ミクロマーケティング各論(市場調査論)
0620日分講義への意見・質問
このような仮定をしたくない場合に主成分分析が用いられます。学問分野でいえば社会学、マーケティングなどでは、観測されない変数を仮定することに抵抗はありませんから因子分析が多く用いられます。
一方、経済学では、生産、所得、消費といった直接観測される変数のみで議論されることが多いので、因子分析は殆ど用いられていません。せいぜい、主成分分析によって相関が高い変数を集約するといった方法が用いられる程度です。
因子分析にはいろんなバリエーションがあるので一概にはいえませんが、主成分分析の結果とそんなに大きくは変わらないことが多いはずです。
Q: 因子負荷量でマイナスがついているという意味が分からない。低価格がマイナスとい
うことは高価格ということなのか?
→ 因子負荷量は変数と因子との相関係数なので、マイナスもありえるわけです。
変数=因子負荷量×因子+誤差
高価格という変数を測定しているわけではないので、正確にいうと(-)低価格→低価格と負の相関があるということになりますが、高価格と考えてもまあよいでしょう。
Q: 自分でこういうクラスターに分けたいという気持ちが先行する。主観と客観のバラン
スに困る。
→ こういうクラスターに分けようと思うのは、ある意味でよいことでしょう。見ようと思ったものしか人は見ることができないのですから。
Q: 今日の講義は分かりやすかった。
→
Q: こう言うのはコンピュータを使わないと面倒くさい。
→ その通りですが、コンピュータは数字を出してはくれますが、その結果を解釈してはくれません。