今回分 講義への意見・質問



1)講義の内容について

Q:効用ではU1>U2でもある属性だけをみるとU2が大きいのでそちらをえらぶということ がありえないか?

→U1などの計算は、ここでは補償型のモデルでしていますが、指摘のように非補償型の意思決定をすることもあるでしょう。

Q:同一カテゴリの製品でもブランドによって重視度は変わるのでは?

→β*xをβ*α*ブランドダミー*xとすれば、そのような状況をモデル化&推定できます。

Q:マーケティング手法が科学的になっているにもかかわらず、成功/失敗する商品があ るのはなぜか? モデルが使われていないのか?使い方が悪いのか?

→モデルが前提としていないことが生じたりするからでしょう。

 下記の本には、自分が使っても相手が使うからだ、ということなどが指摘されています。

 Clancy, Kevin J., Robert S. Shulman, and Marianne Wolf(1994)Simulated Test Marketing: Technology for Launching Successful New Products, NY:Lexington Books

また、特に私たちが行った調査では、日本の場合、はじめから成功させるつもりもないのに発売される新製品がかなりあります(営業現場が欲しがるのでとりあえず発売。他社がしたのでおつき合いで発売など)。

Q:新製品の導入をリスクの低い市場で試して見るという例を聴いたことがある。その必 要性はあるのか?

→リスクの低いという意味がよく分かりませんが、失敗しても大きなダメージを受けないような限定された市場に導入してテストするというのは、テストマーケティングといいいます(それの利点、問題点はプリント参照)。

 アメリカの教科書では模擬テストマーケティングの後には、テストマーケティングを行い、その後全国展開へという手順が紹介されています。


Q: 500万でやれるのならば安いのでは

Q: 予測シェア自体の活用方法は?

→GO/NOGOの判断や、発売後の実績との乖離のチェックに使います。

Q:反復購買のパターンをみると説明変数として時間をいれた方がよいのでは? ある時点の誤差を正規で近似できたとしても、究極的に浸透するまでの時間をとると 正規になりにくいのでは?

→たしかにそうではあるかもしれませんが、複雑にすると測定、解釈が難しくなります。

 こういうモデルはあくまで、現状の市場に新しいものがはいっていき、若干の混乱は生じるが、まもなく落ち着くという前提をおいているという限界を理解して使うことが必要でしょう。

Q:模擬店舗では、そのカテゴリの製品のみをおくのか?

→他のカテゴリを置くこともあるようです。

Q: 講義の評価はなぜ9段階なのか?学生の意識は9段階ほど細かくない。

→そうした方が、分布が正規分布に近くなるので、あとの処理がしやすいのです。

 回答の誤差があることを考慮した分析をしますので、これでよいのです。

Q:各モデルの具体的な計算方法は理解していない。

Q:その場ではわかるが、計算式などが試験に出るとわかりにくいだろう。

→考え方がわかればよいでしょう。





2)講義の進め方について

Q:MRの復習になった。

Q:前期の授業をとっていないのでわからないことがある。前期のことを前提とする ならば、それについてのプリントが欲しい。

→前提とはしていないはずです。わからないことがあったら遠慮なく質問して下さい。

Q:前後のつながりがわかりにくい。資料も。板書で整理して欲しい。Q:赤や青の板書は読みにくい。

→前年度まで4単位でしていた内容を2単位の時間でやってますので、そう感じるかもしれません。

 プリントはすでに手許にあるのだから、予習してきたらどう?

 板書は間をとるためにしている程度ですからさほど重要な点は書いていません。黒はインクが切れているのが多いのよ。




3)その他




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