今回分 講義への意見・質問
→ 売上が不振だ。どうすればよいか?という質問に、広告を増やせばよいとか、新製品を開発すればよいと安直に答えるようでは、マーケターとして失格です。
Q: サークルでリサーチをするときに役立てたい。
→ 自分で実際にすると大いに身に付きます。
Q: 探索的→結論的リサーチという従属関係のようにとらえたが、定性、定量を並列して
進めることができないのか?
→定量で意外な結果が出てきたので、それを確認するために定性調査を行うことなど多々あります。
Q: マーケティング意思決定とリサーチには密接な関係があることが理解できた。
Q: 最終目標を考えておかねばならないということはあたりまえだが、認識していなかっ たので興味深かった。
→リサーチのためのリサーチといのでは意味がありません。意思決定のためのリサーチなのです。
Q: 1次データだけでなく、2次データの収集の重要性にも言及すべき。
→ 来週お話します。
Q: ソニーはマーケティングリサーチを重視していないといったが、リサーチ会社を独立 させた。これは重視している証拠なのでは?
→Johansson, Johny K. and Ikujiro Nonaka(1987)'Market Research the Japanease Way ', Harverd Business Review, May-June, pp.16-22
では、ウオークマンの開発の際に行われたリサーチでは「録音できないカセットは売れない」という結果になったが、盛田会長は発売を決断したとされています。また、デジタルマビカの開発について調べた人の話によると、発売前の調査はしなかったそうです。
ただし、最近の新聞でも、何の商品だったかは忘れましたが、ソニーは調査によって、**の普及の見込みがあるということから新製品を開発したという記事をみた覚えがありますから、調査をまったく行ってはいないわけではないと思います。
ここでいいたいのは、リサーチの重視度は企業によって異なる、リサーチを重視しているといっても、その方法には問題がある場合もある(アリバイづくりのための形通りのリサーチ)ということです。
Q: 直感的に生み出されたヒット商品を事後的に論理的に説明することはできるが、論理 的思考や理論から大ヒット商品をたくさん生み出すことが可能か?
→直感的は非常に重要ですが経験、論理をもっておくことが重要でしょう。また、論理だけではなく行動がともなわなければダメでしょう。
論理的に思考しないが、連続してヒットを続けているという企業は世の中にはないのでは?長い目でみると論理、特に失敗から学んでいる企業の方がより良好なパフォーマンスをあげるというのが私の仮説です(例 花王とライオン)。
Q: アンケートで、抽選でプレゼントがもらえるというような場合、自分は「非常に使い
たい」と答える。プレゼントがないときは正直に答える。プレゼントと答えとの正直
度との関係は?
→プレゼントがもらえる=調査主が明らかになっているような調査は、本当にわからなくて調査するというよりは、キャンペーンの一貫もしくは、顧客の名簿整備のために使われている可能性が高いのでは?
そういう意味で上記のような調査の調査結果はあてにならないし、調査主も多分あてにしていないのでしょう。
Q: テキストがなくて聞きづらかったが内容は充実していた。
→プリントを見て下さい。
Q: 現実に起きたマーケティング上の問題点などを聴きたい。
→知っていることがあれば話します。
Q: 具体例がわかりやすい。Q: 他にない講義の進め方でよい。
Q: 具体例をもとに考えることができるので、いい訓練になった。
→ リサーチは具体的な問題を解くためのツールですから、そのように講義を進めていきます。
インタラクティブにやっていきましょう。
Q: 黒板が読みにくい。
→反省。