今回分 講義への意見・質問
Q:ビデオリサーチから電話がかかってきて、エアコンのcmの認知について質問された。エアコンを買いたいという意識がないので、ほとんど思い出せなかった。それを考えると、ビックスのケースでの非助成認知率がひくいのも納得できた。
→TOPオブマインドにあげられるようになることは大変なことです。
Q:読みとり方が難しい。Q:ケースの分量が多かった。Q:ケースがうまく読みとれなかった。
Q:今回のは難しく感じて、よい分析ができなかった。みんなの意見を聴いて参考になった。
Q:やりがいのあるケースだったが、いろいろと重なって大変だった。
Q:ビックスの細かいリサーチについてよくわかった。設問をもう少しわかりやすくして欲しい。
Q:データ量が多く読みとりが大変だったが、一連のリサーチの流れを掴めた。
Q:グループでやってみて、いろんな話ができてよかった。
→実際に製品を開発するときは、これよりも多量のデータとつきあうことになるでしょう。
このケースでは、多量ではあるものの、ポイントをついたよいデータがそろえられていると思います。データの中から、よいものを選び出すという能力を鍛えておいて下さい。
Q:製薬会社は研究開発してから導入ということがおおいのか?シーズ志向?失敗商品のときもそうだが、実態調査がされてないように思う。定性調査などが重要なのでは。
→よく知りませんが、薬効を病院などで臨床試験し、許認可を受けてから発売するという流れなのでは?そう考えると、ニーズに沿った製品開発というのは難しいのでしょう。
なお、このケースに記述されているように成分がほとんどおなじ製品について、異なったポジショニングをとっているということは、おなじものを違うように訴求している→消費者を欺いているという倫理的な問題が生じる可能性もあるでしょう。
何年か前、米国では薬についてはマーケティングを行うべきではないと言う議論が一部でもちあがったという話をきいたことがあります。やはり特殊な製品カテゴリなのでしょう。
→三田祭などで実際に調査などをしてみると、より身に付くでしょう。
実社会では情や不条理がとおることの方が多いかも知れませんが、ロジックを組み立てる能力の有無は極めて重要です。
ちなみに、アートとハートとサイエンスの三本柱がそろっているといいマーケターになれるのではないか、というのが私の仮説です。
アート:相手とコミュニケーションする技術・能力
ハート:自分の手がけた製品などにたいする情熱・志などをどれだけもてるかという感情移入能力
サイエンス:ハードデータだけではなくて、ソフトデータ(経験に基づく判断、直感などのこと)も用いて、一貫性のあるロジックを組み立てる能力。
Q:実際のマーケティングリサーチを想像できるようになった。最終的にはばくち的なものであると感じた。
→いろいろ調べたり考えてみても不確実性が0になることは、ありません。そういう意味で最終的には一かばちかの思い切りも必要になります。ただし、情報をうまく収集すれば不確実性を低下することが可能になるはずです。それが、マーケティングリサーチの存在意義でしょう。