ミクロマーケティング各論(市場調査論)
 05/30日分講義への意見・質問



1)講義の内容について

Q: クロス集計表がよくわからない(分析の意義、表の意味、見方)。統計学でもやってない。
→統計学では何を学んだのでしょうか? クロス集計表というのは、ノンメトリックは変数間の関連性をみるための表です。


Q: 実際にSASなどを使ってみないとわからない。
→昨年はコンピュータ演習をしたのですが、結構慌ただしくなってしまうことや、それ専門の新設教科ができたこともあり、この講義では演習はしません。自分で何かさわってみて下さい。パソコン版のSPSSは簡単です。


Q: ダミー変数についてよくわからなかった。
→その選択肢を選んだとき1、選ばないときには0となるように定義された変数のことです。n個の選択肢がある場合、n-1個のダミー変数があればすべての場合を表現することができます。

 下の場合のQ1については、例えば次のようにダミー変数を定義することができます。

  x1:学生に○がついたときに1、つかないときは0

  x2:会社員に○がついたときに1、つかないときは0

  x3:主婦に○がついたときに1、つかないときは0

 無職に○がついたということは、x1,x2,x3ともに○がついていない(ともに0)ということですから、4つの選択肢の場合には3つのダミー変数を考えれば良いのです。

 このように変数を定義しておくと、職業によってテレビを見る時間が違うか否かを回帰分析で分析することもできるのです。

 回帰分析というのは、基本的にはメトリックな変数yをメトリックな変数xで説明するもの(下の例では映画を見る回数=β1お小遣い)ですが、このようにダミー変数を定義すれば、ノンメトリックな変数によって説明することもできるのです。

 映画を見る回数=β1お小遣い+β2x1+β3x2+β4x3

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 Q1.あなたの職業をお答え下さい。

 1.学生

 2.会社員

 3.主婦

 4.無職

 Q2.あなたは年に何回くらい映画を見ますか?

  (     )回

 Q3.あなたの1ヶ月あたりのお小遣いはいくらぐらいですか?

  (     )円




2)講義の進め方について
Q:定性的リサーチと定量的リサーチをもう一度取り上げて欲しい(具体的に、簡潔に)。 また、野村総研ではどういう風に位置づけられてどういう風に用いられているのかを紹介して欲しい。
→ 今後の講義、ケースでも明示的、非明示的に取り上げると思います。あの定性的ケースは、私が勤めていた頃、実際にしたものです。紹介したアンケートも実際にしたものです。私の場合、やはり定性的リサーチで方向性とか現象についての感触を得るために定性的リサーチを行い、それをもとにして仮説を考え、それをアンケートで検証、確認するという使い方をしていました。

Q: すべて重要だとはいえ、あまりにも大雑把なのでわからなかった。Q: 自分にとってはむづかしくなってきたので頑張って追いつきたい。Q:今日のは難しかった。
→統計学は必修なので、ここで時間を割くのはあほらしいような気もします。

 自動車がなぜ動くのか、その細かい原理はわからなくても、その運転方法がわかればよいのですから、とりあえず、クロス集計表については、p値が0.1以下だと10%水準で統計的に有意な関係がある(正確には独立であるという仮説が棄却されるということです。)といえると考えておいて下さい。

Q: 久しぶりの講義だが、丁度面白そうな所なので頑張って受講したい。
→ 楽しんで下さい。

Q:情報処理3の復習になってよかった。 Q:SASのページもあってわかりやすかった。
→ それはよかったですね。



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