどDVDでの映画鑑賞意向が高いことが分かった。また、映画関与度と社交性が高い人ほどクチコミを参考にすることや、ポジティブなクチコミほど参考にされるということが分かった。本人にとって満足度が高い作品ほどクチコミ意向が高まるということも分かった。
    • 社交性、映画鑑賞意向、映画関与度、クチコミ
  • In this paper, we studied consumer behavior in movie. Sociability is positively related to theater visit intention. Movie-involvement is positively related to DVD watch intention. In addition, movie-involvement and sociability are positively related to take word-of-mouth into account, positive word-of-mouth is taken into account. High satisfaction movie is positively related to word-of-mouth intention.
    • Sociability, Movie appreciation intention, movie-involvement, word-of-mouth

田中裕人「消費者の意思決定とクチコミについての仮説」 (全文)

Hiroto Tanaka「The hypothesis about the decision making of the consumer and the word-of-mouth communication」

  • 現在インターネットの発達により消費者の購買行動は、AIDMAからAISASへと変化している。この変化をもたらしている最大の要素はクチコミである。本研究では、過去の先行研究からクチコミのことを学び、それを基に仮説を設定した。そして、二次データを検証し、今実際にどのようなSearchが行われているかについて研究を行った。その結果、Searchは情報をShareしている先により、その特性が異なるのではないかという結論に至った。
    • Search Share クチコミ 公式サイト 購買行動
  • The purchasing action of the consumer changes from AIDMA to AISAS by the development of the Internet now. The greatest element bringing this change is word-of-mouth communication. I studied word-of-mouth communication in this study from a past precedent study and set a hypothesis based on it. And I inspected second data and studied what kind of Search was really performed now. As a result, I reached a conclusion that characteristics of Search might be different by the point where Search does Share of information.
    • Search Share  Word-of-mouth communication Official site The purchasing act

河村佳「高級ファッション商品の購買に関する意思決定要因の考察」 (全文)

Kei Kawamura「Consumers' Psychological Variables and Purchasing Behavior for Premium Fashion Goods」

  • 女子大学生市場における高級ファッション商品の購買行動には、その消費者特性が複雑に関係している。本論文では、購買行動における特性と、求める満足における特性の両面から、消費者の購買力との関係を調査した。その結果、購買行動において娯楽快楽志向性を持った女子大学生が、最も購買実績があることが判明し、今後のブランド戦略の立案へのヒントとなった。
    • 女子大学生、高級ファッション商品、購買行動
  • In the purchasing of the premium fashion commodity, in the college woman market, the consumer characteristic is related to the complexity. The relation to the consumer buying power was investigated from both sides of the characteristic of the purchasing and the characteristic that was able to be put satisfactorily of the request. As a result, the college woman who had the amusement pleasure orientation in the purchasing turned out most the purchase results, and became the hint to the plan of the branding strategy in the future.
    • Premium Fashion , College Women , Purchasing

3年夏休み(合宿)
  • ケース演習
    • Cola wars 2006
  • 後期個人プロジェクトの構想

3年前半   YouTube的現象とマーケティング
    • 消費者による映像の創造、ソフトウエアの開発など、企業が行ってきた部分が消費者によって行われています。このような現象がマーケティングにどのような影響を与えるのかを共通テーマとしてグループ別にテーマを設定して研究します。

石塚慧、鵜川俊昭、星野佑太郎『Web Space上の情報発信者が消費者の意思決定に及ぼす影響』 (全文)  (データ:エクセル形式)

 本研究に於いては、「Web Space 上でどのような形であろうとも、個人の情報発信者によって紹介された商品に対して閲覧者は興味を持ち、その商品をインターネットで検索するなど、何らかの情報探索行動を取り、購買行動につながる」という仮定をもとに、どういった情報発信者の影響力が強いのか、情報発信者の評価の良し悪し関係なく、その商品が話題として取り上げられるだけでも情報探索意図、購買意図企業に影響があるのか調査した。その結果、Blog 記事に良い評価で取り上げられれば消費者(閲覧者)の情報探索意図、購買意図に繋がるが、悪い評価で取り上げられた場合は情報探索意図にも購買意図にも繋がらないことが分かった。また、そのBlog 記事を作成したブロガーが消費者にとって近い人物、消費者がブロガー自身にも関心がある場合の方が、そのブロガーの発言の影響力が強い事がわかった。

  • ブログ 情報探索意図 購買意図 魅力的な情報発信者

Kei Ishizuka, Toshiaki Ukawa and Yutaro Hoshino "The Influence of Information Poster on Web Space on Consumers窶僖ecision Making"

  • In this study, based on our hypothesis, 窶廣 visitor would be interested, and some information seeking are taken like the searching on Internet, when goods are introduced by individual information originator, and it connects with the purchase behavior.窶?, we studied what type of information originator窶冱 influence strong, and are there influences on consumers窶? information seeking intention and purchase intention only as for taking up the goods as the topic, regardless of the evaluation of the information caller. In the result, we found out consumer (visitor) show information seeking intention and the purchase intention when blog evaluated the goods positively,but at the same time, consumer (visitor) didn窶冲 show information seeking intention and the purchase intention when blog evaluated the goods negatively. In addition, we comprehend that bloger窶冱 influence is strong when the bloger is person near with consumer or consumer is interested to bloger.
    • Blog, information seeking intention, purchase intention, attractive information originator

大久保玲子,杉浦彰,田中裕人,橋田慎太郎『情報発信意図を規定する消費者とCGMの特性』 (全文)  (データ:エクセル形式)

 近年、インターネット上では、SNSやブログなどの消費者の情報発信によって生成されているサイトである、CGMが急速に普及している。そこで、本論文では、消費者の情報発信に注目して、情報発信意図を高める消費者の特性とサイトの特性を調査した。得られたデータを分析した結果、様々な消費者特性の中でも、特にインターネット関与度が高い消費者が情報発信の意図が高いこと、また、匿名性や信頼性など、ほとんどのサイト特性が消費者の情報発信意図を高めることが分かった。

  • 情報発信 消費者特性 インターネット関与度 匿名性 信頼性

Reiko Okubo, Akira Sugiura, Hiroto Tanaka and Shintaro Hashida "Why Consumer Post to CGM Site?:The Characteristics of Consumer and Internet Site"

  • Lately, on the Internet, CGM(Consumer Generated Media) site, such as SNS, Blog, etc., got popularity. In this paper, we focused consumer窶冱 information posting intention and related it with characteristics of consumer and CGM site. Hypotheses are developed and tested by survey to university students. Among characteristics of consumer, Internet participation was positively related with posting intention. Characteristics of CGM site:anonymity and reliability also positively explained posting intention.
    • Information posting, the characteristic of consumer, Internet participation degree, anonymity and reliability of internet, CGM

岡崎正道、塚原 悠、丹波 真人『CGMを利用した製品開発への参加意図とその規定要因』 (全文)  (データ:テキスト形式)

 企業はインターネットを使って、広告作成、製品作成、サンプリング、動画配信などを消費者に求めるようになってきている。主導で製品開発をするのではなく、消費者と相補的に商品開発をすることにより、より顧客志向の製品を生もうとしている。インターネットによる情報の氾濫、消費嗜好の多様化によって顧客を確保するのが容易になったとは言えない。インターネットの場でもより的確にインターネットユーザーの性質を掴む必要がある。今回のプロジェクトでは、消費者はCGMを利用した製品開発にどれくらいの関心があるのか、そして何がその関心度に影響するのかを調べた。この結果によって企業はどのようにCGMでアプローチすればいいかの対策案を出せる。それは消費者の潜在的価値を見出すことに繋がる。

  • CGM 製品への興味 製品への不満 自己顕示欲 インターネット利用度 初期段階の製品開発への参加意図 開発段階の製品開発への参加意図

Masamichi Okazaki, Yuu Tsukahara, and Masato Tanba "The purpose of product development using CGM and the main regulations"

  • Companies are beginning to demand development and ideas about advertisement, product, sampling, internet movies, and other ideas to the consumers. By not leading the product development themselves, but by including the consumers in the development, they are trying to produce products more fit to the consumer窶冱 needs. Due to internet, information is oversupplied, and consumer窶冱 demand for products are becoming more specific, it is not easy to catch consumers. On internet, there is a need to catch the internet users窶? nature more accurately. This project, we researched on how much interest the consumers have on product development using CGM, and what is affecting that interest. By this result, we can propose a plan to companies on how to approach using CGM. That leads to finding consumer窶冱 subconscious values.
    • CGM, interest to the product , dissatisfaction to the product, will to self appeal , frequency of using internet, The intention for participating in the first steps of product development

穴沢 裕介,河村 佳,新川 純平『インターネット・オークションにおける消費者とサイトについての考察〜どのような消費者がどのようなサイトを使うのか〜』 (全文)  (データ:エクセル形式)

 インターネット・オークションにおける購買行動は、どのような特性を持つ消費者が、どのような特性を持つサイトを利用して行われているかを調べることで、サイトの改善や利用率改善につなげられると考え、当研究を行った。その結果、オピニオン・リーダーやアクティブ・コンシューマーといった特性をもつ消費者が大手や流行のサイトを主に用いること、リスク回避性向の強い消費者が安全なサイトを主に用いること、インターネット関与度の高い消費者が、大手や流行のサイトを用いにくいことがわかった。

  • インターネット・オークション 消費者特性 サイト特性

Yusuke Anazawa, Kei Kawamura, and Junpei Shinkawa "Consideration of consumer and Internet site in Internet auction: Characteristics of Consumer and Internet Site"

  • About a purchasing action in the Internet auction, we thought that connected with improvement of the site and use rate by examining whether the who had any kind of characteristic used the site that had what kind of characteristic. As a result, we knew the following that a consumer with a characteristic such as an opinion leader and the active consumer use a major and prevalent site the consumer who cannot bear a risk use a safe site mainly, the consumer that participation degree is high is hard to use a major company and a prevalent
    • Internet auction, the characteristic of consumer, the characteristic Internet site

5期生(2006-2007年度在籍)からのoutput

5期生作成のホームページ


4年 卒論

佐藤結希「共創マーケティング論の構築 −快楽消費に基づく演劇マーケティング論の再検討−」 (全文)

Yuuki Satoh「Marketing for Co-creation - Review of Marketing for Play based on Pleasure Consumption -」

  • 経験価値やサービスマーケティングの重要性が謳われる今日において,刺激的な経験を求めて人々は非合理的な消費を行う。その消費の対象は一般にレジャーと呼ばれるが,テーマパークや演劇消費の心理や,その根底にある消費者の秘められた創造性に着目し,既存の実証研究をとりあげることで創造性を引き出す要素を抽出する。そこで,消費世界を,4P の成り立つ第1 の世界,経験価値やサービスの重視されるライフスタイルの豊かさ提供による第2 の世界,そして創造性を発揮する第3 の世界の3 つに分類し,これまでの演劇マーケティングやレジャーの捉えられ方を確認することで,非合理的な消費の根本にある快楽消費の視点から,第3の世界における経験価値やサービスを超越した概念として「共創」を定義づける。共創とは,「自己中心的な消費者が快楽を求めて自らの世界観を持って企業の世界観に挑み,発見し,構成し,創造することによって快楽を得る過程における,消費者と企業のインタラクション」であり,企業と消費者のインタラクションの真のあり方は「共創マーケティング」にあることを示す。
    • 共創 創造性 快楽消費 インタラクション 経験価値 サービス レジャー 第3 の世界
  • It is said that considering experience value and service marketing is important, because we consumegoods and service seeking for exiting experience. The goods and service are generally called leisure. Theleisure includes consumption of theme parks, watching plays and so on. Then, in this paper, focused onpotential consumer窶冱 creativity, elements of bringing out creativity are extracted with existing empiricalstudy. Furthermore, it is defined that the first world is the world realized 4P, the second world is that wethink enriched life style with experience value and service is important, and the third world is that weshow creativity. Confirmed that how they think marketing for plays and leisure, 窶彡o-creation窶? formingthe basis of irrational consumption, that is pleasure consumption in the third world is defined as conceptrising above experience value and service. Co-creation is the interaction between consumers andcompanies in process that self-centered consumers challenge for the world of companies, discover,structure, and create to seek for pleasure with their world. So, in this study, it is showed that, what atrue interaction between consumers and companies is 窶徇arketing for co-creation marketing窶
    • Co-creation, Creativity, Pleasure Consumption, Interaction, Experience Value,Service, Leisure, The Third World

井上啓太「ドラッグストアの成長要因〜消費者はなぜドラッグストアを選ぶのか〜」 (全文)

Keita Inoue「Growth Factor of Drugstores〜Why do consumers select drugstores ?〜」

  • この論文では、成長を続けている小売業態であるドラッグストアに着目し、なぜドラッグストアは成長を続けているのかという問題意識に基づき研究を進めた。ドラッグストアの成長の要因についての仮説を設定した。主に大学生を対象とした調査によりデータを収集し、重回帰分析によって仮説を検証した。その結果、消費者特性については、新製品志向性、ポイントサービス志向性、健康志向性が、ストアイメージについては、雰囲気・販促因子、明るさ因子、価格因子、サービス(店員)因子が強い影響を与えることが分かった。
    • ドラッグストア、利用頻度、使用金額、消費者特性、ストアイメージ
  • In this paper I focused on drugstores, which is growing retail business category. Why do drugstores keep growing? I proposed hypothesis about the growth factors of drugstores. And I tested hypothesis by regression analysis using data collected from questionnaire survey. As a result of the analysis, it has been understood that about consumer characteristics new product orientation and point service orientation, health orientation affect on selection of drugstores and about store images Mood of the store・sales promotion factors, brightness factors, price factors, and service (clerk) factors have great influence on selection of drugstores.
    • drugstore, usage frequency, amount of spending, consumer characteristics, store images

塚本理沙「ファッション雑誌の閲覧意向の規定要因」 (全文)

Risa Tsukamoto「Factors Determining The Intention of Reading Fashion Magazine」

  • 本研究では、「どのような特性を持つ消費者は、どのような特性を持つファッション雑誌に最も強い影響を受けるのか」を調査し、消費者のファッション雑誌を読む意向(閲覧意向)の規定要因を明らかにした。事例研究と先行研究のサーベイから消費者の個人的特性とファッション雑誌の特性を選択して仮説を設定し、統計ソフトRを用いて仮説検証のための分析を行った。その結果、消費者特性に関しては、「流行革新者度が高い消費者」と「被服購買の際に流行性を重視する消費者」が全てのファッション雑誌の特性に関して最も高い閲覧意向を持つことが判明し、ファッション雑誌の特性に関しては、「口コミ情報」が全ての消費者特性と有意な結果となった。やはり「ファッション」というジャンルにおいて「流行」は欠かせない要因であることを再確認し、多くの消費者に受け入れられるファッション雑誌の重要な要因は「口コミ情報」と「流行性」であることが分かった。また、分析結果から今以上に閲覧意向を高く持つ可能性があることが判明した「公的自意識が高い消費者」や「ユニークネス欲求が高い消費者」を新たなターゲットとして、彼らが求める「憧れ」の演出、そして流行に関心が高く敏感な消費者が求める「最先端の流行」の提案の2点が更なるファッション雑誌の発行部数の増加につながると考察した。
    • 閲覧意向、公的自意識、ユニークネス欲求、流行、口コミ情報
  • In this paper, I inquired the factors determining the intention of reading fashion magazine, by researching what kind of consumer gain effects from fashion magazines, and what types of fashion magazine confer effects to the consumer. The hypotheses are created from precede studies and case studies, and are analyzed by using statistic software. As a result, consumers who have a high concern on vogue, and consumers who regard on popularity in buying clothes, have a high intention of reading all types of fashion magazines, and as to the types of fashion magazines, ???word-of-mouth communication??? was significant with all kinds of consumers. I reconfirmed that ???vogue??? is an indispensable factor in discussing about ???fashion???, and also that ???word-of-mouth communication??? and ???vogue??? is the important factors in making fashion magazines which many consumers would accept. Moreover, I discovered that consumers who have a high public self-consciousness and a high uniqueness wants lurk possibilities of possessing higher intention of reading fashion magazine. Therefore, I suppose these two points; (1)instituting those consumers as a new target and directing the ???yearning??? they want, (2)proposing the ???forefront vogue??? for the consumers who have a high concern on vogue, for the keypoints for increasing the circulation of fashion magazines.
    • Intention of reading, Public self-consciousness, Uniqueness wants, Vogue, Word-of- mouth communication

浜田華由紀「ブランド所持・購買の決定要因〜消費者はブランドに何を求めるのか〜」 (全文)

Kayuki Hamada「Factors Determining the Intention of Brand Possession / Purchasing Intention~What does the consumer find in a brand~」

  • 本研究では、「どのような消費者がどのようなブランド特性に重点を置き、ブランド品を所持・購買するのか」を調査し、消費者が求めているブランド特性は何なのかを明らかにした。事例研究と先行研究を基に消費者特性とブランド特性を選択し仮説を設定し、大学生を対象とした調査によりデータを収集し、統計ソフトRを用いて仮説を検証した。その結果、最もブランド所持・購買意図を高めるブランド特性は「知覚品質」であることが分かり、次いで「自己満足」「顕示効果」「バンドワゴン効果」「高級感」であった。「知覚品質」は多くの消費者が求めるブランド特性であると同時に、本来ブランドへの関心が低い私的自意識が高い消費者の所持・購買意図をも高められる、重要なブランド特性と言えることが分かった。 反対に、「スノブ効果」についてはいずれの消費者特性とも良い結果が求められず、本研究で対象とした大学生にとってスノブ効果はブランド特性として魅力的でないことが判明した。又、公的自意識の高低は所持・購買意図を大きく左右する事も判明し、ブランド品というのは他者からの評価に敏感な消費者にとっては関心の高いものであるが、反対に他者からの評価に鈍感な消費者にとっては関心の低いものである事が分かった。ここから他者からの評価が上がることに繋がるブランド特性を多く持つブランド品を作りだすことが、効果的なマーケティングであるのではないかと考察した。
    • 所持・購買意図、消費者特性、ブランド特性、回帰分析、交互作用
  • In this paper, I inquired the factors determining the intention of factors determining the intention of brand possession / purchasing intention, by researching what kind of consumer put an important point in what kind of brand characteristic and possessed or purchased a brand product The hypotheses are created from precede studies and case studies, and collected data by investigation for the university student and are analyzed by using statistic software R. As a result, I understood that a brand characteristic to make brand possession / purchasing intention most was perceived quality, and subsequently it was a self-satisfaction unveiling effect bandwagon effect sense of quality. Conversely, as a result, snob effect was not attractive as a brand characteristic for the university student whom I intended for in this study. In addition, I understood that the pitch of the public self-consciousness controlled possession / purchasing intention. The brand-name product for the consumer who is sensitive to the evaluation from another person of the interest was high, but understood that the interest was low for the consumer who was insensitive to the evaluation from another person. From this result, I considered that making the brand-name product which had a lot of brand characteristic set a high evaluation from another person. It will be an effective marketing.
    • possession / purchasing intention, consumer characteristics, brand characteristics, regression analysis, interaction

花崎裕子「経験価値の規定要因と消費者行動への影響についての研究」 (全文)

Yuko Hanazaki「Antecedents and Consequences of Experience Value」

  • 本研究では、近年注目されている新しいマーケティング手法「経験価値マーケティング」が実際に消費者行動に影響を与えているのかを分析し検証した。スターバックス、ディズニーランド、ドトールコーヒーについてアンケートを実施した。その結果、「経験価値」はリピート意向に大きく影響を与えていることが実証され、また消費者特性によって「経験価値」の影響の受け方に違いがあることも明らかになった。
    • 経験価値 店舗魅力 消費者特性 重回帰分析
  • In this research, I analyzed and verified whether new marketing technique Experiential Marketing paid attention to in recent years actually influenced the consumer behavior . I executed the questionnaire of Starbucks, Disneyland, and Doutor Coffee . As a result, I clarified that Experiential greatly influenced the repeat intention and the receiver of the influence of Experiential had the difference depending on the consumer characteristic.
    • Experiential, Store charm, Consumer characteristics, Multiple linear regression analysis

神馬良輔「サービス品質測定モデルの実証的再検討」 (全文)

Ryosuke Jimba「Empirical Reexamination of Service-Quality-Measurement-Model」

  • サービス品質の測定にはSERVQUALモデルが用いられてきた。自身の先行論文では、既存モデルにマーケティング・ミックス要素を導入することで、『結果品質』『過程品質』『道具品質』の3つの因子でサービス品質全体を説明するモデルを提案した。本論ではこのモデルにさらに消費者行動論や物財の先行研究からの知見を導入したモデルを提案し、実務へのインプリケーションを検討した。その結果、経験を志向する程度で消費者のサービス品質の知覚構造が異なることが分かった。
    • サービス品質、結果品質、過程品質、道具品質、物財、サービス財、手がかり、構造方程式モデリング
  • To measure service quality, SERVQUAL model have been used. In my previous paper, by putting marketing mix into ready-made models, I was able to suggest statistically that the three factors: resultant quality, process quality, instrument quality, can be used to explain the model for service quality altogether. In this paper, I suggested the service-quality-measurement-model, which is additionally put findings of the earlier studies of consumer behavior and goods into, and considered implications to practical businesses. As a result, it was suggested that the structure of consumers' perception of service quality differs by the degree of experience-orientation.
    • service-quality, resultant quality, process quality, instrument quality, goods, services, cue, Structural Equation Modeling

新延涼介「マーケティングが企業価値に与える影響ついて」 (全文)

Ryosuke Niinobe「The relationship of Marketing and the value of companies」

  • 本研究は、企業価値に着目し、どのようなマーケティング変数が企業価値の最大化に貢献できるのかを目的としている。SCPパラダイムをベースとして、市場構造-市場行動-市場成果-企業価値という因果関係を仮定し、検証した。具体的には、濱岡(2006)のデータと財務指標を用い、構造方程式モデリングと重回帰分析によって検証した。その結果、重回帰分析において有意な結果を得られ、限定的ではあるが市場構造と行動-市場成果-企業価値という一連の因果関係があることを示唆できた。
    • 企業価値、SCPパラダイム、戦略的マーケティング、ポジショニング・アプローチ、先発優位、従業員満足
  • In this research, it aims at the ability to contribute [ what marketing variable ] to maximization of the value of companies. By using S-C-P paradigm as a base, I hypothesized and verified the causality of structure-conduct-performance-the value of companies. Specifically, I tried to verify by structural equation modeling and multiple regression analysis using the financial index and the data of Hamaoka (2006). It has suggested that there was causality of market structure and conduct-performance-the value of companies.
    • The value of companies, S-C-P paradigm, strategic marketing, positioning approach, pioneering advantage, employee satisfaction

黒田映子「機能性飲料市場において消費者特性と情報媒体が与える影響」 (全文)

Akiko Kuroda「The effect of the consumer characteristics and information that generates to the sales of functional products」

  • 本研究では健康食品について、企業側はどのような情報媒体から情報を流すことによって消費者の興味を引き寄せることができるのか、そしてどのような商品を消費者が求めているのかを明らかにした。消費者の特性、情報媒体、商品特性が求められているのかについて仮説を設定し、調査によって検証した。この結果、情報源としては、健康オピニオンリーダー、家族、知人の順に影響を受けることがわかった。また、全体的に知人からの情報に対して影響はあまり受けないという結果が得られた。商品特性としては、価格が低く栄養分は多く、しかし苦味が無く飲みやすい特定保健用食品として認可されている商品を消費者は求めていることが明らかになった。
    • 健康食品市場、機能性飲料、消費者特性、健康オピニオンリーダー、商品特性、関与度
  • Consumer窶冱 interests toward living a healthy life have strengthened these days since the society have evolved into a highly aging phase. Medicaments and just plain 窶彷ood窶? are not the only products that keep health-oriented consumer窶冱 interest satisfying, now there are the functional foods to keep consumers busy. The market of the functional foods has expanded, but the young consumers especially ones who are still students are not the target for this market yet. In this paper, focus is on the concrete material that is needed in the functional food (In this case, the functional 窶彭rink窶? to be exact), and what kind of medium does the young consumer窶冱 refer to when seeking for information. As a result, consumers tend to prefer the 窶徂ealth opinion leader窶冱窶? information rather than from their family members or peers. As for the characteristics of the functional product, consumer窶冱 search for products that are 1)low in price, 2)provide large concentration of nutrition, 3?シ叡ut without bitterness, 4)and with approval of the particular preservative from the country.
    • functional food, health opinion leader, involvement, product trait

太田圭亮「モバイル利用環境と社会心理学的変数」 (全文)

Keisuke Ota「Social Psychological Variables as Determiners of Mobile Phone Usage」

  • 本論文は、携帯電話の利用状況を、利用者の社会心理という観点から研究したものである。仮説を設定し、アンケート調査によって検定した。その結果、流行や情報に敏感な人ほど携帯電話に対する関心が強いことが分かった。また、魅力的な機能やデザインの重要性が確認された。今後は、様々な利用ニーズに対応する、端末の多様性が必要になってくると考える。
    • 携帯電話 社会心理傾向 ニーズと利用状況 機能 デザイン コミュニケーション手段
  • This article studied the use situation of the mobile telephone from the point of view called the social psychology of the user. I set a hypothesis and examined it by questionary survey. As a result, the person who was sensitive to the fashion and information tended to be strong in interest for the mobile telephone. In addition, the importance of the attractive function and design was confirmed. I think that the variety of the terminal corresponding to various use needs is necessary in future.
    • Mobile telephone, Tendency to social psychology, Needs and the use situation, Function, Design, Communication means

小花絵里「ネット広告の成功要因を探る」 (全文)

Eri Obana「Searching for the success factor of the Internet advertisement.」

  • 現在、インターネットは我々にとって、欠かせないものになりつつある。それに伴い、収入をもってネットコンテンツ提供を無料にするネット広告市場が急速に伸びている。なかでも、検索エンジンを使ったマーケティングであるSEM の普及が加速している。しかしSEM はあくまでも顕在層へのアプローチ手法であるため、市場に限界がある。そこで、本論文では潜在層にもアプローチが可能なバナー広告に焦点をあて、その成功要因を探ることで、今後のネット広告のあり方を考えようと試みた。その結果、ユーザーがバナー広告に求めているものは、色使い・目新しさ・好奇心がそそられるもの、という結果がでた。また、最近注目を集めている体験型バナー広告もクリック意欲に繋がることがわかった。斬新なクリエイティブの発掘がバナー広告の成功には不可欠である。
    • ネット広告、SEM、クリック率、回帰分析、因子分析、クチコミ
  • The Internet is becoming indispensable for us now. The net advertisement market where it has the income along with it and the net contents offer is done free of charge has expanded rapidly. The spread of SEM(Search Engine Marketing) that is especially marketing that uses the search engine has accelerated. However, there is a limit in the market because SEM is an approach technique to the layer of being to the last. Then, it tried in this thesis when thinking about the ideal way of the net advertisement in the future by appropriating the focus to the banner-type message that was able to be approached, and searching for the success factor.As a result, it was coloring, a novelty, and curiosity that the user was demanding from the banner-type message. Moreover, it has been understood to connect the experience type banner-type message to which attention is attracted recently with the click desire, too.The excavation of the fresh idea is indispensable to succeed in the

banner-type message.

    • Internet advertisement, Search Engine Marketing, click-through rate, regression analysis, factor analysis, word of mouth

白川健「認知と感情から見た消費者買物目的地選択行動分析」 (全文)

Shirakawa Takeshi「Effect of Cognition and Emotions on Shopping Destination Choice」

  • 本論文では、商業集積に関する認知的イメージと蓄積された感情体験の関連性を明らかにし、選択行動とどのように結びついているのかを分析することを目的として研究を進めた。事例研究・先行研究をもとに仮説を設定し、アンケート調査を用いて検証を行った。分析の結果、買物目的地によって、認知的イメージと感情の関連性及び選択行動との結びつきは異なることがわかった。新宿においては、入手過程の魅力と気分転換の魅力が感情体験に影響を及ぼしていること、入手過程の魅力が目的地選択行動に正の影響を及ぼしていること、距離抵抗が目的地選択行動に負の影響を及ぼしていることがそれぞれ明らかになった。銀座においては、ゆとりの魅力、気分転換の魅力、上質な個店の魅力、親近感のある個店の魅力が感情体験に影響を及ぼしていること、ゆとりの魅力が目的地選択行動に影響を及ぼしていることがそれぞれ明らかになった。
    • 商業集積地、買物目的地選択行動、認知的イメージ、感情体験、回帰分析、変数増減法
  • In this paper, I studied about relations between consumers’ images and accumulated emotions on shopping areas and how they are connected with consumers’ choices. The hypotheses are proposed from studying the case studies and from the previous studies. The hypotheses were analyzed from the survey. As a result of this research stated that: there is a difference in relations among consumers’ images, emotions and choices according to shopping destination. In Shinjuku area, fascinations of purchasing process and refreshment effect consumers’ accumulated emotions. Fascination of purchasing process positively effects consumer’s behavior in choosing their destination for shopping. Distance negatively effects consumer’s behavior in choosing their destination for shopping. In Ginza, fascinations of affluence, refreshment, prestigious shop and casual shop effect consumers’ accumulated emotions. Fascination of affluence positively effects consumer’s behavior in choosing their destination for shopping.
    • shopping area, behavior in choosing their destination for shopping, cognitional image, accumulated emotions, regression analysis, step-wise selection

田中理紗「アスリートCMが消費者のブランドへの態度に及ぼす影響」 (全文)

Risa Tanaka「The effect on brand image by using athlete as a CM talent」

  • 最近、数々の日本人選手の活躍に伴い、アスリートを起用したテレビCMが多く目につくようになった。本論文ではテレビCMに出演することが本業であるCMタレントがいる中で、なぜあえてアスリートを起用するのかに疑問を抱き、各々をCMタレントとして起用した時、ブランドへの態度にどのような影響を及ぼすのかを調査し、比較した。Amosを用いた確認的因子分析、共分散構造分析を行った結果、タレントは直接的で明確である「見た目」が重視され、逆に外延・内包イメージの一致性が課題であることがわかった。一方、アスリートは全体的な「雰囲気」が重視され、本人の専門分野と一致性の高い商品の広告を行うことが重要であり、大会シーズン中の出演が効果的であることがわかった。
    • セルフイメージ、外延・内包イメージ、関与度、周辺的手がかり、好意度、権威度
  • Lately, many Japanese athletes receive nationwide media attention on their activity. Also, it seems that the number of TV commercials using athletes as a CM talent are increasing attended by their activity. In this report, I took attention to why company use athlete as a CM talent rather than talents which their main business is to be a CM talent, and researched the difference between the effect on brand image by using athlete or the talent as a CM talent. As a result, I reached a conclusion that using a talent, we tend to make a point of their appearance and to conform the extent image and connote image is going to be the subject. On the other hand, using an athlete, we tend to make a point of their air and to make them appearance during the season of the athlete meeting.
    • self image, extent/connote image, involvement, periphery lead, affection, authority

秋元紳太郎「企業の苦情対応についての考察〜不確認アプローチの応用〜」 (全文)

Shintaro Akimoto「A Study on Complaint Handling ~An application of an expectation and disconfirmation approach ~」

  • 本論文では、苦情対応についての知見を得るために、苦情対応研究における不確認アプローチを応用して研究を行った。苦情行動と苦情対応の満足度についての仮説を構築し、アンケート調査から得られたデータをもとに分析を行い、仮説を検証した。分析の結果、生活必需品に不満を持った消費者やアクティブ・コンシューマーが苦情行動を起こすことがわかった。また、苦情対応の満足度を高めるためには顧客を理解しようとする姿勢や適切な製品の修理・交換などのアフターケアが重要であることが明らかになった。さらに、苦情対応の満足度は消費者のロイヤルティを向上させ、ネガティブな口コミの抑制につながることがわかった。
    • 不確認アプローチ、苦情対応への期待、苦情対応への知覚、苦情対応の満足度、顧客理解、アフターケア、共分散構造分析
  • In this paper, I researched by applying an expectation and disconfirmation approach to acquire advanced knowledge of complaint handling. I proposed hypothesis about complaint behavior and complaint handling and I tested hypothesis by analysis using data collected from questionnaire survey.

As a result, it has been understood that consumer who had dissatisfaction with necessities of life and active consumer take complaint behavior. It has been also clarified that understanding the customer and aftercare (appropriate repair and exchange etc.) are important in order to heighten complaint handling satisfaction. Moreover it has been understood that complaint handling satisfaction heightens customer loyalty and control negative WOM

    • An expectation and disconfirmation approach, An expectation for complaint handling, An perception of complaint handling, Complaint handling satisfaction, Understanding the customer, Aftercare, Structural Equation Modeling

3年後半   個人/グループ研究報告書

秋元紳太郎 「モバイル・インターネットにおける消費者の情報探索行動に関する考察〜クロスメディアとの関連性を踏まえて〜」 (全文)

Shintaro Akimoto, Consideration of consumer???s information searching???behavior on the mobile internet ~based on the relation to the crossmedia~

  • この論文では、メディアとモバイル・インターネットを利用した消費者の情報探索行動に着目し、どのような要因がそれらに影響するのかということを解明すべく研究を行った。分析の結果、消費者は商品内容に関する情報よりも、商品に付随するキャンペーンや広告内容に興味を持つことによって、情報探索を行うことがわかった。また、非印刷メディアよりも印刷メディアの方が消費者の情報探索に影響を与えることもわかった。さらに、モバイルとパソコンにおける情報探索では、その動機が異なることが明らかになった。キーワード
    • クロスメディア・モバイル情報探索、モバイル・マーケティング、印刷メディア、周辺的動機、中心的動機
  • In this paper, I focused on consumer窶冱 information searching by mobile internet and media, and to clarify what factors influence it, I researched. It has been understood that consumers search by being more interested in the campaign and advertisement content that accompany commodity than in the information on content of commodity. It has been also understood that printed media influence consumer's information searching than nonprinted media. Moreover it has been clarified that motives of information searching were different in the mobile phone and the personal computer.
    • Cross mediamobileinformation searching, Mobile marketing, Printed media, Peripheral motive, Center motive

井上啓太「電子商取引利用行動の規定要因」 (全文)

Keita Inoue,Factors Determining the Behavior of Using E-Commerce.

  • この論文では、電子商取引に着目し、インターネット・ショッピングとインターネット・オークションの規定要因分析を行った。先行研究を概観した上で仮説を設定し、大学生を対象とした調査で収集したデータを用いて回帰分析を行い、仮説を検証した。その結果、インターネット・ショッピングに関しては、消費者属性変数・リスク削減制度重視度の一部、買物スタイル変数・知覚リスク変数・マーケティング評価変数の多くが影響を与え、インターネット・オークションに関しては、買物スタイル変数・知覚リスク変数の一部が影響を与えることが明らかになった。
    • 電子商取引、インターネット・ショッピング、インターネット・オークション、消費者属性変数、買物スタイル変数、知覚リスク変数、マーケティング評価変数、知覚リスク削減制度重視度
  • In this paper, I focused on E-commerce and I analyzed factors determining the behavior of using online-shopping and internet auction. I reviewed earlier study, proposed hypothesis, and I tested hypothesis by regression analysis using data collected from questionnaire survey on students. As a result of the analysis, it has been understood that the part of consumer attribute variables and value of risk reduction system and major part of shopping style variables, perceived risk variables and marketing assessment variables influence use of online-shopping, and part of shopping style variables and perceived risk variables influence use of internet auction.
    • E-commerce, internet shopping, internet auction, consumer attribute variables, shopping style variables, perceived risk variables, marketing assessment variables, value of risk reduction system

神馬良輔「サービス品質測定基準の再検討:美容室の分析を通して」 (全文)

  • サービス品質の測定には SERVQUAL モデルが用いられてきた。本論では、美容室の分析を通して、これらの概念・モデルの問題点を指摘し、代替的あるいは補完的に用いることができる新たなサービス品質測定基準を探索した。その結果、『結果品質』『過程品質』『道具品質』の 3 つの因子でサービス品質全体を説明するモデルが共分散構造分析を用いることで統計的に示唆できた。
    • サービス品質、SERVQUAL、サービス・マーケティング・ミックス、結果品質、過程品質、道具品質、共分散構造分析

Ryosuke Jimba,Reexamination of Service-Quality-Measurement-Criterion: Empirical Analysis in Beauty Salons

  • To measure service quality, SERVQUAL model have been used. In this paper, through the considerations of beauty salons, we are going indicate these and problematic areas of the model and the concept. Therefore, I searched the alternative or the complementary servicequality- measurement-criterion that can be used. As a result, I was able to suggest statistically, that by using the structural equation modeling, the three factors: resultant quality, process quality, instrument quality, can be used to explain the model for service quality altogether.
    • service-quality, SERVQUAL, service-marketing-mix, resultant quality, process quality,instrument quality, Structural Equation Modeling

黒田映子「どのような特性を持つ消費者がどのようなブランドに、またSPA とブランドの協働製品に興味を持つか?」 (全文)

Akiko kuroda, Determining the factors of consumer窶冱 characteristics which intrigue them to purchase designer clothes, and clothes manufactured by specialty store retailer of private label apparel and designer brands.

  • 現在、多くのブランドが衣服を販売し、低価格をこころがける製造小売業などの商品も多く販売されている。たくさんの服の選択肢がある今、消費者は何を重視して服を選択しているのか研究したいと思う。また、製造小売業とブランドの協働製品を販売する企業が増えている今、製造小売業とブランドの協働製品に、どのような特性を持った消費者が購買意図を持つのか。どのような商品の特性を、消費者は重視するのか。ブランドの特性は、消費者の購買意図を影響するのか、などを調べていく。消費者の特性を公的自意識特性、被服関心度の側面から、また商品の特性を踏まえた上で研究した結果、ブランド選択の際には世間体を重視する消費者、そしてSPA とブランドの協働製品に興味を持つのは、自己表現および価格を重視する消費者だということが明らかになった。
    • 公的自意識 被服関心度 SPA ブランド 商品特性、スノッブ、バンドワゴン
  • Nowadays, the choices for brands, designs, qualities of clothes are very variegated to qualify for all consumer窶冱 needs. There are the specialty store retailer of private label apparels that provide low price clothing, and the expensive brands that fulfill the consumers need for 窶徭tatus窶? by wearing their clothes. With these choices for consumers, the question arises: what are the personalities of the clothes do consumers weigh on the most? What qualities of the brands itself are influencing the consumers, and what personalities of the consumers themselves drive them to select certain clothes? Secondly, what factors intrigue the consumers to have interest in clothes manufactured by the SPA and top brands? In this research, the students of different universities answered the survey concerning the factors stated above. As a result, many hypothesis proved to be wrong, but from this research new factors of consumer窶冱 personalities concerning their self-consciousness. Also, Public self-consciousness does not effect the consumer窶冱 choice in brands, but consumers concerning society窶冱 general aspects choose brands accordingly. As for choosing the clothes manufactured by the SPA and top brands, consumers who weigh their values heavily on self expression and prices are interested in purchasing the product.
    • Public and private self consciousness, interest in clothes, snob, bandwagon, SPA, brand, characteristics of goods

新延涼介「携帯電話の通信キャリアと消費者のブランド選択行動」 (全文)

Ryosuke Niinobe, Cellular Phone Business Operators and Brand Choice

  • 携帯電話番号ポータビリティ制度の開始により、携帯電話業界は以前より顧客が流動的になった。さらに、携帯電話契約数(PHS含む)は1 億件を突破し市場は頭打ちの状態である。当然通信キャリア間での顧客争奪は激化すると考えた。そこで本研究では、携帯電話の通信キャリア選択に着目し、通信キャリア選択に影響を及ぼす変数を見つけ出すため、アンケート調査を実施し、多項ロジットモデルによる推定を試み、探索的な分析を行った。その結果、通信キャリア選択における有意なパラメータを見出した。「広告・企業イメージ」「カメラ・ディスプレイ機能」「料金」「繋がり易さ」「使いやすさ・メーカー」「おサイフ機能」の6 つのパラメータである。
  • In this research, in order to find out the variables which affect communication career choice, the questionnaire was carried out, estimation by the multinominal logit model was tried, and search-analysis was performed. Consequently, the significant parameter in communication career choice was found out. They are six parameters, "advertisement and corporate image", "camera display function", "charge", "connectivity", "maker and easy to use", and "Osaifu function."
    • Communication career choice, customer satisfaction, various functions and high-performance-izing, branding, an innovative opinion leader

小花絵里「環境配慮社会に向けて〜効果的な環境コミュニケーションを探る〜」 (全文)

Eri Obana, To the Environmental Consideration Society ???What are effective environmental communications????

  • 環境問題が深刻化する中、日本は従来の社会から「環境配慮社会」へシフトしようとしている。「環境配慮社会」実現のためには、企業、行政、そして生活者が一体となった取り組みが必要である。それらの取り組みの現状を調査したところ、企業・行政に環境配慮への姿勢が見られる一方で、消費者は、環境問題への「関心」が高まる割りに、行動が伴っていないことが明らかになった。日本人の環境知識の無さがその原因の一つだと考え、環境知識・生活者属性が環境への態度にどう影響するのかについて調査した。アンケートを収集し、分析した結果、環境知識は環境配慮商品購買意図と直接な関係がなく、環境知識を得ることで環境関与度が高まり、環境配慮商品購買意図が生まれるという結果を導くことができた。
    • 環境問題、環境への配慮、環境知識、生活者属性、回帰分析
  • As environmental problems become aggravated, Japan tries to shift from a past society to "Environmental consideration society". The approach that the enterprise, the administration, and the dweller combine is necessary to achieve "Environmental consideration society".When the current state of those approaches was investigated, it was clarified to the consumer that the action did not accompany dividing to which the concern for environmental problems rose while the posture to environmental consideration was seen in the enterprise and the administration. It was thought that one of the causes it was about Japanese environmental knowledge, and investigated how environmental knowledge and the dweller attribute influenced the attitude to the environment. The questionnaire is collected and analyzed, therefore the following has been understood. Feelings that it wants to buy environmental knowledge and the environmental consideration commodity are not related directly. I was able to lead the result that the environmental participation level rose in obtaining environmental knowledge, and feelings that wanted to buy the environmental consideration commodityarose.
    • Environmental problems, Responsible concern for the environment, Environmental knowledge, Dweller attribute, Regression analysis

太田圭亮,花崎裕子「経験価値マーケティングの成功要因」 (全文)

  • これまで企業が消費者にアピールしてきた商品の価値は、機能・便益が中心であったが、近年経験価値が注目されている。本論文では経験価値の本質を経験がものを言うテーマパーク産業において、ディズニーリゾート、旭山動物園を成功例に事例研究を行い、各章にまとめた。論文の最後に3つの成功条件を挙げる。
    • 経験価値 ディズニーリゾート 感動 旭山動物園 行動展示
  • As for the value of the commodity for which the enterprise has appealed to the consumer up to now, value of the experience of recent years is paid to attention though the function and convenience were centers. The case study was done to the example of the Disney resort and the Asahiyama zoo's succeeding, and the essence of the experience value was brought together in each chapter in the Theme Park industry to which the experience counted in this thesis. Three success conditions are enumerated at the end of the thesis.
    • Experience value Disney resort impression Asahiyama zoo action showing

佐藤 結希「個人特性とキャラクター選好〜キャラクターに求められるもの〜」 (全文) (データ)

Yuuki Satoh, Characteristic and Character Preference: What Do We Need for Characters?

  • 本研究では、どのような特性を持つ人または、どの様な効用を求める人が、どのようなキャラクターやキャラクターグッズを求めているのかを調査することで、特性によって求めるグッズは異なり、商品によって得られる効用も異なることを証明した。中でも、キャラクターに求められているのは安らぎ・幼年回帰・存在確認の効用であり、オタクの要素や個人特性を分類することによって、他者志向性の高い人ほどキャラクターを好む傾向にあることを確認した。また、ノベルティーグッズとの購買理由を比較することによって、これら2 つのグッズの特徴の違いを見出した。
    • 特性 効用 キャラクター キャラクターグッズ 安らぎ 幼年回帰 存在確認 オタク 他者志向性 ノベルティーグッズ
  • In this research, through investigating those who has what kind of characteristics want what kind of character or character goods and what kind of effect, it is proved that character goods and effects which are needed, are different according to characteristics. Most remarkable thing of all is we want that characters give us soothing, healing, recalling the childhood, and recognizing the existence of our selves. Furthermore, with classifying the characteristics and factors of ???OTAKU???, it is confirmed that those who have tendency of depending on others or being nervous about others, or envying others, like characters. In addition, comparing the reason why we buy character goods to why we buy goods with accessories for sales promotion, we found the difference between them.
    • characteristics, effect, character, character goods, soothing, healing, recalling the childhood, OTAKU, others, accessories for sales promotion

白川 健「音楽配信に関する消費者行動分析」 (全文)

Takeshi Shirakawa, Analysis of consumer窶冱 behavior concerning music distribution

  • 本論文では、パソコン・携帯オーディオ向け音楽配信、携帯電話向け音楽配信、及びファイル共有ソフトを音楽配信と定義し、音楽配信に関わる消費者行動分析を行った。事例研究・先行研究をもとに仮説を設定し、アンケート調査で収集したデータをもとに統計ソフトR を用いて分析を行い、仮説を検証した。その結果、パソコン・携帯オーディオ向け音楽配信に関しては消費者特性・音楽配信サービス評価の一部が影響を与えること、また携帯電話向け音楽配信に関しては音楽配信サービス評価の一部が影響を与えることが明らかになった。また、ファイル共有ソフトに関しては、消費者特性・音楽配信サービス評価の一部が影響を与えることがわかった。
    • パソコン・携帯オーディオ向け音楽配信、携帯電話向け音楽配信、ファイル共有ソフト、消費者特性、音楽配信サービス評価、所有音楽コンテンツ量
  • In this paper, music distribution service for computers, portable audio players, and cell phones, and file sharing softwares are defined as music distribution. As for the research, it is focused to uncover the consumer窶冱 behavior analysis concerning music distribution. The hypothesis are proposed from studying the case studies and from previous studies. These hypothesis were analyzed from the data achieved from the survey, and tested from using the statistical software. As a result this research stated that: music distribution service for computer and portable audio players, consumer窶冱 characteristics and overall evaluation of the service effect the consumer窶冱 behavior. As for the music distribution service for the cellphones, overall evaluation of the service effect the consumer窶冱 behavior. Finally from this research, for the file sharing softwares, consumer窶冱 characteristics and evaluation on the service effect the consumer窶冱 behavior.
    • music distribution service for computers, portable audio players. music distribution service for cell phones , file sharing softwares, consumer窶冱 characteristics , overall evaluation of music distribution service, amounts of possed music contents

田中理紗「Web 連動型ティザー広告が視聴者に及ぼす影響」 (全文)

Risa Tanaka,The effect on audience using Web linked teaser TV promotion

  • 現代一日900本というCM が流れ、その形態も多種多様化している。このような多種多様化したテレビCM の中で、いかに視聴者にその商品の特徴を印象付けるかが、企業にとっても非常に重要であると考える。本論文では、その中でも近年急増しているweb 連動型の新しいCM 形態に注目し、どのような特徴がどのような消費者に対して、どのような影響を及ぼすのかを調査した。AMOS を用いた共分散構造分析、及びR を用いた回帰分析を行った結果、内部志向的な視聴者は、自分の「好み」がはっきりしているため、特に自分の好きなキャストやストーリー性のあるものに、強く影響を受けることがわかった。
    • Web 連動型ティザー広告、内部指向型、ストーリー性、検索のしやすさ、キャスト
  • Lately, there are 900 commercials broadcast on TV each day in various kinds of forms. For companies, we can say that it is very important to think, how to impress their goods to audience through out TV commercials. In this report I took attention to a kind of TV commercial that is noticeably increasing today, and that is ???Web linked teaser TV promotion???. I researched, what kind of factor does the audience be effected and after that, how and what kind of action does they take. As a result, I reached a conclusion that inward oriented people will be strongly effected by casting and the content of the story, and it is because those people has an exact inclination.
    • Web linked teaser TV promotion, Inward oriented people, content of the story, casting

塚本理沙,浜田華由紀「高視聴率獲得ドラマの決定要因〜視聴者が求めるドラマを探る〜」 (全文)

Risa Tsukamoto and Kayuki Hamada,Definitive factors of high program rating TV dramas???Looking for what viewers want???

  • 本研究において、「どのような特性を持つ視聴者がどのような動機でどのようなドラマを見るのか」ということを調査するために本調査を行った。具体的には、まず視聴者のドラマを見る動機を「出演者への個人的好感度」、「作品内容への関心度」、「憧憬度」、「原作情報の知識」、「前回枠視聴度」、「広告宣伝」、「肯定的口コミ」、「世間的話題性」の8つとし、視聴意図との関連性を調べた。そしてその内関連性がある動機を、視聴者の個人的特性:「伝統指向型」、「内部指向型」、「他人指向型」、「ドラマ関与度」の4つと組み合わせ視聴意図との関連性について調べた。また、ドラマの特性:「出演者」、「ジャンル」、「2次利用」、「ストーリー」、「シリーズ」の5つと視聴意図との関連性も調べた。これらの検証結果から、私達は?番組のクリエイティブとしては「人気の俳優・女優を起用すること」、そして?作品の宣伝戦略としては「テレビ関与度の低い視聴者」をターゲットに多くのメディアで宣伝 PR を行い、作品の存在を多くの視聴者に知ってもらうことが、多くの視聴者の視聴意図を高める要因、すなわち高視聴率獲得ドラマの決定要因であると考察した。
    • 視聴率、月9、視聴意図、出演者への個人的好感度、原作情報知識、広告宣伝、肯定的口コミ、伝統指向型、内部指向型、他人指向型、ドラマ関与度、出演者
  • TV Drama has been one of our familiar existences since 1941. Especially,窶廨ETSU9窶戰rama, the one broadcasted every Monday from 9pm, gets the most high programrating than any other drama program frameworks. As everyone knows,窶扠ong Vacation窶?, 窶弋okyo Love Story窶? are one of them. But in 2002, comedy talents became popular, and comedy program began to raise its program rating. This influenced the dramas enormously, and the drama program窶冱 rating is still declining for several years. In this paper, we have inquired on determining the types of drama viewer and their motives that affects their volition on watching dramas, and the kinds of dramas that affects them to actually watch dramas. Further on, we will make a proposal of the best drama on getting a high rating. From our precede researches and the case researches, we created 25 hypothesis. To analyze them, we made a questionnaire, which was answered by 81 university students. We used窶弋radition-directed窶?, 窶廬nner-directed窶?, 窶廾uter-directed窶?, 窶廛rama involvement窶? as our characteristics for the drama viewer, and set up 8 motives which has an effect to their volition on watching dramas. As for the drama qualities, we chose 窶徘erformer窶?, 窶彡ategory窶?, 窶徭econdary used窶?, 窶徭tory contents窶?, and 窶徭eries窶?. Inquiring our research results, we propose 2 conditions which are, (1) use popular talents for the performer of the drama (2) set up the target on people who have less participation against TV, and for the propaganda strategy, advertise on many media as possible to extend the existence of the drama. We suppose that these 2 conditions are the necessary factors in achieving many viewers attraction.
    • program rating, GETSU9, audience intention, favorite talent, knowledge of original, publicity, affirmative word-of-mouth, Tradition-directed, Inner-directed, Outer-directed, Drama involvement, performer

3年夏休み(合宿)
  • ケース演習 HBSのケース A Taste of Frankenmuth
  • 後期個人プロジェクトの構想

3年前半

 クチコミを共通テーマとして3つのグループに分かれて下記の研究をまとめました。

太田圭亮、佐藤結希、新延涼介、花崎裕子、浜田華由紀, クチコミの影響と意思決定要因 (全文)

本研究において、「どのような状況下においてクチコミを重視し、どのようなクチコミを基に意思決定を行うのか」ということを検証するため、大学生活において、学生が避けては通ることの出来ない履修申告時の状況を対象にして分析を行った。履修申告こそ、事前の情報収集が重要であり、クチコミが多く利用されると考えられる。中でも、情報探索手段や情報源、情報の信頼性に注目し、大学生を対象にシナリオ法を用いてこれらと履修意図の関係性を分析することによって、個人の抱える価値判断リスクの高さや、クチコミの性質、情報源の違いによって意思決定は影響を受けるということを証明した。

  • キーワード クチコミ 意思決定 価値判断 信頼性 クチコミの性質

秋元紳太郎、井上啓太、黒田映子、白川健、塚本理沙, E クチコミ意向の規定要因 (全文)

インターネット上のクチコミにおいて、どのような特性を持つ消費者がこうした活動への参加意向が高いのか、またどういった特性をもったサイトが活動への参加意向を促進させるのかを調査するために本調査をおこなった。結果、アクティブ・コンシューマー、早期採用者といった特性を持つ消費者がクチコミ活動への参加意向が高いこと、またインセンティブの大きさ、企業との結びつきの強さ、会員制度といったサイトの特性が消費者のクチコミ意向に影響を与えることがわかった。

  • キーワード Eクチコミ 消費者の特性 クチコミサイト Eクチコミ意向

小花 絵里、神馬 良輔、田中 理紗、山崎 友也,ネットコミュニティにおける発信行動の分類 (全文)

近年オンライン上のネットコミュニティは増加の一途をたどっていたが、ネット上で交わされる数々の情報は、それを発信する人・閲覧する人に分けられる。そこで、本論文では、情報を発信する人に注目し、それらの人々はどのようにパターン分けされるのかについて調査した。得られたデータを共分散構造分析した結果、情報を発信する人の中には積極的に情報を提供する「情報自己発信型」と、提供された情報に対してコメントするなどの形で反応し、情報を発信する「情報反応発信型」という2つのパターンが存在するという結果に至った。

  • キーワード ネットコミュニティへの信頼、自己発信行動、反応発信行動、情報閲覧行動

4期生(2005-2006年度在籍)からのoutput

4期生作成のホームページ


4年 卒論

堀江雅典,保険の必要性を認識するための諸要因(全文)

Masanori Horie,Factors in Recognizing the Necessity of Insurance

この論文では、保険の必要性を認識する諸要因として、生活上のリスク知覚、保険加入時の知覚リスク、準拠集団がどのように影響しているかを研究した。また、広告・クチコミが如何なる影響を与えるかを関連付けて研究した。これらの諸要因を用いて仮説を構築し、アンケート調査を行って、分析したところ次のような結果が得られた。保険の必要性の認識を促進する要因として、生活上のリスク知覚、準拠集団があり、認識を阻害する要因として保険加入時の知覚リスクがあった。また、広告はベネフィット強調広告がリスク強調広告よりも効果的であった。クチコミはpositive なクチコミは最も効果的であり、negative なクチコミは最も非効果的であった。広告よりもクチコミを重視するという結果が得られた。

  • 保険の必要性、生活上のリスク、保険加入時の知覚リスク、準拠集団、広告、クチコミ、回帰分析、コンジョイント分析

This paper is a study of factors in recognizing the necessity of insurance. The factors???studied include ???risks felt in everyday life???, ???perceived risks when taking out insurance",and ???reference group???. Also studied are the influence of advertisements and Word-of-Mouth. I set up a hypothesis based on this, and did the questionnaire survey, and analyzed this. The following results were obtained as a result of this analysis. The factors promoting recognizing the necessity of insurance are risks felt in everyday life and reference group, disturbing is perceived risks take out insurance. And an advertisement, emphasizing insurance merits is better than emphasizing risk. Positive Word-of-Mouth is most effective and negative Word-of-Mouth is least effective. Advertisements is better than Word-of-Mouth.

  • necessities of insurance, risks felt in everyday life, perceived risks when taking out insurance , reference group, advertisements, Word-of-Mouth, regression analysis ,conjoint analysis,

木寺崇之,購買時におけるブランドの属性と接客の重要性についての考察((全文))

Takayuki Kidera, Consideration of importance of attribute of brand when purchasing it and serving

消費者は数多くのブランドから購買するブランドを選択する際にブランドのどのような属性を重要視するのか、店員の接客は度の程度購買に影響を与えるのかということを解明すべく研究を行った。分析の結果自分にとって馴染みのあるブランドでは製品そのものを重要視し、馴染みのないブランドではブランドネームやブランドそのものの価値といった製品以外の要素が重要視されることがわかった。また店員の接客については、製品についての知識という言語的接客よりも、店員に対する信頼や繋がりの強さといった非言語的接客が購買に影響を与えることがわかった。

  • ブランドの属性、関与の強さ、製品属性、意味付け属性、非言語的接客

To what attribute of the brand does the consumer attach importance when the brand purchased from a lot of brands was selected, and to clarify whether to influence the level purchase of times, the clerk's serving was researched. It has been understood to attach importance to the product in a familiar brand for me as a result of the analysis, and for elements other than the product of value of the brand name and the brand to be attached importance in a brand not familiar. Moreover, it has been understood that trust of the clerk and non-language serving of strength of the connection influence purchase from a language serving of knowledge of the product about the clerk's serving.

  • Attributes of brand, strength of involvement, product attribute, definition attribute, non-language serving

高野耕作,不満足発生要因と消費者特性による不満行動の差異(全文)

Kosaku Takano, Difference in Dissatisfaction acts from Dissatisfaction factors and Consumer characteristics

この論文では,消費者購買行動において生じる不満足に着目し,どのような特性をもつ消費者が,どのような出来事に不満を感じ,その結果としてどのように行動するのだろうかという問題意識に基づき研究を進めた。顧客の不満経験時の行動と不満発生要因およびデモグラフィック変数・サイコグラフィック変数との関係を明らかにし,顧客の離脱を防止するための知見を得ることを目的とし,仮説を設定した。主に大学生を対象とした調査によってデータを収集し,ロジット分析によって検証を行ったところ,デモグラフィック変数およびサイコグラフィック変数の一部項目と不満経験時の行動に統計的に有意な関係が見られ,従業員に起因する不満の場合ほど直接的な苦情行動に結びつきやすい傾向が明らかになった。続いて不満行動によるクラスター分析を行ったところ,セグメントは4つに分類された。この4セグメントを用いてコレスポンデンス分析を行い2次元上に同時布置マップを描き,不満行動とデモグラフィック変数・サイコグラフィック変数・不満要因それぞれの関係を視覚的に理解することができた。

  • 不満発生要因,不満行動,デモグラフィック変数,サイコグラフィック変数,セグメンテーション,ロジット分析,クラスター分析,コレスポンデンス分析

In this paper, I focus on dissatisfaction generated in consumer purchase decision process. What types of consumers are dissatisfied with what kind of factors? As a result, after being dissatisfied, how they act? In order to acquire advanced knowledge in this research theme and prevent from consumers dropping out of the market, this study examines correlates of dissatisfaction act with dissatisfaction factor and demographic and psychographic consumer characteristics. Four research hypotheses are tested applying binomial logit analysis, cluster analysis and correspondence analysis. Statistical significant differences are found in dissatisfaction actions between dissatisfaction factors and consumer characteristics. Especially salesperson performances are often connected with direct complaints. By dissatisfaction action tendency, consumers are divided into four clusters by cluster analysis. And relation with dissatisfaction factor, consumer characteristics and those four segments can be understood through perception maps provided by correspondence analysis.

  • Dissatisfaction factors, Dissatisfaction actions, Demographics variables,Psychographics variables, Segmentation, Logit analysis, Cluster analysis, Correspondence analysis

菅野 直人,民間企業の新卒採用マーケティング(全文)

Naoto Kanno,The marketing of new graduate recruitment by private companies

企業の経営活動において、人材は最も重要な経営資源の一つである。しかし今日、様々な要因が絡み合って企業の人材不足が深刻化している。“売り手市場”と言われるように学生有利の傾向が強まる一方、採用側である企業は厳しい事態に直面している。採用活動の多様化によって様々な取り組みを行っているものの、“売り手市場”の今日では十分な母集団を形成することすらも難しくなってきている。本稿では、先行研究レビューを参考に、就業動機41 項目と就社動機20 項目を学生へのアンケート調査によってクロス集計し、共分散構造分析によってその因果関係を考察した。分析の結果、探索志向と上位志向に関する仮説は支持され、挑戦志向に関する仮説は一部支持された。

  • 売り手市場、マッチング、就業動機、就社動機、共分散構造分析

In the management activities of companies, human resources are one of the most important management resources. However, various factors are making serious shortage of human resources today. A lot of companies which are the employment side are facing difficulties while the situation in the labor market is becoming in favor of students as it is often called 窶彗 seller窶冱 market窶?. Although a lot of companies are trying various efforts in recruitment, it is becoming difficult to form sufficient population in 窶彗 seller窶冱 market窶? of today. In this paper, referring to the early research review, I researched 41 motives of starting work and 20 motives of deciding a company by conducting the survey for students and examined the relation of cause and effect using the Structural Equation Models. As the result of the analysis, the hypotheses of the search-oriented and the upper-oriented were supported and the hypothesis of the challenge-oriented was partly supported.

  • seller' s market, matching, the motives of starting work, the motives of deciding a company, Structural Equation Models

溝江俊祐, 限定マーケティング 〜限定品が消費者購買意欲に与える影響〜(全文)

Shunsuke Mizoe,The marketing with the limited products:The effect of limited products for consumer appetite

近年、様々なジャンルの商品で期間や数量、販売地域などを限った「限定品」が数多く発売されている。限定品であるということが消費者の購買意図促進を促すことは確かであるが、それは限定品の有するどのような機能によるものなのであろうか。また、低関与であれ、高関与であれ、同様に働くのであろうか。本研究では、これらの問題に対し、科学的アプローチをもって取り組もうと試みた。

  • 限定品、品質、希少性、考慮集合、ポジティブな感情、コスト、関与、共分散構造分析

In these years, a great number of products limited in the number , the sales period or the sales area are being released. It窶冱 true the fact of 窶彙eing limited-product窶? attracts consumers and accelerates their appetite. But, what functions of limited-product does work so? And do they also work in the same way independently of consumers窶冓nvolvement? This study will approach these problems in scientific way.

  • Limited-product, quality, scarcity premium, consideration set, cost, involvement, Structured Equation Model

3年後半  個人研究報告書(日本語、英語でのタイトル、要約、キーワード)

菅野直人 FeliCa Style  ライフスタイルの変化とFeliCa の普及 (全文)

Naoto, Kanno, FeliCa Style

FeliCa とは、ソニーが開発した非接触IC カード技術方式のことである。物流分野での無線IC タグとしての利用を意識して開発が始まったが、後に市場化の本命を鉄道分野に切り替え、香港のオクトパスカードで大成功を収める。そして、JR 東日本の乗車券“Suica”、ビットワレットのプリペイド型電子マネーサービス“Edy”、FeliCa を搭載した携帯電話“おサイフケータイ”の登場によって、FeliCa は日本でも普及が進んでいる。しかし、おサイフケータイのアンケート結果を見てみると、認知度は高いものの実際の利用経験者はわずかである。利用経験者の満足度は高いものの、FeliCa そのものに必要性を感じていない消費者が多数存在し、キャリア側の独り善がり状態になっている。独自の分析の結果、財布を使わずに携帯電話を使って決済することができるという点は消費者から支持を受けている。しかし、あまりにも機能を詰め込みすぎると諸刃の剣になりかねないため、消費者はそのセキュリティに対して不信感を持っているということがわかった。キャリア側は、セキュリティに対する安全策を講じると共に、財布を使わずに決済することができる利便性を消費者に積極的にアピールしていくことが重要である。

  • 〔 キーワード 〕FeliCa, Suica, Edy, おサイフケータイ, 認知度, 満足度, 必要性, 財布, セキュリティ

FeliCa is the contactless integrated circuit card technology method Sony developed. They began development to use it as the wireless integrated circuit tag in the field of physical distribution, but they changed the favorite market to the field of railroad later and made a great success in the Octopus Card of Hong Kong. And it is also spreading in Japan by the appearance of "Suica" (the ticket of East Japan Railway), "Edy" (the prepaid electronic money service of Bit Wallet), and "Osaifu-Keitai" (the cellular phone with FeliCa). But, according to the research result of "Osaifu-Keitai", there are few users despite the high recognition degree. Despite the users??? high satisfaction degree, there are a lot of consumers who don???t feel necessity of FeliCa itself and it is the self-satisfaction state of the carrier side. According to the result of an original analysis, the point which we can settle an account with not a wallet but a cellular phone is supported from consumers. But consumers have distrust for the security because it might be a double-edged sword if it has too much function. It is important for the carrier side to take measures for security and appeal actively to consumers for the convenience that we can settle an account without a wallet.

  • ??? Key Words ???FeliCa, Suica, Edy, Osaifu-Keitai, recognition degree, satisfaction degree, necessity, wallet, security

高野耕作 サービス提供者への印象形成と消費者満足 (全文)

Kosaku Takano, Impression to Salesperson and Consumer Satisfaction

この論文では,消費者満足に影響する重要な媒介変数のひとつであるサービス提供者の持つ属性に着目した。サービス提供者の持つ各属性は消費者によりサービス品質として評価され,印象形成という段階を経て全体的な消費者満足に影響を与えているのではないかという問題意識に基づき,また心理学領域で得られている知見を応用して,仮説を設定した。大学生を対象とした調査によってデータを収集し,回帰分析と共分散構造分析によって仮説を検証したところ,サービス提供者との心情一致,サービス提供者へ懐く既知感,サービス提供者へ懐く重要他者との類似感について正で有意な関係が支持され,サービス提供者への印象と消費者満足の関係も正で有意となった。また,サービス提供者の持つ各属性を用いた共分散構造分析の結果,サービス提供者に対する印象に影響を与えるパス係数の大きさは,接客態度要因,もてなしの精神要因,能力要因の順となり,さらに商品自体への満足と同様にサービス提供者への評価は消費者満足に影響を与えるという関係が明らかになった。

  • 消費者満足,態度的サービス,サービス提供者の属性,印象形成

In this paper, it has developed that salesperson窶冱 behavior at service is one of the most important elements of the consumer satisfaction. Salesperson窶冱 attributions and characteristics make consumers form impression of him / her. Six hypotheses are made applying psychological and hospitality management theories. Most of them except one have been established by using regression analysis and structural equation modeling. Salesperson窶冱 main three attribute factors ?セ? attitude, ability and hospitality are positive significant which affect consumer impression. Also, consumer satisfaction is positively affected by consumer impression of salesperson as well as product satisfaction.

  • Key Words consumer satisfaction, service behavior, salesperson attributions, impression formation

木寺崇之 ポジショニングの規定要因 (全文)

Takayuki Kidera, Determiners of positioning現在では同じ製品群の中で、数多くの製品が提供されている。しかし、このような状況の中で消費者は各製品を正しく理解し、自分の中で正しい位置づけを行なっているのかという疑問が生じる。そこで今回、製品のポジショニングに注目し研究を行なった。製品群は家庭用ゲームソフト産業について研究を行なった。研究の結果、製品のポジショニングには人間の精神(マインド)の特性が大きく関わっていることが判明した。さらに分析の結果、コンセプトやメリットの分かりやすさやネーミングの良さ、製品の革新性や珍しさが明確なポジショニングに優位に働くことがわかった。

  • 明確なポジショニング,マインド,コンセプトのわかりやすさ,製品の革新性

Recently, many of products are supplied in same product group. But, in like this condition, question occurs that consumers correctly understand products and position in their mind. I studied positioning of products this time. Especially, I pointed game software. Result of study, prosperity of human mind affected positioning of products. I ascertained that simple concept and advantage, good naming, innovation of products operated dominating.

  • define positioning, mind, simple concept, innovation of products

堀江 雅典 ETC普及におけるキャンペーン効果 (全文)

Masanori  Horie, The effectiveness of promotion campaigns on the diffusion of ETC devices

本論文では、ETC普及におけるキャンペーン効果の分析を行った。2003年のETC利用率が5%と初期は市場に受け入れられなかった。ところが、近年ETCが急激に受け入れられている。その要因としてETCのさまざまなキャンペーンがあげられる。分析の結果、割引制度、設置支援制度がETC普及に正の相関があると仮説を構築したところ、両者とも支持された。今後は割引制度、設置支援制度を軸とし、ETCのメリットを消費者に伝え、プロモーション活動を積極的に行うことがETC普及において必要である。

  • キーワード ETC、ETC普及、キャンペーン、割引制度、設置支援制度、交通渋滞

This paper is an analysis of the effectiveness of promotion campaigns on the diffuse of ETC devices. ETC devices did not spread much at first. The rate of using ETC devices was 5% in 2003. But recently ETC devices have spread quickly. One possible factor may be promotion campaigns on the diffuse of ETC devices. The result of the analysis was that the reduction of highway charges, together with rebates for installing ETC devices had a great effect on the diffuse of ETC devices. From now on, in addition to these services, promotion activities to convey the merits of the ETC devices to consumers will be necessary to ensure its success.

  • ETC, popularization of ETC devices, campaign, traffic jam,      the reduction of highway charges, rebates for installing ETC devices

溝江俊祐 地域ブランド力が消費者の一次産品ブランド選択行動に及ぼす効果 (全文)

Shunsuke Mizoe, The effect of the regional-brand power to consumer窶冱 brand choice of primary products

地域ブランド力と消費者の一次産品ブランドに対する選好の間には好意的に働く関係性があると考えた。そこで、地域ブランド力を構成する概念、一次産品ブランドに対する消費者の態度を調べ、検証した。その結果、地域ブランド力と一次産品ブランドに対する選好には関係性は直接的にはみられず、産地の自然環境などを重視する消費者の安全性を優先する態度がわかった。

  • キーワード 一次産品ブランド、地域ブランド力、知覚リスク、消費者選好

There may be some kinds of relationships between area-brand power and consumer窶冱 brand choice behavior for primary products which work positively. Then, I searched constructive concept of area-brand power and checked. In the result, I found the relationship between area-brand power and consumer窶冱 brand choice behavior for primary products weak, but found the attitude of consumer to stress safety, ex. environment of production area.

  • Key words primary products, area-brand power, perceived risk, consumer窶冱 choice behavior----

3年夏休み(合宿) 業界研究

菅野直人・木寺崇之・堀江雅典「化粧品業界のマーケティング 変わる化粧品業界地図の行方」(全文)


3年前半  共同研究報告書

菅野直人、木寺崇之、高田潤一郎、高野耕作、堀江雅典、溝江俊佑「新製品採用過程の規定要因」(全文)

 3期生(2005-2006年度在籍)からのoutput

3期生作成のホームページ

4年 卒論

茅野小百合  知覚品質マネジメント (全文)

  • 客観的品質は品質管理によって一定の値を保つ努力がなされるが,知覚品質の水準は人によって異なり,予想した品質とのギャップに満足したり,不満を持ったりする人がいる。そこで,本研究では知覚品質に関して,その高低ではなく,バラつきという観点を提示した。これに基づいて仮説を設定し,マフラーの品質評価に関するアンケート調査を行って,回帰分析をしたところ,次のような結果が得られた。即ち,使用前の評価が曖昧なほど,満足度が高くなり,また,使用後の知覚品質と実際の品質との乖離度が小さいほど,満足度が高くなる。また,統計的には支持されなかったが,知識や縮約的情報も知覚品質と実際の品質との乖離度に影響を与える可能性がある。
    • キーワード:知覚品質,バラつき,曖昧さ,知識,満足度
  • Sayuri Chino, Management of perceived quality
  • An objective quality is controlled and is kept a certain level. On the other hand, the level of the perceived quality differs from consumers. Some people satisfy with the quality beyond expectation, the other dissatisfy with unexpected low-quality. So, in this research, the viewpoint of ???the variation??? is proposed, instead of its average. I set up a hypothesis based on this, and did the questionnaire survey concerning the quality evaluation of the muffler. When I did the regression analysis, the following results were obtained. Customer satisfaction rises by the fuzziness of the quality evaluated before it is used, and it also rises by the distance between actual quality and the perceived quality evaluated after it is used. Whereas it isn't supported statistically, knowledge and simplified information may also affect the distance between two qualities.
    • Keywords: Perceived quality, variation, fuzziness, knowledge, Customer Satisfaction

鈴木康平  ネット・コミュニティを活用した製品開発の可能性 (全文) (アンケートデータ一部公開中)

  • 我々消費者は,日常様々な製品情報に触れるとともに,様々な購買活動を行っている。多様化する消費者のニーズを充足するため,多くの企業はマーケティング活動を通じて消費者とのコミュニケーションを図ろうとしてきた。また,一方で企業が提供する製品を享受するだけでなく,購買した製品について評価を行い,それを友人・知人に伝えたり,さらには企業に自分のニーズを提案したりなどというアクティブな行動を取ることも珍しいことではない。本稿では,消費者のこれらのアクティブな行動を取る場としてインターネット上に自発的に発生したネット・コミュニティ?特に,製品開発サイト?に着目し,ネット・コミュニティを通じて企業と消費者との価値共創,すなわち製品開発の可能性について研究を行った。
    • キーワード:ネット・コミュニティ,製品開発サイト,消費者行動,能動的な消費者,イノベーション,共分散構造分析
  • Kohei Suzuki, Possibility of product development using net communities
  • We consumers touch a variety of product information in daily life, and are doing a variety of purchase activities. To fulfill diversified consumer needs, a lot of corporations have tried to communicate with the consumer through marketing activities. Moreover, it is not unusual that consumer not only enjoys the product that corporation offers but also evaluates the purchased product, tells it to friends and proposes their needs to the corporation. In this paper, I focused on the Net Community, especially product development site, that occurs voluntarily as place these active behavior of consumer is taken in the Internet and researched the possibility that corporation and consumer co-work and thier developments through the Net Community.
    • Keywords: Net Community, Product development site,consumer behavior, Active Consumer, Innovation

鈴木 健太郎  フィランソロピストたちへのマーケティングアプローチ (全文)

  • 近年,社会の様々な場所で活躍を見せる非営利組織による市民活動であるがそのマネージメントには課題が山積みである。そのひとつが資金調達である。本研究はマーケティング的な視点から寄付行動を行う人々の行動要因を解明する。加えて,チャリティ事業などの間接的寄付の有効性,ボランティア参加者による口コミ行動についても解明を試みた。そして,個人の信条や性格が寄付行動に影響を与えることが示された。また,間接的寄付が非営利組織に興味を持つきっかけとなること,そしてボランティア参加者による口コミの重要性が同時に示された。
  • A number of not-for-profit organizations (NPO) are actively contributing to the society nowadays., however, they have many problems left to solve. One of them is to attract donors, money donation and volunteer workers. This thesis approaches it from the marketing viewpoint and showed the individual principles and personalities play a big role in making decision of a donation. As well as donations, this examines the efficiency of indirect donations, such as charity events, and the importance of the word-of-mouth starting from the volunteer experienced.

島村 哲生  行きつけマーケティング SERVQUALモデルにおもてなしの概念を (全文)

  • これまで考えられてきたサービス品質(SERVQUAL)モデルに日本独自の概念である「おもてなしの精神」を導入することで,モデルの拡張を図った。分析の結果,モデルの当てはまりは低下するものの,情報量が少なくなった。消費者が抱く顧客満足や品質に対する評価を形成する上で,何がどのように働いているかがが共分散構造分析によって示された。しかしながら,就労経験とサービス品質との関係性については完全には明らかとならなかった。この点については次回に活かすべき新たな課題となった。
    • サービス品質,おもてなしの精神,顧客満足,評価,就労経験,共分散構造分析

鶴田泰久  サービス・マーケティング 〜人と人との相互作用 (全文)

  • 無形性という特徴を持つサービスでは,人と人との相互作用が満足に及ぼす影響が大きいと考えた。そこで,本論文ではサービスにおける相互作用に注目し研究を行った。顧客間の相互作用,従業員と顧客間の相互作用が満足に影響を及ぼすことを仮説として設定し,それを検証した。アンケート調査の結果,顧客間の相互作用,従業員と顧客間の相互作用が満足に影響を及ぼすという仮説は支持された。従業員と顧客間の相互作用の中でも,非友好的相互作用は,満足度に負の影響を与えることが示された。また,共感性といわれる顧客に与える心配りや個々の顧客に合わせた注意,退店時の挨拶が満足度に正の影響を与えることも示された。そして,満足度が再来店意向に正の影響を与えることも分かった。
    • 顧客間の相互作用 従業員と顧客間の相互作用 非友好的な相互作用 共感性 満足度
  • In service with the feature of formless, it was thought that the influence that the interaction of the person and the person affects satisfaction was large. Then, I wrote this thesis with attention to the interaction. As a hypothesis, it was set that the interaction between customers and the interaction between the employee and the customer affects satisfaction, and verified it. As a result of the questionnaire survey, the hypothesis was supported. It was shown that non-amiable interaction in the interaction between the employee and the customer had a negative influence on the satisfaction. Moreover, it was shown that the consideration given to the customer, the individual attention matched to the customer called the empathy, and the greeting at the leave the shop had a positive influence on the satisfaction. And, it has been understood that the satisfaction has a positive influence on the reappearance shop intention.
    • Keyword:interaction between customers, interaction between the employee and the customer, non-amiable interaction, the empathy, satisfaction

西村陽平  オンラインゲームの普及における知覚リスクの存在に関する考察  (全文)

  • 近年通信環境の高速化に伴って多人数参加型のオンラインゲームが市場規模を拡大しつつある一方,いくつかの調査によればそのタイトルや内容について多くの消費者が具体的に記憶しているわけではないこと,購入のきっかけとして友人による経験や勧めを参考としていることが示された.これらの事実から消費者のオンラインゲームに対する知覚リスクは一般のゲームに比して高い水準にあるのではないかと考えられる.この仮説について調査した結果,一般パッケージゲームとオンラインゲームとの間に知覚リスクの大きな差は見られなかった.
  • Whereas the multiplayer online game is extending its size of market through the high-speed communication environment in recent years, some surveys say that many consumers cannot remember titles or details in it. And they also often draw upon their friend窶冱 experiences or recommendations when consumers purchase the multiplayer games. These facts raised the assumption that the multiplayer game is keeping higher level of the perceived risk. The survey on this assumption suggests that there is no great difference of the perceived risk between the packaged and the multiplayer online games.

3年後半/個人、共同研究報告書

テーマ1)インターネット・コミュニティ

鈴木康平  ネット・コミュニティの構造の変化と発言内容の推移 (全文)

島村哲生  電子上の社会ネットワーク研究?データ・マイニングを用いたルール発見 (全文)

テーマ2)音楽とマーケティング 

茅野小百合  BGMが店舗の評価に与える影響 (全文)

鈴木 健太郎  音楽コンサートに行く消費者の特性 (全文)

鶴田泰久  音楽配信サービスとCD〜消費者の違いに注目して〜 (全文)


3年前半 共同研究報告書

葛城東吾・島村哲生・鈴木康平・茅野小百合・鶴田泰久・西村陽平・益川三貴・山下真美子「アクティブ・コンシューマーとその創造物の有用性」 (全文) アンケートデータ一部公開中