ミクロマーケティング各論(マーケティング意思決定論)
10/31日分講義への意見・質問
市場×製品マトリクスというのを考えてみましょう(3つの市場セグメントと3つの製品をもっている場合)。すると以下のような場合が考えられます。
単一セグメントへの集中
市場1 | 市場2 | 市場3 | |
製品1 | |||
製品2 | |||
製品3 | ○ |
選択的特化selective specialization
市場1 | 市場2 | 市場3 | |
製品1 | ○ | ||
製品2 | ○ | ||
製品3 | ○ |
市場特化market specialization
市場1 | 市場2 | 市場3 | |
製品1 | ○ | ||
製品2 | ○ | ||
製品3 | ○ |
製品特化product specialization
市場1 | 市場2 | 市場3 | |
製品1 | ○ | ○ | ○ |
製品2 | |||
製品3 |
フルカバレッジfull coverage
市場1 | 市場2 | 市場3 | |
製品1 | ○ | ○ | ○ |
製品2 | ○ | ○ | ○ |
製品3 | ○ | ○ | ○ |
Q:順序的にはセグメントを決めてからポジショニングを決めるのか?(マーケティングにおいては競争相手よりも消費者の方が重要なのか?)
→ 顧客志向というのがマーケティングの考え方の特徴です。80年代には競争が強調されましたが近年は、顧客との長期的なつきあいという観点が再び注目されつつあります。
Q:snob効果とbandwagon効果は供給量によって起こる両刃の剣ですか?
→ そうといえるでしょう。
Q:p.52図3-3の「普段着っぽい」などはどのようにして出されているのか?
→ 各ブランドについて、「普段着っぽい」といった変数について5段階とか7段階の評定尺度によって評価させ、その結果を因子分析することによって得られるものです。
Q: クーポンの話があったが、次の例を思い出した。ローソンの「いかなくっちゃクーポン」は2000部/店舗配布したものの期待したほど、使われなかったそうだ。あっても使うのが面倒くさいというのが消費者の心理だし、ローソンからみると、クーポンが使われなくても、その分が利益になるのならば問題ないということだろう。
→身近にそういう例があると実感がもてるでしょう。