今回分 講義への意見・質問
-->決定係数はデータとのあてはまりの良さの指標ですから、上記のような場合には、モデルのデータへのあてはまりは悪いが、説明変数が被説明変数を説明していないという仮説を棄却できるということになります。なお、R2が低いということは、用いた変数以外に、被説明変数を説明する要因がある可能性が高いことを意味しますから、別の変数を用いて説明することを考えた方がよいかもしれません(そこから別の仮説や事実が見いだされる可能性がある)。
なお、変数Xと変数Yとの間には正の相関がある、といった「仮説の検定」が目的ならば、モデル全体のあてはまりよりは、個別の偏回帰係数の有意性に注目されます(なお、理論Aと理論Bの比較を行う場合には、それぞれの全体的なあてはまりの良さが比較されます)。
「予測」が主眼の場合には、理論や仮説はともかく、(修正)R2を高くするような変数をみつける、という方向で分析が進められます。
Q:'3ヶ月間やった結果、一応SASが使えるようになりました(?)。かなり講義でしたが 、これから役に立つものだったと思っています。機会が会ったら使ってみたいと思います。
-->卒論や三田祭研究などで使う機会を自分でつくるようにすれば、より身につきます。
Q:'何とか最終報告にまでたどり着いて良かったです。気長にやって良かったです。今回 の口頭での発表はちょっと物足りなかったかもしれないので、レポートはちょっとパンチ を効かせてみたいと思います。でも、解釈もしっかりせねば意味が無いので、本筋を外れ ないように頑張ります。いろいろとお世話になりました。 '
-->そうしてください。
Q:'3ヶ月間授業を受けてきて、はじめはほんとに統計の知識も情報処理の知識もなくとて もきつかったし第二のサブゼミのようでした。でも終わってみてやってきたことがすこし づつつながり、すべてではないけれどこれからに役立ちそうな分析ツールを身につけるこ とができたのは本当によかったと思います。ぜひ今後に役立てていきたいしそうした上で トラブッたときには質問させて下さい。 '
-->ある学生(ワープロしか使えない)が、単回帰分析を電卓で計算して、用いたデータや過程をワープロで清書してきたことがあります。そういう作業も無駄とはいいませんが、データを入力してちょっとプログラムを書いて走らせれば、結果はでるのですから、使えるツールはどんどん使って、仮説の構築のほうに頭を使う方がより生産的・人間的でしょう。
Q:'前期だけの授業でしたが、内容が濃く、ついていくのが大変でしたが、授業内容は、 まさに対話形式であり、大学の授業らしい感じがして面白かったです。 '
Q:' それぞれの研究にそれなりの苦労があって、発表もわかりやすくとても興味深かった です。決して楽な授業ではなかったけれども、終わってみて充実感でいっぱいです。'
-->何かを得てくれればそれでよいのです。
Q:'他の人の発表は興味深かった。身近な問題でも、SASによる分析をしようとする過程で違った視点で見られるものだと感じた。 '
Q:' 多くの人がそれぞれの視点からそれぞれの課題に取り組んでおり、非常に興味深か ったです。マーケティング専攻者はアンケートによる分析が多く、経済専攻は国民所得統 計や売上高といったデータを用いて分析をしていたのは、学問間のスタンスのようなもの が表れていておもしろかったです。 このSASの授業によって、統計学がツールとして非常に身近なものに感じられました。 半期間でしたがありがとうございました。自主的関心から因子分析のような方法に興味を 持ちました。なにかの機会に先生の研究などを読んでみたいと思います。'
-->統計や数学というのは、どの学問でも使うツールですが、その学問の特性を反映した使われ方をします。興味をもつということは重要ですから、そういうところから入っていくと、より身に付くとおもいます。
Q:' 最初の授業を欠席し、さらに統計の知識不足から、本当に授業 についていき、最終報告をすることができるのかとても心配でした。が、授業に集中して 、わからないことは先生にわかるまで教えていただいたのでなんとか授業についていき、 最終報告をすることができました。いままで履修してきたどの授業よりも、得たものが大 きかったです。統計の知識不足から、バカな質問を何度もしてしまったように思います。 おつきあいくださってありがとうございました。'
-->こちらこそどうも。わからないことをだまっているよりは、質問してくれる方が、よほどありがたいのです。
Q:'長すぎて疲れた、昼食を食べる時間が無い'
-->質問もせずただいるだけならば、いる必要はないのよ。昼飯でも食いにいったらよかったのでは?