夏の課題について
○自分の興味のある業界、企業、ブランド、現象などを分析してみる。
・対象、問題意識は自由
分析単位 業界、製品、企業、ブランドのどれでもよい。
時代についてもいつでもよい。
・最終的には、ゼミでブランドについて議論できるような内容とする。
論点の例(あくまで例なので、これ以外でもよい。下記のノートをも参照)
・ブランドエクイティとはなにか(概念の規定)?
なぜ重要なのか?(消費者からみて、企業から見て、社会から見て)
知名度、ロイヤリティなどだけでなく、他の概念も用いるか?
・ブランドエクイティをどう測定するか?
消費者に対するアンケートをするか?会計的に測定するか?など自分なりに考えてみる。
・ブランドエクイティをどう管理するか?
・ブランドの経時的管理
小川(1995)で紹介されているポカリスエットのように、時代とともにブランドのポジショニングは変化している。実例を把握し、その成功条件を探るなど。
・ブランドの管理組織、体制
ブランドマネジャー、プロダクトマネジャーなどどのような体制で管理されているか?その体制の違いは何から生じるか?
・国によるブランドの違いをどう考えるか?
国によって、ブランドの付け方に違いがある。それはなぜなのか?
・成功ブランドと失敗ブランドの違い
新しいブランドをどう立ちあげるか?
ブランド拡張がよいか、ライン拡張がよいか?それらの適している条件とは?
落ち目ブランドをどう立て直すか?
・私にとってシャネルはなぜ重要か?
個人の意識からブランドの意味を探る。
など
注)単なる事例紹介にしないこと。
モデルを用いて統計分析をする必要は必ずしもない。
○文字数、ページ数にはこだわらない。問題は中味。
→本人が調べていて面白いと思えるものにしてください。
○必要条件と
- 課題を課す目的
- せっかく習った概念、手法を身につけるため。
- 上と同じ。
- 多量のデータをいかに効率よく収集し、さばいて活用していくかが重要。
- 文献中毒者の書いた論文はつまらない。そうならないためにも、現実との接点をもっておくことが重要。
○内容イメージ
(ブランドを例にとった場合:具体的には各種のケース:花王、Zenithやプロジェクトスコーピオなどを参照)
読んだ論文の概要(簡単に5分程度でよい。)もどこかにふくまれていること。
○合宿の時間配分
1.5×9=13.5時間
+まとめ2時間 =16時間程度=まる二日
→一人あたり、1.5時間程度の時間をとる予定(報告&ディスカッション)。
それに耐える内容にすること。
○結果の提出
合宿の1週間前までに、要旨(分析対象、論点など1000文字以下)をメイルで配布すること。
レジメなどを配布する場合は人数分のコピーを用意しておく。
事前にpdf形式でデータをアップロードできれば望ましい。
↑pdfフォーマットなので、Adbe Acrobat Readerが必要。Adbe社のホームページからダウンロードして下さい(ここからリンク)。
○参考
下記の本には文献の調べ方、資料の集め方、論文の書き方、報告の仕方などが書かれているので参考になるでしょう。
小林康夫、船曳建夫編(1994)『知の技法』, 東京大学出版会