- 下から順に入ゼミ選考→入ゼミ後の活動の概要を時系列で示しているので参考にして下さい。
- 入ゼミ後は下記のような作業、プロジェクトをおこなうことになります。
- 具体的なイメージは、過去のゼミ生のページに成果物pdfを公開してあるので参照して下さい。
4年 卒論
3年秋学期 卒論計画準備
3年秋学期1 ミニプロジェクト?
3年前半 グループ研究報告書
3年夏休み(オンライン?合宿)
- グループワーク:データ分析&提言
- 3年生 春学期プロジェクト報告
3年入ゼミ後 事例研究のまとめ
- この研究では、消費者が商品開発に参加し成功した事例として、無印良品が開発した「体にフィットするソファ」という商品に関する事例研究を行い、その結果を踏まえ共進化マーケティングの浸透についての考察を行っている。「体にフィットするソファ」は無印良品が消費者の意見を取り入れた「モノづくりプロジェクト」から生まれた商品であり、その名の通り、座る人のかたちに合わせてフィットする構造が特徴で、抜群の快適性とシンプルなデザインで多くの消費者の支持を集め、瞬く間にヒット商品となった。この商品の成功要因を、無印良品の常に品質向上を重視する姿勢、消費者との積極的なコミュニケーション戦略による、市場のニーズを正確に捉えた商品開発、そして無印良品の数々の工夫によるものだと結論付けた
- このレポートでは、指定されたテーマに関して、香水のサブスクにみるユーザーイノベーションの成功要因という観点から知見を得るために、事例研究を行った。主に扱った事例は株式会社High Linkが2019年から開始したカラリア香りの定期便であり、料金の手軽さ、香水の種類の豊富さが魅力である。さらにインフルエンサーの取り入れや、企業と消費者のコミュニケーション、消費者の意見を交流できる仕組みの設定を成功要因として挙げた。このアプローチは、従来の企業主導のマーケティングとは異なり、消費者と共進化する形で進められた点が特徴である。この成功は、消費者との距離を縮めたコミュニケーション戦略と、市場のニーズを正確に捉えた 低価格戦略によるものである。今後の共進化マーケティングの発展には、企業が消費者のリアルな声に注目し、市場ニーズに応えることが重要であると結論づけた。
- リードユーザー、共進化マーケティング、消費者参加型開発、SNS運用
- このレポートでは、濱岡(2004)で指定された「消費者が創造、開発する事を前提とした新しいマーケティング」である「共進化マーケティング」というテーマに関し て、「共進化マーケティング」が浸透したという観点から知見を得るために、事例研究 を行った。扱った事例は株式会社ユニクロが 2017 年ごろから開始した「UNIQLO UPDATE」 と株式会社良品計画の「IDEA PARK」である。株式会社ユニクロは会員である消費者 が商品について意見やアイデアを出し、その内容を基に新しい商品を開発する。また、 開発した商品をホームページで紹介する特徴があることが分かった。会員やアプリ限 定の商品モニターの消費者には、クーポンが獲得できるなどの工夫があり、楽しんで 参加できるような商品開発がある。株式会社良品計画は会員登録した消費者がアイデ アを出すとマイルが付与される。さらに、リクエストやコメントに対して「良いね」 のリアクションでマイルが貯まる。また、リクエストをホームページで紹介する特徴 があることが分かった。インターネットを活用することで詳しい企業の情報を伝える ことができ、消費者からの意見やアイデアも多く取り込むことができる。また、それ を基に開発した商品を紹介することで、売上が伸びたと考えた。消費者を理解するこ とで共進化マーケティングを浸透させることができると考える。
- 共進化マーケティング・消費者の開発・UNIQLO UPDATE・IDEA PARK
- This report presents a case study on the theme of ""co-evolutionary marketing,"" a new form of marketing based on the premise that consumers create and develop products, as specified in Hamaoka (2004). The purpose of the case study is to gain insights from the perspective of the extent to which co-evolutionary marketing has taken root. The cases examined are UNIQLO’s ""UNIQLO UPDATE,"" which began around 2017, and Ryohin Keikaku Co., Ltd.’s ""IDEA PARK. UNIQLO allows its members—consumers—to provide feedback and ideas about products, and it was found that the company uses this input to develop new products. These newly developed products are introduced on their website. There are also features designed to make product development engaging, such as offering coupons to members or app users who participate as product monitors. In the case of Ryohin Keikaku Co., Ltd., consumers who register as members can earn miles by submitting ideas. Additionally, miles can be accumulated when other users react positively to requests or comments with ""likes."" The company also features selected requests on its website. It was found that by utilizing the internet, companies can provide detailed information and gather a wide range of feedback and ideas from consumers. Furthermore, by showcasing products developed based on this feedback, it is believed that sales have increased. It is considered that by understanding consumers, companies can successfully embed co-evolutionary marketing into their operations.
- Co-evolutionary Marketing, Consumer-driven Development, UNIQLO UPDATE, IDEA PARK
- 本レポートでは、消費者による創造・開発の事例研究として「アマチュア無線の魅力向上アイディアコンクール」を取り上げた。日本のアマチュア無線局数の減少傾向を受け、若年層への魅力向上策を広く公募するために2024年に初開催された本コンクールの事例を分析し、ユーザー主導の創造的活動が成功した要因を探った。研究にあたっては、「リード・ユーザー」や「アクティブ・コンシューマー」、「ユーザー・イノベーション」など、消費者による創造・開発に関する先行研究を概観するとともに、応募アイディアの内容および結果を調査した。その結果、コンクール成功の要因は大きく三点にまとめられる。第一に、アマチュア無線の特性を理解し不満点を解決しようとするリード・ユーザーを中心に、創意工夫に富んだアイディアが多数集まったこと。第二に、アイディア考案自体の「楽しさ」や、アマチュア無線そのものが持つ創造的消費のしやすさが参加意欲を高めたこと。第三に、応募者、特に受賞者の中に他者と積極的に交流する多数のアクティブ・コンシューマーが存在したことである。このケースから、アマチュア無線の文化、すなわちユーザー自身が創造・改良を行いやすい土壌を活かすことで、衰退傾向にあるホビー分野においても消費者主導の創造・開発を促進できる可能性が示唆された。
- アマチュア無線、創造的消費、リード・ユーザー、アクティブ・コンシューマー
2年生末の1月頃にオンライン合宿2 (事例研究の進捗など)
2年入ゼミ決定後 簡単なオンライン(顔合わせと、事前課題の簡単な報告)などしたいとは考えていますが、時間がなさそうなので、提出してくれた課題へのコメント→各自で文章化を進め手下さい。
合格後は興味や時間があるひとはオンラインゼミ(水曜4+5)に参加してもok。早く終わることが多いので4限前半の方が確実。
- エントリーシート(濱岡ゼミ独自) こちらからダウンロード
- 事前課題レポートもしくはプレゼンテーション資料(下記参照)
- (任意)その他(選考に際して、何かみせたいものがあれば提出可) 例 独自レポート、成績表、勉強した成果の何か、など)
- それぞれpdf形式で。
- ファイル名は「学籍番号氏名ES.pdf」および「学籍番号氏名事前課題.pdf」のようにすること。
- 上記のように2つもしくは3つのpdfを、下記から提出してください。
- 事前課題
- 準備期間が短くなったので、読むべき文献を絞り、視点も提供、かつ提出形式も2通りとしました。
- まず下記を読んで下さい。(pdfをダウンロードできます)
- 濱岡豊(2004)「共進化マーケティング : 消費者が開発する時代におけるマーケティング」『三田商学』, Vol.47,No.3, p.23-36 pdf
- 概要 これまでのマーケティングは企業がつくって消費者が購入することが前提だが、濱岡豊(2004)は、消費者が創造する場合もあることを前提に、新しいマーケティングとして「共進化マーケティング」を提案した。
- 紀曉頴、金秀娥、陳萱宜、チン・ショウテイ、ホンブンリット・セークサン、馬雅瑾、李佳欣、張育菱、張也、濱岡 豊(2008)「消費者によるイノベーション 事例編」『三田商学』, Vol.51,No.1,p.81- 103 pdf
- 下記のいずれかを選んでまとめて下さい(両方でもok)。
- (テーマ1)共進化マーケティングのその後の浸透についての考察
- 濱岡(2004)執筆当時から約20年が経過した。濱岡は、消費者が創造、開発することを前提とした新しいマーケティングは、思ったほど浸透していないと感じています。なぜ浸透しないのかその原因について考察し、浸透させるにはどうすればよいのかを提案してください。
- なお、濱岡と逆に、浸透したと考える人は、顕著な成功事例を簡単に紹介しつつ、浸透した要因を考察して下さい。
- (テーマ2)消費者による創造、開発の事例研究
- 紀ら(2008)を参考にして、消費者による創造、開発の事例をまとめてください。成功した事例(だとあなたが判断する)場合には、成功した要因、失敗しと判断する事例ならば、失敗した原因を考察してください。
- 共通注意点
- 形式はレポート(文章で記述)、プレゼンテーション資料(パワ—ポイント、Keynoteなど)いずれでもよい。ただし、提出時はいずれもpdfで。
- まとめやすいので、浸透した/しない、成功した/しないに注目したが、他の視点からまとめてもよい。
- 下記のテンプレートにあるように、情報の出所を明示、参考文献リストも作成すること。
- 濱岡ゼミ各期のレポートなどは参考になるのでみておくほうがよい(各期のアウトプット 3年春学期 事例レポートは、事前課題をその後文章化したもの)。→ここから
- 不明な点は 濱岡まで hamaoka@fbc.keio.ac.jp
- 2021年度まで(年度末3月に選考時の参考情報):(テーマ2)のみ&それなりに準備時間があったときの、レポート執筆上の注意、レポート・テンプレート→ここから
- hamasemi-howto2016.doc 執筆上の注意点をまとめたもの。
- hamasemi-report-format2016.dot レポートのテンプレート
- 内容、構成については任意。テンプレート内の表などをすべて作成する必要はない。ただし、テンプレート内の図表 を作成すると、それなりにまとめたことになるので参考にして資料を作成することをお薦めします。
- 分量に指定はありません。
- 入ゼミ後、提出してもらった課題について、ゼミ内でプレゼンテーションし、論文としてまとめるので、まずは、自分が興味ある事例、視点をみつけるとよい。
- これまでに他の人に事例研究された対象であっても、異なる視点からの分析、○○年後の実態、以前との比較といった視点でまとめることも可能。
- 上記の濱岡(2004)に関連するもの
- 濱岡豊(2002)「創造しコミュニケーションする消費者=アクティブ・コンシューマーを理解する: 共進化マーケティング論の構築に向けて」『日本学術振興会 未来市場開拓プロジェクト「電子化と市場経済」ディスカッションペーパー』東京大学経済学部(pdfはここから)
- これについては: 濱岡豊(2002)「アクティブ・コンシューマーを理解する」『一橋ビジネスレビュー』冬号, Vol. 50, No. 3, pp.40-55)として公開されています。引用される場合はそちらを参照して下さい。
- 濱岡豊(2007)「共進化マーケティング2.0 コミュニティ、社会ネットワークと創造性のダイナミックな分析に向けて」『三田商学』, Vol.50,No.2, p.67- 90 pdf
- アクティブ・コンシューマー
- 濱岡豊(2002)「アクティブ・コンシューマー2.0: 首都圏調査の結果から」『日本学術振興会 未来市場開拓プロジェクト「電子化と市場経済」ディスカッションペーパー』東京大学経済学部(pdfはここから)
- 濱岡豊(2001)「アクティブ・コンシューマー」『日本学術振興会 未来市場開拓プロジェクト「電子化と市場経済」ディスカッションペーパー』東京大学経済学部(pdfはここから)
- 濱岡豊(2001)「共進化マーケティング消費者が開発する時代におけるマーケティング」『日本学術振興会 未来市場開拓プロジェクト「電子化と市場経済」ディスカッションペーパー』東京大学経済学部(pdfはここから)
- 消費財
- 小川進、 西川英彦 (2005), "ユビキタスネット社会における製品開発:ユーザー起動法と開発成果," 流通研究, 8 (3), 49-64. pdf
- 濱岡豊(2007)「ユーザー主導のイノベーション」井上哲浩編著『Webマーケティングの科学』千倉書房
- 濱岡豊、田中秀樹(2007)「創造/発信する人々の動機と能力』『マーケティング・ジャーナル』Vol.26,NO.4, p.52-65 (https://ytkhamaoka.sakura.ne.jp/pages/papers/2007mj-active.pdf 2015年1月20日アクセス)
- 山下裕子 、古川一郎 (2002), "エレファントデザイン 消費者参加型の商品開発ビジネスモデルの可能性," 一橋ビジネスレビュー (秋号), 164-78.
- 濱岡 豊(2023)「製品開発についての調査2022 16年間の変化と単純集計結果」『三田商学研究』, Vol.67, No.,掲載予定 ドラフト版pdf
- 濱岡 豊(2021)「製品開発についての調査2020 14年間の変化と単純集計結果」『三田商学研究』, Vol.65, No., pdf