今回分 講義への意見・質問



1)講義の内容について
Q:定性的リサーチにおいてはインタビューアーの力量が重要。これによって、結果がことなるので、グループインタビューがマーケティングに役立つかは疑問。
Q: リサーチをしたとき定性的なデータを集めたが、それをどう分析するか問題となったので、興味深かった(数値による評価と、コメントという形で回答させた)。
→ 定性データの課題とそれへの対応

 ○収集者(司会者、インタビューアー)の技量により収集されるデータが異なってくる可能性がある。
  複数の人で収集する。

  複数のグループ(人)を対象として実施する。

  フリーではなくて(半)構成的なインタビューを行う。

 ○分析の負荷の大きさ

  アイディアが得られればもうけものと割り切って使う(分析しない。キーワードのみを抽出)。

  ラダリングのように、似た言葉をカテゴリにまとめて数量化してから分析する。

    →複数の人で分類する。



Q:はしご登り法で、商品属性と価値観との間に梯子をかけるという発想が面白かった。
→他にも方法がないか考えてみて下さい。
Q:はしご登り法については、下記のように感じるがどうか?

     価 値 観

  ↑         ↑

 情緒ベネフィット ← 機能ベネフィット  
  ↑         ↑

    商 品 属 性 


→基本的な考え方としては質問し易く具体的な商品属性からはじめて、それからえられる機能的なベネフィットを質問するといった
 属性→属性によって得られる機能的なベネフィット→それに対しての情緒的なベネフィットという順番に考えているわけですが、ものによっては、


Q: システマチックな誤差を減らす方法があったら教えて欲しい。
→ランダムな誤差はサンプル数を増やすと減少しますが、システマチックな誤差については注意して測定するしかありません。
 下手をすると、システマチックな誤差が入っていることに気づかないこともあります。
 


Q: 日本人が欧米人と比べてデータの整理をしないというのは、欧米では紙が貴重品であったために、紙に記述されること=重要なことは保存するのであるという話を聞いたことがある。
→ 昔と違って今は紙は貴重品ではありません。やはり保存すべきものは保存すべきでしょう。

 ラーメンの開発というテレビ番組をみたことがありますが、そこで取り上げられていたメーカーでは試作した製品の組成と味といったデータが分厚くファイルされていました。そういう積み重ねが大事でしょう。

Q: グルインも興味深かったが、投影法やラダリングの質問内容が興味深かった。
→ 自分でも回答したり、質問項目を考えてみて下さい。









2)講義の進め方について
Q:黒板を改善して欲しい。
→ 反省。


Q:話がとても専門的なので、マーケティング以外を専攻している学生には話が少し難しい。
→三田の専門科目なので専門的になるのはしかたないとは思いますが、わからない点があれば質問して下さい。


Q:次回の講義の内容を予告して欲しい。プリントの何頁を使うかも教えて欲しい。
→ 次回はケースだと予告しました。





3)その他
Q:日吉に店長として居酒屋を開店することになった。落ち着けばリサーチして顧客の開発をしていきたい。
→目的にもよりますが 改まって、アンケートを行う必要はないでしょう。日頃の客の反応から何を感じるかということが何よりも重要でしょう。



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