ミクロマーケティング各論(マーケティング意思決定論)
Marketing Decision Making
講義要目

1.意義と目的
 「新製品を市場に導入すべきか否か?」「導入するとしたらそれはどのような市場か?」
「その場合の広告の露出量や価格の水準をいかに設定するか?」
 これらはマーケティングにおいて直面する課題のほんの一例である。
この講義では、このような諸問題について、いかに対応し、解決策をみつけていくかという
「意思決定」の問題について、事例や、これまでに実務家や研究者によって開発され、
使用されてきた「(定量的な)モデル」を中心に論じる。

2.授業内容
 『目次』
*1.マーケティングにおける意思決定
*2.マーケティング意思決定のプロセス
*3.意思決定の前提
 1)消費者のモデル
 2)市場のモデル
 3)競争のモデル
 
*4.マーケティングミックス毎の意思決定
 1)戦略的マーケティングの意思決定プロセス
 2)4Pについての意思決定
 ・製品、サービス
 ・価格
 ・広告、販売促進
 ・流通

*5.マーケティングミックスの総合的意思決定
 1)総合的意思決定の手順
 ・定量的なデータが存在する場合
 ・主観的判断を組み込む場合

*6.マーケティング意思決定の仕組み
 1)他の職能(開発、生産)との関係
 2)意思決定支援システム
 3)意思決定と組織

*7.経営の創造性と意思決定
 1)分析的アプローチの諸問題
 2)経営の創造性と意思決定

 『方法』講義の他、グループでのケース演習を行う。
 『成績判定の方法』小レポート課題(5回程度)、ケース演習、期末試験、講義への参加
  (発言、出席)などを勘案して評価する。積極的な質問、発言を望む。

3.テキスト
 プリント教材を生協にて販売する。
4.参考文献
片平(1987)『マーケティング・サイエンス』,東京大学出版会
5.学生への要望
 「定量的なモデル」を紹介するのは、それが「現象の本質」を「具体的」に記述し、
「現実に使われている」ためであり、受講者に複雑な数式を展開することを求めているのではない。
 よって、統計学、数学、マーケティングなどについての「高度」な知識は必要ない。
実務において直面するであろう様々な問題を解決するための手がかりとなるような、
事例やモデルを中心に論じたいと考えている。

本年度と昨年度の主な違いは次の点です。  用いるケースを入れ替える。


以上
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