ミクロマーケティング各論(マーケティング意思決定論)
11/14日分講義への意見・質問
1)講義の内容について
Q: p.82でスープラやZXなど日本では高価だと思われる車がLow priced Sports
Sedanとされているのは、海外では安い価格で売っているということなのか、アメリカ人の基準が日本と違うのか?
→ その隣にHigh priced Sports Foreign Sedanというのがあります(BMW、Mercedezなど)。これらと比べると安いということでしょう。
Q:プロダクトライフサイクルは批判されつつもなぜ残っているのか?
→ 時間の流れを考慮した考え方だからでしょう。
マーケティング(に限らず社会科学全般についてもいえる)では分類についての研究と比べて、時間の流れの中で変化していくというダイナミックな過程についての研究は遅れております。
Q:売上高と普及率は違うのでは?
→1世帯が1個買い、買い換え需要がない場合には、普及曲線の形状と売上曲線の形状は同じになります。
Q: カラーテレビと白黒テレビを分けるとS字型のサイクルになるが、まとめてテレビとするとS字型にならない。歯磨きについてもアパタイトとその他に分けると、それぞれS字型のライフサイクルになるのでは?製品分類の仕方に疑問が残った。
→ 指摘のように製品分類の仕方によってライフサイクル曲線が変化してしまうというのも、製品ライフサイクル曲線への批判の一つです。
Q: 電話でのインタビュー調査の信用性は高いか?
→回答したことが実際に行動に直結するとは限らないので、実際には過去の調査結果などと比較して補正をしているのでしょう。
Q:ABC分析について興味をもった。ローソンで発注の仕事をしているが、ヨーグルトの棚8フェース分について、5種類は売れ筋で固めて、残りの3つはパパイヤなどマニアックなものをいれ、2〜3週間で入れ替えて常に売場に新鮮さを与えるようにしている。
なお、コンビニでは棚割表があるが、店レベルではその通りには並べていない。
店のオーナー、スーパーバイザーの好みによるところがある。
→ 経験していると事情がよく分かるでしょう。コンビニでは中央のコントロールが厳しいように思われますが、実際は、オーナーの判断というのを非常に重視しているようです。例えば発注にしても、毎日発注量が決まっているようなものについては、自動的に発注するような仕組みは簡単にできますが、実際にはそのようなことはさせていません。それは、毎日の発注について自分たちで考えさせるためだそうです。
2)講義の進め方について
3)その他
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