1.意義と目的
マクロに見ると様々な問題を抱えた日本経済だが、個々には強い製品(サービスも含む)・ブランド、そしてそれを開発・マネジメントしている企業や人が存在する。製品・ブランドをつくりマネジメントするためには、企業・事業戦略の決定、市場や技術を考慮した製品の開発、マーケティングの実行、導入後のマネジメント、それらを可能にするための組織のマネジメントや人材の育成など、長期的かつ多面的な作業を統合していくことが必要となる
このような業務に携わった経験をお持ちの方々からお話いただくことによって、強いブランドをつくるための必要条件を考察することをはじめとして、多面的・長期的な側面から考えることの重要性、創造性と論理の両立、大学での専門科目を学ぶことの重要性などについて自覚してもらいたい。
2.授業内容
「製品・ブランドをつくりマネジメントする」というテーマのもと、下記のサブテーマを設け、それぞれ2-4社について講演頂く。具体的なスケジュールや講演者については初回の授業で説明する。
「新しい製品・ブランドをつくる」
「流通・サービスの製品・ブランド」
「ロングセラーのマネジメント」
「ブランドの再活性化」
「ハイテク市場の製品・ブランド」
「グローバル・ブランドの日本展開」
3.テキスト
特に指定しない
4.参考文献
デービッド・A. アーカー
『ブランド・エクイティ戦略』ダイヤモンド社
『ブランド優位の戦略』同
『ブランド・リーダーシップ—「見えない企業資産」の構築』同
嶋口, 片平, 竹内 , 石井 淳蔵 (編集、1999年)
『マーケティング革新の時代〈2〉製品開発革新』有斐閣
『マーケティング革新の時代〈3〉ブランド構築』同
ケビン・レーン ケラー
『戦略的ブランド・マネジメント』東急エージェンシー
5.その他
成績は毎回の予習/復習レポート、および各期末の総合レポートなどで評価する。
なお、過去に経済広報センター寄付講座の単位を取得した者は、履修することができない。
レポート提出などはホームページから可能とする予定。
http://www.fbc.keio.ac.jp/~hamaoka/