ミクロマーケティング特論(マーケティング意思決定論)
1.意義と目的
この講義では多様なマーケティング現象を「マーケティング・サイエンス」の視点から
捉えるための研究方法について研究します。
なお、マーケティングサイエンスとは、一見複雑に見える「市場」における現象の本質的な部分
をみいだし「論理」を組立てて、収集された「データ」を用いて検証し、それを実際に
「マネジリアル」に役立てようという視点のことだと私は考えています。
2.授業内容
「目次」 今年度は参考文献に基づいて消費者の選択行動(特に質的選択モデル)を中心に講義
(演習も含む)を行います。
1.消費者行動の諸局面 2.質的選択モデル ・モデルの定式化と問題点 ・質的選択モデルを用いた研究 プロモーション効果 ブランド選択と購買頻度 参照価格 所得とブランド選択 など 3.質的選択モデルと現実への適用例 ・ロジットモデル ・コンジョイント分析 など 4.消費者行動についての最近のトピックス ・意思決定ルール ・顧客満足度 ・選好の形成過程 ・プロモーションの長期効果 など
「方法」 講義とレポーター制を併用する。 「成績判定」 最終レポートでは実証分析課題を課す
(例 共通のデータを渡して、予測精度を競ってもらう 等)。
3.テキスト 使用する論文等をまとめたプリントを販売する予定。
4.参考文献 Eliashberg and Lilien eds.(1993)'Handbooks in OR & MS,Vol5:Marketing, Elsevier Science Publishers, ch.2 Marketing Science, Vol.14, No.3, Part2, 1995 片平(1987)『マーケティング・サイエンス』東大出版会, ch.2