このゼミでは、多様なマーケティング現象を「マーケティング・サイエンス」の視点から捉えていきます。複雑に見える「市場」における現象の本質的な部分をみいだし「論理」を組立てて、収集された「データ」を用いて検証し、それを実際に「マネジリアル(実務)」に役立てようというアプローチです。これらの一つが欠けてもマーケティング・サイエンスではありえません。ゼミ生の皆さんには、まず、各種のプロジェクト研究に参加してもらい、上記のプロセスを体感してもらう一方で、個別やグループでの研究などを進めてもらいたいと考えます。これらを通じて培った知識、スキルを用いて、自主的に卒論に取り組んでもらいます。このゼミでは次のような「ひと」を育成したいと考えています。「自ら問題を発見し、情報を収集・分析することによってそれを解決するための方策を見いだせる。それを他者とコミュニケーションしながら実行できる。」「マーケティングは当然として、経済学や経営学にも精通しており、数学や統計学も得意でコンピュータを使ったデータ処理もできる。ただし研究だけでなく人間的なつきあいも楽しめる。」このような人が何人も出てくれば日本のマーケティング界、ひいては日本の社会も大きく変わるでしょう。そうなってもらうために、事例研究、実証研究、文献輪読に基づくディスカッションなどを行おうと考えています。また、個人的な能力を高めるだけではなく、グループワークも経験してもらう予定。これらに興味がある人の参加を望みます。